ウイスキー評論家が高得点【93点】をつけたシングルモルト10選

ユースケ
ユースケ

こんばんは。ユースケです。

僕の自己紹介:経歴9年の現役バーテンダー。ウイスキー文化研究所認定「ウイスキーエキスパート」。JSA認定「ソムリエ」。

この記事では世界的に有名なウイスキー評論家 「故マイケル・ジャクソン」氏の著書『モルトウイスキー・コンパニオン改訂第7版』で高得点となる、100点満点中93点を獲得したシングルモルト・スコッチウイスキーをご紹介致します。

ウイスキー評論家が高得点をつけたシングルモルト
90点 91点 92点 93点 94点(最高得点)

2020年に発売された『改訂版7版』は、マイケル氏が生前テイスティングしたウイスキーの他、マイケル氏の遺志を継ぐ、有名ウイスキーライター「ドミニク・ロスクロウ」氏と「ギャビン・スミス」氏によって改訂が行われており、約600種もの新ボトルが掲載されています。この本では約800本のウイスキーが評価されていますが、90点以上の高得点がつけられたシングルモルト・スコッチウイスキーは僅か68本。他のウイスキー評論家が90点以上の得点を付けることは珍しくはありませんが、マイケル氏はめったに90点以上の評価はしません。その遺志をできる限り尊重する形で、新ボトルの評価も厳しく行われているため、90点以上のボトルは少なくなっています。

93点を獲得しているボトルは68本中10本。93点というスコアは、極めて高品質で秀逸なウイスキーにのみに与えられる点数です。これまで90点~92点のボトルをご紹介しましたが、今回の93点も紛れもなく素晴らしい味わいの銘柄。長期熟成やオールドボトルは入手するのが難しいかもしれませんが、いつの日か出会った時のためにチェックしておきましょう!

マイケル・ジャクソン (michael Jackson)
1942~2007

イギリス出身。ウイスキージャーナリスト、ライター、評論家。著書『モルトウイスキー・コンパニオン』は1989年にイギリスで刊行され、世界的なベストセラーとなる。ウイスキー以外にビールにも精通しており、歌手のマイケル・ジャクソンは「ポップの帝王(King of Pop)」と呼ばれたのに対し「ホップの帝王(King of Hop)」と呼ばれることもあった。2007年にロンドンの自宅で亡くなる。享年65歳。

主な著作:『ウィスキー・エンサイクロペディア』2007年、『ビア・コンパニオン 日本語版』1998年、『モルトウイスキー・コンパニオン』1989年。

『モルトウイスキー・コンパニオン改訂第7版』

 

ウイスキー評論家が高得点【93点】をつけたシングルモルト10選

1. グレンフィディック55年Janet Sheed Roberts リザーブ
2. ラガヴーリン2014フェス・アイラ 1995蒸留
3. グレンロセス25年
4. クラガンモア1997 マネージャーズ・チョイス
5. ラフロイグ18年
6. グレンギリー バージンオーク
7. ロングモーン18年
8. オーヘントッシャン38年 1975
9. ザ・バルヴェニー50年
10. ボウモア15年 Laimrig(ライムリグ)

 

ウイスキー評論家が93点をつけたシングルモルト グレンフィディック55年Janet Sheed Roberts リザーブ

グレンフィディック55年Janet Sheed Roberts リザーブ
44.4%

世界で僅か11本となる超レアウイスキー。グレンフィディック創設者である「ウイリアムグラント」の孫娘「ジャネット・シード・ロバート」氏の110歳の誕生日を祝福してボトリングされた、当時のグレンフィディック史上最高額となったボトルです。ヴィンテージは1955年。ニューヨークのオークションでは9400ドル(約780万円)もの値が付けられました。

このウイスキーはチャリティーが目的で出品されています。ウイスキーが人の役に立つ。素敵ですね。

 

