【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜シングルカスク駒ヶ岳 AGED 9 YEARS Cask No.1665

シングルカスク駒ヶ岳 AGED 9 YEARS Cask No.1665（Single Cask Komagatake 9 YO Cask No.1665）

• シングルモルトジャパニーズウイスキー
• 700ml　55%
• 希望小売価格：¥17,600
• 楽天市場価格[2024年5月]：在庫なし
• 本坊酒造株式会社

「シングルカスク駒ヶ岳 AGED 9 YEARS Cask No.1665」は、ヘビリーピーテッドモルト（フェノール値50ppm）で仕込まれ、バーボンバレルで9年以上熟成したシングルカスクの原酒をボトリングした商品。生産本数192本。 「No.1665」とは樽番号のことです。

これまでのTWSCでも最高金賞を受賞している駒ヶ岳ですが、ヘビリーピーテッドタイプが評価されたのは恐らく初めて。これまでの駒ヶ岳のイメージとは異なるボトルとなっています。

 

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜シングルカスク駒ヶ岳 屋久島エージング Cask No.2026

シングルカスク駒ヶ岳 屋久島エージング Cask No.2026（Single Cask Komagatake Yakushima Aging Cask No.2026）

• シングルモルトジャパニーズウイスキー
• 700ml　53%
• 希望小売価格：¥16,500
• 楽天市場価格[2024年5月]：在庫なし
• 本坊酒造株式会社

「シングルカスク駒ヶ岳 屋久島エージング Cask No.2026」は信州生まれ、屋久島育ちのウイスキーです。

屋久島には本坊酒造の集中熟成庫「マルス屋久島エージングセラー」があり、屋久島は信州の冷涼な気候とは真逆となる温暖な地域。通常の駒ヶ岳よりも熟成が早く、濃縮感のある原酒を生み出すことができます。

熟成はシェリーバット。厳選した１樽をボトリング。生産本数602本。

TWSC2023での最高金賞の他にも、ワールド・ウイスキー・アワード（WWA） 2023では、シングルカスク部門で「ベストジャパニーズ シングルカスク」という最高賞を受賞しています。

屋久島の特異な環境で美味しいウイスキーを造れることが分かってしまいました。今後も信州マルス蒸留所の原酒は、屋久島に運ばれることでしょう。

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜シングルモルト 嘉之助 アーティストエディション#002

シングルモルト 嘉之助 アーティストエディション#002（Single Malt Kanosuke Artist Edition #002）

• シングルモルトジャパニーズウイスキー
• 700ml　50%
• 希望小売価格：15,070円
• 楽天市場価格[2024年5月]：在庫なし
• 小正嘉之助蒸溜所株式会社

鹿児島県日置市にある嘉之助蒸留所の限定ボトル。嘉之助はTWSC2022で「嘉之助 2021 ファーストエディション」が最高金賞を獲得しており、２年連続で最高賞を受賞しています。2018年に創業したばかりというのに早くもウイスキーの専門家らに認められている、実力派の蒸留所です。

嘉之助蒸留所といえば熟成樽に「焼酎カスク」を使用しているのが特徴的。小正醸造で造られている「メローコヅル」に利用した樽をウイスキーの熟成用に回しています。

「シングルモルト 嘉之助 アーティストエディション#002」はこれまで使ってきた焼酎カスクは封印？して、ペドロヒメネスシェリーバットで熟成。仕込みはイギリス産のノンピート麦芽。

フルボディで甘やかな風味のあり、これまでのリミテッド商品と比べても違った個性をもっています。

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜イチローズモルト ダブルディスティラリーズ

イチローズモルト ダブルディスティラリーズ（Ichiro’s Malt Double Distilleries）

• ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー
• 700ml　46%
• 楽天市場価格[2024年5月]：14,580円
• ベンチャーウイスキー

イチローズモルトのリーフシリーズから「イチローズモルト ダブルディスティラリーズ」が最高金賞を受賞しました。

イチローズモルトの定番品としては、ブレンデッドモルトの「ワインウッドフィニッシュ」と「ミズナラウッドリザーブ」、そして「ダブルディスティラリーズ」が最も親しまれているボトルだと思います。ここ数年で、さらに人気が高まったことで流通価格が上がっています。今回の受賞をきっかけに「ダブルディスティラリーズ」が枯渇しないことを願うばかりです。

