66、Old Fitzgerald(オールドフィッツジェラルド)

Old Fitzgerald(オールドフィッツジェラルド)
種類:ケンタッキー・ストレートバーボンウイスキー。ウィーテッドバーボン、ボトルド・イン・ボンド・デカンターシリーズ、7年などを展開。
蒸溜所:ヘヴンヒル蒸溜所(バーンハイム蒸溜所)、ケンタッキー州ルイビル。
楽天市場価格[2026年8月]:15,300円
オールドフィッツジェラルドは、1870年頃に誕生した歴史あるバーボンブランドです。ブランド名は、酒類販売業者であったジョン・E・フィッツジェラルド(Jno. E. Fitzgerald)の商標に由来し、19世紀末から高品質なプレミアムバーボンとして知られるようになりました。
創業当時から上級市場を意識したブランドとして展開され、禁酒法以前には鉄道会社や政府関連施設など、限られた顧客向けの高級ウイスキーとして扱われていました。その後、ブランドは複数の所有者を経て、スティッツェル・ウェラー蒸溜所で製造される時代を迎えました。
オールドフィッツジェラルドの最大の特徴は、ライ麦ではなく小麦を使用するウィーテッドバーボンであることです。小麦を使うことで、一般的なバーボンにあるスパイシーな風味が抑えられ、柔らかく滑らかな口当たりに仕上がります。
現在はヘヴンヒル社がブランドを所有し、ルイビルのバーンハイム蒸溜所で製造されています。ヘヴンヒルが展開するラーセニーなどのウィーテッドバーボンにも、その伝統的な製法が受け継がれています。
代表的なシリーズが「ボトルド・イン・ボンド・デカンター」。100プルーフ(50%)で瓶詰めされ、熟成年数やリリース時期ごとに異なる限定エディションが発売されています。クラシックなデカンター型ボトルも特徴で、コレクターズアイテムとして高い人気を誇ります。
2018年から復活したボトルド・イン・ボンドシリーズは、春と秋に限定リリースされる形式で展開され、2025年には7年熟成品も加わりました。
オールドフィッツジェラルドは、長い歴史を持つウィーテッドバーボンの代表格。柔らかな甘み、バニラやキャラメルの風味、熟成由来の深みを兼ね備えた、愛好家から高く評価されるプレミアムバーボンです。
67、Old Forester(オールドフォレスター)

Old Forester(オールドフォレスター)
種類:ケンタッキー・ストレートバーボンウイスキー。86プルーフ、100プルーフ、シグネチャー、ホイッスルロウシリーズ、117シリーズなどを展開。
蒸溜所:オールドフォレスター蒸溜所。ブラウン・フォーマン社が所有し、ケンタッキー州ルイビルのウエスト・メインストリート119番地に本拠を置く。生産はシャイブリーの施設とも連携して行われている。
楽天市場価格[2026年8月]:7,348円(オールドフォレスター ステイツマン)
オールドフォレスターは、1870年にジョージ・ガーヴィン・ブラウン氏によって誕生した、アメリカで最も歴史あるバーボンブランドのひとつです。当時のバーボン業界では、樽ごとの品質差や瓶詰め前の不正な混合が問題となっていました。そこでブラウン氏は、品質を一定に保つため、密閉したガラス瓶で販売する方法を採用しました。
この取り組みにより、オールドフォレスターは「アメリカ初のボトルドバーボン」として知られるようになります。発売当初から瓶には品質保証の意味を込めて署名が入れられ、消費者から信頼されるブランドへ成長しました。
創業当時は複数の蒸溜所から原酒を調達し、ブレンドによって安定した味わいを作り出していました。その後、ブラウン家の事業は現在のブラウン・フォーマン社へと発展し、現在も同社を代表するウイスキーブランドとして製造が続けられています。
オールドフォレスターは、禁酒法時代を乗り越えた数少ないバーボンブランドのひとつでもあります。禁酒法期間中も医療用ウイスキーの製造許可を得ることで生産を継続し、アメリカのバーボン史において重要な役割を果たしました。
現在のラインナップは非常に幅広く、定番の86プルーフや100プルーフ、より力強いシグネチャーシリーズをはじめ、限定性の高いホイッスルロウシリーズや117シリーズなどを展開しています。
代表的な「ホイッスルロウ」シリーズは、ルイビルの歴史あるウイスキー街「ウイスキー・ロウ」にちなんだ名称で、ブランドの歴史や革新性を表現した特別なシリーズです。また「117シリーズ」は、実験的な熟成や樽使いを取り入れた少量生産の限定ラインとして、バーボン愛好家から注目されています。
2018年には、かつて多くの蒸溜所が集まっていたルイビルのウイスキー・ロウ地区に新たなオールドフォレスター蒸溜所を開設しました。歴史的なブランドの復活と、現代的なクラフト精神を融合させた施設として、多くの観光客を集めています。
68、Old Grand-Dad(オールドグランダッド)

Old Grand-Dad(オールドグランダッド)
種類:ケンタッキー・ストレートバーボンウイスキー。80プルーフ、100プルーフ(ボトルド・イン・ボンド)、114プルーフなどを展開。
