こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事では、2024年7月22日に行われた「ロイヤル・ブラックラ Finishing touch ディナーイベント」の詳細な体験レポートと、シングルモルトスコッチウイスキー「ロイヤル・ブラックラ」について解説致します。
このイベントでは、ロイヤル・ブラックラの深い味わいと、絶妙なペアリング・フルコースとのマリアージュを通じて、素晴らしい体験ができました。さらに、ゲストバーテンダーによるスペシャルカクテルのデモンストレーションも行われ、ウイスキーの新たな魅力を発見することもできました。
ウイスキー愛好家の皆様に体験して頂きたい、素晴らしいウイスキーディナーイベントでした。ぜひ最後までご覧ください。
シングルモルトスコッチウイスキー「ロイヤル・ブラックラ Royal Brackla」とは?
ロイヤル・ブラックラ Royal Brackla
設立年:1812年
オーナー:バカルディ社
輸入元:バカルディジャパン
蒸留器:初留x2基、再留x2基
仕込み水:コーサックの泉、コーダー川
年間生産量:410万リットル
主なブレンド銘柄:デュワーズ
公式サイト:https://dewars-jp.com/campaign/royalbrackla/#anchor0
1812年にスコットランド・ハイランドに設立されたロイヤル・ブラックラ(当初はブラックラ蒸溜所)は、「ロイヤル」を名乗ることが許された数少ない蒸溜所の一つです。1835年に、国王ウィリアム 4 世(在位1830-1837)によって、ウイスキーで初めてロイヤルワラント(王室御用達)を与えられました。
現在、ロイヤルを名乗る蒸溜所は「ロイヤル・ブラックラ」「ロイヤル・ロッホナガー」の2か所のみ。(1985年に閉鎖した「グレンユーリー・ロイヤル」を含めてもわずか3か所)
英王室御用達となってからは『キングス・オウン・ウイスキー』(王様のウイスキー)と呼ばれ、名声が高まりました。
年間生産量は410万ℓ。初留、再留2基ずつ。
蒸留所にある熟成庫では寝かせず、生産したニュートラルスピリッツはグラスゴーにある集中熟成庫に送られてから樽詰めしています。
ロイヤル・ブラックラは、可能な限りピュアな状態を楽しんでほしいとの考え方から、カラメル着色やチルフィルターを使用していません。フィルターによる濾過を行わないことで、リッチで豊かな個性につくられています。
スコッチウイスキー「ロイヤル・ブラックラ」ディナーイベント体験レポート
チケット・イベント概要(公式ページより引用)
ROYAL BRACKLA THE FINISHING TOUCH – Dinner Event –
ロイヤル・ブラックラ ザ・フィニシング・タッチ
DATE:2024年9月5日(木)
OPEN 18:30 / START 19:002024年10月2日(水)
OPEN 18:30 / START 19:00〇過去の開催実績
第1回 2024年6月23日(日)
第2回 2024年7月22日(月)
PLACE:STEREO( 東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー 38階)
Google Map
Instagram @stereo_sakurastageTICKET:9月開催チケット: 12,000円(税込)
10月開催チケット: 12,000円(税込)
※20歳未満の方はご参加いただけません。お子様のご同伴もご遠慮くださいませ。
※チケット購入ページからご購入ください。
※応募多数の場合は抽選とさせていただきますので予めご了承ください。
※他のお客様とのご相席となる場合もございます。
CONTENTS:①ロイヤル・ブラックラ 12年、18年、21年を様々なスタイルで。
②ペアリングフルコースディナー(6 品)。
③ゲストバーテンダーによるスペシャルカクテルのメイキングデモンストレーション。
※自然災害や交通機関の事故、出演者の急病など真にやむを得ない事情により、当日になって急な内容変更、開催中止となる場合がございます。中止となる場合、チケット代金は全額ご返金させていただきます。
CONTACT:THE FINISHING TOUCH 運営事務局
