こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事ではウイスキーの国際的コンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード2023(WWA)」で「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞した「竹鶴ピュアモルト」について解説致します。
竹鶴ブランドがブレンデッドモルトウイスキーとして“世界最高賞”の認定を受けたのは初めてではありません。過去には「竹鶴17年」「竹鶴21年」「竹鶴25年」などが受賞しており、以前から国際的にも高く評価されています。
しかし今回、今までと違う所は「竹鶴ピュアモルト」が「ノンエイジ」であること。年数表記のない、リーズナブルな竹鶴が世界最高賞を獲得したのは快挙と言えます。
そこで今回は「竹鶴ピュアモルト」についてを改めて解説。そのすばらしさを語りたいと思います。
【悲報】ニッカウヰスキーの価格改定情報はこちらの記事↓
ジャパニーズブレンデッドモルトウイスキー「竹鶴ピュアモルト」が世界最高賞受賞!竹鶴とは?
ジャパニーズ・ブレンデッドモルトウイスキー「竹鶴」とは?
創業者・竹鶴政孝(たけつるまさたか)の名を冠した「竹鶴」ブランドは、2000年に「竹鶴12年ピュアモルト」として発売がスタート。
日本では当時少なかった、国産のモルト原酒のみをブレンドした「ジャパニーズ・ブレンデッド・モルトウイスキー」です。
ニッカウヰスキーの所有する「余市蒸溜所」と「宮城峡蒸溜所」で造られた原酒がブレンドされており、ニッカの高度なブレンド技術によって味わい深いハーモニーを生み出しています。
「竹鶴」の命名については、竹鶴政孝の出身「竹鶴酒造」に商標使用の許可をとり、快諾されたことによって付けられています。
ちなみに、マッサンがご存命だった頃は「自らの名前を付けるためにウイスキーを造っている訳ではない」と、自身の名を冠したウイスキーはつくらないと断固拒否していたそうです。
最終的には竹鶴威氏(2代目マスターブレンダー)の判断によって「竹鶴」の名を使用することになりますが、天国にいるマッサンはどのように思っているのでしょうか(笑)
ジャパニーズブレンデッドモルトウイスキー「竹鶴ピュアモルト」が世界最高賞受賞!ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)とは?
ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)とは?
イギリスのウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」が2007年から主催している国際的なウイスキーのコンテスト。
審査は各国から選出されたウイスキー専門家による、ブラインドサンプリング(テイスティング)で厳正に行われています。
世界中からノミネートされたウイスキーは厳しい選考を経て、ロンドンで行われる最終審査にかけられ、「ブレンデッドモルトウイスキー(ピュアモルト)」「シングルモルトウイスキー」「ブレンデッドウイスキー」の各カテゴリーから世界最高賞が選ばれています。
WWAでは「竹鶴ピュアモルト」だけでなく、数多くのジャパニーズウイスキーが最高賞を受賞した実績があります。日本のウイスキーは国際的にも高く評価されています。すごい!