蒸溜所:ジェイムズ・B・ビーム・ディスティリング社(ジムビーム蒸溜所)、ケンタッキー州クレアモント。現在はサントリーグローバルスピリッツが製造。
楽天市場価格[2026年8月]:2,838円(オールド グランダッド 80プルーフ)
オールドグランダッドは、19世紀後半に誕生した歴史あるケンタッキー・バーボンブランドです。ブランド名は、ビーム家とも関わりの深い名バーボン職人ベイジル・ヘイデン氏に由来するとされ、彼を「祖父(Grand-Dad)」として称える意味で名付けられました。
ベイジル・ヘイデンは、当時としては珍しい高いライ麦比率のマッシュビルを用いたバーボン造りで知られていました。その製法は、現在のオールドグランダッドにも受け継がれており、一般的な甘みの強いバーボンとは異なる、スパイシーで力強い味わいを生み出しています。
ブランドの歴史は古く、禁酒法以前から高品質なバーボンとして評価されていました。禁酒法時代には、医療用ウイスキーとして生産許可を得たブランドのひとつとしても知られ、長い年月を経ながら現在まで存続しています。
現在のオールドグランダッドは、ケンタッキー州クレアモントのジムビーム蒸溜所で製造されています。コーンを主体に、ライ麦の比率を高めたハイライ・マッシュビルを採用しており、バニラやキャラメルの甘さに加えて、ペッパーのようなスパイス感や穀物由来の力強さを楽しめます。
ラインナップには、定番の80プルーフ、ボトルド・イン・ボンド規格の100プルーフ、そして114プルーフの高アルコール仕様があります。80プルーフは軽快で飲みやすく、日常的に楽しみやすいスタイルです。
100プルーフのボンデッドは、より濃厚でバランスの取れた味わいが特徴で、コストパフォーマンスの高さからバーボン愛好家にも人気があります。114プルーフは、力強いアルコール感と高ライ麦由来のスパイス感が際立つ、ブランドの個性を最も感じやすいボトルです。
同じビーム系ブランドには、オールドグランダッドの高ライ麦スタイルを現代的に発展させたプレミアムバーボン「バジルヘイデン」があります。両者は同じ系譜を持ちながら、オールドグランダッドはよりクラシックで力強い方向性を残しています。
オールドグランダッドは、華やかなプレミアム感を前面に出すタイプではありませんが、長い歴史に裏付けられた確かな個性を持つバーボンです。手頃な価格ながら、伝統的なケンタッキー・バーボンの魅力を味わえる、愛好家から根強く支持されています。
69、Old Overholt(オールドオーヴァーホルト)

Old Overholt(オールドオーヴァーホルト)
種類:ケンタッキー・ストレートライウイスキー。80プルーフ、ボトルド・イン・ボンド、114プルーフ、エクストラ・エイジド・カスクストレングスなどを展開。
蒸溜所:ジェイムズ・B・ビーム・ディスティリング社(ジムビーム蒸溜所)、ケンタッキー州クレアモント。現在はサントリーグローバルスピリッツが製造。
楽天市場価格[2026年8月]:3,383円
オールドオーヴァーホルトは、アメリカで最も歴史あるライウイスキーブランドのひとつです。起源は1810年頃にさかのぼり、ペンシルベニア州でオーバーホルト家が蒸留事業を始めたことから、その長い歴史が始まりました。
ブランドのルーツには、ドイツ系メノー派の移民であったオーバーホルト家の存在があります。創業当初は農業の副業として始まった蒸留でしたが、後にアブラハム・オーバーホルトによって本格的な事業へ発展しました。
当時のペンシルベニアでは、ライ麦を主体とした「モノンガヒーラ・ライ」が盛んに造られていました。オールドオーヴァーホルトもその伝統を受け継ぐ代表的なブランドとなり、19世紀にはアメリカを代表するライウイスキーとして広く知られるようになります。
禁酒法以前から高い評価を受けていたオールドオーヴァーホルトは、禁酒法時代にも医療用ウイスキーとして生産が認められました。そのため、禁酒法の前後を通して市場に存在し続けた数少ないアメリカンウイスキーブランドのひとつとして知られています。
1987年にはジェイムズ・B・ビーム・ディスティリング社がブランドを取得し、生産拠点はケンタッキー州へ移されました。現在はジムビーム蒸溜所で製造され、ビーム家が持つライウイスキー造りの伝統を受け継いでいます。
オールドオーヴァーホルトの特徴は、ライ麦由来のスパイシーでドライな味わいです。バーボンに多い甘いバニラやキャラメルの印象とは異なり、胡椒のような刺激、ハーブ、穀物の香ばしさが際立つクラシックなスタイル。
ラインナップには、定番の80プルーフ、100プルーフのボトルド・イン・ボンド、114プルーフの高強度版などがあります。
80プルーフは軽快で飲みやすく、カクテルベースとしても使いやすい一本です。100プルーフのボンデッドは、より力強いライの風味とバランスの良さが魅力で、マンハッタンやオールドファッションドなどのクラシックカクテルにも適しています。114プルーフは、濃厚な香味と長い余韻を楽しめる愛好家向けの表現です。
