TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 おすすめボトル解説

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK(バーホワイトオーク)をオープン。

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東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)とは…

日本で唯一となるウイスキーとスピリッツの品評会で、アジア最大規模となっている世界有数の蒸留酒コンペティションです。審査は厳正に行われるため、銘柄に関する情報のない「ブラインドテイスティング」で行われています。審査員はバーテンダーや酒販メーカーなどの酒の専門家らなどを全国から選出。一次審査(リモート審査)と二次審査(審査会)を経て、受賞にふさわしいボトルであるのかを厳しく審査しています。

TWSC2022では251本のウイスキーが出品され、そのうち金賞を獲得したスコッチウイスキーは33本。この記事では専門家達が忖度無しで選んだ、金賞受賞のおすすめスコッチウイスキーをご紹介致します。惜しくも最高金賞は取り逃がしましたが、どれもウイスキーのプロから高く評価された銘柄です。購入可能な定番スコッチも数多くありますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 おすすめボトル解説

出典:https://tokyowhiskyspiritscompetition.jp

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1. キルホーマン サナイグ
2. グレンスコシア ダブルカスク
3. グレンファークラス 105 カスクストレングス
4. グレンファークラス 185周年記念ボトル
5. ザ グレンタレット トリプルウッド 2021リリース
6. アラン 10年
7. ウルフバーン BRAVES会員ボトル Cask No. 48
8. グレンアラヒー 12年
9. グレンターナー 12年

2ページ目

10. ポートシャーロット 10年
11. ロッホローモンド 12年
12. カーデュ 18年
13. グレン グラント 15年
14. グレンアラヒー 15年
15. グレンフィディック 18年 スモールバッチリザーブ
16. グレンフィディック 21年
17. ザ シングルトン ダフタウン 18年
18. ボウモア 18年
19. 18.35 温泉あがりにみつ豆を食べて深海で遊ぶ
20. 26.178 グラニースミスのシルクスカーフ
21. 9.192 2つの市場の物語

3ページ目

22. ウィルソン&モーガン グレンエルギン 2008 ヴァージンオーク
23. ダンカンテイラー レアレスト オブ ザ レア キンクレイス 1969 35年
24. ジョニーウォーカー ゴールドラベルリザーブ
25. ジョニーウォーカー ダブルブラック
26. ロッホローモンド シグネチャー
27. ディンプル 12年
28. デュワーズ カリビアンスムース8年
29. デュワーズ ジャパニーズスムース8年
30. バランタイン 7年
31. ホワイトホース 12年
32. バランタイン 17年 トリビュートリリース
33. バランタイン 21年

 

TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 キルホーマン サナイグ

キルホーマン サナイグ
46% 700ml
参考価格:7000円
株式会社ウィスク・イー

50ppmの割に優しい⁉バランスのとれたアイラモルト

「キルホーマン マキヤーベイ」と共にキルホーマンのスタンダードラインナップとなっているサナイグは、アイラ島産のピートを炊き込んだフェノール値50ppmの大麦麦芽を使用した、ヘビリーピーテッドタイプのウイスキーです。マキヤーベイと違う点は原酒の熟成樽。バーボン樽がメインとなっているマキヤーベイに対し、サナイグはオロロソシェリー樽の原酒を主に使用しています。ウイスキーの色合いもシェリー原酒らしさのある赤褐色。ドライフルーツ、キャラメル、スパイス、ダークチョコレートのような重厚な香り。

キルホーマンはフェノール値に関わらず、しっかりとスモーキーに造られている印象があります。フェノール値はあくまでも原料(モルト)の状態で計測したもので、醸造過程や熟成によって変化します。麦芽の時点でフェノール値が高いからと言って、必ずしもスモーキーなウイスキーになるとは言い切れません。キルホーマンの場合は、たとえば限定版ボトルの「100%アイラ(20ppm)」もピートがしっかりとしているように感じられました。倍以上のフェノール値であるサナイグのほうが、かなり強く感じるはずですが、そこまで大きな差はありませんでした。

フェノール値はあくまでもピートの強さの目安。サナイグはシェリー主体なので、50ppmですがバランスのとれたスモーキーフレーバーとなっており、金賞を受賞した要因となっているかもしれません。

