【ウイスキー飲み比べ・レビュー】ワイルドターキー バーボンハイボール缶

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では、2023年11月7日より全国のファミリーマートで先行発売された「ワイルドターキー バーボンハイボール缶 350ml」を解説。実際に飲んでみた感想や、「ワイルドターキー8年」で作ったハイボールとの飲み比べもレビューしました。

ウイスキーのハイボール缶に興味のある方や、ワイルドターキーについて知りたい方にもおすすめの内容となっております。

記事の後半は、ワイルドターキーの主要銘柄をご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

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アメリカンウイスキー「ワイルドターキー バーボンハイボール缶 350ml」とは?

ワイルドターキー バーボンハイボール缶 350ml

「ワイルドターキー バーボンハイボール缶 350ml」は、日本市場向けに開発された商品。ワイルドターキーとして記念すべき初となる「バーボン」と「ソーダ」を合わせた「缶入りのウイスキーハイボール」となります。

ウイスキーハイボール缶としてはかなり本格的に作られています。甘みはなく、糖類や香料は入っていません。

バーボンウイスキーの初心者や、ワイルドターキーを飲んでみたいけど、まずはお試しで飲んでみたいという方におすすめ。

ネット注文だとかなり割高なので、近くのファミマで購入するのが一番です。

 

 

【ウイスキー飲み比べ・レビュー】ワイルドターキー バーボンハイボール缶

「ワイルドターキー バーボンハイボール缶 350ml」と「ワイルドターキー8年」で作ったハイボールを飲み比べました。

ハイボール缶のアルコール素数は「8.5%」。

アルコール度数を合わせるために、ワイルドターキー8年(50.5%)20mlに対して、炭酸(ウィルキンソン)を100ml合わせて、アルコール度数「8.42%」のハイボールを作り、ほぼ同じアルコール度数にして比較しました。

 

 

「ワイルドターキー バーボンハイボール缶 350ml」レビュー

香りは青りんごや洋梨。バニラは控えめ。

飲むとすっきりした甘さの後に酸味。レモンスライスでも沈めているかのような、はっきりとした酸味を感じます。(裏ラベルを見ると「酸味料」の表記があります)

アルコール度数「8.5%」は、飲食店で提供されている「一般的なハイボール」よりも少し濃いめの設定ですが、ハイボール缶はそれよりも飲みやすく感じます。

ウイスキーのハイボール缶は、これまでいくつかの銘柄を飲んできましたが、その中でもよくできています。本格的なバーボンウイスキーの味わい。

 

「ワイルドターキー8年 ハイボール」レビュー

香りは樽香が主体。炭酸にバニラとウッディネスなアロマが乗っています。

あえて「炭酸」を加えるときに豪快な入れ方して、ガス圧を飛ばすように作ったのですが、それでも炭酸の強さは缶よりもありました。つまり、ハイボール缶の炭酸は少し弱めです。

飲むとのコクがあってまろやか。ほぼ同じアルコール度数で作りましたが、こちらのほうがボディに厚みがあって、アルコール感を強く感じます。ハイボール缶のような酸味はほとんど感じません。(氷が溶けて加水が増えると、8年ハイボールの方も少し酸味を感じます)

「いつも飲んでいる味」です。まぁこの商品を飲んだのは始めてですし、やはり実際に作ったハイボールの方が落ち着くということでしょう。

ワイルドターキー 8年

 

飲み比べ まとめ

飲み比べ まとめ

  • ハイボール缶は酸味があるが、8年ハイボールにはない
  • ハイボール缶はガス圧(炭酸)が少し弱い
  • アルコール感は8年ハイボールの方がやや強く感じる

ハイボール缶の方がスッキリと飲みやすい感じ。それと比べると、8年ハイボールの方はしっかりと飲みごたえがあります。

では、どちらが美味しいのか…

結論、どっちも美味しいけど、やはり作りたてのおいしさ「8年ハイボール」の勝利です!