同じビーム系にはオールドグランダッドがありますが、こちらは高ライ麦バーボンとして発展したブランドです。一方、オールドオーヴァーホルトはライウイスキーそのものの伝統を守り続ける存在として位置づけられています。
70、Outlaw Kentucky Bourbon(アウトロー ケンタッキーバーボン)
Outlaw Kentucky Bourbon(アウトロー ケンタッキーバーボン、Outlaw Series)
種類:ケンタッキー・ストレート・ウィーテッド・バーボンウイスキー。マイクロバッチ、ジェシー・ジェームズ7年、限定エディションなどを展開。
蒸溜所:プレザベーション・ディスティラリー・アンド・ファーム、ケンタッキー州バーズタウン。
楽天市場価格[2026年8月]:22,500円(アウトロー ケンタッキーバーボン レッド リバー ウィルソン)
アウトロー・ケンタッキーバーボンは、プレザベーション・ディスティラリー・アンド・ファームが手がけるクラフト系バーボンブランドです。ケンタッキー州バーズタウンで造られる少量生産のウイスキーで、伝統的なバーボン造りと現代的なクラフト精神を組み合わせた存在として注目されています。
ブランド名の「アウトロー」は、アメリカ西部開拓時代の無法者たちをイメージしたものです。ジェシー・ジェームズやサンダンス・キッドなど、歴史上の人物をモチーフにしたシリーズ展開を行い、味わいだけでなくボトルごとの物語性も大きな特徴になっています。
製造を行うプレザベーション・ディスティラリー・アンド・ファームは、バーズタウンに拠点を置く小規模蒸溜所です。ポットスチルを使用した少量生産にこだわり、原酒の個性を生かしたウイスキー造りを行っています。
アウトロー・ケンタッキーバーボンの最大の特徴は、ウィーテッドバーボンであることです。一般的なバーボンで使用されるライ麦の代わりに小麦を使用することで、スパイス感を抑え、柔らかく滑らかな口当たりに仕上げています。
一方で、長期熟成樽や高い度数での瓶詰めによって、しっかりとしたボディも備えています。キャラメルやバニラの甘い香りに加え、オーク、ドライフルーツ、スパイスのニュアンスが重なり、ウィーテッドバーボンらしい優しい甘みと熟成由来の力強さを両立しています。
アウトロー・ケンタッキーバーボンは、大量生産の有名ブランドとは異なり、少量生産ならではの個性を楽しむためのプレミアムバーボン。ウィーテッドバーボンの柔らかさ、高いアルコール度数による力強さ、そして西部開拓時代を思わせるストーリー性を兼ね備えた、愛好家向けのクラフトバーボンとして評価されています。
71、Penelope(ペネロペ)
Penelope(ペネロペ)
種類:ストレートバーボンウイスキー。フォーグレイン、バレルストレングス、アーキテクト、トースティッド、クーパーシリーズ、クラシックシリーズなどを展開。
蒸溜所:ノン・ディスティリング・プロデューサー。主な原酒はインディアナ州ローレンスバーグのMGP(現在のロス・アンド・スクワイアット蒸溜所)由来。本社はニュージャージー州ロゼル。
楽天市場価格[2026年8月]:5,808円(ペネロペ フォーグレイン ストレート バーボン)
ペネロペは、2018年にマイク・パラディーニとダニー・ポライズによって設立されたアメリカンウイスキーブランドです。ブランド名は、創業者の家族に由来する娘の名前「ペネロペ」から名付けられました。2023年には、MGPイングリディエンツ社が同ブランドを買収し、大手の生産基盤を得ながら成長を続けています。現在も革新的な樽使いやブレンド技術を特徴とし、新世代のアメリカンウイスキーを代表するブランドのひとつになっています。
創業当初から、一般的なバーボンとは異なる「フォーグレイン(4種類の穀物)」をコンセプトに掲げています。通常のバーボンではコーン、ライ麦、小麦、大麦麦芽のうち3種類を使うことが多い一方、ペネロペは4種類すべてを組み合わせることで、複雑で立体的な味わいを目指しています。
ブランド初期は、MGPイングリディエンツ社などから調達した熟成原酒を使うノン・ディスティリング・プロデューサーとして展開。高品質な原酒を選定し、独自のブレンドや樽仕上げによって個性を引き出すスタイルで評価を高めています。
代表的な「フォーグレイン」は、コーン由来の甘みを中心に、小麦の柔らかさ、ライ麦のスパイス感、大麦麦芽の香ばしさが重なるバランス型のバーボンです。キャラメル、バニラ、オーク、フルーツを思わせる豊かな香味が特徴で、初心者から愛好家まで幅広く楽しめる一本です。
「バレルストレングス」は加水を最小限に抑えた力強い表現で、樽由来の濃厚な甘みと複雑さを楽しめます。「トースティッド」はトースト加工を施した樽で追加熟成を行うことで、ナッツやキャラメルのような深みを加えた人気シリーズです。
また、「クーパーシリーズ」では、ワイン樽や特殊な樽を使ったフィニッシュを積極的に採用しています。ロゼ、トカイ、バレンシア、リオなど、さまざまな樽の個性を取り入れ、クラフトバーボンらしい実験的な展開を行っています。
72、Pikesville(パイクスビル)
