【2023年版】ハイランドのシングルモルトスコッチウイスキー|オフィシャルボトル29選

【2023年版】ハイランドのシングルモルトスコッチウイスキー|オーバン Oban

オーバン Oban
地域:西ハイランド
創業年:1794年
MHD

西ハイランドの小さな漁師町にある蒸留所。ヘブリディーズ諸島の玄関口として観光の中心地となっており、かつてはウイスキー産業で栄えた街でしたが、現在現存しているのはオーバン蒸留所のみとなります。

年間87万ℓと生産量は少ないことから、生産された原酒は全てシングルモルトとなっています。ディアジオ社のシングルモルトとしては売上第5位となっており、年間150万本ほど出荷されています。

オーバン14年

オーバン14年

  • アルコール度数:43%
  • 参考価格:7500円

オーバン14年は定番のオフィシャルボトルとしては熟成期間の長いウイスキーで、ディアジオ系であれば「クライヌリッシュ14年」が同じ酒齢。その他「ラガヴーリン16年」が14年を上回る熟成年数で未だにリリースを続けています。

オーバン14年はフルーティーさと樽香、若干のピーティーさに加えて、しっかりとしたボディを兼ね備えています。加水にも強く、ハイボール、水割り、ロックなどでもバランスは崩れません。ハイランドモルトの中でも完成度の高い1本。

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オーバン
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【2023年版】ハイランドのシングルモルトスコッチウイスキー|クライヌリッシュ Clynelish

出典:https://www.malts.com/en-gb/distilleries/clynelish

クライヌリッシュ Clynelish
地域:北ハイランド
創業年:1819(1967)年
MHD

クライヌリッシュはブローラ蒸留所の第二蒸留所として創業した蒸留所です。現在のクライヌリッシュ蒸留所が完成した後、新しくできた方を「クライヌリッシュ」とし、古い蒸留所(第一蒸留所)を「ブローラ」に改名。2つの蒸留所は姉妹蒸留所として稼働を続けていましたが、ブローラは1983年にわずか10年程で閉鎖となります。

その後、クライヌリッシュ蒸留所だけがウイスキーの生産を続けるようになり、シングルモルトとして人気を獲得。現在も「ジョニーウォーカー」の重要なキーモルトとして、原酒供給も行っています。

クライヌリッシュ14年

クライヌリッシュ14年

  • アルコール度数:43%
  • 参考価格:7400円

クライヌリッシュ14年はノンピーテッド麦芽を使用しており、フローラルでスイートな香りが特徴的です。フレッシュでドライ。スペイサイドモルトよりもクセは少なく、ブレンデッド用の原酒としても評価されていることには納得できます。

「オーバン14年」と同様、オフィシャルボトルとしてはやや長めの酒齢。リッチで複雑なアロマ形成は見事です。

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クライヌリッシュ
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【2023年版】ハイランドのシングルモルトスコッチウイスキー|グレンオード Glen Ord

出典:https://www.malts.com/en-gb/distilleries/the-singleton-of-glen-ord

グレンオード Glen Ord
地域:北ハイランド
創業年:1838年
MHD

年間生産量1100万ℓ。ディアジオ社の中でも大規模となる蒸留所兼、製麦工場でもあるのがグレンオード蒸留所です。グレンオードでつくられたモルトは、グレンオードのみならず、クライヌリッシュ、ティーニニック、タリスカーなどにも供給されており、各蒸留所のスタイルに合わせ、フェノール値の異なるモルトを生産しています。

グレンオードで生産しているモルトウイスキーは、「デュワーズ」や「ジョニーウォーカー」用の原酒に使用されていますが、近年はシングルモルトとしての販売量も増加中です。

ザ・シングルトン・オブ・グレンオード12年

ザ・シングルトン・オブ・グレンオード12年

  • アルコール度数:40%
  • 参考価格:5900円

「ザ・シングルトン」のシリーズは、地域ごとに異なる蒸留所のシングルモルトウイスキーを使用しているシリーズ。消費者にとっては少しわかりにくいですね…

ヨーロッパ向けは「シングルトン・オブ・ダフタウン(ダフタウン蒸留所)」、アジア向けは「シングルトン・オブ・グレンオード(グレンオード蒸留所)」、アメリカ向けは「シングルトン・オブ・ダラン(グレンダラン)」となっています。

ザ・シングルトン・オブ・グレンオード12年は、モルティーでスムース。クセは少なく飲みやすいバランス。やや繊細なバランスで、加水すると飲みごたえに欠けます。ストレートでゆっくりと楽しむか、ハイボールにしてスッキリと飲むのも良いでしょう。

