【2023年版】1万円以内!おすすめのカスクストレングスウイスキー7選

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

 

カスク・ストレングスとは?
無加水のこと。熟成が終わったウイスキーを、アルコール度数の調整を一切行わずにボトリングしたもの。通常は加水によってアルコール度数の調整を行うが、カスクストレングスはウイスキー本来の風味や味わいを直接表現している。度数の高いものは60%を超える。

この記事では予算1万円以内で購入できる、おすすめのカスクストレングスウイスキーを7本ご紹介致します。

今回は、好評だった第一弾「1万円以内!バーテンダーおすすめ カスクストレングスのウイスキー9選」に続くシリーズ第二弾。全て前回とは異なる銘柄で、2023年10月現在の価格で購入できるウイスキーをピックアップしています。

低予算でしっかりと刺激の欲しい方におすすめの内容となっております。ぜひ最後までご覧ください。

 

カスクストレングスのウイスキー紹介記事↓

 

 

【2023年版】1万円以内!おすすめのカスクストレングスウイスキー7選

  1. アラン シェリーカスク (55.8%)
  2. オールドパース カスクストレングス (58.6%)
  3. アイリーク (イーラッハ) カスクストレングス (58%)
  4. マクタラ マラ カスクストレングス (58.2%)
  5. スモーキースコット 5年 カスクストレングス (58.2%)
  6. ベンリアック ピーテッド カスクストレングス バッチ2 (60%)
  7. ビッグピート クリスマス カスクストレングス 2022 (54.2%)

 

 

【2023年版】1万円以内!おすすめのカスクストレングスウイスキー7選|アラン シェリーカスク

出典:By paul birrell, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=498816

アラン シェリーカスク

  • シングルモルトスコッチウイスキー
  • アルコール度数:55.8%
  • Amazon価格:¥9,980 税込

ロックランザ蒸溜所(旧アイル・オブ・アラン蒸留所)で造られているシングルモルトウイスキー。この蒸留所はスコットランド西岸に浮かぶ「アラン島」のロックランザ村にあります。

1995年に創業して以降、早い段階でモルトファンの心をつかみ、今では人気のアイランズモルトとなったアラン。

蒸留所のポットスチルは合計4基。小さな島の小さな蒸留所です。ウイスキーの仕込み水はスコットランド本土から運んできているそうです。

「アラン シェリーカスク」は、ファーストフィルのシェリーホグスヘッドで熟成した原酒を合わせ、カスクストレングスでボトリング。シェリーの甘やかな風味と、アラン独特の潮気、モルティーさも残る魅惑の1本。

貴重なファーストフィルのシェリー樽を使用しているのにも関わらず、1万円以内で購入できるのは嬉しいですね。

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【2023年版】1万円以内!おすすめのカスクストレングスウイスキー7選|オールドパース カスクストレングス

出典:https://whisk-e.co.jp/products/oldperthcaskstrength/

オールドパース カスクストレングス

  • ブレンデッドモルトスコッチウイスキー
  • アルコール度数:58.6%
  • Amazon価格:¥6,360 税込

「オールドパース カスクストレングス」は、複数のモルト原酒をブレンドした「ブレンデッドモルト」としては珍しい、カスクストレングスのウイスキーです。ボトラーズ会社「モリソン・スコッチウイスキー・ディスティラーズ」がリリースしています。

オールドパースの名前の由来は、ブレンディングの発祥の地として知られるハイランドの街「パース」から。シェリー樽熟成の原酒のみを使用し、カスクストレングス、ノンカラー、ノンチルフィルターでボトリング。

58度を超えるアルコールの設定で、シェリー樽原酒のみを使用しているのはリッチな配合と言えます。それでも価格は7000円を下回っており、シェリー系モルトとしてもかなり優秀なウイスキー。シェリー樽からの程よいタンニン分と、キャラメル、ナッツ、バニラ、ドライフルーツのアロマが豊か。

ストレートではキツイ…と思った夜には、オンザロックでゆっくり飲むのもおすすめです。

 

 