Pikesville(パイクスビル)
種類:ストレートライウイスキー。110プルーフ・6年熟成を中心に展開。メリーランド・ライの伝統を受け継ぐ代表的なライウイスキー。
蒸溜所:ヘヴンヒル・ディスティラリー。蒸留はバーンハイム蒸溜所、熟成はケンタッキー州バーズタウンの熟成庫で行われる。
楽天市場価格[2026年8月]:10,980円(パイクスヴィル ライ)
パイクスビルは、1895年にメリーランド州で誕生した歴史あるライウイスキーブランドです。現在はヘヴンヒル社が所有し、失われつつあったメリーランド・ライの伝統を現代に伝える銘柄として知られています。
ブランドの起源は、メリーランド州スコッツ・レベルにあったL.ウィナンド・アンド・ブラザーズ蒸溜所にさかのぼります。ブランド名の「パイクスヴィル Pikesville」は、蒸溜所所在地ではなく近隣の町の名前から取られたものですが、その理由については明確な記録が残されていません。
メリーランド・ライは、一般的なライウイスキーと比べて柔らかく丸みのある味わいが特徴です。ライ麦由来のスパイシーさに加え、コーンによる穏やかな甘みやモルテッドバーリー由来の香ばしさが加わり、力強さと滑らかさを兼ね備えたスタイルとして発展してきました。
禁酒法によって一時的に市場から姿を消しましたが、戦後に復活。その後、1982年にヘヴンヒル社がブランド権を取得し、現在はケンタッキー州で製造されています。かつて隆盛を誇ったメリーランド・ライの数少ない継承ブランドのひとつです。
現在の主力商品は、110プルーフ(55%)・6年熟成のストレートライウイスキーです。ライ麦を主体に、コーンとモルテッドバーリーを組み合わせたマッシュビルを使用し、樽由来の深みと穀物の甘みを引き出しています。
パイクスビルは、ヘヴンヒルのライウイスキーを代表する銘柄のひとつであり、同社の「リッテンハウス」と並ぶクラシックな存在。伝統的なライの個性と現代的な完成度を両立した、アメリカンライウイスキーを知るうえで欠かせないブランドです。
73、Platte Valley(プラットヴァレー)

Platte Valley(プラットヴァレー、プラットバレー)
種類:ストレートコーンウイスキー。3年熟成、40%で瓶詰め。通常ボトルと陶器製ストーンジャグを展開。
蒸溜所:マコーミック・ディスティリング社(旧ホラデイ蒸溜所)、ミズーリ州ウェストン。
楽天市場価格[2026年8月]:1,738円
プラットヴァレーは、ミズーリ州ウェストンのマコーミック・ディスティリング社が展開するストレートコーンウイスキーです。ブランドの歴史は1856年創業のホラデイ蒸溜所にさかのぼり、ミシシッピ川以西で創業地に残る最古級の蒸溜所のひとつとして知られています。
ブランド名の「Platte Valley」は、ミズーリ州を流れるプラット川流域に由来しています。この地域は19世紀から農業が盛んな土地で、トウモロコシを原料としたウイスキー造りとも深い関わりを持ってきました。
プラットヴァレーの最大の特徴は、バーボンではなく「ストレートコーンウイスキー」に分類される点です。バーボンが新しい焦がしたオーク樽で熟成されるのに対し、コーンウイスキーは一般的にトウモロコシ比率が高く、熟成方法にも幅があります。プラットヴァレーは、コーン由来の柔らかな甘みを前面に出したスタイルが魅力です。
原料はコーン主体のレシピで造られており、コーン88%、モルト12%の配合。現行品は3年熟成、アルコール度数40%のスタンダードなコーンウイスキーです。特に印象的なのが、昔ながらの陶器製ストーンジャグボトルで、アメリカのクラシックなウイスキー文化を感じさせるデザインとして人気があります。
味わいは、トウモロコシ由来の穏やかな甘みを中心に、バニラ、キャラメル、穀物の香ばしさが広がる柔らかなタイプです。ライウイスキーのようなスパイシーさや、力強いバーボンの樽香よりも、素朴で丸みのある飲み口が特徴です。
製造体制については、過去にはイリノイ州ペキンの蒸溜所で生産されていた時期もありますが、現在の原酒供給元については公式情報で詳細が明らかにされていません。マコーミック・ディスティリング社がブランド管理と瓶詰めを行う形で展開されています。
マコーミック・ディスティリング社は、長い歴史を持つホラデイ蒸溜所を背景に、近年では自社蒸留の復活にも取り組んでいます。プラットヴァレーは、大規模なバーボンブランドとは異なり、アメリカ中西部の素朴なウイスキー文化を伝える存在です。
プラットヴァレーは手頃な価格と個性的なボトルデザイン、そしてコーンウイスキーならではの優しい甘みを楽しめる一本として、クラシックなアメリカンウイスキーを知る入口にも適した銘柄です。
74、Rabbit Hole(ラビットホール)
Rabbit Hole(ラビットホール、Rabbit Hole Distillery)
種類:ケンタッキー・ストレートバーボンウイスキー/ケンタッキー・ストレートライウイスキー。ケイブヒル、デアリンガー、ボクサーグレイル、ハイゴルドなどを展開。