Email: thefinishingtouch@kirinzi.jp引用元:https://royalbrackla-jp.com/finishing-touch/
イベント会場
「ROYAL BRACKLA THE FINISHING TOUCH(ロイヤル・ブラックラ ザ・フィニシング・タッチ)」の会場は、「渋谷サクラステージSHIBUYAタワー38階」にあるレストラン「STEREO(ステレオ)Grill Dining & Music Bar」さん。
エントランスを進むと、会場の手前にはおしゃれなバーラウンジスペースがありました。このイベントでは、食前にもアペリティフとしてロイヤル・ブラックラが振舞われています。
ディナーの前に飲み過ぎないように注意しましょう(笑)
座席
座席は、チケットを3枚~4枚で購入している方はまとめて1テーブル。1~2枚で購入している場合は他の方相席となります。
私のテーブルでは皆さんお一人での参加でした。筋金入りのウイスキー愛好家が4人も揃えば、ウイスキー談議が尽きることはありません(笑)
初対面同士でも、終始楽しく食事をすることができました。お一人でも安心して参加できるイベントです。
高層階で渋谷の夜景を眺めながらウイスキーと食事を愉しむ…
なんかワクワクします♪
ドリンク
テーブルに着いて、さっそくドリンクを注文します。
「ロイヤル・ブラックラ12年」の水割り、紅茶割り、ハイボールの3択。好きなドリンクを自由に注文できます。おかわりもOK。
ストレートでのテイスティングは、ディナーイベントの合間に行われるので、まずは食事と合わせやすい3種類の飲み方で提供されています。
ドリンク料金は、チケット代10,000円(税込)に含まれているので、遠慮なく注文しましょう♪
私は「紅茶割り」を選びました。
紅茶は「ラプサンスーチョン」を使用。この紅茶は、松葉や松の木を燻して乾燥させていることから、スモーキーな香りを持ち合わせています。かなり個性的な風味の中国茶です。
「ロイヤル・ブラックラ12年」には燻製香がほとんどありません。ラプサンスーチョンはかなりスモーキーなので、両者を合わせると、「アイラモルトの水割り」のような味わいになります。
ロイヤル・ブラックラのシェリー香と燻製、紅茶のタンニン分が見事に調和した、個性的かつクセになる1杯。好き嫌いは分かれると思いますが、個人的には食事との相性も良かったので気に入りました♪
コースメニュー
「ROYAL BRACKLA THE FINISHING TOUCH(ロイヤル・ブラックラ ザ・フィニシング・タッチ)」では、コースの合間にウイスキーのテイスティングと、ロイヤル・ブラックラのスペシャルカクテルが提供されました。
料理は全6品。
ロイヤル・ブラックラとのペアリングが緻密に計算された、創作料理を存分に堪能しました。
MENU
鹿肉のクロケット / シェリー
フォアグラ ショートブレッド/シングルモルト
※ウイスキーテイスティング「ロイヤル・ブラックラ12年、18年」
オマール海老のサラダ/バニラオイル
ナスのスープ/燻製オイル/カカオ
フィッシュ & チップス
※オリジナルカクテル「Royal Art」
熟成牛サーロインのグリル/シェリーソース
テリーヌショコラ
※ウイスキーテイスティング
「ロイヤル・ブラックラ21年」、「パロ・コルタド シェリー」
料理の合間にはロイヤル・ブラックラのセミナーが行われます。
イギリス王室御用達となった経緯や、ボトルに描かれている「クレスト(紋章)」についてもそれぞれ意味があり、詳しく説明を聞くことができました。
鹿肉のクロケット / シェリー&フォアグラ ショートブレッド/シングルモルト
左:鹿肉のクロケット。右:フォアグラ ショートブレッド。
鹿肉のクロケットは、シェリー酒で煮込んだもの。鹿肉はしっかりとお肉の旨味がありながら、クセを感じることもなく、シェリーの風味がほのかに漂います。
フォアグラ ショートブレッドは、甘みのあるフォアグラとショートブレットの香ばしさがよく合いました。持って帰りたいくらい美味しい(笑)
ウイスキーテイスティング「ロイヤル・ブラックラ12年、18年」
左:ロイヤル・ブラックラ12年。右:ロイヤル・ブラックラ18年。
前菜の後は、12年と18年のテイスティング。