グレンオード12年

 

【2023年版】ハイランドのシングルモルトスコッチウイスキー|グレンカダム Glencadam

出典:https://www.glencadamwhisky.com/heritage

グレンカダム Glencadam
地域:南ハイランド
創業年:1825年
アンガスダンディ社

アンガス地方ブレヒンの街にある蒸留所。この街にはかつてノースポートという蒸留所がありましたが、現在ではグレンカダムだけが生産を続けています。

グレンカダムは「大麦のクリーム」と評されている、やわらかくてソフトな味わいが特徴的。ハイランドモルトというよりも「アイリッシュウイスキー」にも近い個性。独特なクリーミーさとオイリーな口当たり。一部のモルトファンから熱狂的に支持を受けています。

グレンカダム オリジン 1825

グレンカダム オリジン 1825

  • アルコール度数:40%
  • 参考価格:4400円

グレンカダム オリジン 1825はバーボン樽での熟成後に、オロロソ・シェリー樽でフィニッシュを施した商品。ノンエイジながらグレンカダムのクリーミーな口当たりは健在です。ビスケット、バニラ、オレンジビターズ、青りんごのアロマが心地よく広がります。

おすすめの飲み方はストレートですが、仕事で疲れた日には、ハイボールやロックで飲むのも良いでしょう。優しさが包み込まれた、癒し系ハイランドモルト…。

グレンカダム オリジン 1825

 

 

【2023年版】ハイランドのシングルモルトスコッチウイスキー|グレンギリー Glen Garioch

出典:https://www.glengarioch.com/news/general/the-legends-of-the-garioch

グレンギリー Glen Garioch
地域:東ハイランド
創業年:1797年
ビームサントリー社

グレンギリーは東ハイランドのオールドメルドラム村にある蒸留所。1994年にサントリーが買収して以降、ビジター設備の拡充が行われたことで観光客が増加しています。

かつては「ロブ・ロイ」や「アイラレジェンド」などのブレンド用原酒としての役割が主でしたが、2009年頃からはオフィシャルボトルがリニューアルとなり、シングルモルトの販売にも力を入れてるようになっています。

初留釜はスコットランドでも珍しい「ガス直火焚き」。オールドスタイルの蒸留を復活させ、独自のウイスキー造りを進めています。

グレンギリー12年

グレンギリー12年

  • アルコール度数:48%
  • 参考価格:7400円

グレンギリー12年はリニューアル時にアルコール度数が43%から48%に変更となりました。ハイランド産オフィシャルボトルの中でもやや高い設定ですが、フルーティーでクセが少なくて飲みやすいバランス。モルトスナック、ハチミツ、青りんご、バニラ。バーボン樽とシェリー樽の原酒をブレンドしており、ミディアムボディで爽やか。

アルコール度数の強さはそこまで感じませんが、気になる方はハイボールやロックで飲むのもいいと思います。

グレンギリー12年

 

 

【2023年版】ハイランドのシングルモルトスコッチウイスキー|グレングラッサ Glenglassaugh

出典:https://www.glenglassaugh.com/

グレングラッサ Glenglassaugh
地域:東ハイランド
創業年:1875
ブラウンフォーマン社

グレングラッサは東ハイランドのマレイ湾に面した海沿いに位置している蒸留所で、ハイランドとスペイサイドの境界をまたぐ蒸溜所としても知られており、スペイサイドモルトとして扱われることもあります。

創設は1875年と長い歴史のある蒸留所ですが、1986年~2008年までは生産休止(モスボール)。蒸留所の親会社も目まぐるしく変わっており、安定した生産ができない状態が続いていましたが、現在はアメリカのブラウンフォーマングループの傘下となり蒸留が続けられています。

生産量の8割以上がオフィシャルシングルモルトとしてリリースされています

グレングラッサ リバイバル

グレングラッサ リバイバル

  • アルコール度数:46%
  • 参考価格:5300円

蒸留再開後にリリースされたグレングラッサの新しいラインナップ。ノンエイジですが熟成感があり、これまでのスムースなグレングラッサとは少し違った印象です。

原酒は赤ワインを熟成させたヨーロピアンオーク樽と、バーボン樽を絶妙にブレンド。最後にシェリー樽でフィニッシュを施しています。

ワイン樽原酒とシェリーフィニッシュの影響からか、ドライフルーツやオレンジのような甘やかなアロマがあります。

グレングラッサ リバイバル

 

 

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