蒸溜所:Rabbit Hole Distillery(ラビットホール・ディスティラリー)、ケンタッキー州ルイビル・ニュールー地区。
楽天市場価格[2026年8月]:7,659円(ラビットホール ケイブヒル プレミアムバーボン)
ラビットホールは、2012年にケンタッキー州ルイビルで誕生した比較的新しいプレミアムウイスキーブランドです。創業者はイラン出身のカヴェ・ザマニアン氏で、伝統的なケンタッキーバーボンの技術を受け継ぎながら、独自の穀物配合や熟成方法によって新しいスタイルのアメリカンウイスキーを追求しています。
ブランド名の「Rabbit Hole」は、「未知の世界へ深く入り込む」という意味合いを持ち、既存のバーボン文化にとらわれず、新たな可能性を探求するブランド姿勢を表しています。
創業当初は自社蒸溜所を持たず、外部から調達した原酒を使ってブランドを展開していました。その後、2018年にルイビルのニュールー地区に大規模な自社蒸溜所を完成させ、現在は原料の選定から仕込み、発酵、蒸留、熟成までを自社で管理する「グレーン・トゥ・グラス」の体制を整えています。
ラビットホールの大きな特徴は、一般的なバーボンとは異なる個性的なマッシュビルです。トウモロコシだけでなく、はちみつ麦芽、モルテッドウィート、モルテッドバーリーなどを組み合わせることで、穀物由来の複雑な香味を引き出しています。
代表的な「ケイブヒル」は、トウモロコシ70%、はちみつ麦芽10%、モルテッドウィート10%、モルテッドバーリー10%という独自配合のストレートバーボン。バニラやキャラメルの甘みに加え、麦芽由来の香ばしさや滑らかな口当たりが特徴です。
「デアリンガー」は、シェリー樽で仕上げるウィーテッドバーボンで、ドライフルーツやナッツのような複雑な風味を持つプレミアムライン。「ボクサーグレイル」はライ麦95%、モルテッドバーリー5%のストレートライウイスキーで、スパイス感と穀物の力強さを楽しめます。
熟成面でもこだわりがあり、トースト加工とチャー加工を施した新しいアメリカンオーク樽を使用しています。さらに、樽入れ時のアルコール度数を低めに設定することで、原酒と樽の調和を重視した設計になっています。
2019年にはフランスの大手酒類メーカーであるペルノ・リカール社が過半数株式を取得し、現在は同社傘下のプレミアムアメリカンウイスキーブランドとして展開されています。
日本市場では、2024年からペルノ・リカール・ジャパンを通じて「ケイブヒル」や「デアリンガー」などの販売が開始されました。まだ歴史の浅いブランドながら、独自性の高い製法と洗練されたデザインによって、近年注目を集めています。
ラビットホールは、ケンタッキーバーボンの伝統を尊重しながら、現代的な感性で再構築したクラフト系プレミアムウイスキーです。新世代のアメリカンウイスキーを代表するブランドのひとつとして、今後さらなる成長が期待されています。
75、Ranger Creek(レンジャークリーク)
Ranger Creek(レンジャークリーク、Ranger Creek Brewing & Distilling)
種類:テキサス・ストレートバーボンウイスキー/テキサス・ライウイスキー。.36 Texas Bourbon、.44 Texas Ryeなどを展開。
蒸溜所:Ranger Creek Brewing & Distilling(レンジャークリーク・ブルーイング&ディスティリング)、テキサス州サンアントニオ。
楽天市場価格[2026年8月]:3,900円(レンジャー・クリーク 44 テキサス ライウイスキー)
レンジャークリークは、2010年にテキサス州サンアントニオで設立されたクラフト・ブリュースティラリーです。クラフトビールの醸造からスタートし、その後ウイスキー造りへ事業を広げたブランドで、ビールと蒸留酒の両方を自社で手がける独自のスタイルを持っています。
ブランド名は、サンアントニオ近郊を流れるレンジャークリークに由来します。地元の素材や気候を活かしたものづくりを重視し、テキサスらしい力強さとクラフト感を前面に押し出したウイスキー造りを行っています。
代表的な銘柄は「.36 Texas Bourbon」。コーンを主体にライ麦を加えたテキサス・バーボンで、通常サイズの樽で熟成させるストレート版と、小型樽を使用するSmall Caliber版が展開されています。
Small Caliber版は、5〜10ガロンほどの小さな樽を使用。一般的な53ガロン樽よりも木材との接触面積が大きくなるため、短期間でも樽由来の風味を強く取り込むことができます。若い熟成ながら、しっかりとした厚みを感じられる点が魅力です。
テキサス州は気温変化が大きく、樽の膨張と収縮が活発に起こるため、熟成による樽成分の抽出が進みやすい環境です。そのため、レンジャークリークのウイスキーは比較的若い熟成期間でも、バニラ、キャラメル、バタースコッチ、スパイスのような濃厚な香味が出やすい特徴があります。
