【5000円以内】安くておいしいオススメの国内製造ウイスキー3選

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では3000円~5000円以内で購入できる、おいしい国内製造のウイスキーをご紹介致します。

今回は「ジャパニーズウイスキー」ではなく、あくまでも「日本企業が造るウイスキー」であり、国産原酒と海外から輸入した原酒をブレンドしたウイスキーとなりますのでご注意下さい。

なお、ジャパニーズウイスキーには法定義が存在していませんが、民間団体による一定の基準が設けられています。

 

国内産の原酒不足により、輸入原酒がブレンドされているウイスキーが数多く存在しています。輸入原酒をうまく利用することで国産ウイスキーの供給不足を補い、クオリティの高いウイスキーを造り続けています。日本企業のブレンド技術は、世界トップクラスといって間違いありません。

今回は【3000円以内】で紹介した商品よりも上位ボトルとなる3本をご紹介。ジャパニーズウイスキーの品薄・価格高騰が続く中、それも庶民の味方となるおいしいウイスキーですので、ぜひ最後までご覧ください。

 

※2022年12月時点のアマゾン税込価格を参考に選出しております。

 

 

【5000円以内】安くておいしいオススメの国内製造ウイスキー3選|マルスモルテージ越百 モルトセレクション

マルスモルテージ越百 モルトセレクション

参考価格: 4500円
内容量: 700ml
アルコール度数: 43度
メーカー: 本坊酒造株式会社

長野県宮田村にあるマルス信州蒸留所で製造されているブレンデッドモルトウイスキー。英国産と国内産のモルト原酒がブレンドされており、国内産は主に信州蒸留所でつくられたものを使用しています。

商品名の「越百(こすも)」は、信州蒸留所がある中央アルプスに連なる山の一つ「越百山(こすもやま)」から名付けられています。標高798mという、日本で最も標高で造られているウイスキーをブレンドしているだけあって、「宇宙」を連想させる「コスモ」という名称は、まさにピッタリです。

「マルスモルテージ越百 モルトセレクション」はブレンデッドモルトウイスキーらしい、個性豊かな風味。軽いピートとモルト由来の香り。熟成樽からのバニラ、ハチミツ、オーク香。グレーン原酒が入っていないので、通常のブレンデッドよりも飲みごたえがあります。

おすすめの飲み方はストレートやロック。駒ヶ岳の麓から、夜空の星を眺めながらゆっくりと飲んでみたい…

 

 

 

【5000円以内】安くておいしいオススメの国内製造ウイスキー3選|ニッカ セッション

ニッカ セッション

参考価格: 4700円
内容量: 700ml
アルコール度数: 43度
メーカー: ニッカウヰスキー

ニッカウヰスキーが製造しているブレンデッドモルトウイスキー。スコットランド産と国産のモルト原酒のみをブレンドした商品で、2020年9月に発売しました。

スコットランド産はニッカの所有している「ベンネヴィス蒸留所」のモルト原酒を使用。ベンネヴィスでは蒸留直後のニューポット状態の原酒を日本に輸出しており、スコットランド国内ではほとんど熟成させていません。スコットランドで熟成していないとなると、当然「スコッチ」と名乗ることができませんが、日本に運ばれたベンネヴィスの原酒は「スコットランド産モルト原酒(海外原酒)」として利用することは可能です。セッション以外にも使用されており、ニッカウイスキーのブレンデッド用原酒として利用されています。

「ニッカ セッション」はモルト原酒の風味が強い訳ではなく、なめらかで優しい味わいです。ベースとなっているのはやはりベンネヴィスでしょうか…。フルーティーさと樽香は「宮城峡」、ほのかに感じるピーティーさは「余市」のモルト原酒から影響を受けていますが、落ち着きのある風味はベンネヴィス由来のように感じます。

おすすめの飲み方はストレートとハイボール。それぞれの飲み方からは違った個性を感じるのでおもしろいです。お試しあれ。

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ニッカ
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ニッカウヰスキーの価格改定情報はこちらの記事↓

 

 

 

【5000円以内】安くておいしいオススメの国内製造ウイスキー3選|サントリー ワールドウイスキー碧 Ao

サントリー ワールドウイスキー碧 Ao

価格: 4900円
内容量: 700ml
アルコール度数: 43度
メーカー: サントリー

5000円以内の予算であれば、このウイスキーは紹介しておきたい。碧は5大ウイスキーがブレンドされたワールドブレンデッドウイスキー。ビームサントリーの所有している5大ウイスキーの原酒で構成されており、自社調達の5大ウイスキーがブレンドされたウイスキーとしては世界初。皆様ご存じのとおり、5大ウイスキーの蒸留所を傘下にしているのは、世界でサントリーだけなわけですが…とりあえずウイスキー史に残る銘柄であることは間違いありません。

碧が発売された当初(発売前かな)、セミナーに参加したのですが、その内容は面白かった。5大ウイスキーのブレンドということもあって、5大ウイスキー原酒のテイスティングが用意されているだろう、と誰もが思っていたわけですが、実際セミナーで飲むことになったのは予想外のもの。「各国の原酒が5種」ではなく、「1種を取り除いた4大ウイスキーブレンドの原酒」でした。

つまり、セミナーでは「5大ウイスキーそれぞれの個性を知ってほしい」ということではなく、「一つでも原酒が欠けるとバランスが崩れる。5大ウイスキー全てがブレンドされることでおいしくなる」といったことを理解してほしい思惑だったようです。

確かに1カ国でも原酒がかけると、全体のバランスは整っていませんでした。それぞれのウイスキーに「個性」があるので、もちろん好みもあると思いますが、サントリーが目指した5大ウイスキーブレンドにはならないとのこと。5大ウイスキーのブレンデッド自体が世界でも異例ですから、「完成」をどこに持っていくかは難しかったと思います。

5大ウイスキーが一つ欠けているテイスティングサンプル(4大ウイスキーブレンド)の感想は以下の通り。

  • スコッチなし:「アードモア」のスモーキー原酒が効いているようで…複雑さに欠ける印象。ピーティーさ少しでもないとちょっと安っぽい感じになります。
  • アイリッシュなし:「クーリー」のノンピート原酒を使用。アイリッシュが抜けても結構飲めるな、といった感じでしたが、完全版の碧と比べると物足りない感じ。この表現は難しいですね。
  • カナディアンなし:碧にはカナディアンが最も多くブレンドされており、ブレンデッドウイスキーのベースとしての役割を果たしています。個人的にはカナディアン抜きが一番おいしかったかも。
  • ジャパニーズなし:山崎のシェリー樽熟成と白州のスモーキー原酒をブレンドしているので、この2つが抜けているとウイスキー全体に深みがなくなっているような感覚でした。
  • アメリカンなし:ジムビームのバーボン原酒が抜けていると、全く別物。個人的に、碧の「キーモルト」はこのアメリカンウイスキーだと思っています。樽香が抑えられ、スッキリとした印象に。これはこれで悪くはなかったのですが、飲みやすさに欠けているような…

 

 



5000円以内で購入できる国内製造ウイスキーは、純国産のジャパニーズウイスキーと並ぶほどの品質です。

海外産と国産産を見事に調和させた、日本のウイスキーメーカーはやはりすごい。ウイスキーの価格は高騰していますが、リーズナブルなワールドブレンデッドをこれからも造り続けてほしいと思います。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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