【2026年版】1万円以内で買えるジャパニーズブレンデッドウイスキー9選

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

今回は、1万円以内で購入できるおすすめのジャパニーズブレンデッドウイスキーを厳選して9本ご紹介します。なお、今回取り上げる銘柄は最も高いものでも定価8,000円台。比較的手の届きやすい価格帯でありながら、それぞれに個性的な魅力を持つボトルばかりです。

2024年4月には、日本洋酒酒造組合が定めるジャパニーズウイスキーの表示基準が本格施行されました。それ以降、「本当に国産原酒だけで造られているのか?」を気にする方も増えています。そこで本記事では、その基準を満たした“国産原酒100%”のジャパニーズウイスキーのみを厳選しました。

サントリーやニッカといった大手メーカーの定番銘柄はもちろん、近年注目を集めるクラフト蒸溜所のボトルまで幅広くラインナップ。気軽に楽しめるデイリーウイスキーから、特別な日に開けたい少し贅沢な1本まで揃えています。

「次に買うジャパニーズウイスキーを探している」という方は、ぜひ最後までご覧ください。お気に入りの1本がきっと見つかるはずです。

 

【2026年版】1万円以内で買えるジャパニーズブレンデッドウイスキー9選|一覧

  1. サントリーウイスキー 角瓶
  2. サントリー オールド
  3. サントリー スペシャルリザーブ
  4. サントリー 季(TOKI)
  5. サントリー ローヤル
  6. サクラオB&D SOGAINI(ソガイニ)
  7. サクラオB&D 戸河内 PREMIUM
  8. 西酒造 日置(Hioki)
  9. キリン シングルブレンデッドウイスキー 富士

 

1. サントリーウイスキー 角瓶

サントリーウイスキー 角瓶

  • 参考価格:約2,101円(税込)
  • 希望小売価格:2,101円(税込)
  • アルコール度数:40%
  • 容量:700ml(他サイズ展開あり)

「サントリーウイスキー 角瓶」。まず外せないのが、この一本です。

「国民的ウイスキー」という言葉がこれほど似合うボトルも、なかなかありません。2024年4月に本格施行されたジャパニーズウイスキー表示基準にしっかりと適合しており、手頃な価格ながら国産原酒100%のクオリティを維持しています。

サントリーの公式発表においても「日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した製品」であることが明記されています。中身は山崎蒸溜所と白州蒸溜所のバーボン樽原酒をキーモルトとし、知多蒸溜所のグレーン原酒をブレンドした構成。

海外産の原酒は一切使われていません。これだけの安定した供給量を、100%自社国内蒸留の原酒だけで実現しているのは、本当に驚異的なことだと思います。

1937年の誕生以来、日本人の繊細な味覚に合わせて改良が重ねられてきました。

テイスティングノート

香りはバーボン樽由来のバニラのような甘やかさと、かすかなウッディさ。口当たりには厚みのあるコクがありながら、後半にかけてドライにすっと抜けていくキレが特徴です。単体で飲むよりも、炭酸で割ることでモルトの骨格とエステル香(フルーティーな香り)がより際立つよう設計されています。

料理の味を邪魔しない抜群のフードペアリング性能も、毎日の晩酌パートナーとして頼りになるところ。

⚠️ 購入時の注意点

一般向けに販売されているボトル(700ml〜4Lペットボトル)はすべて純粋なジャパニーズウイスキーです。ただし、飲食店向けの5Lボトル「サントリー 特製〈角〉業務用」だけは例外。ハイボールにした際の風味を安定させるために「レモンピールスピリッツや糖類」があらかじめ添加されており、酒税法上の品目が「ウイスキー」ではなく「リキュール」扱いになります。家飲み用に大容量サイズを選ぶときは、4L以下のペットボトルを選ぶようにしてください。

おすすめの飲み方:ハイボール(1:4)

角瓶の魅力を100%引き出すなら、公式も推奨する「角ハイボール」が圧倒的におすすめです。

グラスに氷を山盛りに入れ、角瓶を注いだらマドラーでしっかり混ぜてグラスとウイスキーを冷やします(溶けた水はここで一度捨てます)。次に冷えた炭酸水を「ウイスキー1:炭酸水4」の黄金比率で、氷に当てないよう静かに注いで、マドラーで縦に1回だけ優しく混ぜれば完成。仕上げにレモンピールを軽く絞ると、角瓶特有のドライなキレと爽快感がさらに際立ちます。

