TWSC2022金賞のジャパニーズウイスキー18選 おすすめボトル解説

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK(バーホワイトオーク)をオープン。

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東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)とは…
日本で唯一となるウイスキーとスピリッツの品評会で、アジア最大規模となっている世界有数の蒸留酒コンペティションです。審査は厳正に行われるため、銘柄に関する情報のない「ブラインドテイスティング」で行われています。審査員はバーテンダーや酒販メーカーなどの酒の専門家らなどを全国から選出。一次審査(リモート審査)と二次審査(審査会)を経て、受賞にふさわしいボトルであるのかを厳しく審査しています。

TWSC2022では251本のウイスキーが出品され、そのうち金賞を獲得したジャパニーズウイスキーは18本。この記事では専門家達が忖度無しで選んだ、金賞受賞のおすすめジャパニーズウイスキーをご紹介致します。惜しくも最高金賞は取り逃がしましたが、どれもウイスキーのプロから高く評価された銘柄。日本のウイスキー、特にシングルモルトは生産量が少なく、すでに一部のボトルは売り切れか高値で転売されている状態です。購入は難しいかもしれませんが、改めてジャパニーズウイスキーの素晴らしさが理解できると思います。ぜひ最後までご覧ください。

 

TWSC2022金賞のジャパニーズウイスキー18選 おすすめボトル解説

1ページ目

1. 戸河内 ファーストリリース カスクストレングス
2. 嘉之助 2021 セカンドエディション
3. 嘉之助 蒸溜所限定ボトル #001
4. 山崎
5. 白州
6. イチローズモルト ダブルディスティラリーズ
7. マルスウイスキー モルトデュオ 駒ヶ岳 x 秩父 2021
8. 山桜 ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー シェリーウッドリザーブ 安積

2ページ目

9. 岡山 トリプルカスク
10. 駒ヶ岳 2014 7年 シングルカスク No.1841
11. 三郎丸 ハンドフィルド 2018
12. 山崎 12年
13. 津貫 シングルカスク #T491
14. 白州 12年
15. 白州 18年
16. 響 ジャパニーズ ハーモニー
17. 響 ブレンダーズ チョイス
18. 日の丸ウイスキー ブレンデッド ニューボーン 2022

 

TWSC2022金賞のジャパニーズウイスキー 戸河内 ファーストリリース カスクストレングス

戸河内 ファーストリリース カスクストレングス
52% 700ml
参考小売価格9,350円
株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー

桜尾蒸留所でつくられているもう一つのシングルモルト

旧中国醸造ことサクラオブルワリーアンドディスティラリー社が、2018年に操業した桜尾蒸留所でつくったシングルモルトウイスキー。桜尾では蒸留所名を冠した「桜尾(さくらお)」と「戸河内(とごうち)」の2種類のブランドを展開しています。

戸河内は鉄道用として使われていた、広島県安芸太田町(あきおおた)にある戸河内トンネルで原酒を熟成させたもの。桜尾よりも冷涼で緑豊かな地で熟成させています。今回のファーストリリースは記念すべき初のシングルモルト3年物として、桜尾ファーストリリースと同時に発売されています。

戸河内はブレンデッドウイスキー(ワールドブレンデッド)の銘柄としてこれまで流通していましたが、これからはシングルモルトの時代。桜尾と戸河内。同じ蒸留所でありながら熟成環境がどのような差を生むのか楽しみですね!

 

TWSC2022金賞のジャパニーズウイスキー 嘉之助 2021 セカンドエディション

嘉之助 2021 セカンドエディション
57% 700ml
参考小売価格:13,750円
小正嘉之助蒸溜所株式会社

ファーストエディションに続く高評価を獲得

シングルモルト嘉之助としては二番目に登場。2021年11月にリリース。嘉之助 2021ファーストエディションは最高金賞でしたが、セカンドエディションは金賞という結果となりました。

