アイリッシュウイスキー全蒸留所を解説!おすすめ銘柄5選

ユースケ
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こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTubeTikTokでカクテル動画を公開中!

 

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【2023年版】アイリッシュウイスキー蒸留所51カ所解説の記事↓

 

この記事ではアイリッシュウイスキーの全蒸留所5か所を、わかりやすく解説いたします。
アイルランドでは、ここ数年蒸留所の建設が盛んに行われ、大手・クラフトを合わせると30以上のウイスキー蒸留所があります。今回は生産量の少ないクラフトウイスキーは除外して、メジャーな蒸留所について簡単に解説していきます。
アイリッシュウイスキーにご興味のある方は必見の内容になっています。最後には、おすすめのアイリッシュウイスキーの銘柄をご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

アイリッシュウイスキー全蒸留所を解説!全蒸留所一覧


アイリッシュウイスキーは、イギリスの一部である北アイルランド」と、

「アイルランド共和国」で作られたウイスキーのことです。

アイリッシュウイスキー全蒸留所5か所
<北アイルランド>
・ブッシュミルズ [ Bushmills ]

<アイルランド共和国>
・クーリー [ Cooley ]
・キルベガン [ Kilbeggan ]
・タラモア [ Tullamore ]
・ミドルトン [ Midleton ]

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アイリッシュウイスキー全蒸留所5か所を解説!

ブッシュミルズ [ Bushmills ]

ブッシュミルズ [ Bushmills ]

ディアジオ社

主要銘柄:「シングルモルト・ブッシュミルズ」「ブレンデッドウイスキー・ブッシュミルズ・ブラック」「コールレーン」

北アイルランドにあります。1608年に蒸留免許が与えられたことから、世界最古のウイスキー蒸留所として名乗っているのがブッシュミルズ蒸留所です。実際に建物が建設されたのは1784年と言われています。アイリッシュ伝統の3回蒸留などの、アイリッシュウイスキーの文化と歴史の中心になっている蒸留所です。ブッシュミルズは同じ名前を「シングルモルト」と「ブレンデッド」両方に使用してリリースしています。

 

クーリー [ Cooley ]

クーリー [ Cooley ]

クーリーディスティラリー社(ビームサントリー社)

主要銘柄:「シングルモルト・カネマラ」「シングルグレーン・グレノア」「ブレンデッドウイスキー・ロックス」「ブレンデッドウイスキー・キルベガン」

1987年に創業。ポットスチルと連続式蒸留器も導入してグレーンウイスキーも生産しています。2011年にビーム社を買収したビームサントリーの傘下になりました。多彩なウイスキーを作っていますが、代表的なのは「カネマラ」です。スコッチウイスキーと同じ2回蒸留で作っています。さらに、麦芽もアイラ島のようなヘビリーピーテッド麦芽を使用することで、スモーキーなモルトに仕上げています。

 

キルベガン [ Kilbeggan ]

キルベガン [ Kilbeggan ]

クーリーディスティラリー社(ビームサントリー社)

主要銘柄:なし

1762年創業。1958年に一度閉鎖しましたが、2007年に蒸留器を導入し、半世紀ぶりにウイスキーの生産を開始した蒸留所です。生産規模がまだ小さく、シングルモルトなどの銘柄はまだリリースされていません。キルベガンは、閉鎖された後も建物が長期間保管されていて、現在はウイスキーの蒸留所兼、ウイスキーの博物館としても利用されています。

 

タラモア [ Tullamore ]

タラモア [ Tullamore ]

ウィリアム・グラント&サンズ社

主要銘柄:なし

1954年に一度閉鎖されましたが、グレンフィディック蒸留所などを経営するウィリアム・グラント&サンズ社によって再建。2014年に「新タラモア蒸留所」として誕生しました。連続式蒸留器も導入して、グレーンウイスキーの生産も行っています。アイリッシュウイスキーを引っ張っていく、そんな蒸留所になってほしいですね。

 

ミドルトン [ Midleton ]

