2020年世界ウイスキー売上ランキング【ベスト30】

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング24位|ウィリアム・ローソン

24位 ウィリアム・ローソン (スコットランド)
出荷数: 330万ケース
企業名: バカルディ
カテゴリー: ブレンデッド・スコッチウイスキー
日本での販売: 有り

1889年に商標登録された歴史のあるブレンデッドウイスキー。

日本市場ではほとんど見かけませんが、ヨーロッパ市場では人気のある銘柄で、あの有名な「デュワーズ」をおさえて世界ランキング24位という結果には驚きですね。

製造しているウィリアム・ローソン・ディスティラーズ社はバカルディグループの傘下となっていますが、グループの子会社となった1993年頃から急激に売上が伸びています。

味わいはライトでクセが少なく、飲みやすいタイプのスコッチウイスキーです。

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2020年世界ウイスキー売り上げランキング23位|ブラックニッカ クリア

23位 ブラックニッカ クリア (日本)
出荷数: 340万ケース
企業名: ニッカウヰスキー
カテゴリー: ブレンデッドウイスキー
日本での販売: 有り

ニッカウヰスキーのロングセラー商品「ブラックニッカ」が23位にランクインしました。

ジャパニーズウイスキー(海外原酒を含む)の中では2位という結果。国民的な大衆ウイスキーとして、時代を越えて愛された銘柄なだけに嬉しく思います。

日本国内の消費がメインではありますが、ブラックニッカは海外でも人気です。2014年頃には10万ケースが輸出されており、2019年以降の統計はわかりませんが、日本のウイスキー輸出量は爆増しているので、ブラックニッカも増加していることに違いありません。

「髭のウイスキー」が世界のスタンダードウイスキーとなる時代がやってくるのかもしれません。札幌の「すすきの」にあるような広告が、海外で見れる日が来たら面白いですね。

ブラックニッカ ハイボール缶↓

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング22位|バンガロール・モルト

22位 バンガロール・モルト (インド)
出荷数: 420万ケース
企業名: ジョン・ディスティラリーズ
カテゴリー: インディアンウイスキー
日本での販売: 無し

バンガロール・モルトをつくる「ジョン・ディスティラリーズ社」は1992年創業のインド第4位の酒類メーカーです。主力商品はこの後登場する「オリジナルチョイス」というウイスキーですが、バンガロール・モルトの販売量も凄まじいですね…

バンガロール・モルトは2015年には100万ケースの販売実績があり、それからわずか4年ほどで4倍の420万ケースを売上げています。急成長している銘柄ですが、日本では販売されていません。

ジョン・ディスティラリーズの商品と言えば、日本では「ポール・ジョン」が有名です。同社がつくる最高峰のシングルモルトウイスキーで、海外輸出向けに作られた高級ブランドになります。酒類品評会でも賞を獲得するなどしている、今注目のインディアン・シングルモルトです。こちらのほうもぜひチェックしてみて下さい。

ポール・ジョン↓

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2020年世界ウイスキー売り上げランキング21位|グランツ

21位 グランツ (スコットランド)
出荷数: 420万ケース
企業名: ウィリアムグラント&サンズ
カテゴリー: ブレンデッド・スコッチウイスキー
日本での販売: 有り

世界一売れているシングルモルト「グレンフィディック」を経営している、ウィリアムグラント&サンズ社が作るブレンデッドウイスキー。キーモルトは自社所有の蒸留所、グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ、アイルサベイ(グレーン)となっています。

シングルモルトだけでなく、ブレンデッドウイスキーのグランツでも世界21位という販売実績を誇っているウィリアムグラント&サンズ社は流石です。ベスト30の銘柄は、巨大グループ企業の商品がほとんどですので、いまだに家族経営を続けている企業が、420万ケースのウイスキーを売り上げているのはやはりすごい。

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2020年世界ウイスキー売り上げランキング20位|ディレクターズ・スペシャル

20位 ディレクターズ・スペシャル (インド)
出荷数: 420万ケース
企業名: ディアジオ(ユナイテッドスピリッツ)
カテゴリー: インディアンウイスキー
日本での販売: なし

ユナイテッドスピリッツ社はインド最大にして無敵の酒類メーカー。世界でもディアジオに次ぐ第二位の酒類メーカーで、2014年にディアジオが株式の半数を獲得し傘下としています。

買収によるディアジオの最大の目的は、これから伸びるであろうインド市場の開拓で、自社のスコッチウイスキーを流通させることも視野にいれての買収だと考えられます。そのためにはユナイテッドスピリッツ社の持つ、インド国内の販売網の獲得が必須です。

ディレクターズ・スペシャルは日本で販売されていません。

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング19位|シーバスリーガル

19位 シーバスリーガル (スコットランド)
出荷数: 440万ケース
企業名: ペルノリカール
カテゴリー: ブレンデッド・スコッチウイスキー
日本での販売: 有り

日本でも人気のあるシーバスリーガルは第19位となりました。

ペイサイド・キース地区にあるストラスアイラ蒸留所をキーモルトとした、やわらかくて甘い香りと味わいが魅力的なブレンデッドスコッチウイスキーです。

ピートによるクセが少ないことから、日本市場では常に上位になっている人気銘柄。

世界市場でも高い人気を誇っており、毎年のようにベスト30にランクインしています。

 

