【2023年9月 三郎丸蒸留所見学】若鶴酒造のウイスキー造りを解説

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では2017年に再稼働した、富山県にあるウイスキー蒸留所「三郎丸蒸留所」の生産設備(蒸留器)やウイスキーの製造について解説致します。三郎丸蒸留所がリリースするシングルモルトウイスキーやブレンデッドウイスキー、ハイボール缶などの商品もご紹介します。

1952年からウイスキーの製造に取り組み、2017年には「三郎丸蒸留所」として新たなステージを踏み出した富山のウイスキーは、一体どのように造られているのでしょうか。

BARWHITEOAKのオーナーバーテンダーである私、ユースケが実際に見学して感じたことも踏まえながら解説します。ぜひ最後までご覧ください。

 

ウイスキー蒸溜所見学記事
【2023年5月 秩父蒸溜所見学】イチローズモルトのウイスキー造りを解説↓

 

日本全国にあるウイスキー蒸留所のまとめ記事はこちら↓

 

 

【2023年9月 三郎丸蒸留所見学】若鶴酒造のウイスキー造りを解説|三郎丸蒸留所とは?

三郎丸蒸留所とは?

三郎丸蒸留所は富山県砺波市(となみし)に位置するモルトウイスキーの蒸留所。母体となっている「若鶴酒造」は、創業1862年の歴史ある老舗酒蔵です。

1947年にはウイスキーを含む蒸留酒の研究をスタートさせ、1953年には初の自社ウイスキー「サンシャインウイスキー」を発売。しかし、その後国内のウイスキー不況に伴い、若鶴酒造のウイスキー事業は縮小せざるを得ない状況となります。2000年には設備の老朽化によりウイスキーの生産は休止となってしまいます。

そして2016年の秋に、老朽化していたウイスキー蒸留所を改修するための計画をスタートさせます。クラウドファンディングを展開し、多くの人々からの支援を受けることに成功。2017年に大規模な改修を行い、現在の「三郎丸蒸留所」が開設します。

蒸留所ではその後も設備投資を継続。2018年には最新鋭のマッシュタンを導入。2019年には富山県高岡市の伝統的な産業である高岡銅器の技術を駆使して、世界初の鋳造(ちょうぞう)製蒸留器「ZEMON」を完成させます。

また、富山県南砺市で受け継がれている木工の伝統技術を活かし、地元の島田木材と山﨑工務店との協力プロジェクトとして、富山県産のミズナラ材を用いた、国産のミズナラカスク「三四郎樽」の製造もスタートします。

さらに、2021年には「T&T TOYAMA」として、ジャパニーズウイスキー専門のボトラーズ事業を、ウイスキー通信販売専門店の「モルトヤマ」と協力して開始。

三郎丸蒸留所では「富山でしか生まれないウイスキー」を生み出すべく、革新的にウイスキー造りを行っています。

 

 

三郎丸蒸留所の基本データ&生産設備

三郎丸蒸留所

所在地:富山県砺波市三郎丸208
オーナー:若鶴酒造
公式ホームページ:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/
創業年:1862年(若鶴酒造)
蒸溜所開設:1950年(ウイスキー製造免許取得1952年)
仕込水:庄川の地下水(硬度約60)
年間生産能力:15万リットル
仕込量:ワンバッチ1トン 年約240回
大麦麦芽:ヘビリーピート50ppm、スーパーヘビリーピート80ppm、アイラピート、ノンピート(富山産)
モルトミル:ローラーミル(アランラドック製)
糖化槽(マッシュタン):ステンレス・フルロイタータン(三宅製作所製・高岡銅器の銅板外装)
酵母:エール酵母、ウイスキー酵母併用、富山産の酵母
発酵槽(ウォッシュバック):木桶(日本木槽木管製オレゴンパイン)×2基/約6,000リットル、ホーロー(神鋼ファウドラー製)×3基 約7,000リットル
醗酵時間:約96時間
初留器:ZEMONランタン型(老子製作所製)×1基 2,600リットル
再留器:ZEMONランタン型(老子製作所製)×1基 3,800リットル
加熱方式:スチーム間接式パーコレーターのみ
冷却装置:シェル&チューブ
樽詰アルコール度数:60~63(標準60.5)
第1貯蔵庫:ダンネージ式、ラック式(5段)併用。低温倉庫、は合計約1,500樽が貯蔵可能。
T&T TOYAMA 井波熟成庫:ラック式 8段 5,000樽が貯蔵可能。