ジャパニーズブレンデッドモルトウイスキー「竹鶴ピュアモルト」が世界最高賞受賞!ニッカウヰスキーの受賞暦一覧
以下はニッカウヰスキーの主な受賞履歴。(2001年~2023年)
※「竹鶴17年」「竹鶴21年」「竹鶴25年」は2020年3月末で終売。
- 2023年:竹鶴ピュアモルトが「WWA2023ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。
- 2019年:竹鶴25年ピュアモルトが「WWA2019ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。ISC2019ジャパニーズウイスキー部門でも「トロフィー」を獲得。
- 2018年:竹鶴17年ピュアモルトが「WWA2018ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。※ニッカ カフェ ウォッカが、ISC2018ウォッカ部門で「トロフィー」を獲得。
- 2017年:ニッカ カフェ モルトがISC2017ジャパニーズウイスキー部門で「トロフィー」を獲得。
- 2015年:竹鶴17年ピュアモルトが「WWA2015ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。フロム・ザ・バレルがISC2015ジャパニーズウイスキー部門で「トロフィー」を獲得。
- 2014年:竹鶴17年ピュアモルトが「WWA2014ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。
- 2012年:竹鶴17年ピュアモルトが「WWA2012ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。
- 2011年:竹鶴21年ピュアモルトが「WWA2011ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。
- 2010年:竹鶴21年ピュアモルトが「WWA2010ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。
- 2009年:竹鶴21年ピュアモルトが「WWA2009ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。ISC2009ジャパニーズウイスキー部門でも「トロフィー」を獲得。
- 2008年:シングルモルト余市1987が「WWA2008ワールド・ベスト・シングルモルトウイスキー」受賞。
- 2007年:竹鶴21年ピュアモルトが「WWA2007 ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」受賞。シングルモルト余市1986が「WWA2007 ベスト・ジャパニーズ・シングルモルトウイキー」受賞。
- 2001年:シングルモルト余市10年が「WWA2001 BEST OF THE BEST」を獲得。
※「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)とは、「ドリンクス・インターナショナル」というイギリスの酒類専門出版社が毎年主催する酒類品評会。ウイスキーの他、ブランデー、テキーラ、ジン、ウォッカなどの部門が含まれています。各部門のカテゴリーから金賞・銀賞・銅賞などが選ばれ、金賞の中から最高賞である“トロフィー”が選出されます。
ジャパニーズブレンデッドモルトウイスキー「竹鶴ピュアモルト」が世界最高賞受賞!テイスティングノート
竹鶴ピュアモルト
- ジャパニーズブレンデッドモルトウイスキー
- 容量:700ml
- アルコール度数:43%
- 定価(参考小売価格):4,950円(税込)
- 楽天市場価格[2024年2月]:15,000円 送料別
竹鶴ピュアモルトのキーモルトは、「余市のシェリー樽モルト」、「宮城峡のモルト」、「リメード樽(リフィルカスク?)の宮城峡モルト」。
現在の竹鶴ピュアモルトは2020年3月31日にリニューアルしたボトルで、その際、かつてのボトルよりも余市の原酒比率が高められていますが、改めて飲んでみるとそこまでピーティーな風味は感じません。「奥」に隠れているような感じ。
並行してテイスティングしたことがありますが、正直に言って「違うっちゃ違うね」といった感想(笑)クオリティは維持されており、大きく個性が変更されたようには感じませんでした。どちらが好きなのかは「好み」ですね。
「竹鶴ピュアモルト」公式テイスティングノート
香り りんごや杏のようなフレッシュで甘酸っぱい果実香、
トーストやバニラを思わせる甘くやわらかな樽香。味わい バナナやネーブルオレンジのようなフルーティーさ、軽快でありながらしっかりとしたモルトの厚みやピートのコクが感じられる味わい。余韻 ビターチョコのような甘くほろ苦い余韻が、穏やかな樽香やピート香を伴い心地よく続く。
「竹鶴ピュアモルト」ユースケのテイスティングノート
口に含むとソフトでなめらか。フルーティーで甘みがあります。べリー系のジャム、ビターチョコレート。中盤以降はドライで優しいビターテイスト。スモーキーさがほのかに香ります。
ミディアムボディでオーク樽から派生する風味がしっかりとしている印象。
フィニッシュにかけても少しピーティーですが、後に残らないキレの良さもあります。
「竹鶴21年」のような複雑さと余韻の長さはありませんが、「竹鶴17年」には匹敵するほどの飲みごたえのように感じます。
飲み方は「ストレート」か「ロック」で。全体的に柔らかい味わいなので、水割りやハイボールも勿論ありですが…ゴクゴク飲むのには少し勿体ないかも。
美味しく作り過ぎたのでは…
飲み方はストレートかロックがおすすめです♪
ワールド・ウイスキー・アワード2023で「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞した竹鶴ピュアモルト。本場のスコッチウイスキーをおさえての世界最高賞獲得はすばらしいですね!
現在、品薄により店頭での入手が難しくなっています。今後、受賞の影響でどのようになるかはわかりませんが、日本を代表するウイスキーとして販売を続けてほしいですね。
さいごに一言、マッサン最高!
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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