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキン 18位|サントリー角瓶

18位 サントリー角瓶 (日本)
出荷数: 520万ケース
企業名: ビームサントリー
カテゴリー: ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー
日本での販売: 有り

1937年(昭和12年)発売以来、サントリーを代表するウイスキーブランドとして、高い人気を誇ってきた銘柄。ジャパニーズウイスキーの中では見事に1位。角瓶は毎年のようにトップクラスの輸出量を維持しています。

ジャパニーズウイスキー(海外原酒を含む)の輸出金額はこの20年程でだいぶ伸びていますが、2000年まではアジアへの輸出が多く、割合としては実に9割ほどでした。ここ数年はヨーロッパと北米への輸出の割合も増えています。

ちなみに、2015年度ウイスキー輸出金額は約104億円でしたが、2021年度の輸出金額は約462億円。わずか6年で4倍にまで増加しました。(酒類全体では2015年に比べて2021年は約3倍)

プレミアムウイスキーの輸出自体は伸びていませんが(原酒不足の為生産量が確保できないため)カジュアルなウイスキーの生産・輸出は伸び続けていることから、海外での日本産ウイスキーの人気の高さがよくわかります。

角の場合はやはり「ハイボール」でのマーケティングが強いですね。国内ならほとんどの居酒屋で角ハイボールがメニューにありますし、海外でも角ハイボールの取扱店を増やしています。

世界を見ると、恐らく「日本食レストラン」の世界的な人気も角瓶の売り上げ増加に関わっていることでしょう。これからも日本代表のウイスキーとして、世界に「ハイボール文化」を広めてほしいですね。

角ハイボール缶↓

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2020年世界ウイスキー売り上げランキング17位|オールド・ターヴァン

17位 オールド・ターヴァン (インド)
出荷数: 530万ケース
企業名: ディアジオ(ユナイテッドスピリッツ)
カテゴリー: インディアンウイスキー
日本での販売: なし

ユナイテッドスピリッツ社のつくるウイスキー。構成原酒にはスコッチモルトウイスキーとインディアン・グレーンウイスキーに、ニュートラルスピリッツ(熟成していないウイスキー)をブレンドしています。

このような配合はインドの安いウイスキーの特徴。ニュートラルスピリッツが混入している時点で「本格的なウイスキー」とは言えない商品。

しかもこの「オールドターヴァン」は、ニュートラルスピリッツの割合が多いとのことです。そうなると味わいがシャープになりますから、ウイスキーとしてのバランスを人工的につくりだすために、ウイスキーに香料や糖質の補填をしている可能性も否定できませんね。(っていうか、してます 笑)

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング16位|ロイヤル・チャレンジ

16位 ロイヤル・チャレンジ (インド)
出荷数: 550万ケース
企業名: ディアジオ(ユナイテッドスピリッツ)
カテゴリー: インディアンウイスキー
日本での販売: あり

「ロイヤル・チャレンジ」は先ほど紹介した「オールド・ターヴァン」と比べると、本格的なウイスキーですが、混入量が少ないとはいえスピリッツがブレンドされています。980~90年代にかけては、インド市場で人気の高い「プレミアムウイスキー?」だったそうです。

原酒にはスコッチのモルトウイスキーとインディアン・モルトウイスキー、インディアン・グレーンウイスキーのニュートラルスピリッツが使用されています。その他、着色に使われるカラメルと、ウイスキーにフレーバーを加えるために香料の添加が行われています。

日本でも購入可能な商品です。ちょっと飲んでみたいですね…

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2020年世界ウイスキー売り上げランキング15位|バグパイパー

15位 バグパイパー (インド)
出荷数: 610万ケース
企業名: ディアジオ(ユナイテッドスピリッツ)
カテゴリー: インディアンウイスキー
日本での販売: 有り

1976年に誕生した比較的歴史のあるインディアンウイスキー。2010年には1600万ケースを販売した実績があり、インドでもトップクラスの知名度を誇る銘柄です。現在は他の銘柄に押され、610万ケースの販売に留まっています。それでも凄まじい量ですが…

ラベルにはインド人男性がバグパイプを演奏している姿が描かれています。スコッチウイスキーにも「100パイパーズ」という、バグパイプを演奏した兵士をモチーフにしているブレンデッドウイスキーがあります。

 

 

2020年世界ウイスキー売り上げランキング14位|ブレンダーズ・プライド

14位 ブレンダーズ・プライド (インド)
出荷数: 640万ケース
企業名: ペルノリカール
カテゴリー: インディアンウイスキー
日本での販売: なし

ブレンダーズ・プライドは、シーグラム社(アメリカ)によって1995年から販売されています。その後、シーグラム社のインドでのウイスキー事業はペルノリカール社によって買収されています。

構成原酒はスコッチのモルトウイスキーとインディアングレーンウイスキー。安価なインディアンウイスキーではありがちな、「香料」は使用されていないようです。「ブレンダーズ・プライド」という名前ですから、それくらいは頑張っている?感じでしょうか(笑)

2011年には「ブレンダー・プライド リザーブコレクション」という、当時のインディアンウイスキーでは最高級のプレミアムウイスキーを販売しています。インド国内でのプレミアムウイスキーのパイオニアとなったブランドとなっています。

 

 

次のページからは13位~4位までを発表!人気スコッチ、アイリッシュウイスキー登場

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