グレンエルギン 12年 花と動物 / Glen Elgin 12 Year Old

出典:https://theultimatespirits.jp/products/glen-elgin-gurenerugin-12nian-ud-hua-todong-wu-sirizu
グレンエルギン 12年 花と動物
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:在庫なし
「グレンエルギン 12年 花と動物」は、流通量が最も少なかったといっても過言ではありません。なぜなら、2001年にリリースされてから、1年後の2002年には終売となったためです。流通していた時期がわずか1年というは、オフィシャルボトルとしては異例のこと。
ちなみに2001年に花と動物シリーズに追加された蒸留所は、「オスロスク」、「ストラスミル」、「グレンエルギン」、「グレンスペイ」の4つ。この年が最後の追加となり、花と動物シリーズは合計で26種類存在しています。
オーク樽由来のバニラや蜂蜜の甘さ、柑橘系の爽やかさ、そして微かなスモーキーさが特徴的。バランスの取れた味わいが、ウイスキー愛好家の間で高い評価を受けていました。しかし、現代では入手が極めて難しいボトルとなっています。
「グレンエルギン 12年 花と動物」に描かれているのは、蒸溜所の雨樋の下に巣を作ることで知られる「イワツバメ(House Martin)」。
グレンスペイ 12年 花と動物 / Glen Spey 12 Year Old
グレンスペイ 12年 花と動物
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:7,550円
グレンスペイ蒸溜所は、1878年にジェームズ・スチュアートによって設立され、スペイサイド地方のロセスに位置しています。ジャパニーズウイスキーの父、竹鶴政孝もこの蒸留所でウイスキー造りを学んだ過去があります。当初はオートミール工場として始まり、その後ウイスキーの蒸溜所へと転換。主にブレンデッドウイスキー「J&B」の原酒供給元として知られています。
「グレンスペイ12年 花と動物」は、グレンスペイ蒸留所のオフィシャルボトルとして、現在もそのブランドの価値を支える存在です。ボトラーズからリリースは珍しくありませんが、クラシカルなスペイサイドらしい個性を持つ「グレンスペイ12年 花と動物」は、ウイスキー愛好家の間でも高い評価を受けています。
ラベルには、イギリスで最も小さな鳥「キクイタダキ(Goldcrest)」が描かれています。この鳥は、グレンスペイ蒸溜所の近くにある、ロセス城周辺の森「スコットパイン」に生息していることで知られています。
グレンダラン 12年 花と動物 / Glendullan 12 Year Old