 

TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 グレンスコシア ダブルカスク

グレンスコシア ダブルカスク
46% 700ml
参考価格:5500円
株式会社 都光

ノンピートでありながら個性的

グレンスコシアはキャンベルタウンに残っている3か所の蒸留所(スプリングバンク、グレンガイル、グレンスコシア)の一つ。現在はロッホローモンド社を所有している中国の投資会社、ヒルハウス・キャピタルマネジメントがオーナーとなっています。

ダブルカスクはファーストフィルのバーボン樽原酒をペドロヒメネス・シェリー樽に移し替え、1年間フィニッシュを施したもの。甘やかなシェリー樽からの香りと、グレンスコシア特有のオイリーで潮気のある風味が絶妙に混ざり合った、個性的な味わい。ノンピートでつくられている割には複雑で、キャンベルタウンモルトの奥深さを感じます。ちなみにグレンスコシアではわずかな期間だけ、フェノール値19ppmと25ppmのピーテッドタイプも仕込まれていますが、ダブルカスクとはまるで違った印象を持つウイスキーです。

 

TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 グレンファークラス 105 カスクストレングス

グレンファークラス 105 カスクストレングス
60% 700ml
参考価格:6300円
ミリオン商事株式会社

安い、強い、濃い…!

金賞の常連と言ってもいいグレンファークラスからは、今回2本が受賞。 105 カスクストレングスはコスパの良いハイプルーフウイスキーとして根強く人気のある銘柄です。本ブログでも「シェリー系ウイスキー」や「カスクストレングス」のおすすめボトルとして度々紹介しております。

このウイスキーの良さとしては「安い、強い、濃い」の3本立てで説明が付きます。まずはコスト面。高騰しているシェリー系ウイスキーの中でもリーズナブル。しかも加水していないカスクストレングスともなれば、往年のモルトファンも納得の価格の安さです。アルコールの強さからは濃厚な味わいを感じることができ、定番商品であることはもはや「贅沢」と言える存在。値段の安さからしても、最高金賞並みの存在感ではないでしょうか。

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グレンファークラス
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TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 グレンファークラス 185周年記念ボトル

グレンファークラス 185周年記念ボトル

46% 700ml
参考価格:24000円
ミリオン商事株式会社

記念ボトルにふさわしい特別な原酒を使用

蒸留所創立185周年を記念して24,000本限定でリリースされたボトル。原酒は1960年代以降、6つの年代から厳選されたカスクを使用。長期熟成もブレンドされているのか…とにかく定番ボトルと比べても深みがあります。ファークラスらしさのあるシェリー樽からのフルーティーな風味はもちろん、アフターに感じるスパイス、ビターさ、複雑なバランスが素晴らしい。

限定品のファークラスはリリースされる度に争奪戦が繰り広げられていますが、今回のボトルは24,000本ということもあって、比較的入手しやすくなっています。ただし、金賞受賞の影響があると売り切れてしまうかも。

 

TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 ザ グレンタレット トリプルウッド 2021リリース

ザ グレンタレット トリプルウッド 2021リリース
44% 700ml
希望小売価格:6000円
株式会社 都光

シリーズ第2弾が金賞受賞

グレンタレット蒸留所は創業年1775年。現存する最古の蒸留所です。今回は定番シリーズ第2弾となる「2021リリース」から、ザ グレンタレット トリプルウッドが金賞を獲得。トリプルウッドとは「ヨーロピアンオークのシェリー樽」「アメリカンオークのシェリー樽」「バーボン樽」の3種。マスターブレンダーであるボブ・ダルガーノ氏によってバランスよくブレンドされ、古き良きグレンタレットの個性が再現されています。

かつてのトリプルウッドはボトルの形状が丸瓶でしたが、2020リリースから四角形のスクエアボトルにリニューアル。高級感のあるデザインになりました。2019年からクリスタルブランドの「ラリックグループ」がオーナーとなった影響と言えるでしょう。

2020年リリースのボトルと、どれくらい中身が違うのかが気になる所です。

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グレンタレット
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TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 アラン 10年