 

2. サントリー オールド

サントリー オールド

  • 参考価格:約2,000円(税込)
  • 希望小売価格:2,475円(税込)
  • アルコール度数:43%
  • 容量:700ml

「だるま」「タヌキ」の愛称で親しまれてきた、日本のウイスキー文化を語る上で外せない名作です。

1950年の発売以来、かつては憧れの高級品として日本の夜を彩り、今も世代を超えて愛され続ける大ベストセラーブレンデッド。その風格は今も健在です。

国産原酒100%の根拠についても、サントリーの公式製品紹介ページで「日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した製品」であることが明確に開示されています。伝統ある山崎蒸溜所などで蒸留・熟成された国産のモルト原酒とグレーン原酒のみを使用し、海外産の原酒を一切混ぜることなく「オールドのブレンド」を守り続けています。

テイスティングノート

同価格帯のウイスキーと比べたとき、最大の特徴は「リッチで厚みのある仕上がり」です。シェリー樽熟成原酒をキーモルトにしているため、香りにはレーズンやドライフルーツを思わせるまろやかで甘美なニュアンスが漂います。

口に含むと非常にまろやかで、樽由来のウッディなコクと奥深い甘みが絶妙なバランスで広がります。現代的なウイスキーより度数が43%とやや高いぶん、水やソーダで割っても味わいの骨格が全く崩れません。2,000円台前半でこの熟成感は、正直かなりお買い得だと思います。

おすすめの飲み方:水割り(1:2〜2.5)

ハイボールにしても美味しいのですが、オールド特有のシェリー樽由来の甘みとまろやかさを最も引き出すなら、やっぱり伝統的な「水割り」がイチオシです。

グラスに氷をたっぷり入れてオールドを注ぎ、マドラーでしっかり冷やします。次に冷えたミネラルウォーターを「ウイスキー1:水2〜2.5」の割合で注ぎ、氷を持ち上げるように縦に1〜2回やさしくステア。醤油ベースの煮物や焼き鳥(タレ)、お寿司など、出汁やみりんを使った日本食の旨味を優しく引き立ててくれます。

 

3. サントリー スペシャルリザーブ

サントリー スペシャルリザーブ

  • 参考価格:約3,300円(税込)
  • 希望小売価格:3,300円(税込)
  • アルコール度数:40%
  • 容量:700ml

1969年、サントリー創業70周年を記念して生まれたプレミアムなブレンデッドウイスキーです。

当時は「国際的な舞台で通用するウイスキー」として開発されました。スタイリッシュな黒いボトルと高いクオリティから、大人の社交場を象徴するボトルとして一世を風靡した一本。その洗練されたキャラクターは、半世紀以上を経た今も変わりません。

公式製品情報において「日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した製品です」と明確に表記されています。キーモルトには南アルプスの豊かな自然に育まれた白州蒸溜所のモルト原酒を使用。グレーン原酒もすべて国内の自社蒸溜所(知多蒸溜所など)のものが用いられており、100%純粋な国産原酒のみで構成されています。

テイスティングノート

スペシャルリザーブ最大の魅力は、キーモルトである「白州」由来のみずみずしさと、華やかな風味の調和にあります。ホワイトオーク樽熟成によるバニラのような甘い香りと、洋梨や青リンゴを思わせるフルーティーで爽やかなアロマが広がります。

口当たりは非常に滑らかで洗練されており、クリーミーな甘みの中にほんのりとウッディネス(樽香)が溶け込んで、アルコールの角を感じさせない上品な仕上がり。現在入手困難な「シングルモルト白州」のニュアンスを、3,000円台前半で手軽に体感できるという意味でも、このボトルは価値があります。

おすすめの飲み方:ハイボール(1:3.5〜4)