ウイスキー評論家が93点をつけたシングルモルト ラガヴーリン2014フェス・アイラ 1995蒸留

ラガヴーリン2014フェス・アイラ 1995蒸留
54.7%

2014年に開催されたアイラフェス向けにボトリングされたボトル。ヨーロピアンオークのシェリー樽で19年間熟成させています。限定本数3500本。

シェリー樽の風味がしっかりと効いたラガブーリンは貴重な存在です。ピートスモークに柑橘、レーズン、ベリー系フルーツのアロマが加わったフルリッチな味わい。余韻はオロロソシェリーの熟成香を感じます。複雑にピーティーで、奥深い個性を秘めたすばらしい1本。フェス向けにつくられた特別なボトルですが、ラガヴーリンのポテンシャルをあたらめて感じることができました。

↓スタンダードのラガヴーリン16年

 

ウイスキー評論家が93点をつけたシングルモルト グレンロセス25年

グレンロセス25年
43%

『モルトウイスキー・コンパニオン改訂第7版』では22本のグレンロセスが掲載されており、グレンロセス25年が最も高い93点を獲得しました。ちなみに最も低かったのはノンエイジボトルである「グレンロセス ロブ―ルリザーブ」の68点。点数にだいぶ差がついていることが分かります。グレンロセスはこの本の評価では、熟成年数の若いものはあまり良い点数が付けられていません。反対に長期熟成に関しては全てのボトルが80点台後半を獲得しており、ある程度の熟成期間が必要とされているようです。

25年は現在も販売されているプレミアム・ラインナップ。2019年以降は「グレンロセス25年 SOLEOコレクション」にリニューアルされており、構成原酒はシェリー樽100%。ウッディネスでトロピカルフルーツのような妖艶なスイートアロマが存在し、タンニン分を含む心地よいビターな味わいがあります。絶妙なバランス。

 

ウイスキー評論家が93点をつけたシングルモルト クラガンモア1997 マネージャーズ・チョイス

クラガンモア1997 マネージャーズ・チョイス
59.7%

クラガンモアは掲載されている5本全てが90点以上を獲得しています。その中で最も得点の高かったものがこのボトル。クラガンモア1997 マネージャーズ・チョイスは、最良のヴィンテージから特別に樽を選定してボトリングしているシリーズです。限定本数246本。ヨーロピアンオークのシェリーカスクで1997年から2009年まで熟成させた12年物となっています。モルティでフローラル。ハチミツ、バナナ、シナモン、オレンジピール、ユーカリ、バニラ。12年物とは思えないほど複雑でアロマティック。

59.7%というアルコール度数は信じられません。なめらかでクリーミー。何かの間違いでは…

↓「90点」を獲得したクラガンモア12年

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Cragganmore(クラガンモア)
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ウイスキー評論家が93点をつけたシングルモルト ラフロイグ18年

ラフロイグ18年
48%

2015年に終売となったオフィシャルボトル。ラフロイグ蒸留所では原酒不足が深刻化し、18年を含むいくつかのラインナップが終売となってしまいました。

オイリーでフルーティー。オレンジ、レモン、ピートスモーク、ヨード、洋ナシ、バニラ、オーク材。10年ほどピーティーではなく、ハーブとスパイス、柑橘系の爽やかなアロマが香るバランスのとれた味わいです。モルトファンからも高い評価を受けていたボトル。18年の終売は一つの歴史が終わったような感覚でした…

 

ウイスキー評論家が93点をつけたシングルモルト グレンギリー バージンオーク

グレンギリー バージンオーク
本での記載は43%。現行品は48%。

入手困難なボトルが続いていましたが、グレンギリー バージンオークは現在でも販売されているオフィシャルボトル。流通価格は1万円前後となっており、リーズナブルに購入できる高得点ボトルとなっています。熟成にはアメリカンホワイトオークの新樽を使用しており、強い甘みとバニラ、オールスパイスが複雑さを生み出し、通常のグレンギリ―よりも個性的で力強い味わい。

スコッチウイスキーは伝統的に、お酒の熟成に使用した「空き樽」を使用してきました。古樽によって原酒本来のフレーバーを残すことができると考えられていたためです。しかし近年はヴァージンオークを利用する蒸留所が増えていき、その常識は過去のものとなっています。新樽は使い方次第ではウイスキーを活性化し、より強力なアタックと長い余韻をつくりだすことができるのです。

売切れる前に1本確保しておいて損はありません。

 

