こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事ではBAR WHITE OAKのオーナーバーテンダーである、わたくしユースケがオススメする、予算6000円以内で購入できる国産原酒100%のジャパニーズウイスキーをご紹介致します。
「国産原酒100%」とタイトルに記したのは、国内メーカーが製造・販売しているウイスキーであっても、海外からの輸入原酒が含まれているケースが多いため。
今回は発酵・蒸留・熟成・ブレンド・ボトリングなどの全ての製造工程を日本国内で行っている、「純国産のジャパニーズウイスキー」のみをピックアップ。ラベルにジャパニーズウイスキーの表記が無いボトルはメーカーに問い合わせており、ジャパニーズウイスキーであることは確認済です。
なお、ジャパニーズウイスキーには法定義が存在していませんが、民間団体による一定の基準が設けられています。
国産原酒が不足している状態が続き、日本のウイスキーメーカーが販売している商品の多くが、海外からの輸入原酒をブレンドしているタイプ。しかしそんな中でも、正真正銘のジャパニーズウイスキーは存在しています。
本物のジャパニーズウイスキーを飲みたい方、購入したい方におすすめの内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
海外原酒を含む国内製造のウイスキーを紹介した記事はこちら↓
※2022年12月時点のアマゾン税込価格を参考に選出しております。
【6000円以内】バーテンダーおすすめ!国産原酒100%のジャパニーズウイスキー5選|シングルモルト宮城峡
シングルモルト宮城峡
参考価格: 5000円
内容量: 700ml
アルコール度数: 45度
メーカー: ニッカウヰスキー
宮城県仙台市にある、ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所で造られたジャパニーズ・シングルモルトウイスキー。北海道の余市蒸留所と共に、ニッカウヰスキーには欠かすことのできない重要な生産拠点です。
宮城峡では余市とは異なるタイプの原酒造りが行われており、余市がスコットランドで言う「アイラ」や「スペイサイド」モルトだとすれば、宮城峡は「ローランド」のようなクセの少ない華やかなタイプ。余市よりも麦芽のスモーキーさを抑えたり、サイズの大きいポットスチルを使用することで、ライトボディで飲みやすいモルトウイスキーを生産しています。
「シングルモルト宮城峡」は通年販売されている唯一のボトル。ハチミツ、洋梨の甘やかなアロマと、かすかに感じるピート。フィニッシュにかけてのモルティーさと樽香、ドライな飲み口はまるでスコッチのよう。
年数表記のない「ノンエイジボトル」ではありますが、6000円以内で購入できるシングルモルトウイスキーとしては、シングルモルトスコッチウイスキーと比べてもクオリティが高いと思います
ニッカウヰスキーの価格改定情報はこちらの記事↓
【6000円以内】バーテンダーおすすめ!国産原酒100%のジャパニーズウイスキー5選|シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー富士
シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー富士
参考価格: 5500円
内容量: 700ml
アルコール度数: 43度
メーカー: キリンビール
キリンビールが所有する富士御殿場蒸留所で造られたモルト・グレーン原酒のみをブレンドした商品。一つの蒸留所(シングル)で造られた原酒をブレンドしていることから、あまり聞き覚えのない「シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー」という商品名が付けられています。
個人的には「ジャパニーズウイスキー」としっかり表記してくれているのはわかりやすく好き。そもそもキリンのウイスキーは、海外原酒をブレンドしているボトルが多いので、その辺をはっきりと区別するための名前だということが分かります。
「シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー富士」は2022年6月から通年販売を開始。全ての原酒が同じ環境でつくられたということもあって、非常に調和している印象。モルトウイスキーのフルーティーさに、グレーンウイスキーのバニラ、ウッディネスな風味がバランスよく感じられます。