もちろん、同じワイルドターキーとはいえ、ベースの原酒は全く異なります。そもそも商品コンセプトが違いますから、一概にどちらが美味しいか判断するのは難しいですね。単純に「ワイルドターキー8年」が好きなだけかも(笑)

バーテンダーが作った、本格的なワイルドターキーハイボールにも負けず劣らずの「ワイルドターキー バーボンハイボール缶 350ml」は、優れた商品と言えるのは間違いありません。

 

ワイルドターキー バーボンハイボール缶 350ml

 

 

 

アメリカンバーボンウイスキー「ワイルドターキー」とは?

 

 

「ワイルドターキー」の概要

「ワイルドターキー」は、ケンタッキー州・ローレンスバーグ地区に専用の蒸留所を持つバーボンブランドです。ケンタッキー州を代表するアメリカンバーボンウイスキーで、日本でも根強い人気があります。現在はイタリアのカンパリグループの傘下。

ワイルドターキーの由来は、1942年に社長の「トーマス・マッカーシー」が、自社製の101プルーフのバーボンを仲間にふるまった際に、好評を博し、仲間の一人が「ワイルドターキー」と名付けたことに起因しています。

原材料にはコーン、ライ麦、大麦麦芽を使用。熟成には特別な焦がし具合をほどこした、アメリカンホワイトオークの新樽を用いています。

ウイスキーの製造は「ジミー・ラッセル」と「エディ・ラッセル」の父子がマスターディスティラーを務めており、世界で最も愛されている七面鳥のウイスキーとしてその名声を保ち続けています。

 

ワイルドターキーの主なラインナップ

  • ワイルドターキー スタンダード
  • ワイルドターキー ライ
  • ワイルドターキー 8年
  • ワイルドターキー 12年
  • ワイルドターキー 13年
  • ワイルドターキー レア ブリード
  • ワイルドターキー ラッセルズ リザーブ 10年
  • ワイルドターキー マスターズキープ アンフォーガットン

 

ワイルドターキー スタンダード

ワイルドターキー スタンダード

  • Amazon価格:¥2,367 税込
  • 700ml 40.5%

ワイルドターキーは本来、アルコール度数「50.5%」にこだわっているブランドですが、「ワイルドターキー スタンダード」はこれまでの味わいはそのままに、アルコール度数を40度に抑えた商品。

刺激をソフトにすることで、バーボン初心者も気軽に楽しめる飲み口に仕上がっています。

原酒は4、6、8年熟成をメインにブレンド。

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WILD TURKEY (ワイルドターキー)
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ワイルドターキー ライ

ワイルドターキー ライ

  • Amazon価格:¥3,700 税込
  • 700ml 40.5%

「ワイルドターキー ライ」は、ライ麦比率が51%以上で造られている「アメリカン・ライウイスキー」です。4~5年熟成の原酒をブレンドし、バーボンよりも控えめな甘さとスパイシーな味わいが特長的。

洋梨のような甘さとキャラメルを焦がしたようなフレーバー。口当たりはスムース。

2020年に行われた「ニューヨークインターナショナルスピリッツコンペティション」で金賞を獲得。「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)」でも銅賞を受賞しています。

ワイルドターキー ライ

 

ワイルドターキー 8年

ワイルドターキー 8年

  • Amazon価格:¥3,004 税込
  • 700ml 50.5%

「ワイルドターキー 8年」は、高いアルコール度数にもかかわらず特異的な繊細さを備えたプレミアム・バーボンウイスキー。ラインナップとしては長い歴史があり、アルコール度数50.5%のフラッグシップとして、変わらぬ品質を誇っています。

カラメル、バニラ、そしてオーク樽の豊かな香り。フィニッシュは、心地よい甘さとスパイス、キャラメル。余韻もしっかりしています。

東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)では、2021~2022年にかけて二年連続で金賞を獲得。

ワイルドターキー 8年

 

ワイルドターキー 12年

ワイルドターキー 12年

  • Amazon価格:¥7,442 税込
  • 700ml 50.5%

「ワイルドターキー 12年」は「8年」よりも更に長く熟成させた原酒を使用したリッチな商品。

ケンタッキー州の寒暖の差30度を超える環境では、一般的には「10年」くらいが熟成の限界とされています。しかし、このボトルはワイルドターキー蒸留所で12年以上の長期熟成に耐えることができた樽を厳選しています。

