
こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAKをオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事では世界で売れているウイスキーべスト30を解説いたします。このランキングはイギリスの酒類及び飲料業界誌である「ドリンクス・インターナショナル」が発表した”ウイスキー売り上げランキングTOP30″を基に、ご紹介して参ります。
このランキングは2019年のウイスキー売り上げ本数で作成されています。日本では未だにウイスキーのブームが続いており、世界的にもその消費量は今後も伸びることが予想されています。2019年はどのウイスキーが世界一売れたのでしょうか?30位から順番に発表していきます!
2020年世界ウイスキー売り上げランキング 30位 トリス
30位 トリス (日本)
出荷数: 260万ケース
企業名: ビームサントリー
カテゴリー: ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー
日本での販売: 有り
サントリーの人気ブレンデッドウイスキー「トリス」が世界30位になっています。出荷本数は260万ケースでジャパニーズウイスキー部門では3位という結果です。トリスはいくつかのラインナップがありますが、シリーズトータルでの累計が反映されています。トリスは国内販売がメインとなっている為、日本市場の消費だけでこの数字はすごいと思います。
トリスは「ハイボール缶」が存在していますが、統計には反映されていませんので、仮にハイボール缶でのウイスキー消費量も含めていたら、もう少し消費量があると思います。
2020年世界ウイスキー売り上げランキング 29位 ラベル5
29位 ラベル5 (スコットランド)
出荷数: 270万ケース
企業名: ラ・マルティニケーズ
カテゴリー: ブレンデッド・スコッチウイスキー
日本での販売: 有り
フランスで人気の高いブレンデッドウイスキーです。ラ・マルティニケーズ社(フランス)は、グレンマレイ蒸留所を所有し、ラベル5のキーモルトとなっています。
日本ではこれまで正規代理店の輸入がないためあまり知られていない銘柄でしたが、2021年1月から「明治屋」によって取り扱いがスタートしています。
2020年世界ウイスキー売り上げランキング 28位 ブラック&ホワイト
28位 ブラック&ホワイト (スコットランド)
出荷数: 280万ケース
企業名: ディアジオ
カテゴリー: ブレンデッド・スコッチウイスキー
日本での販売: 有り
ブラック&ホワイトは1884年発売以来、その人気は徐々に世界中に広まり、現在では280万ケースを売り上げる人気スコッチとなりました。二匹の犬「スコティッシュテリア(黒)とウエストハイランド・ホワイトテリア(白)」がトレードマークとなっています。
ブラック&ホワイトのみならず、ベスト30にランクインしているスコッチウイスキーは、3つの共通点があると私は考えています。
・価格がリーズナブル
・飲みやすい
・銘柄に歴史がある
このランキングは出荷本数を基準としていますので、庶民的なウイスキーで、万人に愛される味わいであること。そして銘柄のブランド力が重要になってきます。後は「商品名」や「ラベルデザイン」も大事でしょうか。基本的にゲール語(シングルモルトはゲール語の銘柄が多いのですが)ではなく、英語の表記(名前)銘柄のほうがよく売れていますね。
ブラック&ホワイトは「2匹の犬のウイスキー」としてイギリス国内だけではなく、世界でも人気となりました。世界で一番ウイスキーを売った「広告犬」なのかもしれませんね。
2020年世界ウイスキー売り上げランキング 27位 スターリング・リザーブ・プレミアム
27位 スターリング・リザーブ・プレミアム (インド)
出荷数: 280万ケース
企業名:アライド・ブレンダーズ・アンド・ディスティラーズ
カテゴリー: インディアンウイスキー
日本での販売: なし
インドのウイスキーが27位で初登場です。実はベスト30中、14銘柄がインドのウイスキーとなっています。インドはウイスキーを世界で一番消費し、生産している国です。
「スターリング・リザーブ」を製造する「アライド・ブレンダーズ・アンド・ディスティラーズ社」は、インド最大級のウイスキーメーカーです。年間生産量は1億7000万ケースとされています。ちなみにスコッチは全メーカー、すべての銘柄を合わせても7000万ケースですから、アライド社たった1社だけでスコッチウイスキーを余裕で超える生産を誇っています。まさにインドを代表する…いや、世界を代表する巨大ウイスキーメーカーなのです。
スターリング・リザーブ・プレミアムの主力商品「スターリングリザーブブレンド10」は、スコットランド産のモルト原酒と、インド産のグレーンウイスキーをブレンドし、バーボンカスクで熟成させた商品です。インディアンウイスキーは、スコッチがブレンドされているものが多いようです。
日本での販売はありませんので、インドを訪れた際に飲んでみたいですね。
2020年世界ウイスキー売り上げランキング 26位 J&B
26位 J&B (スコットランド)
出荷数: 300万ケース
企業名: ディアジオ
カテゴリー: ブレンデッド・スコッチウイスキー
日本での販売: 有り
1930年代以降にアメリカを中心に人気となったスコッチウイスキーです。キーモルトは「ノッカンドゥ」や「オスロスク」となっています。
ベスト30の中で10銘柄が、ディアジオ社(系列も含む)所有となっています。これはもちろん最多の数で、総生産量も世界一となっています。世界一の酒類メーカー「ディアジオ」は、しっかりとインド市場にも目を向けていましたね。
2020年世界ウイスキー売り上げランキング 25位 デュワーズ
25位 デュワーズ (スコットランド)
出荷数: 300万ケース
企業名: バカルディ
カテゴリー: ブレンデッド・スコッチウイスキー
日本での販売: 有り
日本でも人気の高いブレンデッドウイスキー「デュワーズ」が、25位にランクインとなりました。創業者ジョン・デュワーの経営戦術によって、アメリカ市場ナンバー1のスコッチとなりました。今では世界中で飲まれている、スコッチの代表格といっていい銘柄です。
主力銘柄は「デュワーズ・ホワイトラベル」です。飲みやすくて軽快な味わいが多くの人々に支持されています。
次のページでは24位~14位までを一気に発表!人気銘柄続々登場します。
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