ミドルトン [ Midleton ]

ペルノリカール社

主要銘柄:「ピュアポットスチルウイスキー・レッドブレスト」「ブレンデッドウイスキー・ジェイムソン」「ブレンデッドウイスキー・パディー」

1975年に創業。もともとあった「旧ミドルトン蒸留所」が閉鎖され、「新ミドルトン」として生産しています。連続式蒸留器もあり、ここで作ったグレーンウイスキーの一部は、「ブッシュミルズ」のブレンデッドウイスキーに使用されています。アイリッシュの伝統的なウイスキーである「ピュアポットスチルウイスキー」も生産しています。

 

アイリッシュウイスキー全蒸留所を解説!おすすめ銘柄5選

ブッシュミルズ シングルモルト10年

アルコール度:40度 3500円
アイリッシュのシングルモルトは少ないだけに、このブッシュミルズの作るシングルモルトは、非常に貴重に思えてしまいます。
味わいは、アイリッシュ・モルトウイスキーらしい、クリーミーでオイリーな口当たり。華やかで、クセは控えめです。
スコッチが好きな方にもお勧めできる、王道のアイリッシュウイスキーです。

ブッシュミルズ ブラックブッシュ

アルコール度:40度 3200円
こちらのブラックブッシュはブレンデッドウイスキーです。
グレーンウイスキーの比率が低いのが特徴で、モルト原酒が8割以上使用されています。
オロロソシェリーからのリッチなフルーツ香と、バーボンカスクからのバニラ香も感じ取ることができて、飲み口はシングルモルトのようです。お値段もお手頃なので気軽に飲めますね。

ジェムソン 12年 スペシャルリザーブ

アルコール度:40度 8000円(1000mlボトル) 
ジェイムソンは人気があるアイリッシュブレンデッドウイスキーです。
ジェイムソンスタンダードより、しっかりと作られてるのがこの「ジェムソン12年」になります。
華やかでスムーズなのがジェイムソンの魅力です。12年にはさらに、甘さとフルーティーな香りがプラスされて、ボリュームがあるウイスキーになっています。

カネマラ オリジナル ピーテッド シングルモルト

アルコール度:40度 3800円
カネマラは、ピーテッド麦芽を使用し2回蒸留しているシングルモルトです。
アイラ島のウイスキーに近いタイプですが、強すぎるピートは感じません。
おだやかにスモーキーで、少し柑橘っぽい風味。後味はドライです。
ちょっとクセのほしい時なんかにはお勧めのモルトですね。

レッドブレスト 12年

アルコール度:40度 6000円
アイリッシュ伝統のピュア・ポット・スチルの3回蒸留でつくられたウイスキーです。
原料にはモルト以外も入っているので「モルトウイスキー」ではありません。かといって、グレーンウイスキーと混ざっているわけでもないので「ブレンデッドウイスキー」でもない。ピュア・ポット・スチルウイスキーは特殊なカテゴリーになります。
味わいは、クリーミーで丸みがあって飲みやすいです。

 

まとめ

アイリッシュウイスキー全蒸留所5か所
・ブッシュミルズ [ Bushmills ] ・クーリー [ Cooley ] ・キルベガン [ Kilbeggan ] ・タラモア [ Tullamore ] ・ミドルトン [ Midleton ]

アイリッシュウイスキー全蒸留所を解説!おすすめ銘柄5選
→ブッシュミルズ シングルモルト10年、ブッシュミルズ ブラックブッシュ、ジェムソン 12年 スペシャルリザーブ、カネマラ、レッドブレスト 12年

 



 

最盛期にはスコッチと並ぶほどの蒸留所があったアイリッシュウイスキーですが、現在は5か所ほどになっています。しかし、これからオープン予定のクラフトディスティラリーがたくさん存在しています。蒸留所の誕生ラッシュと共に、再びアイリッシュウイスキーが注目される日が来るのも近いでしょう。

アイリッシュウイスキーに、今後も注目していきたいですね。

ユースケ
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あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

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