こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
スコットランドで造られた、少なくとも 3 年間熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキーのこと。ブレンデッドウイスキーは1860年にウイスキーの混合が許可されたことにより誕生。現在でもスコッチウイスキーの消費量の内、ほとんどがブレンデッドとなっている。なお、モルトウイスキーのみをブレンドしたものは「ブレンデッドモルトウイスキー」と呼ばれており、グレーン原酒を合わせているブレンデッドウイスキーとは区別されている。
この記事では1万円以内で購入できる、おすすめのブレンデッドスコッチウイスキーをご紹介致します。ブレンデッドスコッチウイスキーは世界中で飲まれおり、シングルモルトに比べ値段がリーズナブルなことから、庶民の味方としても人気です。
しかし予算5000円~1万円ともなると、ブレンデッドウイスキーとしては高価な価格帯となるので、買うのをためらってしまうこともあると思います。
そこで今回は、現役のオーナーバーテンダーであるわたくしユースケがおすすめする、ちょっと高いけど損はしない、クオリティの高いボトル4本を解説。
全て有名ブランドなので、プレゼント用としてもおすすめですし、ちょっと贅沢がしたい時に飲むウイスキーとして、自宅にも常備して損はないボトルとなりますので、ぜひ最後までご覧ください。
【1万円以内】バーテンダーおすすめブレンデッドスコッチウイスキー4選
- オールドパー18年
- デュワーズ18年
- ジョニーウォーカー18年
- バランタイン17年
※2022年12月時点のアマゾン税込価格を参考に選出しております。
【1万円以内】バーテンダーおすすめブレンデッドスコッチウイスキー4選|オールドパー18年
オールドパー18年
750ml 40%
参考価格:8900円
オールドパーは150歳以上生きたと言われているイギリス人、トーマス・パーの肖像画がラベルに描かれているブランドです。キーモルトにクラガンモアがブレンドされており、柔らかくてフルーティーな味わいが特徴となっています。国際的な評価も高く、2022年に行われたサンフランシスコ
ワールドスピリッツコンペティション及び、ザ・スコッチ・ウイスキーマスターズ・コンペティションで金賞を受賞しています。
「5000円以内」でも12年をご紹介していますが、オールドパーは18年になると一気にスタイルが変化。力強さがありつつ、ブレンデッドウイスキーとしての飲みやすさも失わず、12年よりもランクアップしているのがよく分かります。
オールドパーは2019年にリニューアル。マスターブレンダーであるクレイグ・ワレス氏は、「オールドパー史上最高のバランスを実現した」と自信をあらわにしています。アルコール度数は46度から40度に変更され、凝縮感や飲みごたえを少し失ったようにも感じましたが、実際飲み進めていくとなめらかな口当たりと円熟感が増しています。より洗練された味わいへと変化し、非常にまとまりの良さを感じます。
おすすめの飲み方はオンザロック。ハイボールや水割りでは少し崩れやすいので、程よく加水されたロックが良いでしょう。
【1万円以内】バーテンダーおすすめブレンデッドスコッチウイスキー4選|デュワーズ18年
デュワーズ18年
750ml 40%
参考価格:9500円
デュワーズはスコッチを代表する有名ブランドであり、特にデュワーズ12年とホワイトラベルは世界中のバーでスタンダードとして使用されています。そんなデュワーズブランドの中でも、おいしいのに人気がいま一つなのが、この18年。値段が1万円近くと、たしかにブレンデッドの中では高級品。なかなか買う機会が少ないことは分かるのですが、値段にあったクオリティはあると思います。
デュワーズは「ダブルエイジ製法」という、原酒をブレンドした後に、もう一度樽に戻して熟成を行うという特殊な熟成方法を用いています。18年にもその製法が採用されており、ブレンデッドとは思えない程の口当たりの良さ、マイルドでスムースな飲み心地を生み出しています。