 

 

【2023年9月 三郎丸蒸留所見学】若鶴酒造のウイスキー造りを解説

三郎丸蒸留所までのアクセス

アクセス情報
三郎丸蒸留所は若鶴酒造株式会社の敷地内にございます。
〒939-1308 富山県砺波市三郎丸208

国道156号線からお越しの場合、油田郵便局を過ぎて50mほどで左手に入口がございます。
JR油田駅からお越しの場合、油田駅から直進し30mほどで右手に入口がございます。
三郎丸蒸留所の見学受付は、入口を入ってすぐ左側の建物「大正蔵」で行っております。
[車でお越しのお客様]
駐車場:普通車15台

大型バスに関しては、事前にご相談ください。
[電車でお越しのお客様]
北陸新幹線 新高岡駅よりJR城端線にて油田(あぶらでん)駅下車、徒歩1分。

引用:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/factory

 

東京からは北陸新幹線で新高岡まで。

最速列車「かがやき」は停車しないので、富山駅で途中下車して新高岡に行くか、各駅停車の「はくたか」を利用します。

 

 

JR城端線の油田(あぶらでん)駅で下車。

交通系ICカードは利用できないので、新高岡駅で切符を購入してください。油田で下車するときは、先頭車両の一番前のドアにいる車掌さんに切符を渡します。

徒歩1分で三郎丸蒸留所に到着。近すぎる!

 

「ここは三郎丸」

 

三郎丸蒸留所|セミナー

今回は「三郎丸蒸留所 一口樽オーナー会」向けの蒸留見学セミナーに参加しました。(樽オーナー本人以外に1名まで参加可能。同席させて頂きました。)

蒸留所を見学する前に、ジャパニーズウイスキーの現状や三郎丸蒸留所の新たな取り組み、リリースしているウイスキーの裏話など、この日はオンライン配信がなかった影響もあって、深いところまで聞くことができました!

 

三郎丸蒸留所では、創業当初から毎年のようにウイスキー造りに変化を与えています。日本のクラフトウイスキー蒸留所の中でも、ここまで仕込みが変遷しているところは三郎丸蒸留所だけではないでしょうか。

毎年、原酒サンプルを見極めつつ、理想的とするウイスキー造りを目指して日々研究されているのは素晴らしいですね。

 

 

三郎丸蒸留所|テイスティング

セミナーと同時進行でテイスティング。3種の内2種は、特別なサンプルウイスキーです。

The Ultimate Peat シングルカスク

三郎丸蒸留所のシングルモルトウイスキー。貴重なシングルカスクの原酒サンプルをいただきました。ピーテッドモルトでの仕込みにこだわっている三郎丸らしいスモーキーな風味。甘みとコクもあって完成度の高いウイスキーでした。

 

THE SUN 2023

2023年7月に発売されたワールドブレンデッドウイスキー。三郎丸蒸留所のモルトウイスキーと、自家熟成したグレーンウイスキーを使用しています。グレーンは「BSG」バーボン・スタイル・グレーンと呼んでいるもの。原料にトウモロコシを90%使い、バーボンのように「新樽」で熟成させた、風味が強くて個性的なグレーンウイスキーをブレンドしています。

 

ニューポット2023 50ppm

2023年に蒸留したニューポット(ニュートラルスピリッツ)。フェノール値は50ppm。数値で言えば、アイラ島のアードベッグと同じくらいの「ヘビリーピーテッド」ですが、このニューポットは思ったほど煙臭い感じはありませんでした。甘みがあってまろやか。このままでもいける気がします。

 

三郎丸蒸留所|見学開始

セミナー終了後、蒸留所見学ツアーがスタート。

セミナーが行われた「大正蔵」から蒸留所へ移動。蒸留所の外観は瓦屋根の白壁が美しく映える、老舗酒蔵らしい味のある建物でした。

 

