2020年世界ウイスキー売上ランキング【ベスト30】

2020年世界ウイスキー売り上げランキング13位|バランタイン

13位 バランタイン (スコットランド)
出荷数: 770万ケース
企業名: ペルノリカール
カテゴリー: ブレンデッド・スコッチウイスキー
日本での販売: あり

「バランタイン」はブレンデッドスコッチウイスキーの3大ブランドの一つと称されており、世界的知名度と人気を誇るブランドです。スコッチ全体では売り上げ2位となっています。

「バランタイン社」は1910年のブランド誕生以来、オーナーが変わっていく中でも高品質なウイスキーを提供してきました。その長年に渡る実績が、年間770万ケースという売り上げにつながっていることでしょう。

フラッグシップボトルである「バランタイン・ファイネスト」は、スコッチらしいスモーキーなフレーバーが絶妙に香り、軽快でスムースなウイスキー。その他の銘柄も高品質で、常に価格に見合ったクオリティに仕上がっています。

バランタイン・ファイネスト↓

バランタイン12年↓

バランタイン17年↓

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2020年世界ウイスキー売り上げランキング12位|クラウンローヤル

12位 クラウンローヤル (カナダ)
出荷数: 790万ケース
企業名: ディアジオ
カテゴリー: カナディアンウイスキー
日本での販売: あり

2020年世界ウイスキー売上ランキング【ベスト30】でランクアップした、唯一のカナディアン・ウイスキー。

クラウンローヤルはカナダ・マニトバ州にある「ギムリ蒸留所」(別名クラウンローヤル蒸留所)で作られています。

軽快でクセのないウイスキーとしてアメリカで人気となり、今や世界中で飲まれている銘柄。国際的なウイスキーの品評会でも数々の賞を獲得しています。

カナディアンウイスキーを知りたければ、まずはこのクラウンローヤルから飲みたいですね。

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2020年世界ウイスキー売り上げランキング11位|ジェムソン

11位 ジェムソン (アイルランド)
出荷数: 810万ケース
企業名: ペルノリカール
カテゴリー: ブレンデッド・アイリッシュウイスキー
日本での販売: 有り

アイリッシュウイスキーの中で唯一のベスト30入り。惜しくもベスト10は逃したものの、810万ケースの売上はすごいですね。

ジェムソンは1780年に創業した歴史あるブレンデッド・アイリッシュウイスキーです。フルーティーで甘さのある味わいと、アイリッシュらしいまろやかでオイリーな口当たりは、他国のブレンデッドウイスキーには無い特徴。

ジェムソンはここ数年で人気が高まっています。2013年の出荷量は470万ケースでしたが、僅か6年ほどで2倍の出荷量となりました。これからどこまで販売数を増やせるのか注目していきたいですね。

ジェムソン 12年 スペシャルリザーブ 40度 1000ml

 

【2023年版】アイリッシュウイスキー蒸留所51カ所解説の記事↓

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング10位|ヘイワーズ・ファイン

10位 ヘイワーズ・ファイン (インド)
出荷数: 960万ケース
企業名: ディアジオ(ユナイテッドスピリッツ)
カテゴリー: インディアンウイスキー
日本での販売: なし

いよいよベスト10の発表です!

先にお伝えしておくと、ベスト10にはインドのウイスキーが7つも入っています。

「ヘイワーズ・ファイン」はユナイテッドスピリッツ社のブランドの中で2番目に売れているウイスキーです。販売本数は960万ケース。ものすごい量ですが、日本には輸出されていません。

おそらく本格的なウイスキーとは言えない銘柄。インドの大衆ウイスキーとして多くの人に飲まれています。

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング9位|ジムビーム

9位 ジムビーム (アメリカ)
出荷数: 1040万ケース
企業名: ビームサントリー
カテゴリー: アメリカン・バーボンウイスキー
日本での販売: 有り

9位には年間1000万ケースを超える販売実績を達成した、アメリカン・バーボンウイスキー「ジム・ビーム」がランクインしました。2014年にサントリーが1兆7000億円で買収し、現在はビームサントリー社の所有ブランドとなっています。

2016年には740万ケースでしたが、わずか数年で1040万ケースと急激に売上を伸ばしています。日本市場では2019年に、「輸入ウイスキー」としては初となる「国内100万ケース」の販売を達成しています。

サントリーとビーム社は統合によって、販売網の拡張や生産設備の投資などを積極的に行った結果、ジム・ビームは販売量を増やすことに成功しました。世界を代表するバーボンウイスキーのブランドとして、これからもベスト10の常連になってほしいですね。

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ジムビーム ハイボール缶↓

 