構成されているモルト原酒のバランスが良く、加水しても味わいが落ちることはありません。しかし飲みごたえがしっかりとあり、アルコール感も漂わせていないことを含めても、ストレートで愉しむことが十分可能なブレンデッドだと思います。
【1万円以内】バーテンダーおすすめブレンデッドスコッチウイスキー4選|ジョニーウォーカー18年
ジョニーウォーカー18年
700ml 40%
参考価格:8500円
ジョニーウォーカーは、シリーズ累計売上本数が世界一となっているブレンデッドスコッチウイスキーです。もはやジョニーウォーカーが飲めない国は存在していないものと思われます。そのジョニーシリーズの中で2トップを走るのが、「レッド」と「ブラック」。日本ではジョニ赤、ジョニ黒の愛称で知られており、スコッチがまだ庶民的でなかった時代には、高級ウイスキー(洋酒)の代名詞として名声を得ていました。
そして1992年に満を持して発売されたのがジョニーウォーカー18年。レッド、ブラックの上位版(ゴールド)として登場しましたが、赤・黒の人気が高すぎたせいか、あるいは高級品なためか、2012年には「プラチナムラベル18年」に仕様が変更され、さらにその後は年数表記の「18年」となります。短期間の内にリニューアルを繰り返した結果、ジョニーウォーカーのラインナップは説明するのがややこしくなってしまいました…
ゴールドラベル 【2012年~販売中】
プラチナラベル18年 【2012年~2017年終売】
18年 【2017年~販売中】
現在、ジョニーウォーカー18年は最上位のブルーラベルに次ぐボトルとして販売されています。フルーティーでかすかなピーティーさとスパイシーなフレーバー。甘さもありますが、ドライにまとまっており、香り・味わい共に複雑。ブルーラベルと比べると現代的な飲みやすいブレンデッドにまとめられているような感じです。
【1万円以内】バーテンダーおすすめブレンデッドスコッチウイスキー4選|バランタイン17年
バランタイン17年
700ml 40%
希望小売価格:9000円
バランタイン17年はシリーズの代表的なボトル。このウイスキーは1937年にウイスキー鑑定家の「ジェームズ・バークレー」、ジェームズの友人「ジェームズ・ホーン」、初代マスターブレンダー「ジョージ・ロバートソン」の3人によって生み出されます。3人は原酒のサンプルをひたすらテイスティングしていくうちに、17年以上の原酒がブレンドにふさわしい酒質であることに気付きます。この当時、17年物のブレンデッドウイスキーはどのメーカーも造っていません。前例のないリッチな商品の開発は、新たな歴史の幕開けでした。バランタイン17年を構成するのにふさわしいモルト原酒は、アードベッグ、プルトニー、スキャパ、グレンカダム、バルブレア、ミルトンダフ、グレンバーギーの7か所の蒸留所に決定。緻密なブレンドが施されたプレミアムウイスキーは瞬く間に人気となり、17年は「究極のスコッチ」と呼ばれる銘酒となりました。
現在も17年に“魔法の7柱”(Ballantine’s magnificent seven)がブレンドされているのかは定かではありません。主体となっているモルト原酒は、グレンバーギ(スペイサイド)、ミルトンダフ(スペイサイド)、スキャパ(メインランド島)、グレントファース(スペイサイド)とされています。いずれにしても、バランタイン社による卓越したブレンド技術は健在。上品で複雑なアロマを放ち、バランスのとれたウイスキー。1万円以内で購入できる銘柄のなかでも、トップクラスのクオリティであることは間違いありません。
今回は5000円~1万円以内で購入できる、おすすめのブレンデッドスコッチウイスキーをご紹介しました。「5000円以内」と比べると対象となる銘柄は少なくなり、サプライズ選出はなく有名銘柄の紹介となってしまいましたが、全て値段に納得できる良いウイスキーです。ウイスキーが好きな方なら飲んだことあるボトルばかりだと思いますが、改めて飲んでみてはどうでしょうか?ブレンデッドウイスキーの魅力を再発見するのも楽しいと思います♪
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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