三郎丸蒸留所|麦芽の粉砕

モルトミルは4本ローラーミル。アランラドック社製。

スコットランド産のアイラモルトや、富山県産モルトも使用しています。

 

ワンバッチの仕込量は1トン。大きい袋にモルトが入ってます。

三郎丸蒸留所のウイスキーは、ピーテッド麦芽を使用したスモーキーなタイプを基本としています。シングルモルトにはピーテッドウイスキーのみを使用し、ノンピートタイプで仕込んだウイスキーはブレンデッド用の原酒として、または「T&T TOYAMA」向けに供給したいとのこと。

 

 

蒸留所見学前に行われてセミナーで、スコットランドにある大麦麦芽の工場(モルトスター)2か所が火災にあい、モルトの生産ができない状態だとお聞きしました。

火災の原因として考えられているのが「ピート(泥炭)」。昨今のウイスキーブームの影響で、モルト工場も生産を急いでいる状況。そのため、ピートに含まれている「メタンガス」が十分に抜ける前の「フレッシュなピート」に火をつけた結果、過度な燃焼が起こってしまい、火事になった可能性があるとのこと。

三郎丸蒸留所ではモルトスターと直接契約しているため、麦芽の供給自体が途絶えるといった心配はないようですが、今後、ウイスキー業界内での「モルト」不足が深刻化すれば、なにか影響があるかもしれません。

 

ユースケ
ユースケ

モルトは値上がり傾向でしたが、ここ最近はモルト以外の「グレーン(トウモロコシや小麦)」の価格もかなり上昇しているそうです。将来的にはブレンデッドウイスキーの価格に影響がでるかもしれません。

 

三郎丸蒸留所|糖化(マッシング)

糖化とは、モルトのでんぷんを糖分に変える作業のこと。

ウイスキーの原料である大麦麦芽は、そのままではアルコール発酵に必要な糖分がないため、糖化の作業が必要となります。糖化を行うとでんぷんは「糖」になり、タンパク質は「アミノ酸」などに分解されます。

麦芽の中にある「酵素」の働きによって、でんぷんが徐々に糖分へと変わります。糖化を終えた後は、冷やしてから麦汁「一番麦汁」を取り出します。その後、残ったグリストにもう一度お湯を加えて、再び糖化。二度目の麦汁「二番麦汁」をとり、さらにもう一度同じ作業を繰り返し、三番目の麦汁「三番麦汁」まで採取。

三郎丸蒸溜所は以前までは二番麦汁までを使用していましたが、現在は三番麦汁まで抽出して発酵槽にまわしています。一度の仕込みで5,200リットルの麦汁を採取。仕込み水は庄川の地下水で、硬度60度の軟水を使用しています。

三郎丸蒸留所の糖化槽(マッシュタン)は、2018年からはステンレス製(三宅製作所製で高岡銅器の銅板外装)を導入。各種制御をコントロールパネルで自動化することができるようになったことで、麦芽からのフレーバーを安定して生み出せるようになりました。

糖化槽の内部には、「レーキ」という熊手状の自動撹拌翼が付いていますが、このレーキが固定式のものは「セミロイター」。上下に移動するタイプのものは「フルロイター」と呼びます。三郎丸蒸留所の糖化槽は「フルロイター」を採用しています。

 

三郎丸蒸留所|発酵(ファーメンテーション)

発酵(ファーメンテーション)とは、麦汁に酵母(イースト菌)を加えて、アルコール度数9%程度の発酵液(モロミ)を造る工程のこと。

糖化によって造られた麦汁は、飲んでも甘く感じる麦芽ジュースのような状態となり、酵母が糖分とアミノ酸を食べて、エタノール(アルコール)と炭酸ガスに分かれます。

三郎丸蒸留所では二種類の発酵槽(ウォッシュバック)で仕込みが行われています。

 