ファーストとの違いは、メインで使用されている構成原酒。ファーストは米焼酎「 メローコヅル」に使用した、アメリカンホワイトオークのリチャーカスクをキーとしていますが、セカンドはバーボン樽をキーとし、複数の樽をブレンドしてつくられています。どちらもノンピーテッド麦芽で仕込まれていますが、熟成樽の違いによって個性は異なっています。セカンドのほうがファーストよりもシンプルにまとまっているイメージ。熟成期間の短さを感じます。

 

TWSC2022金賞のジャパニーズウイスキー 嘉之助 蒸溜所限定ボトル #001

出典:https://kanosuke.com/special/distillery_exclusive/

嘉之助 蒸溜所限定ボトル #001
50% 200ml
小売価格:3,960円(税込)
小正嘉之助蒸溜所株式会社

応募が殺到!蒸留所限定ボトル

嘉之助蒸留所で発売している限定本数1,406本のウイスキー。蒸留器や熟成樽、麦芽の種類などを変えてつくられた数量限定ボトルとなっています。#001はイギリス産のノンピーテッドモルトを使用。三宅製作所製のポットスチル(初留器 6,000L、 再留器3,000L)で、2018年2月に蒸留。2021年8月ボトリングとなる3年物。熟成はアメリカンホワイトオークカスクで24ヶ月おこない、その後 W-IPAカスクで14ヶ月の後熟を施しています。

W-IPAとは、通常IPA(インディアンペール・エール、ビール樽のこと)よりももっと強いアルコール度数でつくられたビールのこと。通常のビールに比べ、ホップとモルトを倍以上使用し、苦味、甘味、香りが強くてフルボディな味わいが特徴です。ウイスキーの熟成にIPAカスクを使うことが当たり前になってきた昨今ですが、さらにストロングなビールであるW-IPAカスクの存在も注視しておきたいですね。

 

TWSC2022金賞のジャパニーズウイスキー 山崎

山崎
43% 700ml
希望小売価格:4,500円
サントリースピリッツ株式会社

販売当初よりも美味しくなった⁉ノンエイジ山崎

シングルモルト山崎パンチョン(アメリカン・ホワイトオーク)樽、ミズナラ樽、シェリー樽、ボルドー産の赤ワイン樽の原酒を主体に、アクセントにスモーキーモルトをブレンドしたノンエイジ商品。年数表記の縛りがない分、山崎12年よりも構成原酒に多様性を持たせることができました。12年の供給が少なくなった中、なんとか見つけ出して飲むことのできる「最後の砦」となっていましたが、近年はノンエイジまで買い漁られるようになり、価格は上昇傾向。流通量も減ったことでバーで提供する価格もあがっています。

元々は終売となった山崎10年の変わりに発売された商品でしたが、初期の頃と比べると味はかなりよくなりました。当初は同時に発売されたノンエイジ白州と比較され、「白州はおいしけど山崎は…」「山崎は12年じゃなきゃダメ」などと、バーテンダーの間ではあまり評価されていませんでした。その後中身が(恐らく)改良された結果、ノンエイジも白州と同様に人気となり、山崎12年が飲めない代わりとして飲むことのできるウイスキーとなりました。人によっては12年よりもノンエイジのほうがおいしい、という人もいるくらい。

 

TWSC2022金賞のジャパニーズウイスキー 白州

白州
43% 700ml
希望小売価格:4,500円
サントリースピリッツ株式会社

12年物の代わりとしてブランドを支える

山崎に続いてノンエイジ白州も金賞を獲得。発売当初から優れたウイスキーとして評価されていましたが、原酒不足になった昨今でもその味わいをキープし続けているのは流石です。

白州は山崎のように異なった樽で熟成された原酒は使わず、基本的にはバーボン樽の原酒を使用。ピーテッドモルトをほどよく利かせることで、スモーキーまでは感じさせない清涼感というか、独特の風味を生み出しています。スコッチの様々な銘柄と比べても「どこに似てる」論争になるほど。白州の新緑の香りは、他の蒸留所では表現できない風味と言えます。