ウイスキー評論家が93点をつけたシングルモルト ロングモーン18年

ロングモーン18年
53.1%

シーバスブラザーズ社の「カスクストレングス・エディション」シリーズの一つ。蒸留所のビジターセンター 限定で販売されました。1995年から2013年まで熟成させた18年物。洋ナシ、バラの花びら、オーク香、タフィー、レモン、砂糖菓子。まろやかでリッチ。こうした贅沢なフレーバーを放つ優秀なウイスキーは、蒸留所だけで販売されることが多いようです。

 

ウイスキー評論家が93点をつけたシングルモルト オーヘントッシャン38年 1975

オーヘントッシャン38年 1975
45.6%

免税店向けに僅か500本のみボトリングされた長期熟成のオーヘントッシャン。蒸留所はローランド・グラスゴー郊外に存在し、現在はビームサントリーの傘下にあります。マイケル氏はウイスキーのハウス・スタイルを『ライト、レモングラスのよう、ハーブのよう、オイリー。食前酒か気付け薬として』としており、軽快でクセのなく飲みやすいウイスキーとして紹介しています。

38年物となるオーヘントッシャンは非常に貴重な長期熟成のオフィシャルボトルとしてリリースされました。ハウス・スタイルとは異なり、フルボディでエレガント。別格のローランドモルト。

↓スタンダードのオーヘントッシャン 12年

 

ウイスキー評論家が93点をつけたシングルモルト ザ・バルヴェニー50年

ザ・バルヴェニー50年
44.1%

バルヴェニー50年はいくつかのヴィンテージがありますが、『モルトウイスキー・コンパニオン改訂第7版』で紹介されているのは1962年から2012年までシェリーホグスヘッドで熟成させたもの。総本数は55本というかなりレアなボトルです。

グレンフィディックの第二蒸留所として建設されたバルヴェニーですが、近年は銘酒であるフィディックを上回る評価を受けています。現に、いくつかのバルヴェニーが90点以上を獲得しているのに対し、フィディックの銘柄は長期熟成品となる高級ウイスキー2銘柄のみが高得点。エントリー(記載)されている数に対しても、「2つ」というのはこれといって多い訳ではありません。シングルモルトとしては世界一の売り上げを誇るグレンフィディックですが、マイケル氏やウイスキーファンからの評価はバルヴェニーのほうが高くなっているようです。

ちなみに「バルヴェニー12年ダブルウッド」の評価は87点。同価格帯の銘柄の中では高い点数が付けられています。

↓バルヴェニー12年ダブルウッド

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ウイスキー評論家が93点をつけたシングルモルト ボウモア15年 Laimrig(ライムリグ)

ボウモア15年 Laimrig(ライムリグ)

2012年に発売された15年物の限定品。リフィルバーボンとリフィルシェリーの樽で熟成させています。スモーキーでフルーティー。チョコレート、なめし革、ヘーゼルナッツ、タバコ、キャラメリゼ。バーボン樽とシェリー樽の個性が見事に融合した、バランスのとれたスモーキーモルト。加水してもなおフレーバーは広がり、複雑に変化していきます。

15年物には「ダーケスト」が存在していますが、それとはまた別物。個性的でかつ、ボウモアの長所が活かされたすばらしいウイスキーです。

↓ボウモア15年ダーケスト

 

『モルトウイスキー・コンパニオン改訂第7版』

90点以上を獲得した銘柄68本の中から「93点」となったウイスキー10本を解説致しました。

90~92点までと比べても、限定品や数量が極めて少ない高級品ばかりでしたね。ウイスキーのプロから高い評価を受けている商品は、やはり特別なものが多いということでしょうか。

グレンギリー バージンオークだけは現在でもリーズナブルに購入可能なボトルです。ノンエイジ表記で限定品でないのにも関わらず93点を獲得したのは素晴らしいですね。「点数が全て」ではありませんが、数ある銘酒の中から選ばれしウイスキーの1本として、記憶に留めておきましょう。

次回はいよいよシリーズ最終回。最高得点「94点」を獲得したウイスキー4本をご紹介致します。お楽しみに!

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧いただきありがとうございました。それでは、また。

 

 

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