もう一つの代表作が「.44 Texas Rye」。こちらは100%モルテッドライ麦を使用したライウイスキーで、「.36 Texas Bourbon」の熟成に使用した樽を再利用しています。新樽熟成が一般的なアメリカンウイスキーの中で、あえて再利用樽を使うことで、ライ麦特有のスパイシーさ、トフィーやバニラのような甘いニュアンスを生み出しており、ライウイスキーの鋭さと樽由来の柔らかさを両立させています。
レンジャークリークは、大規模ブランドとは異なり、主にテキサス州を中心に展開される地域密着型のクラフトウイスキーです。日本での流通量は限られていますが、アメリカンウイスキーの多様性を知るうえで注目すべき存在です。
76、Rebel Yell(レベル イエール)

Rebel Yell(レベル イエール)
種類:ケンタッキー・ストレート・ウィーテッド・バーボン・ウイスキー
(80プルーフ、100プルーフ、カスクストレングス、シングルバレルなどを展開)
蒸溜所:ラックス・ロウ・ディスティラーズ(Lux Row Distillers、ケンタッキー州バーズタウン)
楽天市場価格[2026年8月]:4,675円
Rebel Yell(レベル イエール)は、長い歴史を持つケンタッキー・バーボンブランドのひとつです。現在はラックス・ロウ・ディスティラーズが製造しており、ライ麦の代わりに小麦を使用する「ウィーテッド・バーボン」として知られています。
ウィーテッド・バーボンは、一般的なバーボンで使用されるライ麦を小麦に置き換えることで、刺激的なスパイス感を抑え、より柔らかく滑らかな口当たりを生み出します。レベル イエールもその特徴を受け継ぎ、甘みのある穏やかな味わいを持つブランドとして親しまれています。
ブランドのルーツは、19世紀のケンタッキー・バーボン文化にあります。レベル イエールは、かつて高品質なウィーテッド・バーボンで知られたW.L. Wellerやスティッツェル・ウェラー蒸溜所の系譜と深い関わりを持つブランドとして発展しました。
その後、ブランドは所有者や製造体制を変えながら受け継がれ、現在はラックス・ロウ・ディスティラーズで生産されています。同蒸溜所はケンタッキー州バーズタウンに位置し、伝統的なバーボン製造技術を守りながら、現代的な品質管理のもとでレベル イエールを展開しています。
スタンダードな80プルーフは、アルコール度数40%の飲みやすい仕上がりで、ウィーテッド・バーボンらしい優しい甘みを楽しめる一本。100プルーフ版は、より力強い味わいを求める愛好家向けの表現です。アルコール感が増すことで、キャラメル、オーク、スパイスのニュアンスがより明確になり、飲み応えのあるスタイルになります。
また、限定展開されるシングルバレルやカスクストレングスは、樽ごとの個性を楽しめる特別なラインです。同じブランドでも熟成環境や樽の違いによって表情が変わり、バーボンの奥深さを感じられる存在になっています。
レベル イエールは、華やかな高級ブランドというよりも、ウィーテッド・バーボンの魅力を手頃な価格で楽しめる実用的な一本です。柔らかな甘みと飲みやすさを備え、ストレートからカクテルまで幅広く活躍する、クラシックなケンタッキー・バーボンです。
77、Redwood Empire(レッドウッドエンパイア)
Redwood Empire(レッドウッドエンパイア、Redwood Empire Whiskey)
種類:ストレートバーボンウイスキー/ストレートライウイスキー/ブレンドストレートウイスキー
蒸溜所:Redwood Empire Whiskey(グラトン・ディスティリング・カンパニー、カリフォルニア州ソノマ郡グラトン)
楽天市場価格[2026年8月]:在庫なし
Redwood Empire(レッドウッドエンパイア)は、カリフォルニア北部に広がる巨大なレッドウッドの森から着想を得たアメリカンウイスキーブランドです。自然への敬意とクラフトスピリッツの自由な発想を融合させ、カリフォルニアらしい個性を持つウイスキーとして注目されています。
ブランドは2015年に誕生しました。創業当初はノンディスティリング・プロデューサー(NDP)として、熟成された原酒を厳選し、独自のブレンド技術によって商品を展開していました。その後、自社蒸留設備を整え、現在では原酒づくりから熟成、ブレンドまで幅広く手がけるクラフトウイスキーブランドへ成長しています。
レッドウッドエンパイアの大きな特徴は、「ブレンド技術」にあります。単一の原酒だけで勝負するのではなく、異なる蒸留所や熟成年数の原酒を組み合わせ、それぞれの個性を引き出すことで複雑でバランスの取れた味わいを作り上げています。
代表的な銘柄が「ロストモナーク」「エメラルドジャイアント」「パイプドリーム」です。
ロストモナークは、バーボンとライウイスキーをブレンドしたストレートウイスキーです。バーボン由来の甘みと、ライ由来のスパイス感が重なり、キャラメルやバニラ、焼き菓子のような香りと、軽快な胡椒のニュアンスを楽しめます。
エメラルドジャイアントは、ライウイスキーを中心とした力強い表現です。ライ麦特有のスパイシーさに加え、ハーブ、ペッパー、オークの風味が感じられる、飲み応えのある一本です。