【2023年版】1万円以内!おすすめのカスクストレングスウイスキー7選|アイリーク (イーラッハ) カスクストレングス

出典:https://www.amazon.co.jp/

アイリーク (イーラッハ) カスクストレングス 

  • シングルモルトスコッチウイスキー
  • アルコール度数:58%
  • Amazon価格:¥5,200 税込

「アイリーク (イーラッハ) カスクストレングス」は、ボウモア蒸溜所の元スタッフ「ブライアン・クルック氏」が創業したボトラーズ会社、「ザ・ハイランド&アイランズ スコッチウイスキーカンパニー」からリリースされているシングルモルトウイスキー。

「アイリーク (イーラッハ)」は「アイラ島民」を意味する言葉。このウイスキーは蒸留所名非公開の「シークレットシングルモルト」ですが、中身はアイラ島の蒸留所であることを示唆していますね。

ボウモア蒸留所で働いていたコネクション?を活かして、中身もボウモアなのかなーと思いきや、アイリークはしっかりとスモーキーで荒っぽさを感じます。このピーティーさからはボウモアと思えません。少なくとも若い「カリラ」や、キルダルトン三兄弟と呼ばれる三つの蒸留所(ラフロイグ、アードベッグ、ラガヴーリン)である可能性もあります。

原酒は若いタイプを使用しており、奥行きや複雑さにやや欠けた味わいですが、スモーキーさを一番に考えて飲むなら全然あり。アイラモルトが高騰する中、5000円代でこのクオリティーはすごい…

 

 

 

【2023年版】1万円以内!おすすめのカスクストレングスウイスキー7選|マクタラ マラ カスクストレングス

マクタラ マラ カスクストレングス

  • シングルモルトスコッチウイスキー
  • アルコール度数:58.2%
  • Amazon価格:¥8,000 税込

「マクタラ マラ カスクストレングス」は、オールドパースと同じく「モリソン・スコッチウイスキー・ディスティラーズ」がリリースしていますが、こちらはシークレットシングルモルトウイスキーです。

マクタラ(Mac-Talla)とは、「反映する・共通する」という意味のゲール語。この穴目からは、かつてボウモア蒸溜所を経営していた「モリソン家」との繋がりを示唆することができます。しかし味わい的には「じゃあホントにボウモアなのか?」と言われれば、違うような気もします…

ボウモアかどうかはさて置いて、「マクタラ マラ カスクストレングス」にはバーボンバレル熟成が使用されています。レモン、オレンジ、麦芽飴、ピーティーでスモーキ―。ややサルファリーで金属っぽいアロマも。

アイラ島のシングルモルトであることは確実ですが、蒸留所を予想するのは難しいですね。個人的に思うのは、ボトラーズ物はオフィシャルボトル全く異なる商品コンセプトを持っています。正直、このウイスキーがオフィシャルならあまり売れないかも(笑)

コアなウイスキーファンに向けてつくられているが思いっきりわかる、少し尖った個性。それがボトラーズ商品の魅力ですね。

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【2023年版】1万円以内!おすすめのカスクストレングスウイスキー7選|スモーキースコット 5年 カスクストレングス

出典: GFDL, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4914649による

スモーキースコット 5年 カスクストレングス

  • シングルモルトスコッチウイスキー
  • アルコール度数:58.2%
  • Amazon価格:¥6,095 税込

「スモーキースコット 5年 カスクストレングス」は、日本向けにリリースされている商品。中身は、バーボンバレルで5年以上熟成させた、シングルモルトスコッチウイスキー「カリラ」。輸入元は「ウィスク・イー」となっています。

こちらのボトルも、かなりの高コスパウイスキーです。オフィシャルの「カリラ12年」のAmazon価格が5300円なのに対して、こちらはカスクストレングスで6000円。