緑色のホーロー製(神鋼ファウドラー製)が3基。容量は約7,000リットル。発酵時間は約96時間。

ホーロー製やステンレス製の醗酵槽は、木製の発酵槽と比べて清掃が容易です。そのため、毎回クリーンな状態で仕込みを行うことができ、発酵を管理するのには優れています。

二階の床には窓があって、ガラス越しに発酵槽内部の様子を見ることができました。泡がすごい。酵母を添加すると数時間で炭酸ガスがたくさん出てきます。そのままだと発酵槽からあふれてしまうので、醗酵槽の上部には「泡切り」が設置されており、常時回転させることで泡を切って鎮めています。

三郎丸ではそれでも発酵が旺盛だそうで、泡の発生を抑制するための「消泡剤」を使用することもあるとのこと。

 

酵母はエールイーストとディスティラリーイーストを使用。約96時間、4日間発酵を行います。

画像に記されている「プレス酵母」とは、ケーキ状(粘土みたいな)の酵母のこと。ドライイーストと比べると保存性が低く、使用できる期間が短いのですが、芳醇で豊かな香味をウイスキーに与えることができるそうです。

 

もう1種類の発酵槽は、2020年に導入された木桶(オレゴンパイン)で作られたもの。

容量約6,000リットルが2基。リニューアル前にマッシュタンがあった場所を改装する形で導入されました。

 

木桶の発酵槽は、保温性に優れ、醗酵温度を保つのに都合が良いとされています。そして最も特徴的なのは、木桶に住み着いた乳酸菌によって乳酸発酵が促進されること。ウイスキーに独特な風味を与えることができます。

ホーロー製と木桶。2種類の発酵槽を使い分けて多彩な原酒を生み出せるような仕組みとなっています。

 

三郎丸蒸留所|蒸留(ディスティレーション)

三郎丸蒸留所では、2019年に世界初の鋳造(ちょうぞう)製蒸留器「ZEMON」を導入しています。

この「ZEMON」は、三郎丸の稲垣貴彦氏と高岡の老子製作所が共同開発した特別な蒸留器。材料に鉄・アルミ合金・銅・真鍮などの金属を使用し、融点よりも高い温度で熱して液体にしたあと、型に流し込んで作られています。

三郎丸ではこの技法でつくったポットスチルに対して、2020年に特許を取得しています。

 

「ZEMON」を作る前の試作品。通常の銅製ポットスチルと同様以上の効果が得られるかどうか、小型のものを作り試験的な蒸留をおこなったそうです。

一番右の「銅製」と比べると、中央にある「鋳造製」は非常に重い!カメラ片手に持ち上げることができませんでした(両手でも重い…)。「ZEMON」本体もかなり重いようで、地盤もしっかりと固めた上で設置されています。

 

「ZEMON」はランタン型。初留器は2,600リットル。再留器は3,800リットル。スチーム間接加熱で蒸留しています。

2020年に開発した「新型ZEMON」は分割構造を改良することで、ラインアームの角度をカスタマイズできるようになりました。

 

「ZEMON」は普通のポットスチルとは違うので、蒸留所には説明書きがありました。こういった配慮も嬉しいですね。

 

三郎丸蒸留所|貯蔵庫での熟成(マチュレーション)

三郎丸蒸留所の敷地内にある第一熟成庫を見学しました。ダンネージ式と、5段のラック式を併用しています。

 

熟成庫の屋根にはスプリンクラーが設置されており、常時散水を行っています。こうすることで熟成庫内の気温を下げることができます。

また、地下水を利用した「井水クーラー」を利用することで、湿気のある空気を送り込み貯蔵庫内の湿度を上げることができます。

スコットランドでは「冷涼湿潤」な環境によって、モルトウイスキーが熟成していますから、それに近い環境を作ることもウイスキー造りの一環と言えますね。

 

セミナー時に公開された、井水クーラーによる気温と湿度の変化。

気温を下げて湿度を上げることは、過剰なエンジェルズシェア(天使のわけまえ)を防ぎ、熟成のスピードを緩やかにする働きがあります。

 

2021年にスプリンクラーを付けて、散水できるように改築。熟成庫の屋根に散水しているのは、恐らく三郎丸蒸留所のみ…

気温が上がり過ぎる夏場に、熟成庫内の気温上昇を防ぐことができるのはいいですね。

 