白州12年が一時的に休売となった際はノンエイジの需要が一気に爆増した結果、一時的に価格が高騰しましたが、その後12年物が再販されると落ち着きを取り戻しました。しかし2022年にサントリーの恒例行事「値上げ」が実施されると、再び上昇。12年物の販売本数が少なく、思ったよりも流通しなかったので、代わりとして飲まれているノンエイジ白州の需要も高い状態が続いています。

 

TWSC2022金賞のジャパニーズウイスキー イチローズモルト ダブルディスティラリーズ

イチローズモルト ダブルディスティラリーズ
46% 700ml
参考価格:
株式会社ベンチャーウイスキー

閉鎖した羽生蒸留所の原酒を使用

イチローズモルトの定番シリーズ「リーフシリーズ」の一つ。秩父蒸留所の原酒と、肥土伊知郎さんの祖父が創業し、現在は閉鎖となっている羽生蒸留所の原酒が使用されています。羽生蒸留所は閉鎖してから時間がかなり経過していますので、そろそろ残っている原酒が底を尽きるのでは…と思われていますが、なぜかダブルディスティラーズはなぜか今でも健在(笑)生産本数を少なくすることで、販売を継続されていると思われますが、羽生の原酒が無くなるのは確実ですので、いつの日か飲めなくなります…

ダブルディスティラリーズを含めたリーフシリーズは、イチローズモルトの初期支えた重要な存在ですので、できる限り発売を続けてほしいと願っています。

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TWSC2022金賞のジャパニーズウイスキー マルスウイスキー モルトデュオ 駒ヶ岳 x 秩父 2021

マルスウイスキー モルトデュオ 駒ヶ岳 x 秩父 2021
54% 700ml
希望小売価格:16,500円(税込)
本坊酒造株式会社

信州蒸溜所と秩父蒸溜所のコラボウイスキー

日本初の他社間での原酒交換を経て熟成されたウイスキー。マルスウイスキー信州蒸溜所と、ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所でつくられたモルト原酒を、2015年にニューポットの状態で原酒交換。それぞれのエイジングセラーで熟成させています。

マルスウイスキー モルトデュオ 駒ヶ岳 x 秩父 2021は、信州蒸溜所で熟成させた「駒ヶ岳」と「秩父」の原酒をヴァッテッドしたブレンデッドモルト・ジャパニーズウイスキー。スコットランドでは蒸留所同士の原酒交換は特別なことではなく、よく行われているとのこと。日本ではそういった文化がありませんでしたが、ジャパニーズウイスキーのポテンシャルが高いことは確かなので、今後もいろいろな蒸留所との間で交換が行われ、独自のヴァッテッドモルトが生み出されることに期待したいですね。

 

TWSC2022金賞のジャパニーズウイスキー 山桜 ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー シェリーウッドリザーブ 安積

山桜 ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー シェリーウッドリザーブ 安積
50% 700ml
希望小売価格:27,500円(税込)
笹の川酒造株式会社

もう一つのブレンド原酒は埼玉県にある蒸留所⁉

笹の川酒造の所有している安積蒸留所のモルト原酒と、非公表の国産モルトウイスキーをあわせたブレンデッドモルト・ジャパニーズウイスキー。ブレンド後にシェリーカスクで約18か月の後熟をしています。今回の金賞受賞以外にも、「ワールドウイスキーアワード (WWA) 2022」ではブレンデッドモルトウイスキー部門で世界最高賞を受賞。国際的にも高く評価されています。

笹の川酒造といえば2004年当時、東亜酒造(当時の社長は肥土伊知郎氏)から羽生蒸留所の原酒を預かっていたことで有名です。この原酒は後に「イチローズモルト」として発売されます。また、安積蒸留所(2016年蒸留開始)の立ち上げの際には肥土さんが協力するなどしており、笹の川とベンチャーウイスキーは古くから深い結びつきがあります。

こういった関係性から、山桜 ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー シェリーウッドリザーブ 安積に使用されている「国産モルト原酒」は、秩父蒸留所でつくられたものである可能性が高いとされています。公表されているわけではないのであくまでも推測ですが…

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