パイプドリームは、ブランドを代表するストレートバーボンです。コーン由来の甘みを軸に、バニラ、キャラメル、トフィーのような濃厚な甘さが広がり、滑らかで親しみやすい味わいに仕上げられています。
また、限定シリーズとして展開される「グリズリービースト」や「ロケットトップ」などのボトルド・イン・ボンドシリーズも、愛好家から高く評価されています。厳格な基準を満たした原酒を使用し、通常ラインよりも力強く、熟成感のある味わいを楽しめる特別なシリーズです。
レッドウッドエンパイアは、単なるクラフトウイスキーではなく、カリフォルニアという土地の個性を表現している点にあります。温暖な気候による熟成環境、自由なブレンド発想、そしてレッドウッドの森を守る環境意識がブランド全体の価値を高めています。味わいだけでなく、背景にある物語まで楽しめる点が、レッドウッドエンパイア最大の魅力といえます。
78、Rittenhouse Rye(リッテンハウス ライ)

Rittenhouse Rye(リッテンハウス ライ)
種類:ストレート・ライウイスキー(ボトルド・イン・ボンド、100プルーフ)
蒸溜所:ヘヴンヒル・バーンハイム蒸溜所(Heaven Hill Bernheim Distillery、ケンタッキー州ルイビル)
楽天市場価格[2026年8月]:4,500円
リッテンハウス ライは、アメリカン・ライウイスキーを代表するクラシックブランドのひとつです。フィラデルフィアのリッテンハウス・スクエアに由来する名前を持ち、かつて盛んだったペンシルベニア・ライの伝統を受け継ぐ銘柄として知られています。
アメリカでは19世紀から20世紀初頭にかけて、ライウイスキーはバーボンと並ぶ主要なウイスキーとして親しまれていました。特にペンシルベニア州やメリーランド州では、ライ麦を主体とした独自のスタイルが発展し、リッテンハウス ライもその流れを受け継ぐブランドとして誕生しました。
ブランドの歴史は1930年代に始まります。禁酒法終了後、アメリカのウイスキー市場が再び成長を始める中で、リッテンハウス ライは伝統的なライウイスキーの味わいを守る銘柄として発展していきました。
その後、複数の企業による所有を経て、1993年にヘヴンヒル社がブランド権を取得。現在ではヘヴンヒルを代表するライウイスキーのひとつとして、世界中のバーやウイスキー愛好家から高い評価を受けています。
現在の製造は、ケンタッキー州ルイビルにあるヘヴンヒル・バーンハイム蒸溜所で行われています。ヘヴンヒルは長年にわたりバーボンやライウイスキーの製造を続けており、リッテンハウス ライもその豊富な経験と安定した生産体制によって支えられています。
原料はライ麦を主体に、コーンや大麦麦芽を組み合わせた伝統的なライウイスキーのレシピです。ライ麦由来のスパイシーな風味を軸に、コーン由来の穏やかな甘み、大麦麦芽による柔らかなコクが加わり、奥行きのある味わいを生み出しています。
最大の特徴は、ボトルド・イン・ボンド規格を採用している点です。この規格によって、リッテンハウス ライは100プルーフならではの力強さと、安定した品質を両立しています。価格帯を考えると非常に完成度が高く、コストパフォーマンスに優れたライウイスキーとしても知られています。
リッテンハウス ライが特に高く評価されている理由のひとつが、カクテルとの相性の良さです。
マンハッタン、サゼラック、オールド・ファッションドといったクラシックカクテルでは、ライウイスキー特有のスパイス感が味わいの骨格を作ります。100プルーフのしっかりとしたボディを持つため、ベルモットやビターズなどの材料と合わせても存在感を失わず、プロのバーテンダーから長く支持されています。
また、ボトルド・イン・ボンド規格でありながら比較的手頃な価格で楽しめる点も大きな魅力です。高品質なライウイスキーを日常的に味わえる存在として、バーのバックバーから家庭のウイスキー棚まで幅広く置かれています。
79、Rogue Spirits(ローグ スピリッツ)

Rogue Spirits(ローグ スピリッツ、Rogue Ales & Spirits)
種類:アメリカン・シングルモルトウイスキー/ライウイスキー/各種カスクフィニッシュ
蒸溜所:ローグ・スピリッツ・ディスティラリー(Rogue Spirits Distillery、オレゴン州ニューポート)
楽天市場価格[2026年8月]:11,438円(ローグ オレゴン シングルモルトウイスキー)
ローグ スピリッツは、オレゴン州のクラフト文化を象徴するような、自由な発想と実験精神にあふれたアメリカンウイスキーブランドです。1988年に創業したクラフトビールブランド「ローグ エールズ&スピリッツ」から発展し、2003年に蒸留事業を開始しました。その後、2007年にはオレゴン州ニューポートへ拠点を移し、ビール造りで培った技術や理念をウイスキー製造にも広げていきました。