白州モルトの爽快な個性を最も引き立てるハイボールがベストマッチです。グラスにしっかり氷を詰め、ステアして冷やした後、炭酸水を静かに注いでマドラーで縦に1回だけ軽く混ぜます。仕上げにレモンピールも定番ですが、ミントの葉を1枚軽く叩いて添えると、白州モルト特有の「森の若葉」のような香りがより一層引き立ちます。

ひと手間かけるだけで、格段に高級感のある一杯になりますよ。

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4. サントリー 季(TOKI)

サントリー 季(TOKI)

  • 参考価格:約4,000〜5,000円前後(税込)
  • 希望小売価格:不明
  • アルコール度数:43%
  • 容量:700ml(北米向けは750ml)

主に北米(アメリカ・カナダ)などの海外市場向けに開発され、その人気の高さから日本国内でも逆輸入や数量限定という形で流通している個性派ブレンデッドです。

「響」と同じくサントリーが誇る3つの蒸溜所の原酒を使いながら、海外のトレンドに合わせた「軽快さと爽快感」に特化した独自のキャラクターを持っています。海外市場向けの商品ですが、日本洋酒酒造組合の「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」に完全適合した製品であることも公表されています。

白州蒸溜所のモルト原酒をベースとし、山崎蒸溜所のモルト、知多蒸溜所のグレーン原酒をブレンドした構成で、海外原酒は一切含まれていません。

テイスティングノート

伝統的な高級ブレンデッドのようなドッシリとした熟成感ではなく、ハーブや柑橘を思わせる「清涼感」が最大の特徴です。バジルやペパーミントのような爽やかなハーブ香、青リンゴやグレープフルーツを思わせるフレッシュな果実香、そしてほのかなハチミツの甘みが漂います。

口に含むとライトボディで非常に軽快。グリーングレープのような瑞々しさとバニラの甘みが広がり、後半にかけて白胡椒や生姜のようなピリッとしたスパイス感がドライに引き締めます。白州や知多のキャラクターが前に出ているので、ウイスキー特有の重さやピート感が苦手な方でも飲みやすいはずです。

おすすめの飲み方:ストレート

海外ではハイボール用のベースとしてブームを巻き起こしたボトルですが、洗練されたブレンドの完成度をダイレクトに堪能したいなら、まずは「ストレート」でじっくり味わうことをおすすめします。

チューリップ型のテイスティンググラスに少量を注ぎ、手のひらでグラスを温めずに白州モルト由来のフレッシュな果実香やハーブのアロマを楽しみます。43%ありながら驚くほどトゲがなく滑らかなので、ストレートでも飲み疲れしません。チェイサーを交互に挟みながら飲むと、香りの開き方の変化や後半に現れるスパイスの余韻がより鮮明に感じられます。

 

5. サントリー ローヤル

サントリー ローヤル

  • 参考価格:約4,000円(税込)
  • 希望小売価格:4,290円(税込)
  • アルコール度数:43%
  • 容量:700ml

サントリーの創業者・鳥井信治郎が、自身の「黄金比」のブレンド技術のすべてを注ぎ込んで完成させた最高傑作です。

1960年の誕生以来、日本の高級ブレンデッドウイスキーの象徴として、贈答用や特別な日のボトルとして愛され続けています。サントリー公式発表においても「日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した製品」として明確に公表されており、山崎蒸溜所・白州蒸溜所の長期熟成モルト原酒と知多蒸溜所の高品質なグレーン原酒のみで作られた純国産100%のボトルです。

テイスティングノート

「日本人が世界に誇れる、人間を魅了するウイスキー」を追い求めた鳥井信治郎のこだわりが、その味わいにも滲み出ています。山崎モルトに由来する熟したリンゴやドライフルーツのような甘く豊かな香りと、高級感のあるウッディネス(樽香)が気高く漂います。

口当たりは滑らかで重厚。心地よい甘みと深みのあるスパイス、そしてエレガントな余韻が長く続きます。

ボトルデザインへのこだわりも見逃せません。漢字の「酒」のつくりにあたる「酉(ひよみのとり・酒の器)」の形を模したボトル、そして山崎蒸溜所の奥にある「椎尾神社の鳥居」をデザインしたキャップなど、日本の美意識が随所に詰め込まれています。1万円以内という予算の中で、最上クラスの「日本の伝統と気品」を感じられる一本だと思います。