「イチローズモルト ダブルディスティラリーズ」が他の「リーフシリーズ」と異なる点は、国産のモルト原酒のみで構成されているところ。秩父蒸溜所と、閉鎖した旧羽生蒸留所の希少な原酒がブレンドされています。

羽生蒸溜所の原酒がどのくらい残っているのかは不明ですが、羽生の原酒が潤沢にあるとは思えないので、メインの構成は、恐らく秩父で造られたモルトウイスキーでしょう。そういった意味では、ほぼ「秩父のシングルモルト」なのでは？と勝手に思っています…

いずれにしても、長期熟成でもない「ノンエイジ」のブレンデッドモルトウイスキーが最高金賞。ベンチャーウイスキーさんはホントにすごいですね。

 

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜MARS The Y.A. #01

MARS The Y.A. #01

• ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー
• 700ml　52%
• 希望小売価格：¥9,900
• 楽天市場価格[2024年5月]：在庫なし
• 本坊酒造株式会社

MARS The Y.A. #01（マルス ザ ワイエー ナンバーワン）は、マルスウイスキーの信州蒸留所と津貫蒸留所の２か所で造られたモルトウイスキーを合わせた、ブレンデッドモルトウイスキーです。主にバーボンバレルで３年以上熟成した原酒を使用。熟成はマルス屋久島エージングセラーで行っています。

「MARS The Y.A. #01」は今回がファーストリリース。いきなり最高金賞を獲ってしまいました…

ブレンデッドモルトでアルコール度数52％というのはかなり高めの設定ですが、原酒の風味を活かす形でブレンドされていたことが、審査員からの高評価につながったのでしょうか。

数量限定商品ですから、毎回味わいを変えてくるのか、あるいは同じように造り続けるのか、今後も注目したいですね。

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜イチローズ モルト&グレーン ブレンデッドジャパニーズウイスキー リミテッドエディション 2023

イチローズ モルト&グレーン ブレンデッドジャパニーズウイスキー リミテッドエディション 2023（Ichiro’s Malt&Grain Blended Japanese Whisky Limited Edition 2023）

• ブレンデッドジャパニーズウイスキー
• 700ml　48%
• 楽天市場価格[2024年5月]：在庫なし（リミテッドエディション2022は35万円）
• ベンチャーウイスキー

「イチローズ モルト&グレーン ブレンデッドジャパニーズウイスキー リミテッドエディション 2023」は、秩父蒸溜所のモルトウイスキーを中心に、国産のモルトとグレーンをブレンドしたジャパニーズブレンデッドウイスキー。TWSC2023では最高金賞と、国や地域を越えてナンバーワンを決める「ベスト・オブ・ザ・ベスト」にも選ばれています。

「イチローズ モルト&グレーン ブレンデッドジャパニーズウイスキー リミテッドエディション 2022」に引き続き、シリーズとしては二年連続の最高金賞を獲得。2022エディションは、閉鎖した羽生蒸留所（1946年～2000年）のモルトと、こちらも閉鎖した川崎蒸留所（1935年～2003年）のグレーン原酒を使用したウイスキーでしたが、2023エディションに関しては同じような記述がないため、羽生と川崎の原酒は使用していないことが予測できます。

いずれにしてもベンチャーウイスキーのブレンド技術の高さを示す優れたウイスキー。イチローズモルト恐るべし。

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜響21年

響 21年（Suntory Whisky Hibiki 21YO）

• ブレンデッドジャパニーズウイスキー
• 700ml　43%
• 楽天市場価格[2024年5月]：99,000円
• サントリースピリッツ株式会社

TWSC2022、2023と２年連続の最高金賞を獲得。5年連続（2019～2023）の金賞以上に認定されており、TWSC2022では殿堂入りを果たしています。

サントリーが誇る最高峰のブランドウイスキー「響」の21年物。響21年の国際的な評価は非常に高く、数々のコンペティションで最高賞を受賞しており、名実ともに日本を代表するジャパニーズブレンデッドウイスキーです。

飲みごたえや風味はシングルモルトをも超えているようにも感じますが、「響21年」はいつまで経ってもブレンデッドウイスキーといった印象が強いと思います。

確かに、他の手頃な価格のブレンデッドウイスキーとは異なる次元のものですが、当然ながらシングルモルトではなく、バランスの取れたブレンドウイスキー。加水に対する重要性が見事に表現されています。

水を加えることでウイスキーの美味しさが広がるため、少量の加水をしながらストレートで楽しむのも良いでしょう。このウイスキーに炭酸や過度に水を加えるのは勿体ないのは言うまでもありません。