【6000円以内】バーテンダーおすすめ!国産原酒100%のジャパニーズウイスキー5選|シングルグレーンウイスキー知多
シングルグレーンウイスキー知多
価格: 4400円
内容量: 700ml
アルコール度数: 43度
メーカー: サントリー
愛知県知多市にあるグレーンウイスキーの蒸留所で造られているジャパニーズ・シングルグレーンウイスキー。1973年に操業して以来、サントリーウイスキーのベースとなるグレーン原酒を造り続けています。
知多蒸留所では連続式蒸留器の使用する「塔の数」を変えることで、タイプの違う3種類の原酒を生み出しています。個性の異なる「ライト」「ミディアム」「ヘビー」に造り分けることで、ブレンド用原酒として利用価値を高めることができ、新たなブレンデッドウイスキーの開発などに貢献しています。
2015年に発売された「シングルグレーンウイスキー知多」は、これまでは陰の存在だった知多蒸留所を、一気に全国区の知名度にまで押し上げた商品。グレーンウイスキーとは思えないほど甘みがあり、フローラルでエステリー。これまでのイメージを変える爽やかな味わいです。
グレーンウイスキーが一般的でなかった時代に現れた「新生」は、今や日本を代表するシングルグレーンウイスキーとなり、リーズナブルなジャパニーズウイスキーとして海外でも人気となっています。
【6000円以内】バーテンダーおすすめ!国産原酒100%のジャパニーズウイスキー5選|サントリー ローヤル
サントリー ローヤル
価格: 3500円
内容量: 700ml
アルコール度数: 43度
メーカー: サントリー
サントリーがつくるジャパニーズブレンデッドウイスキー。現在は、ブレンデッドウイスキーの最高峰は「響」ですが、発売当時はローヤルがサントリーウイスキーの中でも特別な存在でした。
ローヤルは、サントリーの創業者及び初代マスターブレンダーでもある鳥井信治郎氏によって開発されたウイスキー。寿屋(現サントリー)の創業60周年記念を祝して、1960年にリリースされました。当時は高級品で、ボトルキープできるのは一流企業の役員クラス以上でないと難しいほど、庶民には手が届かない存在だったようです。
時代は変わり、当時からすれば恐ろしいほどに安くて入手しやすいウイスキーとなったローヤルですが、そのクオリティの高さは現在も健在。山崎・白州・知多の原酒が巧みにブレンドされており、サントリーのブレンデッドウイスキー史上、最もコスパの高い商品と言えるでしょう。
【6000円以内】バーテンダーおすすめ!国産原酒100%のジャパニーズウイスキー5選|サントリーウイスキー 季 TOKI
サントリーウイスキー 季 TOKI
価格: 5000円
内容量: 700ml
アルコール度数: 43度
メーカー: サントリー
サントリーが海外向け(主にアメリカ・カナダ)に販売しているジャパニーズブレンデッドウイスキー。日本での正規販売はなく、並行輸入品を入手する形となります。
開発者はチーフブレンダーの福與伸二氏。「白州12年」をベースに山崎・知多の原酒をブレンドする形で造られています。確かに青りんごや洋梨などの爽やかなフルーツ香があり、口に含むとスムースでありながら甘みがしっかりとしています。
知多のグレーンっぽい風味も随所に現れており、白州と知多をブレンドしたような感覚。純粋なジャパニーズウイスキーなだけあって、非常によくできた1本。原酒不足がある程度解消した暁には、日本国内での販売もしてほしいですね。
原酒不足や燃料費の高騰などが要因となって、6000円以内で購入できるジャパニーズウイスキーはかなり少なくなってしまいました。しかし、近年はジャパニーズウイスキーの蒸留所が増えていることもあり、もし銘柄の数が増えれば、数年以内にウイスキーの価格は落ち着いてくるのでは、という期待もあります。
今後、ジャパニーズウイスキー及び日本の蒸留所がどのように変化するのかはわかりませんが、新たな銘柄に期待しつつも、リーズナブルなジャパニーズウイスキーが復活する日を待ち続けましょう。
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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