カクテルトーナメント・コンペティションにて多くの受賞歴をもつバーテンダー、野間真吾氏によるテイスティングセッションが行われ、ウイスキー初心者の方にもわかりやすくテイスティング方法を解説。
12年物はオロロソシェリーカスクでのフィニッシュ(後熟)を行っているため、色合いは18年物よりも濃くなっています。味わいもシェリーカスク由来のニュアンスを強く感じます。
一方、18年物は酒齢が高い割に、淡いゴールドカラー。12年物よりも明らかに薄い色合い。18年はパロ・コルタドシェリーの樽で後熟しており、オロロソのように濃いアンバーにはならないのが特徴だそうです。
それぞれ全く異なる個性であることに驚きました。12年と18年を並行テイスティングできたのは良い経験になりました。
オマール海老のサラダ/バニラオイル
オマール海老のサラダ/バニラオイル。
温かいオマールエビに、白桃の実とサラダが添えてあります。ソースはバニラビーンズが含まれたオイルソース。
エビの甘みと、ほのかに香るバニラオイルソースが絶妙に絡み合います。ウイスキーとのマリアージュも最高。
普段は、オマール海老を食べながらウイスキーを飲むことなんてありませんから、ほんとに贅沢なペアリングだと思います。
ナスのスープ/燻製オイル/カカオ
ナスのスープ/燻製オイル/カカオ。
料理はすべて美味しかったんですが、個人的に一番印象に残ったのがナスの冷製スープです。
魚介の出汁とナスの旨味がしっかりとしています。塩味はやや強め。直前に、ウイスキーのテイスティングを終えてからの「スープ」でしたので、少し塩分が強めなのも良かった。
燻製オイルからはスモーキ―な風味。ガツンとではなく、段階的に感じます。ロイヤル・ブラックラと非常によく合いますね。
カカオはテリーヌ状??になったものが具材として入っていました。口に含むとビターな味わいが広がり、スープがより複雑で洗練された味わいに変化します。
このスープは完全にウイスキーとのマリアージュ用。料理人ってほんとにすごいなって思いました…
シェフの中西隆氏。
国内外のミシュラン星付きレストランでの経験を経て、 旧軽井沢ホテル「Le signe」副料理長、外資系ホテル の総料理長を歴任。都内の会員制レストランなどのシェフを経て、STEREOのシェフに就任。
フィッシュ & チップス
フィッシュ & チップス。
いや、これは私が知っている「フィッシュ & チップス」ではありません(笑)
ネーミングから想像したときに、予想をいい意味で裏切る見た目と味わいに感動しました!
お魚は、みかんの皮を混ぜた飼料で育てた「みかん鯛」。ソースはレモン風味。さくさく香ばしいポテトチップスと、ほくほくの甘いジャガイモ。ディルの風味もいいですね。
ロイヤル・ブラックラのハイボールや紅茶割りとよく合います。同じテーブルで食事を共にした方々のお酒も、かなり進んでました(笑)
オリジナルカクテル「Royal Art」
ゲストバーテンダー野間真吾氏のオリジナルカクテル「Royal Art」。
「ロイヤル・ブラックラ12年」を使用したウイスキーカクテルです。
カクテル素材は、「自家製ハーブチンキ(ハーブをアルコールに漬けてつくる濃縮液)」、「バカルディ マルティーニ ロッソ」、「ペドロヒメネスシェリー(極甘口シェリー酒)」、「レモンジュース」、「フィーバーツリーエルダーフラワートニックウォーター」、スパイス、など…
苦み、甘み、ハーブ&スパイスの風味が一体となっています。かなり複雑な味わい。エルダーフラワートニックウォーターの爽やかな風味が全体をまとめています。各素材の味わいを重ね合わせたこのカクテルは、もはや「料理」とも呼べる完成度の高さ。
バーテンダーとしても刺激を受けるカクテルでした。
熟成牛サーロインのグリル/シェリーソース
熟成牛サーロインのグリル/シェリーソース。
お皿が黒いので見えにくいのですが、お肉の手前にはシェリーを使ったソースがあります。
ロイヤル・ブラックラの後熟にはシェリーカスクを利用しているので、その特性を考慮してか、コース料理にシェリー酒が頻繁に使用されています。(通常のコース料理なら赤ワインなどを使うと思いますが)
牛肉の旨味にシェリーの風味が軽く乗って、お肉の赤身と脂身の甘みが増し、食欲を掻き立てます。
ディナーコースも終盤で、周りの方もいい感じにウイスキーを飲み続けている訳ですが、このタイミングでサーロインステーキは反則(笑)
ウイスキーがもっと飲みたくなっちゃう!