ワイルドターキーの特徴的なバニラ、キャラメル、ナッツ、スパイスの香りが更に凝縮され、エレガンスでフルーティーな風味、甘みとシトラス・ハーブの余韻。口に含むと50.5%とは思えない程、まろやかな口当たりです。

ワイルドターキー 12年

 

ワイルドターキー 13年

ワイルドターキー 13年

  • Amazon価格: 税込
  • 700ml 45.5%

「ワイルドターキー 13年」は、日本市場限定販売されていたボトル。現在は終売となっています。

マスターディスティラーであるラッセル親子が「まるで自分たちの子供のように」と手をかけた、13年以上の長期熟成をブレンド。ワイルドターキー蒸留所の中でも、理想的な空気の流れと温度に恵まれた「ウェアハウスB」と呼ばれる特別な熟成庫で寝かせた原酒を使用しています。

ワイルドターキー 13年

 

ワイルドターキー レア ブリード

ワイルドターキー レア ブリード

  • Amazon価格:¥5,447 税込
  • 700ml 58.4%(カスクストレングス)

「ワイルドターキー レア ブリード」は、ラインナップの中でも珍しいカスクストレングス(バレルプルーフ)でボトリングされた商品。熟成のピークに達した樽を厳選し、加水をせずに使用。

原酒は6年、8年、12年物をブレンドしていますが、それ以上に熟成感があってリッチな味わいです。58.4%というアルコール度数の高さも感じさせない口当たりも魅力的。

「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020(TWSC2020)」では、スタンダード・バーボンウイスキーの中で唯一、金賞に輝いています。

ワイルドターキー レア ブリード

 

ワイルドターキー ラッセルズ リザーブ 10年

ワイルドターキー ラッセルズ リザーブ 10年

  • Amazon価格: 税込 
  • 750ml 45%

マスターディスティラーのラッセル親子によって生み出された「ワイルドターキー ラッセルズ リザーブ 10年」は、10年熟成のスモールバッチ・バーボンウイスキー。新樽の内側を最高レベルで焦がした「アリゲーターチャー」と呼ばれる熟成樽を使用しています。

独特のスムースさがありながらも、リッチでスパイシー。ワイルドターキーらしい風味の中にも、若干のスモークと、なめし革のような複雑なアロマがあります。

ワイルドターキー ラッセルズ リザーブ 10年

 

ワイルドターキー マスターズキープ アンフォーガットン

ワイルドターキー マスターズキープ アンフォーガットン

  • Amazon価格:¥24,355 税込
  • 750ml 52.5%

偶然の事故から生まれたプレミアムウイスキー「ワイルドターキー マスターズキープ アンフォーガットン」。フォーガットンとは、「Forgiven(許し)」という意味。

マスターディスティラーであるエディ・ラッセルの元で働いていた従業員が、熟成されたバーボンに若いライウイスキーを誤って混ぜてしまったことがきっかけで誕生した商品です。このウイスキーを再現するために、ディスティラーたちは10年間もの間試行錯誤を重ねたといいます。

その結果、13年熟成のバーボンウイスキーと、8~9年熟成のライウイスキーをブレンドすることで見事に調和した味わいとなり、「偶然」のおいしさを「必然」にすることに成功します。

もう一つ特異な製法としては、厳選されたライウイスキーの樽で追加熟成を行っているところ。スコッチやジャパニーズウイスキーでは頻繁に行われている「カスクフィニッシュ(後熟)」ですが、バーボンウイスキーでこの製法は一般的ではありません。

追加熟成によってフルーティーさと複雑さを与え、これまでのワイルドターキーには存在しない絶妙なハーモニーを生み出しています。

 

 



 

 

「ワイルドターキー バーボンハイボール缶 350ml」は、気軽にバーボンハイボールを愉しむには最適!「ワイルドターキー」で作ったハイボールとの飲み比べもおすすめです。ぜひお試しください。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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