熟成庫にはバーボンカスク、シェリーカスク、ミズナラカスクなど様々な種類の樽がありました。若鶴酒造は日本酒メーカーということもあるので、今後は酒蔵らしいオリジナリティのある樽も作りたいとのこと。

 

シェリーカスク。おっきいね。

 

「ウッドフォードリザーブ」のバーボンバレルがありました。

 

富山県産のミズナラを使ったミズナラカスク。「三四郎樽」と呼ばれています。

三郎丸蒸留所にはクーパレッジはありませんが、ミズナラカスクは地元の林業家や木工職人と共同開発をおこない、地元富山で樽づくりを行っています。

ミズナラ樽は、バーボン樽の鏡板のみをミズナラ材に組み替えた「ミズナラヘッド」と、完全にミズナラ材だけで作った「ミズナラカスク」の2種類があります。

 

蒸留所見学の記念にサイン。訪れた際は「BARWHITEOAK」を探してみてね♪

 

熟成のメカニズムや重要性はこちらの記事で解説しています↓

 

 

三郎丸蒸留所|懇親会

最後にセミナーが行われた「大正蔵」へ戻り、懇親会が行われました。

富山の名産が詰まったお弁当、美味しかった♪

 

蒸留所でBBQができるとは!

そのほか、酒粕汁もいただきました。一口樽オーナー万歳(笑)

 

「三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール」

ご存じの方も多いと思いますが、すでに売上本数100万本を達成している人気商品です。

日本で初めて開発された“スモーキーハイボール缶”。三郎丸蒸留所のモルト原酒、スコッチグレーンウイスキーなどの輸入原酒がブレンドされています。

アルコール度数9%の設定は、ハイボール缶にしては高め。本格的な味わいです。

 

三郎丸蒸留所|大正蔵ショップ

三郎丸蒸留所にはショップも併設しています。

蒸留所限定ウイスキーのほか、「T&T TOYAMA」からリリースされているスコッチウイスキーや、ウイスキーにあうおつまみも販売しています。

 

三郎丸蒸留所のオリジナルウイスキーグラス「The Ultimate Peat Glass」もありました。

このグラスは職人の手作りで作られており、富山県内でサンドブラスト加工(凹凸をつける加工方法)が施されています。ピートのフレーバーを効果的に伝えるために、何十種類ものグラス形状を試行。形状や機能性だけでなく、手触りや見た目にも美しさが追求されています。

ショップでは、実際にグラスに入ったウイスキーの香りを楽しむことができました。

 

「三郎丸蒸留所 ブレンデッドモルトウイスキー」

蒸留所限定商品。三郎丸のモルト原酒と海外から輸入したモルトをブレンドしています。しっかりとスモーキー。アイラ島の原酒を使ったブレンデッドモルトのような味わいでした。

 

スモーキーハイボール缶も販売しています。

この商品は蒸留所だけでなく、新高岡駅や富山駅のショップでも販売されていました。富山を代表するハイボール缶。

 

 

【2023年9月 三郎丸蒸留所見学】若鶴酒造のウイスキー造りを解説|三郎丸蒸留所の一般見学について

三郎丸蒸留所では一般見学を行っています。

2023年10月より、以下の内容で有料見学が可能。

【個人でお申込みのお客様へ】 令和5年10月より以下の内容とさせていただきます

A、ガイド無し自由見学 B、ガイド付き見学
見学 当日受付
見学時間10:00~14:30
最終受付14:30
閉場15:00
見学予約のみ
見学時間 約60分
見学時間:
①10:40 ②13:20 ③14:30
※③は土日祝日のみ
内容 飲み比べお猪口ガチャに使用可能
限定コイン1枚付き
音声ガイドにて自由見学
大正蔵にて必ず受付をお願いします
飲み比べお猪口ガチャに使用可能
限定コイン1枚付き
専用コースをガイドと見学します
グラス、ウイスキー20ml(非売品)
などのお土産がつきます
料金 お一人様:1、000円(税込み)