アラン 10年
46% 700ml
参考価格:6000円
株式会社ウィスク・イー

「アラン」から「ロックランザ」へ

TWSC2020でも金賞を受賞。スタンダード・ラインナップで金賞を獲得できている銘柄は数えるほど。アランのクオリティの高さを照明しています。

アラン蒸留所は1995年にアラン島に誕生。現在は「ロックランザ蒸留所」と名前を改めています。島の南部には第二蒸留所となる「ラグ蒸留所」があり、ラグではアランとは異なるスタイルで原酒造りを行っています。アランは基本的にノンピーテッド麦芽での仕込み。10年はファーストフィルのバーボンバレルの原酒がメインで、シェリーホグスヘッドの原酒をバランスよくブレンドして奥行きを出しています。クセがなく飲みやすい味わいですが、アラン島モルトの個性をほどよく感じます。

ストレートだけでなく、ハイボールでもおいしいバランス。コスパもよく、金賞受賞は申し分ないですね。

新ボトル アラン 10年 46度 700ml ウイスキー シングルモルト アイランズ ロックランザ村 アラン蒸溜所 ノンチル 長S

 

TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 ウルフバーン BRAVES会員ボトル Cask No. 48

出典:https://bravesjapan.com/top

ウルフバーン BRAVES会員ボトル Cask No. 48

58.5% 700ml
スコッチモルト販売株式会社

会員制クラブ「 THE BRAVES」の限定ボトル。2016年蒸留、2021年ボトリング。熟成樽はシェリーホグスヘッド。

 

TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 グレンアラヒー 12年

グレンアラヒー 12年

46% 700ml
参考価格:8500円
株式会社ウィスク・イー

オーナーが変わりシングルモルトが強化される

グレンアラヒー蒸留所は2017年にペルノリカールから現オーナー(ザ・グレンアラヒー・ディスティラーズ社)の手に渡り、シングルモルトのリリースを積極的に行うようになりました。今回金賞を獲得したのは12年と15年。12年物は蒸留所のフラグシップボトルで、国際的なウイスキーコンペティションでもすでに評価されており、サンフランシスコ・ワールド・スピリッツコンペティション2020や、インターナショナル・スピリッツチャレンジ2020でも金賞を獲得しています。

スペイサイドモルトの中ではどっしりとしたタイプで、ドライフルーツ、オーク、ハチミツフレーバーの円熟感があり、飲みごたえがあります。以前より値上がりしたのは少し残念ですが、そのクオリティを考えると適正価格。今ではすっかり人気モルトになりました。上位ボトルが複数ある中で12年物が金賞。お見事です。

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グレンアラヒー
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TWSC2022金賞のスコッチウイスキー33選 グレンターナー 12年

グレンターナー 12年

40% 700ml
参考価格:3500円
株式会社明治屋

グレンマレイ蒸留所でつくられているシングルモルト

グレンマレイ蒸留所は2008年に現在のオーナーである、フランスの「ラ・マルティニーク社」に経営が移ります。その際、同社のブレンデッドウイスキー「ラベル5」の原酒をつくる拠点になると同時に、シングルモルトのオフィシャルボトルは「グレンマレイ」と「グレンターナー」の2つがリリースされることになります。ちなみに、かつてブレンデッドモルトウイスキーの銘柄で、グレンターナーという同名のウイスキーが存在していました。関係性は分かりませんが、それとは違うウイスキーになります。

正直言って、蒸留所としてメインで生産している「グレンマレイ12年」ではなく、ターナー12年のほうが金賞を獲るのはびっくり。ガチのテイスティングで選ばれるコンペティションでは、このような空気を読まない受賞が起こり得るのです(笑)

グレンマレイはワイン樽でフィニッシュを施しているボトルが多くなっていますが、ターナーはモルトウイスキーとしては最もスタンダードなバーボン樽で熟成。後熟は行わずにシンプルな熟成方法でつくられています。香りたちが良く、昔ながらのクラシックなモルト。ドライでスムースな飲み口ですが、余韻はバランスの良いスイートなアロマとオーキーな風味を感じます。

 

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