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング8位|ゴールデンオーク

8位 ゴールデンオーク (ネパール)
出荷数: 1060万ケース
企業名: ヒマラヤン・ディスティラリー
カテゴリー: ネパール・ウイスキー
日本での販売: なし

ベスト30で唯一のネパール産ウイスキー。ネパールもインド同様にウイスキーを非常によく飲む国です。

ヒマラヤン・ディスティラリーは、ネパールを代表するウイスキーメーカーとなっており、インドのメーカーに委託される形で、ウイスキーをつくっていることもあるようです。

ゴールデンオークは2014年にリリースされた銘柄で、シングルモルト(おそらくヒマラヤン蒸留所の原酒)とグレーンウイスキーのニュートラルスピリッツをブレンドして製造しています。

色がしっかりついていることから、着色していると思われます。また、アルコール度数が34.3%とかなり低い設定であることから本格的なウイスキーとは言えませんね。

蒸留所としては謎が多いのですが、出荷本数1060万ケースは膨大な量。これからはインドだけではなく、ネパール産のウイスキーにも注目する必要がありそうですね。

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング7位|オリジナルチョイス

7位 オリジナルチョイス (インド)
出荷数: 1270万ケース
企業名: ジョン・ディスティラリーズ
カテゴリー: インディアンウイスキー
日本での販売: なし

「バンガロール・モルト」の解説と重複しますが、「ジョン・ディスティラリーズ社」は1992年創業のインド第4位の酒類メーカーです。「オリジナルチョイス」は同社の主力商品となっており、収益の9割がオリジナルチョイスの売上によるものだそうです。

原酒はインディアンウイスキー定番の配合。スコッチのモルト、グレーンウイスキー、ニュートラルスピリッツのブレンド。

日本では、ジョン・ディスティラリーズ社がつくる高級ブランド、インディアン・シングルモルトウイスキー「ポール・ジョン」が人気となっていますが、オリジナルチョイスはインド国内向けの大衆ウイスキーとなっています。

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング6位|ジャックダニエル

6位 ジャックダニエル (アメリカ)
出荷数: 1340万ケース
企業名: ブラウンフォーマン
カテゴリー: アメリカン・バーボンウイスキー
日本での販売: あり

アメリカンウイスキーでナンバーワンの売上「ジャックダニエル」が、2019年度の統計では6位となりました。ちなみにジャックダニエルは「単一銘柄」としても世界一売れているバーボンウイスキーとなっています。

テネシーウイスキーの伝統製法「チャコールメローイング」(蒸留液を木炭で濾過する製法)によって、ジャックダニエルはケンタッキーバーボンとは違った、柔らかい味わいに仕上がっています。これがジャックダニエル最大の特徴。

いつまでも飲み続けられる、それでも風味が豊かなバーボンウイスキーは、世界中で愛されるビックブランドになりました。

 

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング5位|ジョニーウォーカー

5位 ジョニーウォーカー (スコットランド)
出荷数: 1840万ケース
企業名: ディアジオ
カテゴリー: ブレンデッド・スコッチウイスキー
日本での販売: 有り

ジョニーウォーカーはスコッチウイスキー部門では世界1位の売上で、ラインナップ全ての累計販売数が1840万ケースとなり、世界5位の売上を誇るブランドとなっています。実に200カ国以上に輸出されており、まさにスコッチの代表格「スコットランドの顔」といっても過言ではありません。

2020年には業界初(世界初)の「紙」でつくられたボトルを採用するとの発表がありました。環境問題等への配慮が目的だと思われますが、実現すればウイスキーボトル事情が変わっていくかもしれませんね。

確かに年間1840万ケース(2億本以上)のガラス瓶を製造するとすごい数です。

紙になるということは、牛乳パックみたいになっちゃうのかな(笑)

ジョニーウォーカー レッドラベル↓

ジョニーウォーカー ブラックラベル↓

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング4位|ロイヤルスタッグ

4位 ロイヤルスタッグ (インド)
出荷数: 2200万ケース
企業名: ペルノリカール
カテゴリー: インディアンウイスキー
日本での販売: 有り

ロイヤルスタッグはシーグラム社が1995年に発売したブランドで、現在はペルノリカールが所有しています。構成原酒はスコッチのモルトウイスキーと、ネパール産のグレーンスピリッツを使用。人工香料を一切使用しないウイスキーとして販売された、インドで最初のウイスキーブランドとなっています。

2010年には1000万ケースの販売量でしたが、僅か10年程で2200万ケースを出荷する巨大ブランドへと成長しました。これだけの数を作っておきながら、日本には並行輸入品のみが流通。

本格的なウイスキーとは言えない品質のものは、日本市場で展開するのは難しいでしょう。

 

 

次のページではいよいよベスト3の発表!世界一売れているのはあのウイスキーだった⁉

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