スコッチよりも厳格化!2021年ジャパニーズウイスキーの定義とは?表記・表示のルールについて
先ほど解説した品質基準を満たすことができれば、晴れてジャパニーズウイスキーの仲間入り。表記・表示にも規定があるので解説します。
1,「ジャパニーズ」と「ウイスキー」の文字を分断してはいけない
「ジャパニーズウイスキー」と表記することが定められています。文字の間に別の用語を加えることが禁止されている形です。「ジャパニーズ☆ウイスキー」とかは禁止です(笑)
2,同義語や外国語への翻訳時にも品質基準を満たさなければいけない
海外仕様のボトルに対しての基準。英語などに翻訳した時も、ちゃんとジャパニーズウイスキーの品質基準を守って表記してね、ということです。
3、日本を想起させる人名・都市名、山岳名等の地名、国旗、元号等は、品質基準を満たしていないものに使用してはいけない。
「山崎」「白州」「余市」「宮城峡」「駒ヶ岳」「竹鶴」などの表記を、ジャパニーズウイスキーの規定を満たしていないものに付けることはできません。規定を守っている銘柄のみが、ジャパニーズウイスキーとして日本を連想させる名称を使用できます。これまでは日本の地名が使用されているのにも関わらず、海外原酒100%や海外原酒がたっぷりブレンドされている商品が横行していました。ジャパニーズウイスキーの定義が制定されたことで、こういった紛らわしいボトルは消えていくことになります。あーよかった。
スコッチよりも厳格化!2021年ジャパニーズウイスキーの定義とは?おすすめのジャパニーズウイスキー
ジャパニーズウイスキーの基準を満たしている国産ウイスキーで、現在入手が可能なおすすめ銘柄をご紹介致します。
サントリーローヤル
ブレンデッドウイスキー サントリーローヤル
アルコール 43%
楽天市場価格[2024年5月]:3,960円
1960年に高級品のプレミアムウイスキーとして販売開始。オールドの上位版として長年愛されているサントリーの代表的なブレンデッドウイスキーです。創業者「鳥居信治郎」が最後に手がけたこのボトルは、日本人の口に合う絶妙なバランスでブレンドされた逸品。これをジャパニーズウイスキーと言わず、なにをジャパニーズウイスキーというのでしょうか…
サントリーオールド
ブレンデッドウイスキー サントリーオールド
アルコール 43%
楽天市場価格[2024年5月]:1,980円
現在では他のラインナップが主力となっていますが、ウイスキーといえば「サントリーオールド」といった時代があったほど、国民的なウイスキーとして高い人気を誇ったボトルです。飲んだことがあるかたは「なつかしい」とは思わずもう一度、改めてこのウイスキーを体感してみて下さい。日本人の味覚に合った、食事との相性に優れた銘酒です。
季(TOKI)
ブレンデッドウイスキー 季(TOKI)
アルコール 43%
楽天市場価格[2024年5月]:4,629円
アメリカとカナダで発売されている海外向けにつくられたブレンデッドウイスキー。国内では逆輸入という形で並行品が流通しています。チーフブレンダー「福與伸二」氏が「白州12年」をベースに開発。フルーティーでライトボディ。さわやかな味わいで、ストレートですっきり飲むのも良さそうです。
富士
キリン シングルグレーンウイスキー 富士
アルコール 46%
楽天市場価格[2024年5月]:5,720円
「富士」というネーミングなのにジャパニーズウイスキーじゃなかったら嫌ですよね(笑)富士はキリンディスティラリーズの富士御殿場蒸留所で造られているシングルグレーンウイスキー。この蒸留所ではモルトとグレーンの両方を生産しています。特にグレーンウイスキーの評価が高く、国内のみならず海外でも注目されている銘柄です。5000円は少し高めですが、飲む価値あり。
まとめ
スコッチよりも厳格化!ジャパニーズウイスキーの定義とは?
・原料は麦芽、穀物、日本国内で採取された水のみ
・糖化、発酵、蒸留は日本で行う
・蒸留の留出時のアルコール度数は95%未満。
・容量700リットル以下の木製樽で3年以上を日本国内で熟成。
・日本国内でアルコール度数40%以上でボトリング
・色調整のためのカラメルの使用は認められる
スコッチよりも厳格化!ジャパニーズウイスキーの定義とは?以前までの「問題点」を整理
・原産国の規定がない
・熟成させていなくてもウイスキーと言える
・ウイスキー以外の醸造アルコールやスピリッツを90%まで混ぜることができる
スコッチよりも厳格化!ジャパニーズウイスキーの定義とは?表記・表示のルールについて
・「ジャパニーズ」と「ウイスキー」の文字を分断してはいけない
・同義語や外国語への翻訳時にも品質基準を満たさなければいけない
・日本を想起させる人名・都市名、山岳名等の地名、国旗、元号等は、品質基準を満たしていないものに使用してはいけない
スコッチよりも厳格化!ジャパニーズウイスキーの定義とは?おすすめのジャパニーズウイスキー
・サントリーローヤル
・サントリーオールド
・季(TOKI)
・富士
これまで法定義が無かったのにも関わらず、ジャパニーズウイスキーは高品質なものを造り続け、今では世界中のウイスキーファンから支持されるブランドとなりました。
これから更なるジャパニーズウイスキーの発展のため、国内外にどんどん魅力を伝えていかなければなりません。
そのためにもジャパニーズウイスキーの定義によって偽物のウイスキーが一掃され、ブランド価値が高まること、消費者がジャパニーズウイスキーに対して誤解を生まず、安心して飲むことができるようになることは非常に喜ばしいことですね。
今後の商品展開・リニューアルに注目していきたいと思います。
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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