勿論、原酒の酒齢など異なる点がたくさんあるので、オフィシャルボトルと価格を比べるのも難しいのですが、ウイスキー好きとしては「どちらを買うのか?」は悩みどころ。

カリラ12年の方がバランスに優れ、甘みもあるので飲みやすいと思いますが、スモーキータイプのウイスキーが好きな方にはスモーキースコットがおすすめです。

アイモルトらしいスモーキーさ。燻製、少し柑橘、焼けたゴム、胡椒、やや潮気。

ボトラーズ商品のカリラはたくさんありますが、この価格帯でのクオリティーは素晴らしいです。「樽香」が控えめで、アイラモルトのクセの強さを存分に楽しめる1本。

 

 

 

【2023年版】1万円以内!おすすめのカスクストレングスウイスキー7選|ベンリアック ピーテッド カスクストレングス バッチ2

ベンリアック ピーテッド カスクストレングス バッチ2

  • シングルモルトスコッチウイスキー
  • アルコール度数:60%
  • Amazon価格:¥9,980 税込

スペイサイドにある「ベンリアック蒸留所」のオフィシャルボトル。「ベンリアック ピーテッド カスクストレングス バッチ2」は、ヘビリーピーテッドで仕込みを行い、オロロソシェリー樽とバーボン樽で熟成させた原酒をバランスよく合わせています。

ベンリアックはスペイサイドモルトでありながら、ピーテッド仕込の歴史は意外と長く、シーグラム社が経営していた1983年から生産しています。

その後、蒸留所としては閉鎖や買収などがあって、ウイスキーの生産をしていない時期もありましたが、2016年から「ブラウン・フォーマン社」の傘下となり、経営は安定しています。

ベンリアックは基本的にノンピート麦芽で仕込みを行っているため、ピート原酒は恐らくブレンデッド用と、限定的にリリースされているピーテッドタイプにだけ使用しています。そういった意味でピーテッドタイプは「ベンリアックであってもベンリアックに非ず」。いい意味で、どこにもベンリアックらしさを感じず、スペイサイドとは思えない抜きんでたスモーキーさです。

値段はぎりぎり1万円以内。ピーテッド麦芽は価格が高騰しているので、次回のバッチは値上がりすると思います。在庫があるうちに買っておきましょう。

 

 

【2023年版】1万円以内!おすすめのカスクストレングスウイスキー7選|ビッグピート クリスマス カスクストレングス 2022

ビッグピート クリスマス カスクストレングス 2022

  • ブレンデッドモルトスコッチウイスキー
  • アルコール度数:54.2%
  • Amazon価格:¥9,000 税込

ビッグピート」は、大御所のボトラーズ会社「ダグラスレイン社」がリリースする、スモーキータイプのブレンデッドモルトウイスキー。ビッグピートはさまざまなイベントや、時事ネタとのコラボが定番となっており、ラベルが異なる限定エディションが数えきれないほど存在しています。

そのなかでも特別なのが「ビッグピート クリスマス カスクストレングス 2022」。2011年に初めてリリースされたクリスマスエディションですが、このボトル(2022年)で、12回目を迎えています。

通常のビッグピートとの違いは、クリスマスエディションはカスクストレングスであること。ビッグピートはボトルデザインがことなっているだけで、中身は全て同じですが、クリスマスエディションは毎年異なるブレンドがされている特別なウイスキーです。

ただし、基本的なコンセプトに変わりはなく、通常版と同様、アードベッグ、ボウモア、カリラ、ポートエレンなどのアイラモルトをベースにブレンドしています。

しっかりとスモーキーでピーティー。アルコール度数の高さから、より燻製が強く、ボディに厚みもあります。通常版にはない甘やかな風味も。

クリスマスの夜に、ワインやシャンパンを飲んだ後に1杯飲みたくなる…

そんなコンセプトではありませんが(笑)おいしいです。

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今回ご紹介した、1万円以内で購入できるカスクストレングスのウイスキーの多くが、アイラモルトをベースとしたスモーキータイプとなりました。

しかも、どれもピート香の強い「原酒が若いタイプ」ばかり。価格的には酒齢が若くないと1万円以内には収まりませんから、この結果は必然でしょうか。

ノンピートよりも、ピーテッドのモルトウイスキーのほうが、原酒が若くても美味しく感じるので、その点もスモーキータイプが多くなった要因と言えますね。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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