おすすめの飲み方:オン・ザ・ロック

ローヤルの持つ重厚なコクと、時間の経過とともに開いていく複雑なアロマを堪能するなら、「オン・ザ・ロック」が最もおすすめです。

ロックグラスにできるだけ大きくて硬いロックアイスを1つ入れ、ローヤルを適量注いでマドラーで数回やさしくステア。最初の一口は、43度ならではの濃厚で力強い熟成感と豊かな香りをダイレクトに楽しみます。氷が少しずつ溶けていくにつれてウイスキーが加水され、隠れていたエステル香(華やかなフルーティーさ)がじわりと開いていきます。

刻一刻と変化する味わいをゆっくり楽しむ、大人の贅沢な飲み方です。

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6. サクラオB&D SOGAINI(ソガイニ)

サクラオB&D SOGAINI(ソガイニ)

  • 参考価格:約2,200円(税込)
  • 希望小売価格:2,200円(税込)
  • アルコール度数:40%
  • 容量:700ml

2025年10月に全国発売された、ウイスキー業界に大きな衝撃を与えた新星ブランドです。

近年、高価格帯のシングルモルトが多くを占めるジャパニーズウイスキー市場において、「日常的に気軽に楽しめる本物のジャパニーズブレンデッドウイスキーを届けたい」という造り手の熱い情熱から誕生しました。広島の「サクラオブルワリーアンドディスティラリー(サクラオB&D)」が自社内で発酵・蒸留・熟成した国産のモルトウイスキーとグレーンウイスキーのみをブレンドしており、日本洋酒酒造組合の表示基準にも完全合致。海外原酒を一切使わない純国産100%でありながら、2,000円(税別)という驚異的なバリュープライスを実現しています。

ユニークな商品名の「SOGAINI」は、広島の方言で「そんなに」を意味しています。品質、香り、味わい、技術、そしてお買い求めやすさといったユーザーの願いを「そがいに(そんなに)」詰め込んだ、という想いが込められた名前です。

テイスティングノート

この価格帯のブレンデッドウイスキーとしては珍しく、モルト(大麦麦芽)原酒の比率が高く設計されているのが最大の特徴です。バニラのような甘い香りと、モルト由来の力強くも繊細でフルーティーなアロマが心地よく広がります。

口に含むと、チョコレートを思わせる柔らかな甘みが広がり、後から熟した柑橘を思わせる穏やかでやわらかな酸味が追いかけてきます。同社が持つ「桜尾貯蔵庫(海側・瀬戸内海の潮風を受ける)」と「戸河内貯蔵庫(山側・廃トンネルを利用した冷涼な環境)」という、全く異なる環境で育まれた原酒同士を巧みにブレンドすることで、低価格帯とは思えない奥行きと複雑な余韻が生み出されています。

おすすめの飲み方:ハイボール

高いモルト比率の恩恵を最もダイレクトに実感できる「ハイボール」がおすすめです。冷やしたグラスに氷を敷き詰めてSOGAINIを注ぎ、軽くステアして冷やしたら、強炭酸水を静かに注いでマドラーで縦に1回だけやさしくステア。炭酸で割ることでモルト由来のフルーティーで華やかな香りが一気に弾け、すっきりとした瑞々しい口当たりへと変化します。

やわらかな甘みと柑橘のニュアンスが食事を引き立ててくれるので、普段飲みのハウスウイスキーとして最高の相性だと思います。

 

7. サクラオB&D 戸河内 PREMIUM

サクラオB&D 戸河内 PREMIUM

  • 参考価格:2,970円(税込)
  • 希望小売価格:2,970円(税込)
  • アルコール度数:40%
  • 容量:700ml

先ほどご紹介した「SOGAINI」の上位にあたるボトルです。

かつては輸入原酒を使用したワールドブレンデッドでしたが、自社での原酒造りが本格化したことでレシピを刷新。現在は100%国産原酒の「本物のジャパニーズウイスキー」として、国内外のウイスキーファンから高い評価を獲得しています。