出典:https://www.kameya.jp/shopdetail/001001000279/
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:在庫なし
グレンダラン蒸溜所は1897年に設立され、スペイサイド地方のダフタウン近郊にあります。1972年には新しい蒸溜所が建てられましたが、しばらくは旧蒸溜所と並行して稼働していました。旧蒸溜所は1985年に閉鎖されています。
主にブレンデッドウイスキー「デュワーズ」、「ジョニーウォーカー」、「オールドパー」などの原酒として使用されており、現在、シングルモルトとしてのリリースは「シングルトン・オブ・グレンダラン」として、主にアメリカ市場向けにリリースされています。
「グレンダラン 12年 花と動物」はすでに終売となっており、シングルモルトとしてのリリースが限定的だった同蒸留所の商品の中でも、レアリティは高め。スペイサイドらしく、飲み飽きないバランスに定評がありました。
グレンロッシー 10年 花と動物 / Glenlossie 10 Year Old
グレンロッシー 10年 花と動物
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:8,098円
グレンロッシー蒸留所は、スペイサイド・エルギンの南約6キロ、ロッシー川沿いの谷に位置しています。その名はゲール語で「ロッシー峡谷」を意味し、風光明媚な自然に囲まれた立地です。
「ヘイグ」や「ディンプル」などのブレンデッドウイスキーに用いられ、ブレンダーからの評価も高いものがありました。そのため、シングルモルトとしての流通はほとんどなく、「グレンロッシー 10年 花と動物」がオフィシャルボトルの代表作。現在も販売が続けられています。
ラベルには、ロッシー渓谷に生息する、フクロウが描かれています。フレッシュでドライ。スムースでフルーティー。じんわりと深みに浸れるシングルモルトです。
インチガワー 14年 花と動物 / Inchgower 14 Year Old
インチガワー 14年 花と動物
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:8,578円
「インチガワー 14年 花と動物」は、スコットランド・スペイサイド地方、バッキー漁港からわずか2kmほど内陸にあるインチガワー蒸溜所で造られています。沿岸部近く位置するため、その風味もどこかアイランズ的な面もあり、スペイサイドの中でも個性派とされる蒸留所です。
若干のスモーキーさとオイリーなニュアンス。熟成は14年ということもあって、マイルドな口当たり。ほのかな塩気も感じますが、個性的ながらもバランスの取れた味わいです。
ラベルには、スコットランドの海岸沿いで見られる野鳥「ミヤコドリ」が描かれており、蒸溜所のロケーションと調和するデザインも、ウイスキーファンから支持される要因の一つです。
リンクウッド 12年 花と動物 / Linkwood 12 Year Old
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:11,800円
リンクウッド蒸溜所は1821年創業。スペイサイド地方、エルギンの南約2km、かつて森に囲まれていたという自然豊かなロケーションに位置しています。
蒸溜所の池には毎年白鳥が飛来しています。そのことから、「リンクウッド 12年 花と動物」のラベルのモチーフとなっており、白鳥はリックウッド蒸溜所のシンボルとして親しまれています仕込み水にはミルビュイズ湖周辺の泉を使用。麦芽はノンピートとピーテッドの両方が採用されており、昔ながらのウイスキーづくりを継承しています。
リンクウッドの原酒はほとんどがブレンデッド用に使われる中で、「リンクウッド 12年 花と動物」は、代表的なオフィシャルボトルとして、現在もリリースを継続。華やかさと繊細さをあわせ持ち、どこか気品のある個性が魅力的です。
マノックモア 12年 花と動物 / Mannochmore 12 Year Old
マノックモア 12年 花と動物
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:7,999円
マノックモア蒸溜所は1971年、スペイサイド地方エルギン近郊にあるリンクウッド蒸溜所の敷地内に設立されました。ディアジオ社の前身であるUD社によって建設され、当初からブレンデッドウイスキー向けに原酒を生産。そのため、オフィシャルのシングルモルトは「マノックモア 12年 花と動物」以外に、ほとんど存在していません。
マノックモアは、そもそもマイナーな蒸留所であり、ボトラーズからのリリースも決して多くはありません。しかし、「花と動物シリーズ」本来の目的は、マイナー蒸溜所をフィーチャーすることにあるため、「マノックモア 12年 花と動物」は、ある意味このシリーズを象徴する1本と言えるでしょう。
ラベルに描かれている動物は、「キツツキ(Woodpecker)」。蒸留所付近の森に生息しています。
モートラック 16年 花と動物 / Mortlach 16 Year Old

出典:https://theultimatespirits.jp/products/mortlach-motoratuku-16nian-ud-hua-todong-wu-sirizu
モートラック 16年 花と動物
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:在庫なし
モートラック蒸溜所は、1823年にスペイサイドのダフタウンで創業した、長い歴史を持つ名門蒸溜所です。ジョニーウォーカーをはじめとするブレンデッドウイスキーの中核を担うキーモルトとして知られ、「ダフタウンの野獣(The Beast of Dufftown)」という異名でも称される、重厚で力強い酒質が特徴です。
野獣と評される理由の一つとしては、モートラックの特異な蒸溜方式が挙げられます。一般的な2回蒸溜でも、アイリッシュウイスキーのような3回蒸溜でもなく、複雑な設備を駆使した「2.81回蒸溜」という独自の製法を採用しており、複雑なボディや骨格のある味わいを生み出しています。
「モートラック 16年 花と動物」は、2002年に惜しまれつつ終売となり、現在はその評価の高さもあって、シリーズの中でも人気の高いボトルです。1オークションや専門店での価格も上昇傾向にあり、入手困難となっています。
ラベルには、ダフタウン周辺に生息するアカシカ(Red Deer)描かれています。力強くも気高い、モートラックのキャラクターを象徴する存在です。
ピティヴィアック 12年 花と動物 / Pittyvaich 12 Year Old

