「シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020」おすすめ銘柄も解説

ユースケ
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こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では2020年9月に販売されたウイスキー「シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020」と、駒ヶ岳を生産している「マルス信州蒸留所」について解説致します。

「シングルモルト駒ケ岳」や「マルス信州蒸留所 」をまだご存じでない方や、 「リミテッドエディション2020」について詳しく知りたい方におすすめの内容となっております。

マルス信州蒸留所がリリースしてきた、おすすめの銘柄もあわせてご紹介いたします。

 

 

 

「シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020」おすすめ銘柄も解説 マルス信州蒸留所とは?

マルス信州蒸留所とは?

本坊酒造株式会社によって1985年 に創業した、長野県宮田村にあるモルトウイスキー蒸留所です。

中央アルプス「駒ヶ岳」山麓の標高798mという、日本で最も高い標高でウイスキーを作っています。仕込みはノンピーテッドからヘビリーピーテッドまで、バリエーション豊かな原酒作りを行っています。中央アルプスと南アルプスによって育まれた、きれいな地下水による仕込みと、自然豊かで清澄な空気で育たれたウイスキーは、海外でも高く評価されています。

ポットスチルは2基と、最小規模であるため、現在は継続的に販売しているシングルモルトは存在せず、限定リリースという形で毎年ボトリングされています。駒ヶ岳は熟成期間が短めでも、個性豊かにフレーバーを感じることができます。さまざまな熟成樽と仕込み麦芽の作り分けによって、多彩な原酒を生み出しています。バランスよくブレンドされることで、小さな蒸留所でありながら良質なウイスキーを毎年リリースし続けています。

マルス信州蒸溜所

  • 所在地: 長野県宮田村
  • オーナー: 本坊酒造株式会社
  • 創業年: 1985年
  • 蒸留器(ポットスチル): ストレートヘッド型 2基
  • 発酵槽(ウォッシュバック): ステンレス6基
  • 貯蔵方式: ラック式
  • 冷却システム: シェル&チューブ型

マルス信州蒸留所の歴史

1985年: マルス信州蒸留所の施工。山梨石和工場(マルス 山梨ワイナリー)より蒸留設備を移設する。

1992年: ウイスキー需要低迷に伴い蒸留を休止。

1996年: 駒ヶ岳の名前を冠した初のシングルモルトウイスキー「モルテージ駒ヶ岳10年」を発売。

2011年: 19年ぶりにウイスキーの蒸留が再開される。

2013年: 「マルスモルテージ3プラス25 28年」がワールド・ウイスキー・アワード2013で世界最高賞を受賞する。

2014年: 蒸留再開後の原酒を使ったウイスキー「ザ・リバイバル2011シングルモルト駒ヶ岳」を発売。ポットスチル2基を新しいものへ交換する。

2017年: 本坊酒造マルスウイスキーが、 世界的ウイスキーコンテスト 「アイコンズ ・ オブ ・ ウイスキー2017」で、世界最優秀賞「クラフトプロデューサー・オブ・ザ・イヤー」 を受賞。

2020年: 「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020」で、「駒ヶ岳 1991 28年 シングルカスクNo.160」が最高金賞を受賞。

2020年9月: 「シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020」を発売。

 

「シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020」おすすめ銘柄も解説「駒ヶ岳2020」

シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020

  • シングルモルトウイスキー
  • アルコール度数: 50%
  • 容量: 700ml
  • 希望小売価格: 7800円
  • 詰本数: 15,000本
シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020

商品説明

2020年に限定瓶詰されたシングルモルトウイスキーです。シェリー樽とアメリカンホワイトオーク樽で熟成された原酒が主体となっています。熟成年数は公表されていませんが、比較的若い原酒がブレンドされた商品だと推測できます。
バーボンバレルで熟成されたモルト原酒が主体となっている「シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2019
」と比べると、樽香の強さと、全体的なフレーバーのバランスが整っているように思います。

テイスティング・ノート

香りはオレンジ、青りんご、カカオマス、キンモクセイ、はちみつ、原酒の若さから由来のアルコール臭と、シリアルっぽい感じ。

口に含むと、ソフトで甘く、やや酸味がある。なめらかでアロマティック。「オレンジビターズ」のよう。後味はドライ。余韻は中程度。

これまで飲んだことのある「駒ヶ岳」から、大きく個性が変わるものではありませんでした。ソフトですがドライな印象です。飲みやすさもあり「ピートが強くないハイランドモルト」に似ているように思います。

「分かりやすいウイスキー」ではないので、テイスティングするたびに「もう少し飲みたい」「もうちょい確認したい」という気分にさせてくる、ある意味罪深いウイスキーです(笑)

 

「シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020」おすすめ銘柄解説

信州マルス蒸留所が過去リリースした、おすすめ銘柄をご紹介致します。

シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2019

シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2019

  • シングルモルトウイスキー
  • アルコール度数: 48%
  • 容量: 700ml
  • 希望小売価格: 7600円

2019年に11,497本限定で販売された駒ヶ岳です。

バーボンバレルで熟成されたモルト原酒を主体にヴァッティングした商品となります。フルーティーな香りとほのかな酸味、上品な甘みのウイスキーです。バーボンバレルの他、アメリカンホワイトオークとシェリーカスクも構成原酒に含まれています。「調整役」がうまくまとめ上げているのでしょうか?バーボンバレル主体には感じさせないリッチ感もある、面白いバランスですね。

シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2019

 

まとめ

「シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020」おすすめ銘柄も解説 マルス信州蒸留所とは?
・本坊酒造株式会社によって1985年 に創業した、長野県宮田村にあるモルトウイスキー蒸留所。

「シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020」おすすめ銘柄も解説「駒ヶ岳2020」
・2020年に限定瓶詰されたシングルモルトウイスキー。シェリー樽とアメリカンホワイトオーク樽で熟成された原酒が主体。

「シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2020」おすすめ銘柄解説
・シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2019

 



 

駒ヶ岳は日本一高い場所にある蒸留所です。昼夜の寒暖差の影響か、ウイスキーの熟成は冷涼な割には早いように思います。小規模な蒸留所の為、オフィシャル・シングルモルトのリリースと安定供給は難しいかもしれませんが、将来的には「限定生産」ではない、定番品を楽しんでみたいと思っています。

とても魅力的な蒸留所ですので、蒸留所見学も是非行ってみたいものです。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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