 

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜響 ブレンダーズチョイス

響 ブレンダーズチョイス（Hibiki Blender’s Choice）

• ブレンデッドジャパニーズウイスキー
• 700ml　43%
• 楽天市場価格[2024年5月]：19,140円
• サントリースピリッツ株式会社

TWSC2022では惜しくも金賞でしたが、TWSC2023ではついに最高金賞を受賞。「響ブレンダーズチョイス」は「響17年」「響12年」が終売になってから登場したノンエイジボトル。ブランドの序列としては「響21年」と「響ジャパニーズハーモニー」の間に位置しています。

使用されている原酒の酒齢は平均で15年とされています。ラベルには「響17年」と同じく越前和紙が使用していますが、響17年とは全く異なるブレンドでつくられています。

「響 ブレンダーズチョイス」の特徴としては、赤ワイン樽で熟成した原酒がブレンドされている点が挙げられます。響17年よりも熟成感や複雑さは劣りますが、赤ワイン樽原酒によってフルーティーで華やかな風味が加わっており、「ノンエイジ化」によってクオリティが下がった印象はありません。

「響21年」は親しみやすく、程よい飲みごたえと上品なバランス。特にハイボールや水割りなどの飲み方では、こちらの方が非常に美味しいと感じる方もいるかもしれません。

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜カバラン ディスティラリーリザーブ ピーティカスク

カバラン ディスティラリーリザーブ ピーティカスク（Kavalan Distillery Reserve Peated Malt Single Cask Strength Single Malt Whisky）

• シングルモルトタイワニーズウイスキー
• 700ml　51.6％
• 楽天市場価格[2024年5月]：在庫なし
• カバランディスティラリー

TWSCで最高金賞を最も多く獲得している蒸留所、台湾の「カバラン」。TWSCは、もはやカバランのために存在しているかのように、毎年複数のボトルが最高金賞を受賞し、エントリーしているボトルのほとんどが銀賞以上に選ばれています。TWSC2023では３本が最高金賞となりました。

「カバラン ディスティラリーリザーブ ピーティカスク」は蒸留所限定で販売されているボトルです。あまり情報が公開されていませんが、カバランでは珍しくピーテッドモルトで仕込まれているスモーキーなタイプとなります。

以下は公式テイスティングノートを引用したものです。

色合い
ハチミツのような黄金色。

濃厚な蜜蝋とココナッツ、それから甘みの強いトロピカルフルーツの香りがし、ゴールドキウイの芳しさがその香りを彩ります。爽やかで甘美な風味が存分に楽しめます。
風味
濃厚な蜜蝋とココナッツ、それから甘みの強いトロピカルフルーツの香りがし、ゴールドキウイの芳しさがその香りを彩ります。爽やかで甘美な風味が存分に楽しめます。

クリーミーな味わいが広がり、ほのかにスモーク風味が漂います。余韻が長く続き、辛口の胡椒とトウガラシの香りが微かに混ざり合う独特の特徴で、バランスのよい非常に深い味わいです。
口当たり
クリーミーな味わいが広がり、ほのかにスモーク風味が漂います。余韻が長く続き、辛口の胡椒とトウガラシの香りが微かに混ざり合う独特の特徴で、バランスのよい非常に深い

 

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜カバラン ソリスト オロロソシェリー

カバラン ソリスト オロロソシェリー（Kavalan Solist Oloroso Sherry Single Cask Strength Single Malt Whisky）

• シングルモルトタイワニーズウイスキー
• 700ml　53.2％
• 楽天市場価格[2024年5月]：18,700円
• カバランディスティラリー

「カバラン ソリスト オロロソシェリー」が最高金賞を受賞したのは、TWSC2020の時以来２度目。数多くのウイスキーコンペティションで好評価を受けており、「カバランソリストシリーズ」を象徴するウイスキーです。

「カバランソリストシリーズ」はシングルカスクをカスクストレングスでボトリングしたシリーズのことです。シングルカスクが定番ボトルとしてリリースされるのは珍しく、安定したクオリティでつくり続けることが難しいシングルカスクの場合は、通常はリミテッドエディションのような限定品で販売することがほとんど。

ソリストシリーズは様々な種類がありますが、弱点としては、味わいにやや安定感がかけているところ。ボトルの「ロット番号」が変われば、飲み比べてみるとウイスキーの違いが分かるほどです。