出典:https://item.rakuten.co.jp/
ピティヴィアック 12年 花と動物
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:在庫なし
ピティヴィアックはスペイサイド地方で1974年に創業した蒸留所です。比較的新しい蒸溜所ながら、閉鎖したのは1993年。稼働期間が短く、原酒の数も限られているため、シングルモルトとしての希少性が高いことで知られています。ラベルに描かれているのは「ヘラジカ(Elk)」です。
ピティヴァイク蒸溜所は、ダフタウン蒸溜所の拡張計画の一環として建設され、いわば“第二の蒸溜所”としての役割を担っていました。設備や熟成庫はダフタウンとほぼ共通で、ポットスチルも同じ設計。つまり、ダフタウンと同じタイプのウイスキーを造ることが前提でした。
ところが、熟成を経て生まれたウイスキーは、思いがけずまったく異なる個性を持つものとなります。姉妹蒸溜所でありながら、ウイスキーのキャラクターはまるで別物──この意外な違いは、あまり知られていない事実かもしれません。
「ピティヴィアック 12年 花と動物」は、唯一のオフィシャルボトルとしてリリースされましたが、その販売期間も短く、91年から閉鎖される93年までの、わずか3年程。ボトラーズ商品も決して多くないことから、このボトルの価値は上がり続けています。
ローズバンク 12年 花と動物 / Rosebank 12 Year Old
ローズバンク 12年 花と動物
- 地域:ローランド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:330,000円
「ローズバンク 12年 花と動物」は、旧ローズバンク蒸留所を代表するオフィシャルボトルです。1993年に蒸留所が閉鎖した後も、しばらくリリースが続けられていましたが、現在は生産されていません。「花と動物シリーズ」の中でも特に人気が高く、現在ではかなり高額な価格で取引されています 。
ローズバンク蒸溜所は、1840年にスコットランドのキャメロン村で創業されました。その名は、蒸溜所の近くに咲く野バラに由来しています。創業当初はローランド地方の伝統である3回蒸溜を採用し、のちに2回蒸留へと切り替わりましたが、クリーンで軽やか、エステリーかつフローラルな個性は、多くのウイスキーファンを魅了しています。
ローズバンク蒸留所は1993年の閉鎖から、実に30年の時を経て2024年に復活を果たしました。きっかけとなったのは2017年、スコットランドのブレンダー兼ボトラーズであるイアン・マクロード社が、旧ローズバンク蒸溜所の建物と敷地をスコティッシュカナルから取得したことでした。
しかし当時は「ローズバンク」の商標権はディアジオ社が所有したまま。これを手に入れるためにはさらなる交渉が必要でした。2019年、ついにディアジオ社から商標と残存していた原酒樽を買収し、「新ローズバンク蒸留所」として復活を遂げました。
「ローズバンク 12年 花と動物」は、旧ローズバンク蒸留所の栄光を示すボトル。蒸留所の復活は嬉しい限りですが、このウイスキーが再現されることはないと思います。無くなる前に飲みたい銘酒。
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ロイヤルブラックラ 10年 花と動物 / Royal Brackla 10 Year Old

出典:https://theultimatespirits.jp/products/royal-brackla-roiyaruburatukura-10nian-hua-todong-wu-sirizu
ロイヤルブラックラ 10年 花と動物
- 地域:ハイランド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:在庫なし
「ロイヤルブラックラ 10年 花と動物シリーズ」は、1993年にリリースされましたが、その後、「アバフェルディ」、「オルトモア」、「クライゲラヒ」と共にバカルディ社に売却されたため、1998年頃に終売となっています。同シリーズのなかでは流通期間が短かったため、現在はコレクターズアイテムとして高値が付いています。
ロイヤルブラックラ蒸溜所は、1812年に創業され、1835年にウィリアム4世からロイヤルワラント(王室御用達)を授与されたことで「ロイヤル」の名を冠することとなりました。
「ロイヤルブラックラ 10年 花と動物シリーズ」は、バランスの取れた甘さとスムーズな口当たりが魅力的。ラベルには、蒸溜所周辺の森に生息する「シスキン(Siskin)」という小鳥が描かれています。この鳥はスコットランドの野鳥で、特に針葉樹の種を食べることで知られています。
スペイバーン 12年 花と動物 / Speyburn 12 Year Old