令和5年10月1日~

お一人様:4、000円(税込み)

予約受付:
令和5年 9月4日正午より予約受付開始
予約サイトよりご予約下さい

  • 【飲み比べお猪口ガチャに使用可能 限定コイン】
    1枚で飲み比べおちょこガチャに1回チャレンジできます。
    試飲(ウイスキー、日本酒、リキュールなど )とお猪口が付いてきます。

公式ホームページより引用

見学時間

平日 ①10:40 ②13:20 ③15:00
土日祝祭日 ①10:00 ②11:00 ③13:30 ④14:30

所要時間:約60分
完全入替制(定員60名)
※休業日:原則毎週水曜日・年末年始

公式ホームページより引用

 

三郎丸蒸留所 見学申し込み [公式ページ] ↓

 

ユースケ
ユースケ

この記事でご紹介した蒸留所見学の内容は、「一口樽オーナー」限定の特別なツアーです。一般見学とは内容が異なります。

 

 

【2023年9月 三郎丸蒸留所見学】若鶴酒造のウイスキー造りを解説|おすすめの銘柄紹介

今回はおすすめの銘柄を3本ご紹介。

三郎丸蒸留所のウイスキーは人気のため品薄状態が続いています。特にリリースが少ないシングルモルトはプレミア価格。生産量が少ないクラフト蒸留所ですので、今後も供給が増えるのは難しいと思います。

蒸留所を応援する気持ちで、現状のラインナップをたのしみましょう。

 

十年明 Noir ノワール

十年明 Noir ノワール

  • ワールドブレンデッドウイスキー
  • Amazon価格 ¥4,800 税込
  • 700ml 46%

「十年明(じゅうねんみょう)」シリーズの第3段。十年明 Noir ノワール (ノアール)は、三郎丸のモルトと、海外のモルトとグレーン原酒をブレンドしたウイスキーです。

「十年明 Seven」は、酒齢7年以上のモルトウイスキーをキーモルトにした商品でしたが、ノアールに年数設定はありません。スモーキーで個性的なブレンデッド。ハイボールで楽しみたいですね。

 

三郎丸 THE SUN 2023

三郎丸 THE SUN 2023

  • ワールドブレンデッドウイスキー
  • Amazon価格 ¥16,800 税込
  • 700ml 48%

「十年明」よりもワンランク上の商品と言えるのが「三郎丸 THE SUN 」シリーズ。三郎丸モルトと自家熟成グレーンをブレンド。ピーティーで香り豊かなワールドブレンデッドウイスキーです。

「三郎丸 THE SUN 2023」は、2019年蒸留所の三郎丸モルトを使用。富山県利賀のミズナラ樽、バーボン樽、シェリー樽などで熟成させています。

グレーン原酒は12年以上熟成。「T&T TOYAMA」の井波熟成庫で製造した「焙煎樽」や、長野県産ワイン樽で熟成させており、モルトだけでなくグレーン原酒にも多層な香りを付与することで、全体に複雑さと飲みごたえを与えています。

 

三郎丸Ⅱ ザ ハイ プリーステス シングルモルト

三郎丸Ⅱ ザ ハイ プリーステス シングルモルト

  • シングルモルトウイスキー
  • Amazon価格 ¥28,900 税込
  • 700ml 48%

世界初の鋳造製ポットスチルZEMON(ゼモン)蒸留器の原酒を使った、初のシングルモルトウイスキー。2020年発売の「シングルモルト三郎丸0 THE FOOL」、2021年発売の「シングルモルト三郎丸ⅠTHE MAGICIAN」に続く第三弾として、2022年11月にリリースされました。

販売本数は6,000本。希望小売価格は13,750円(税込)。

 

 



 

 

三郎丸蒸留所を訪れるのは今回が初めてでしたが、常にウイスキー造りに変化を与え、様々な試みにチャレンジされていることが分かりました。

ZEMON(ゼモン)で蒸留したウイスキーが今後どう仕上がるのかも楽しみですが、国内では数少ない「スモーキーモルト」を基本としたハウススタイルにも注目ですね。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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