テリーヌショコラ
テリーヌショコラ。
最後のデザートに「チョコレートは重いな…」と思ってしまいましたが、浅はかな考え方はホントに良くない。口どけがめっちゃよくて、しっとりと柔らかい。すごく美味しい!
甘さも絶妙。ウイスキーの甘みを阻害することはなく、カカオのビターな風味も強すぎず、口の中で心地よく広がります。
添えられたバニラアイスも、ロイヤル・ブラックラの個性を引き立ててくれました。
ウイスキーテイスティング「ロイヤル・ブラックラ21年」&「パロ・コルタド シェリー」
「ロイヤル・ブラックラ21年」と「パロ・コルタド シェリー」のテイスティング。
今回の「ROYAL BRACKLA THE FINISHING TOUCH(ロイヤル・ブラックラ ザ・フィニシング・タッチ)」では、本来21年物のテイスティングは予定されていませんでしたが、特別にご提供して頂けました。
9月開催からは料金が12,000円となり、21年は通常提供されるようになります。
「ロイヤル・ブラックラ21年」をテイスティング。
21年は別格です。リッチで上品。余韻の長さも、12年・18年とは比べ物になりません。やや繊細な所もあるので、ストレートでゆっくりと飲むのがおすすめです。
「パロ・コルタド シェリー」は、飲むのが初めてでしたが、「オロロソ」や「アモンティリャード」、「フィノ」とも異なる個性。酸味と熟成香は豊かですが、どっしりと重い訳でもなく、意外とスッキリとしたテイストでした。
料理はどれも美味しく、ロイヤル・ブラックラとの相性は最高でした♪
このような素晴らしいイベントを企画し、実現してくださった関係者の皆様。そして会場となった「STEREO」スタッフの皆様に心から感謝申し上げます。
ROYAL BRACKLA THE FINISHING TOUCH ロイヤル・ブラックラ ザ・フィニシング・タッチ|次回開催日時
ROYAL BRACKLA THE FINISHING TOUCH
ロイヤル・ブラックラ ザ・フィニシング・タッチ
次回開催:
2024年9月5日(木)
OPEN 18:30 / START 19:00
2024年10月2日(水)
OPEN 18:30 / START 19:00
9月・10月開催チケット: 12,000円(税込)
チケット購入はこちら(チケットペイ)
会場:STEREO( 東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー 38階)
シングルモルトスコッチウイスキー「ロイヤル・ブラックラ」オフィシャルボトル3選
「ロイヤル・ブラックラ」は2022年の11月にラインナップをリニューアルし、現在は3種のオフィシャルボトルがリリースされています。
全てのボトルに「シェリー樽フィニッシュ」の製法を取り入れています。モルト原酒は各ボトルごとに、それぞれ異なる種類のシェリー樽で後熟が行われており、多彩な個性を生み出しています。
ロイヤル・ブラックラの「モルトマスター」は、ステファニー・マクラウド氏。
ブレンデッドウイスキー「デュワーズ」の7代目マスターブレンダーでもあり、「International Whisky Competition」と呼ばれるウイスキー品評会では、2019年・2020年と2年連続で「最優秀マスターブレンダーオブザイヤー」に選出されています。
シェリー樽でのフィニッシュにこだわるのも、「デュワーズ」の「ダブルエイジ製法」から影響を受けてのことでしょうか。
「ロイヤル・ブラックラ」は、複数のシェリー樽を利用することで、何層にも重なる複雑な味わいを作り出しています
ロイヤル・ブラックラ 12年
ロイヤル・ブラックラ 12年
- 700ml 46%
- 参考小売価格:9,000円(税抜)
- 楽天市場価格[2024年7月]:7,455円
「ロイヤル・ブラックラ 12年」は、アメリカンオーク樽で熟成させた後、オロロソシェリー樽でフィニッシュを施した商品。
香りは、バニラ、キャラメル、桃、洋なし、オレンジキャラソー、シナモン、カルダモン。
