
こんばんは。ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキーライター。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定 ソムリエ。2022年1月20日 東京・銀座にBAR WHITE OAK(バーホワイトオーク)をオープン。
この記事ではウイスキーをオンザロックで飲む時のおいしい作り方や、「オンザロック」という飲み方についてを徹底解説したいと思います。オンザロックにあう、リーズナブルなウイスキー銘柄もあわせてご紹介いたします。
ウイスキーをオンザロックで飲むのがお好きな方におすすめの内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
ウイスキーはオンザロックがお好きでしょ?作り方とおすすめ銘柄5選 オンザロック・ハーフロックとは?
オンザロックとは?
オン・ザ・ロック (On the rocks)とは、氷を入れたグラスにお酒を注いだ飲み物であり、お酒の飲み方のひとつです。「ロック」とも呼ばれています。また、アメリカでは「オーヴァー・ロックス」略して「オーヴァー」という呼び名もあります。ウイスキーに限らず、アルコール度数の比較的高いお酒の飲み方として広く知られています。直訳すると“岩の上に”という意味ですが、グラスの中の氷を「岩」に見たてる形で、このようなネーミングとなりました。
ちなみに「ハイボール」はウイスキーをソーダで割ってつくるカクテルの名称のことです。2種類以上の液体が混ざると「カクテル」になります。オンザロックは「ウイスキー(酒)」と「氷」で作られている為、2種類以上の液体が混ざるという条件には当てはまりませんので、カクテルではないということになります。
ハーフロックとは?
ハーフロックとは、「オンザロック」にウイスキーと同量の水を加えた飲み物であり、お酒の飲み方のひとつです。オンザロックから派生して作られた飲み方といえます。ウイスキーと水を1:1で注いで混ぜることから「濃いめの水割り」と捉えることもできます。
オンザロックと違い、こちらには「水」という液体が入っていますので「カクテル」の条件に当てはまります。一般的にはカクテルという認識はされていないと思いますが…
ウイスキーはオンザロックがお好きでしょ?作り方とおすすめ銘柄5選 オンザロックのおいしい作り方
1、容量200~300mlくらいの「ロックグラス」を用意する。
2、固くしまった大きめの氷を用意する。
3、ロックグラスに氷を入れ、ウイスキーを注ぐ。
4、マドラーで数回軽く混ぜる。(または、混ぜなくても良い)
オンザロックの作り方は、難しく考えなければ「グラスに氷を入れてウイスキーを注ぐ」だけです。
しかしこの記事ではもう少し踏み込んで、よりおいしくウイスキーオンザロックを作る為の方法を解説いたします。
重要なのはたったの2つだけです。
・オンザロック用のグラスを用意する。
・固くしまった、大きめの氷を用意する。
オンザロック用のグラスを用意する。
オンザロックをよりおいしく楽しむには、専用グラスは欠かせませんね。ロックグラスは様々な形状や材質のものがありますが、今回はウイスキー用に合うものを選ぶポイントについて解説します。
ポイント1、ちょうどいいサイズ【容量200~300mlくらい】
小さすぎると「大きめの氷」が入らなくなります。小さい氷を入れることになると、グラスの中で氷が溶けやすくなり、オンザロックスで飲む時の醍醐味である「ゆっくり飲む」ことができなくなります。また。グラスが大きすぎると、材質によっては重くなったり、グラスが持ちにくかったりします。最悪の場合、グラスを割る原因になることもあります。
ですので、容量200~300mlくらいのロックグラスが使いやすいと思います。
ポイント2、透明なグラス【ウイスキーの色が分かるもの】
これは好みになるかと思いますが、基本的にはウイスキーと氷が溶けあうところを見ることができる、透明なグラスをおすすめしたいです。ウイスキーの美しい琥珀色と、輝きのある大きな氷を眺めながら、おいしいウイスキーを飲みたいですよね。
ポイント3、お気に入りのグラスで…【非日常を演出できるグラス】
ウイスキー オンザロックに限らず、全てのお酒に言えることですね。自身のお気に入りのグラスで飲むお酒は、まちがいなく美味しいです。オンザロックスをよりおいしく楽しめるように、高級感のあるグラスを用意するのもいいと思います。グラスが良ければ、ご自宅で飲んでいても「バー」のような非日常を演出することができるかもしれません。
固くしまった、大きめの氷を用意する
「オンザロック」にとって、氷の品質は最重要といってもいいでしょう。氷に関してはこだわるときりがないのですが、固い氷「純氷」がおすすめです。
純氷は空気や不純物をとり除いた純度の高い氷のことで、製氷工場が製造している氷のことです。ウイスキー オンザロックにしたときも、氷が溶けにくく、加水によってウイスキーの味わいが変化するのをゆっくりと楽しむことができます。
コンビニやスーパーで気軽に購入できるので、氷が大きめの商品を選んで購入しましょう。
ちなみに家庭用冷凍庫では純氷を作ることができません。たとえば「丸氷を作る器具」で、大きい氷を作ることはできます。しかし、固くしまった上質な氷は再現できませんので、「形だけの氷」はおすすめできません。「バー」のような雰囲気をかもしだす大きい氷は、確かに魅力的に見えるかもしれませんが、溶けやすい氷はオンザロックに向かないのです。
ウイスキーはオンザロックがお好きでしょ?バーテンダーおすすめの銘柄5選
