ウイスキー用語集 あ行

ウイスキー用語 「あ」

アイラ Islay

スコットランド・ヘブリティーズ諸島の南にある島。通称アイラ島。「ウイスキーの聖地」呼ばれスモーキーなウイスキーを作っている。蒸留所の数は閉鎖・蒸留準備中を含めて11か所ある。島の4分の1が、分厚いピート層で構成されている。

 

アイリッシュウイスキー

アイルランド共和国と、イギリスの一部である北アイルランドでつくられたウイスキーのこと。歴史上はスコットランドよりも先にウイスキーを作ったとされている。ウイスキーの種類はモルトウイスキーと、グレーンウイスキー。その2つを混ぜて作るブレンデッドウイスキーが主流である。アイルランドにしかない「ピュアポットスチルウイスキー」という伝統的なウイスキーも存在する。

アイリッシュウイスキーの詳しい解説はこちら

 

アフターテイスト

ウイスキーを飲んだ後の余韻のこと。アフターテイストは「ストレート」で飲むことでより強く感じ取れる。一般的に、シングルモルトはアフターテイストが長く、ブレンデッドウイスキーは短い。

 

アンチルフィルタード (ノンチルフィルタード)

ウイスキーの冷却濾過をしていないことを表す。一般的な製品は冷却濾過を行う。冷却濾過とは、溶け込んでいる香味成分や油脂成分が、白濁して「オリ」になるのを防ぐために、原酒や製品を0度くらいまで冷却してフィルターにかけて事前に取り除く作業のこと。アンチルフィルタードによって取り除かれる成分の中にも、ウイスキーの個性が詰まっているとの考え方から、蒸留所やボトラーズ会社によってはこの作業を行わない。その場合に「アンチルフィルタード、またはノンチルフィルタード」と表記されることになる。

 

アメリカンウイスキー

アメリカの連邦アルコール法に基づいてつくられるアメリカ産のウイスキーのこと。バーボンウイスキーが有名。そのほかに、ライウイスキー、コーンウイスキー、ウィートウイスキーなどがある。

 

アクアヴィッテ (アクアヴィット)

別名「生命の水」。一般的にはジャガイモから作った蒸留酒のことだが、ウイスキーの世界では、最初に作られたウイスキーの名前でもある。1494年のスコットランドの王室財務係の記録にアクアヴィッテをつくらせたという内容が残っている。時がたって、アクアヴィッテから「ウシュクベーハー」、そして「ウイスキー」と呼ばれるようになっていった。

 

ウイスキー用語 「い」

イチローズモルト

「株式会社ベンチャーウイスキー」が造るウイスキーブランドの一つ。創業者の「肥土伊知郎」氏の名前が由来。秩父蒸留所のシングルモルトウイスキーや、閉鎖した旧羽生蒸留所の原酒、海外原酒などを用いて巧みにブレンドされたボトルは、世界中で高い評価を得ている。

 

インディアンウイスキー

インド国内で製造されているウイスキーのこと。インドは世界有数のウイスキー生産国であるが、インディアンウイスキーに明確な定義はなく、インド国内でつくられている大半は「中性スピリッツ」に本格的なウイスキーをブレンドしたものとなっており、スコッチウイスキーなどの定義に当てはめた銘柄はかなり少ない。一部、海外輸出向けに造られた本格志向のシングルモルトがあり、品評会などで一定の評価を得ている。

 

インデペンデントボトラー

ボトラーズ会社のこと。蒸留所から樽でウイスキーを買い付け、独自にボトリングして販売する業者(独立瓶詰業者)。

 

ウイスキー用語 「う」

ウイスキーコニサー

ウイスキー文化研究所が認定しているウイスキーの資格認定制度。コニサーとは「鑑定家」の意味。一段階の「ウイスキーエキスパート」に始まり、「ウイスキープロフェッショナル」、「マスター・オブ・ウイスキー」と段階がある。試験は通常年一回。詳しくはこちらのページで確認できる。

 

ウイスキー検定

ウイスキー文化研究所が実施している、ウイスキーを勉強してもっと楽しむための試験。各級それぞれ難易度があるため、初心者の人でも気軽にチャレンジできる。詳しくはこちらのページで確認できる。

 

ウイスキーフェスティバル

ウイスキー文化研究所が主催する、日本国内最大級のウイスキーの試飲展示イベント。毎年、東京と大阪で開催される。詳しくはこちらのページで確認できる。

 

ウイスキー文化研究所

ウイスキー文化研究所(旧スコッチ文化研究所)は、ウイスキー評論家の土屋守が代表を務める会員制の愛好家団体。広く世界のウイスキーとその文化を学ぶため、日々研究、情報の収集、そして発信を行っている。公式ホームページはこちら

 

ウイスキー

穀物を原料につくった蒸留酒。詳しいウイスキーの定義はこちら

 

ウエアハウス

ウイスキーを貯蔵する熟成庫のこと。別名「保税倉庫」。ダンネージ式、ラック式、パラタイズ式などがある。

 

ウォッシュ

醗酵モロミのこと。

 

ウォッシュスチル

1回目の蒸留を行う蒸留器のこと。「初留釜」ともいう。

 

ウシュクベーハー

「生命の水」という意味。ウシュクベーハーはゲール語。「ウイスキー」と呼ばれる前のウイスキーの名称。

 

ウォッシュバック

発酵槽のこと。材質は、木製(木桶発酵槽・ファーメンター)、ステンレス製、鉄製などがある。

 

ウッドフィニッシュ

通常の熟成後に、別の樽に移し替えて追加の熟成(後熟)を行うこと。期間は数か月から長ければ2年程度。ワイン樽、シェリー樽、ビール樽、ラム酒樽、焼酎樽など様々なタイプの樽で行われる。

 

ウイスキー用語 「え」

エージングセラー

ウイスキーを熟成させる倉庫のこと。エージングセラーにはさまざまなタイプがあるが、基本的には外気との通気性がよく、周辺の環境の影響も受けながら、ウイスキーは熟成していく。

 

エライジャ・クレイグ

エライジャ・クレイグ牧師は「バーボンウイスキーの祖」とよばれ、現代のバーボンウイスキーに近いものを広めた人物。

 

エンジェルズシェア

「天使の分け前」。熟成期間に樽の中身が蒸発すること。熟成庫の気温や湿度によって蒸発するウイスキーの量は変わる。スコッチの場合、最初の1年は3~4%。それ以降は毎年1~2%ずつ蒸発する。熱帯のインドの場合、1年間で10%以上減ってしまうという。

 

ウイスキー用語 「お」

オンザロックス

ウイスキーの飲み方の一つ。氷をいれて飲むスタイル。ウイスキーの飲み方に関しての詳細はこちら

 

オールドボトル

古い年代のウイスキーのこと。すでに生産されていないものが多く、仮に生産されてたとしても、オールドボトルの原酒は古い時代につくられたウイスキーであるため、現在のオフィシャル品とは味が全く異なる。

 

オクタブ

ウイスキーを熟成させる樽の一種。シェリーバット(480~500リットル)の8分の1サイズとなる、容量45~68リットルの樽。

 

オーク

ブナ科͡コナラ属の木。ウイスキーの熟成樽に必要不可欠な木材。

 

オプティック

ウイスキー用の大麦品種の名前。2000年頃から使われている。

 

ウイスキー用語 TOP

 

 

タイトルとURLをコピーしました