口に含むと甘くてまろやか。トースティー&フルーティー。中盤以降はドライ。ハチミツ、カカオ余韻は中程度。加水するとオロロソシェリー感がよく表れます。ドライフルーツ、ナッツ。シェリー樽の風味が程よく効いた、バランスのとれた味わいです。
おすすめの飲み方はストレート、ロック、水割り、ハイボール。飲み方は選ばないタイプなので、食事とのペアリングに最適なシングルモルトウイスキーです。
ロイヤル・ブラックラ 18年
ロイヤル・ブラックラ 18年
- 700ml 46%
- 参考小売価格:22,000円(税抜)
- 楽天市場価格[2024年7月]:22,000円
「ロイヤル・ブラックラ 18年」は、アメリカンオーク樽での熟成後に「パロ・コルタド」シェリー樽でフィニッシュを行っています。
「パロ・コルタド」シェリーは、「フィノ」や「アモンティリャード」を目指している段階でフロールが消え、オロロソとして酸化が始まることで誕生します。「偶発的にできるシェリー」とも呼ばれており、「アモンティリャード」と「オロロソ」の風味を併せ持っている希少価値の高いシェリー酒です。
香りは、レモングラス、モルト、はちみつ、焼き菓子、青りんご、ヨーグルト。
口に含むとやさしい甘さとオイリーさ。ドライで香ばしく広がっていきます。中盤以降は複雑なアロマ。柑橘のさわやかさと、優しくバニラっぽさが残ります。余韻の長さは中程度。
12年物と比べると、18年の個性は繊細です。加水するとバランスが崩れることもあるので、最低限に留めたほうが良いでしょう。ストレートかトワイスアップがおすすめです。
ロイヤル・ブラックラ 21年
ロイヤル・ブラックラ 21年
- 700ml 46%
- 参考小売価格:38,000円(税抜)
- 楽天市場価格[2024年7月]:38,000円
「ロイヤル・ブラックラ 21年」は、アメリカンオーク樽で熟成後、3種類のシェリーカスクで後熟を行った原酒をあわせたウイスキー。
「オロロソ(70%)」、「パロ・コルタド(20%)」、「ペドロ・ヒメネス(10%)」でフィニッシュを行うことで、ロイヤル・ブラックラらしい華美で上品なフレーバーを生み出しています。
香りは、マスカット、キャンディ、レーズン、青りんご、マドレーヌ、アプリコット、紅茶。香り立ちが非常に良く、高級フレグランスのようなリッチで上品なアロマ。
口に含むと甘みがあり、やや酸味も感じます。口当たりは柔らか過ぎず、骨格があってしっかりとしています。フルーティーでエレガント。余韻も長く続き、素晴らしいバランスです。
21年前後のシングルモルトウイスキーの中でも、トップクラスのクオリティ。正直言って、こんなに美味しいとは思っていませんでした(笑)
飲み方は、もちろんストレートで。
今回のディナーイベントでは終盤に提供されています。食事中よりも食後にゆっくりと楽しむのがベストだと思うので、21年のテイスティングを後半に設定していた理由も理解できました。
「ROYAL BRACKLA THE FINISHING TOUCH(ロイヤル・ブラックラ ザ・フィニシング・タッチ)」の最後を飾るに相応しいウイスキーでした。
今回の「ROYAL BRACKLA THE FINISHING TOUCH」では、12年、18年、21年の異なる風味を味わいことができ、さらには料理との絶妙なペアリングを通じて、魅力的で貴重な体験をすることができました。また、ゲストバーテンダーによるスペシャルカクテルも、ウイスキーの新たな可能性を発見する機会となりました。
料理の合間にはセミナーが行われ、蒸溜所の歴史やウイスキーの特性について深く知ることができ、ロイヤル・ブラックラの魅力を存分に堪能できたことは、一生の思い出になりました。
ロイヤル・ブラックラのディナーイベントをぜひお試しいただき、美味しい料理とウイスキーのペアリングを体験してみてください!
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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