バランタイン17年
バランタイン17年
- ブレンデッド・スコッチウイスキー
- アルコール度数: 40%
- 容量: 700ml
- 参考価格: 4500円
ブレンデッド・スコッチウイスキーの3大ブランドの一つ。
バランタインは「魔法の7柱」という7つのキーモルト(7か所のシングルモルトウイスキー)から構成されています。モルト原酒の豊かな個性を、名門「バランタイン社」の高いブレンド技術によって、一つにまとめ上げた上質なウイスキーです。オンザロックで飲むことによる「加水」の変化に十分に対応できるウイスキーで、やさしくまろやかな味わいを楽しむことができます。
ボウモア15年
ボウモア15年
- シングルモルト・スコッチウイスキー
- アルコール度数: 43%
- 容量: 700ml
- 参考価格: 6500円
アイラ島の女王とよばれる、スモーキーで甘いウイスキー。
「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020」で金賞受賞のウイスキーです。バーボンカスクで12年熟成させた後、シェリーカスクで3年間の後熟をおこなった「15年」熟成のボウモアになります。アイラ島のウイスキーらしいスモーキーなフレーバーと、シェリーカスクの影響をうけたフルーティーな香りと甘い味わいが魅力的です。オンザロックでも、香りが閉じることなく楽しむことができます。
ノブ・クリーク
ノブ・クリーク
- アメリカン・バーボンウイスキー
- アルコール度数: 50%
- 容量: 750ml
- 参考価格: 3500円
アメリカで人気の高いハンドメイド・バーボンウイスキー。
ノブクリークは「ビームサントリー社」がつくるバーボンです。ビーム家6代目で、名匠と謳われた「フレディ・ブッカー・ノー・ジュニア」が作り上げたスモールパッチ(少量生産)ウイスキーとなっています。味わいは非常に力強く、バニラとフルーツのような香りが豊かに感じられます。アルコール度数は50度と高めになっているため、オンザロックスでゆっくり時間をかけて飲んでもおいしく飲めます。
ニッカ フロム ザ バレル
ニッカ フロム ザ バレル
- ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキー
- アルコール度数: 51%
- 容量: 500ml
- 参考価格: 3600円
国内のみならず海外でも高い評価を受けるジャパニーズウイスキー。
フロム・ザ・バレルは国内銘柄では珍しく、アルコール度数の高いブレンデッドウイスキーです。モルト原酒とグレーン原酒をブレンドした後、さらに樽に詰めて再熟成をおこなっています。ウイスキーには甘さと豊かなフレーバーがあり、ブレンデッドの割には力強さと個性がしっかりとしています。高めのアルコール度数なので、オンザロックにはおすすめです、加水されることで香りがさらに開いてきます。個人的には最もおいしい「ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキー」だと思っています。
カバラン オロロソ シェリーオーク
カバラン オロロソ シェリーオーク
- 台湾・シングルモルトウイスキー
- アルコール度数: 46%
- 容量: 700ml
- 参考価格: 15000円
南国ならではのトロピカルフレーバー。
「カバラン」は台湾で作られているシングルモルトウイスキーです。国際的な品評会で高い評価を受けており、世界で最も注目されている蒸留所といっても過言ではありません。「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020」最高金賞を獲得した、「カバラン・ソリスト・オロロソシェリーカスク」という商品を「46%」に加水調整したものが「カバラン オロロソ シェリーオーク」になります。
シェリーカスク由来のフルーティーさと甘さがあり、カバランウイスキーの特徴でもある、トロピカルフレーバーを感じることもできます。オンザロックとも相性も非常に良いです。暖かいリゾート地で飲んで見たいですね…
まとめ
ウイスキーはオンザロックがお好きでしょ?作り方とおすすめ銘柄5選
オンザロックとは? ・氷を入れたグラスにお酒を注いだ飲み物であり、お酒の飲み方。
ハーフロックとは? ・「オンザロック」にウイスキーと同量の水を加えた飲み物であり、お酒の飲み方。
ウイスキーはオンザロックがお好きでしょ?作り方とおすすめ銘柄5選 オンザロックのおいしい作り方
- 容量200~300mlくらいの「ロックグラス」を用意する。
- 固くしまった大きめの氷を用意する。
- ロックグラスに氷を入れ、ウイスキーを注ぐ。
- マドラーで数回軽く混ぜる。(または、混ぜなくても良い)
ウイスキーはオンザロックがお好きでしょ?バーテンダーおすすめの銘柄5選
- バランタイン17年
- ボウモア15年
- ノブ・クリーク
- ニッカ フロム ザ バレル
- カバラン オロロソ シェリーオーク
ウイスキーをストレートやハイボールで飲むのもいいですが、ゆっくりと飲みたい時にはオンザロックもおすすめです。時間が進むたびに、氷が溶けて「加水」がおこることで、ウイスキーの味わいが変化するのを楽しむことができます。
今回の記事を参考にして、充実した「オンザロックライフ」を送ってください♪

あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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