2023年9月の大幅なリニューアル以降、完全に自社(桜尾蒸留所)で発酵・蒸留したモルト原酒と、自社製グレーン原酒(※国産大麦が主原料)のみをブレンドした構成に生まれ変わりました。公式に「ジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した製品」と明記されており、同社の本物のジャパニーズ製品の証である「JWロゴマーク」もボトルに順次導入されています。

テイスティングノート

海と山の原酒をダイナミックに融合させたSOGAINIに対し、戸河内 PREMIUMは「戸河内トンネル」特有の冷涼な環境によるクリーンで滑らかなキャラクターを、よりストレートに表現しているのが特徴です。広島県の山間部(安芸太田町)にある、かつて鉄道用として使われていた旧国鉄の鉄道用トンネル(戸河内貯蔵庫)の中で熟成されています。

四季を通じて気温約14度・湿度約80%前後に保たれた冷涼な暗所でじっくりと育まれることで、独特の滑らかさが生まれます。トンネル熟成ならではの力強いバニラ香やチョコレートのような甘やかさ、爽やかな新緑やシトラスのアロマが漂い、口当たりは非常にまろやかでスッキリ。リンゴやマーマレードのような果実の綺麗な酸味が広がり、後半はオーク樽由来の上品なウッディな余韻が心地よく続きます。

3,000円以下でこの完成度は、クラフト蒸留所の丁寧な原酒造りあってこそだと感じます。

おすすめの飲み方:オン・ザ・ロック

冷涼なトンネル貯蔵庫を思わせる「オン・ザ・ロック」が、このウイスキーのポテンシャルを最も引き出してくれます。よく冷やしたロックグラスに大きめの氷を入れ、戸河内 PREMIUMを注いだら2〜3回軽くステア。最初は引き締まったシトラスの爽やかさとバニラの香りが上品に立ち上り、氷が溶けるにつれてモルトの甘みとウッディな樽香がじんわりと開き、丸みを帯びた優しい口当たりへと変化していきます。

温度変化によって香りと味わいが美しく開花していくプロセスを、ぜひじっくり楽しんでみてください。

 

8. 西酒造 日置(Hioki)

西酒造 日置(Hioki)

  • 参考価格:4,400円(税込)
  • 希望小売価格:4,400円(税込)
  • アルコール度数:40%
  • 容量:700ml

このラインナップの中でも、特に初めて耳にする方が多いかもしれない一本です。

手がけているのは、鹿児島県日置市に蔵を構える老舗の蔵元「西酒造」。日本の本格芋焼酎の金字塔である「薩摩宝山」や「富乃宝山」で全国的に名を知られる、蒸留酒界の名門です。

1845年の創業以来、180年以上にわたり培ってきた圧倒的な「発酵」と「蒸留」の技術をウイスキー造りに応用するため、2019年に「御岳(おんたけ)蒸留所」を始動させました。鹿児島県の広大な自然、標高400メートルの山深くから錦江湾と桜島を望む美しい蒸留所で、こだわり抜いた高品質なウイスキー造りが行われています。

「日置」は、西酒造が公式に「ジャパニーズブレンデッドウイスキー」として発表している完全な国産原酒100%のボトルです。御岳蒸留所で育まれた個性豊かなモルト原酒と、西酒造の発祥の地である「本社・日置蔵」で長年の伝統技術(独自の酵母や発酵ノウハウ)を活かして醸造・蒸留・熟成されたグレーン原酒のみをブレンドしており、輸入原酒は一切使用していません。

テイスティングノート

2026年3月に待望の700mlフルボトルが一般出荷開始となったばかりの、まさに今注目を集めている新定番です。伝統的な焼酎造りで磨かれた技術が、特に「グレーン原酒」の上質さに見事に昇華されています。

ドライアプリコットやオレンジピール、あるいはハチミツを思わせる凝縮感のあるフルーティーで甘い香りが立ち上り、口当たりは非常に滑らかながら、ブレンデッドとしては驚くほど芯のある強固な骨格(ストラクチャー)を感じられます。クラフト蒸留所ならではの丁寧なブレンドにより、水や炭酸で割っても個性が薄まらず、原酒のリッチな飲み応えが最後までしっかりと持続します。