それでも「美味しい」ことには変わりないので、多少の違いは許容範囲。むしろ、その違いを楽しめるのもソリストシリーズの醍醐味を言えるでしょうか。

「カバラン ソリスト オロロソシェリー」はスパニッシュ・オロロソシェリー樽で熟成したシングルカスクを無加水でボトリング。年数表記はありませんが、台湾の温暖な気候で熟成したシェリーカスクは、まるで長期熟成のシェリー系スコッチのよう。

ビターな甘さとチョコレート、ドライフルーツのようなしっかりとしたアロマ。フルボディーで重厚な口当たりのシングルモルトウイスキーです。

 

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜カバラン ソリスト PX シェリー

カバラン ソリスト PX シェリー（Kavalan Solist Px Sherry Single Cask Strength Single Malt Whisky）

• シングルモルトタイワニーズウイスキー
• 700ml　55.6％
• 楽天市場価格[2024年5月]：在庫なし
• カバランディスティラリー

「カバラン ソリスト PX シェリー」はTWSC2021・2022と二年連続金賞でしたが、TWSC2023でついに最高金賞を獲りました。国や地域を越えてナンバーワンを決める「ベスト・オブ・ザ・ベスト」にも選ばれています。

極甘口のシェリー「ペドロ・ヒメネス シェリー」の樽で熟成させたシングルカスクをカスクストレングスでボトリング。シロップのような甘い香り。ドライフルーツのような熟成香。全体的にフルーティーでフローラルな風味がある、南国テイストの詰まったカバランならではの個性をしっかりと感じます。

「カバラン ソリスト PX シェリー」は、「カバラン ソリスト オロロソシェリー」よりも生産量が少ないようで、なかなか入手しづらいウイスキーです。

元々ペドロヒメネスシェリーは需要が少ないため、シェリー全体の生産量の１％未満と言われています。（シェリーの約９割がフィノタイプ）ウイスキー用の樽として需要が高まっていることから、オロロソシェリーと同様にPXシェリーの樽も「ウイスキー用」に作られていると思いますが、それでも需要に対して生産が追い付いているとは思えません。

PXシェリー樽が安定供給されるようになれば、もう少し安く「カバラン ソリスト PX シェリー」を購入できるようになるかもしれませんね。

 

 

 

【バーテンダーおすすめ】TWSC2023で最高金賞を受賞したウイスキー33選｜エムアンドエイチ エイペックス 酒精強化レッドワインカスク

エムアンドエイチ エイペックス 酒精強化レッドワインカスク（M&H Apex Peated Fortified Red Wine Cask）

• シングルモルト イスラエル ウイスキー
• 700ml　55.3%
• 楽天市場価格[2024年5月]：在庫なし
• THE M&H

TWSCで初登場のイスラエル産ウイスキー。いきなり最高金賞受賞という快挙を成し遂げました。

製造しているのは「THE M&H 社」。社名は「Milk & Honey（乳と蜜）」を意味しており、旧約聖書の「乳と蜜の流れる豊かな大地（a land flowing with milk and honey）」から名付けられています。

「エムアンドエイチ エイペックス 酒精強化レッドワインカスク」を製造している「THE M&H蒸留所」は2012年にイスラエルで初のウイスキーとスピリッツを生産する蒸留所として創業しました。アイラ島の「キルホーマン」や台湾の「カバラン」の立ち上げにも関与した、ジム・スワン博士をアドバイザーに迎え、地中海性気候の暑さと海沿いの環境を活かし形で、独自のウイスキーが造られています。

「エムアンドエイチ エイペックス 酒精強化レッドワインカスク」は、ピーテッド麦芽で仕込まれており。熟成にはイスラエル産のポートワインスタイルでつくられた酒精強化赤ワイン樽を使用しています。

イスラエルのウイスキー。台湾のカバランのように、新たなウイスキー生産国として評価される日は近いかもしれません。

 

 

「TOKYO WHISKY & SPIRITS COMPETITION Official Guide Book 2023《洋酒部門》」

 

 

 

 

これまでの最高金賞受賞ボトルといえば、ほとんどのウイスキーがすでに入手不可能な限定品でしたが、今回の東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション2023（TWSC2023）では、リーズナブルなボトルも数多く選ばれています。

レアウイスキーに偏ることなく選出されているのが印象的でした。限定品でもまだ購入できるボトルもあるので、気になったものは早めに買っておきましょう♪

 

 

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