ローグ スピリッツの大きな特徴は、原料から製造工程まで可能な限り自社で管理する、徹底したクラフト志向にあります。自社農場で穀物を育て、麦芽の製造、醸造、蒸留、熟成、瓶詰めまでを一貫して行う体制を目指しており、一般的な大手ブランドとは異なる「顔の見えるウイスキー造り」を実践しています。
さらに、同社は自社で樽製造にも取り組んでいます。ウイスキーにとって重要な要素である熟成樽まで自分たちの手で管理することで、原料や熟成環境を含めたブランド独自の個性を追求しています。クラフトビールメーカーならではの柔軟な発想が、ウイスキー造りにも色濃く反映されています。
蒸溜所が位置するニューポートは、オレゴン州の太平洋沿岸にある港町。ヤキナ湾に近い海沿いの環境は、ローグ スピリッツの大きな個性のひとつです。海からの湿った空気や温度変化の影響を受けながら熟成されることで、内陸のバーボンとは異なる、柔らかく複雑なニュアンスを生み出しています。
代表的な銘柄のひとつが「デッドガイウイスキー」です。これは同社の人気ビール「デッドガイ エール」から着想を得たシングルモルトウイスキーで、ビール醸造で培った麦芽へのこだわりが感じられる一本です。麦芽由来の甘みを中心に、キャラメル、バニラ、ココア、焼き菓子のような香ばしい風味が重なり、親しみやすさと個性を兼ね備えています。
「オレゴン・シングルモルトウイスキー」は、ローグ スピリッツのクラフト精神を象徴する銘柄です。自社栽培した麦芽を使用し、チェリーウッドやアルダーウッドでスモークした麦芽を取り入れることで、独特の香ばしさと軽やかな煙のニュアンスを生み出しています。
ライウイスキーも、ローグ スピリッツの個性を表現する重要なカテゴリーです。オレゴン・ライウイスキーは、ライ麦特有のスパイス感を持ちながら、過度に刺激的ではなく、果実のような甘さや穏やかな口当たりを備えています。ライらしいシャープな切れ味と、クラフトウイスキーらしい柔らかな厚みのバランスが特徴です。
また、スタウト樽やワイン樽などを使用したカスクフィニッシュシリーズも、ローグ スピリッツならではのスタイル。クラフトビールメーカーとしての経験を生かし、ビール熟成で使われた樽などを積極的に活用することで、通常のウイスキーにはない香味の広がりを生み出しています。
80、Rowan’s Creek(ローワンズクリーク)

Rowan’s Creek(ローワンズクリーク)
種類:ケンタッキー・ストレートバーボンウイスキー(ハイライ・バーボン、スモールバッチ、100.1プルーフ)
蒸溜所:ウィレット蒸溜所(Willett Distillery、旧称ケンタッキー・バーボン・ディスティラーズ社、ケンタッキー州バーズタウン)
楽天市場価格[2026年8月]:5,500円(ローワンズクリーク スモールバッチ バーボン)
ローワンズクリークは、ケンタッキー州バーズタウンにあるウィレット蒸溜所が手がける、少量生産のスモールバッチ・バーボンです。姉妹銘柄であるノアーズミルとともに「スモールバッチ・ブティック・バーボン・コレクション」を代表する存在で、ウィレットらしい個性的な味わいを楽しめる一本として、バーボン愛好家から高い評価を受けています。
ブランド名の由来は、ウィレット蒸溜所の敷地内を流れる小川「ローワンズクリーク」から名付けられています。この小川の名前は、19世紀のケンタッキー州の政治家ジョン・ローワンに由来するとされ、地域の歴史を感じさせる名前がブランドに与えられています。
ローワンズクリーク最大の特徴は、ライ麦比率を高めたハイライ・バーボンであることです。一般的なバーボンよりもライ麦の使用量を増やすことで、コーン由来の甘さだけではなく、スパイス感や複雑な香味を引き出しています。
マッシュビルは、コーン72%、ライ麦13%、モルテッドバーリー15%とされており、バーボンらしい甘みを土台にしながら、ライ麦由来の軽快な刺激と麦芽による厚みを加えた設計になっています。原酒は125プルーフで樽詰めされて熟成。熟成年数については、かつて12年熟成として紹介されたものも存在しますが、現在流通している製品ではノンエイジ表記が中心となっています。
アルコール度数は100.1プルーフ(50.05%)という珍しい設定になっています。100プルーフをわずかに超える絶妙な度数は、香味の力強さを保ちながら、ストレートでも楽しみやすいバランスを実現しています。
ボトルデザインもローワンズクリークの魅力のひとつ。ラベルには、ウィレット蒸溜所のオーナーであるイーブン・クルスヴィーン氏が手描きしたイラストが使われており、大量生産品とは異なる温かみやクラフト感が感じられます。少量の樽だけを選んで仕上げる製法と合わせて、ウィレットの「量より質」を重視する姿勢を象徴しています。
ローワンズクリークは、ウィレット蒸溜所の個性を知るうえで欠かせない銘柄です。歴史ある土地の名前を冠し、少量生産にこだわり、ハイライ・バーボンならではの豊かな香味を備えた一本は、クラシックなバーボンの魅力とクラフトウイスキーらしい個性を同時に楽しませてくれます。






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