出典:https://www.florafaunawhisky.com/collection/1991-release/speyburn-12-years/
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:在庫なし
スペイバーン蒸留所は、スペイサイド地方、ロセスの郊外の丘陵地帯に位置する非常にコンパクトな蒸留所です。1897年に設立され、特徴的なのは、モルトウイスキーの蒸留所としては初めて回転ドラム式のモルティングシステムを導入しています。
「スペイバーン 12年 花と動物」は1991年に「花と動物シリーズ」としてリリース。しかしリリースして間もなく、同年、蒸留所はインバー・ハウス・ディスティラーズに売却されました。発売直後に製造が中止となったため、非常に入手困難であり、ボトル情報すらなかなか入手できない幻のシングルモルトとなっています。
ストラスミル 12年 花と動物 / Strathmill 12 Year Old
ストラスミル 12年 花と動物
- 地域:スペイサイド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:7,128円
ストラスミル蒸溜所は、スペイサイド地方のキース地区に位置し、1891年に創業されました。主にブレンデッドウイスキー「J&B」の原酒として使われることが多く、オフィシャルのシングルモルトとしては、「ストラスミル 12年 花と動物」が現在もリリースし続けています。
「ストラスミル 12年 花と動物」が発売したのは2001年。ストラスミル蒸溜所としての初リリースであり、オフィシャルボトルとしては、2014年に「ディアジオ・スペシャル・リリース」として「ストラスミル25年」が発売されまで、他のボトルが販売されることはありませんでした。
ドライでスパイシー。シャープな切れ味が心地よく、キース地区らしい個性。ラベルには、蒸溜所周辺で見られる小鳥「セキレイ(Wagtail)」が描かれています。
ティーニニック 10年 花と動物 / Teaninich 10 Year Old
ティーニニック 10年 花と動物
- 地域:ハイランド
- 700ml 43%
- 楽天市場価格[2025年5月]:7,431円
ティーニニック蒸溜所は、1817年にハイランド・アルネスの南西にある「ティーニニック城」の一部を改築して造られた蒸留所です。主にブレンデッドウイスキーの原酒を供給しているため、シングルモルトとしてのリリースは「ティーニニック 10年 花と動物」のみとなります。また、ティーニニックの原酒は「ドランブイ」というリキュールのベースにも使用されています。
ティーニニックの「花と動物」ラベルには、2匹のイルカが描かれていますが、これはネズミイルカ(Harbour Porpoise)という小型のイルカです。蒸溜所の目の前に広がるクロマティー湾は、このネズミイルカの生息地として知られており、海岸から泳ぐ姿を間近に見ることができます。
シングルモルトスコッチウイスキー「花と動物シリーズ」は、ディアジオ社が所有する26の蒸溜所から集められたコレクションです。1990年代初頭にリリースされて以来、一部のボトルは終売となったものの、現在も生産が続いており、同社のロングセラーシリーズとして親しまれています。
このシリーズの魅力は、多彩な味わいと風味の違いにあります。使用する大麦の種類や仕込み水、発酵方法、ポットスチルの形状、そして熟成に使われる樽の違いなど、蒸溜所ごとの細かな特徴がそれぞれの個性を際立たせています。
シングルモルトの魅力をいち早く世界に伝えたこのシリーズは、ウイスキー史においても重要な存在と言えるでしょう。「花と動物シリーズ」は、単なるオフィシャルシリーズの枠を超えた価値があります。
また、現在では閉鎖や生産休止となった蒸溜所のボトルも多く、コレクターズアイテムとしての価値も高まっています。その希少性がシリーズ全体の魅力をさらに引き立てており、ウイスキー愛好家から今なお強い注目を集め続けています。

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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