おすすめの飲み方:ハイボール(1:3.5〜4)

西酒造が「ハイボールに最適な設計」としてこだわり抜いてブレンドしたウイスキーなので、そのポテンシャルを最も体感できる「ハイボール」が圧倒的におすすめです。

グラスに氷を満たして日置を注ぎ、しっかりステアして冷やしたら強炭酸水を静かに注いでマドラーで縦に1回だけ軽く混ぜます。炭酸の気泡に乗って、アプリコットのような果実の華やかなアロマが一気に弾けます。豊かなコクとすっきりとしたキレが同居しており、焼き鳥や豚の角煮などのお肉料理の油分を心地よく洗い流してくれる、質の高い食中酒ハイボールになります。

 

9. キリン シングルブレンデッドウイスキー 富士

キリン シングルブレンデッドウイスキー 富士

  • 参考価格:約6,600円(税込)
  • 希望小売価格:8,261円(税込)
  • ルコール度数:43%
  • 容量:700ml

富士山の麓に佇む名門「富士御殿場蒸溜所」が世界に誇る、非常に贅沢なつくりのプレミアムウイスキーです。

「シングルモルト」でもなく、通常の「ブレンデッド」でもない——このボトルが採用しているのは、世界のウイスキー界でも極めて珍しい「シングルブレンデッド」という革新的なスタイルです。

キリンビールの公式発表においても日本洋酒酒造組合の「ジャパニーズウイスキーの表示基準」への完全適合が明記されており、富士御殿場蒸溜所で蒸留・熟成された国産のモルト原酒と、同蒸溜所で造られた独自のグレーン原酒のみをブレンドしています。一切の海外原酒を含まない、100%富士の風土と伏流水が育んだピュアな国産ウイスキーです。

テイスティングノート

「シングルブレンデッド」という名の最大の個性は、原酒同士の圧倒的な一体感にあります。一般的なブレンデッドウイスキーは複数の蒸溜所の原酒を混ぜ合わせますが、このボトルは同じ蒸溜所で生まれたモルトとグレーンだけをブレンドしているため、原酒同士の親和性が極めて高く、最初から一つの作品であったかのような調和が生まれます。

ピーチやアプリコット、完熟した洋梨を思わせる非常にフルーティーなアロマと、ハチミツやバニラのような甘い香りが優美に広がります。口当たりはシルキーで驚くほど滑らか。複層的な穀物の甘みとモルトの豊かなコクが絶妙に調和し、後半にかけてジンジャーのような心地よいスパイスと気品ある樽香の余韻が長く続きます。

おすすめの飲み方:ストレート + ティースプーン1杯の加水

このウイスキーが持つ極上のシルキーなテクスチャーと、富士御殿場蒸溜所特有のフルーティーなアロマを余すことなく堪能するなら、まずは「ストレート」から始めてみてください。チューリップ型のテイスティンググラスにウイスキーを注ぎ、まずはそのまま43度ならではの濃厚な味わいとエステル香(果実香)を楽しみます。

二口ほど飲んだ後、ティースプーン1杯ほどのミネラルウォーター(常温)を静かに加えます。ウイスキーにわずかな水が混ざることで、閉じ込められていたバニラや完熟フルーツの華やかな香りが一気に花開き、口当たりもより一層丸みを帯びた表情へと変化します。

ロックやハイボールにしても骨格が崩れない強度を持っていますが、まずはこの「シングルブレンデッド」ならではのブレンドの妙を、ストレートの美しい変化で体感してみてほしい一本です。

 

まとめ

今回ご紹介した9本は、価格帯こそ2,000円台から6,600円台まで幅広いですが、どれも日本洋酒酒造組合の表示基準を満たした純粋な国産原酒100%のジャパニーズブレンデッドウイスキーです。

毎日の晩酌に寄り添うデイリーボトルを探しているなら、角瓶やSOGAINIあたりから試してみてください。もう少し背伸びして特別感のある一杯を楽しみたいなら、ローヤルや富士も予算内でしっかり応えてくれます。サクラオや西酒造のような、近年急成長しているクラフト系の台頭も見逃せないところです。

気になる一本がありましたら、ぜひ手に取ってみてください。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

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