【2022年】世界ウイスキー売上ランキング|TOP11

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では、世界で売れているウイスキーブランドをランキング形式で解説致します。

今回は2022年の売上トップ11本をピックアップ。各銘柄を11位から順番にご紹介します。

なお、このランキングはイギリスの酒類及び飲料業界誌「ドリンクス・インターナショナル」の公開しているデータを基に作成しています。

 

 

 

【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|一覧

1位 マクドウェルズ No.1 McDowell’s No.1 (3080万ケース)
2位 ロイヤルスタッグ Royal Stag (2710万ケース)
3位 オフィサーズチョイス Officer’s Choice (2490万ケース)
4位 インペリアルブルー Imperial Blue (2400万ケース)
5位 ジョニーウォーカー Johnnie Walker (2270万ケース)
6位 ジャックダニエル Jack Daniel’s (1460万ケース)
7位 ジェムソン Jameson (1110万ケース)
8位 ブレンダーズプライド Blenders Pride (950万ケース)
9位 バランタイン Ballantine’s (920万ケース)
10位 エイトピーエム 8PM (910万ケース)
11位 クラウンローヤル Crown Royal (840万ケース)

 

 

【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|クラウンローヤル Crown Royal

出典:https://www.crownroyal.com/canadian-whisky/

11位 クラウンローヤル Crown Royal 

  • 出荷数:840万ケース
  • カテゴリー:カナディアンウイスキー
  • メーカー:ディアジオ
  • Amazon価格:¥3,885 税込
  • 楽天市場価格:3300円(2024.1月時点)
  • 750ml 40%

カナディアンウイスキーの代表格として世界中で高い人気を誇る「クラウンローヤル」は、惜しくもベスト10入りは果たせませんでしたが年間840万ケースの売上で11位となりました。

クラウンローヤルはカナダ・マニトバ州にある「ギムリ蒸留所」(別名クラウンローヤル蒸留所)で造られており、隣国アメリカでは非常に良く売れています。

2019年度は790万ケースの出荷でしたので、パンデミックをものともせず順調に売上を伸ばしています。

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【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|エイトピーエム 8PM

10位 エイトピーエム 8PM

  • 出荷数:910万ケース
  • カテゴリー:インディアンウイスキー
  • メーカー:ラディコ・カイタン社
  • 楽天価格:¥1848 税込
  • 750ml 42.8%

10位はインディアンウイスキー「8PM」。インドの大手酒類メーカー「ラディコ・カイタン社」が造る代表的なウイスキーです。

2022年の世界ウイスキー売上ランキングベスト10には、インドのウイスキーが6銘柄ランクインしています。インドは世界最大のウイスキー生産国であり、消費国でもあります。2019年の頃から変わらず、現在でもインディアンウイスキーは圧倒的な売上規模を誇っています。

「8PM」は発売初年度に100万ケースも販売されており、急成長しているウイスキーブランド。日本市場でも販売されていますが、楽天市場では在庫切れでした(2023年9月時点)。

 

 

【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|バランタイン Ballantine’s

9 バランタイン Ballantine’s

  • 出荷数:920万ケース
  • カテゴリー:ブレンデッドスコッチウイスキー
  • メーカー:ペルノリカール
  • Amazon価格:¥1,190 税込(バランタイン ファイネスト)
  • 楽天市場価格:1155円(2024.1月時点)
  • 700ml 40%

日本でもおなじみのブレンデッドスコッチウイスキー「バランタイン」が9位。2019年は770万ケースの売上でしたが、2022年はシリーズ全体で920万ケースとなり、販売本数は増加しています。

フラッグシップボトル「バランタイン ファイネスト」は、スコッチらしいスモーキーなフレーバーとドライな味わいが特徴的。軽快でスムースなウイスキーは世界市場では良く売れていますね。

バランタインはラインナップも豊富なので、各国の幅広いユーザーへ販売することができるのも強みの一つ。今後も世界的メジャーブランドとして愛されることでしょう。

 

 

 

【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|ブレンダーズプライド Blenders Pride (950万ケース)

出典:https://www.facebook.com/photo/?fbid=324994176309584&set=a.324994109642924&locale=ja_JP

8位 ブレンダーズプライド Blenders Pride

  • 出荷数:950万ケース
  • カテゴリー:インディアンウイスキー
  • メーカー:ペルノリカール
  • 価格: ₹950(インド・ルピー)
  • 750ml 42.8%

「ブレンダーズ プライド」は、1995 年にシーグラム社から発売されたブランド。その後、シーグラムの酒類事業がペルノ・リカールとディアジオによって共同買収され、シーグラム社によるインドでの事業は、ペルノ・リカールが買収する形となりました。

中身はインド産のグレーンウイスキー(グレーンスピリッツを含む)と、スコッチのモルトウイスキーをブレンドしたもの。安価なインディアンウイスキーはほとんどの銘柄が、スコッチを少量?加えた「ワールドブレンデッドウイスキー」となっています。

2022年は950万ケースの出荷量で、2019年の640万ケースを大きく上回りました。インドの大衆ウイスキーとしての地位を盤石にしています。

 

 

【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|ジェムソン Jameson

7位 ジェムソン Jameson

  • 出荷数:1120万ケース
  • カテゴリー:アイリッシュウイスキー
  • メーカー:ペルノリカール
  • Amazon価格:¥2,031 税込
  • 楽天市場価格:1870円(2024.1月時点)
  • 700ml 40%

ベスト10入りした唯一のアイリッシュウイスキー「ジェムソン」が7位にランクインしました。2013年の出荷量は470万ケース。2019年には810万ケースとなり、そして2022年は1120万ケースと、ここ数年で大きく売り上げを伸ばしています。

ジェムソンは1780年創業の歴史あるアイリッシュウイスキーです。フルーティーで甘やかなアロマ。アイリッシュらしいまろやかでオイリーな口当たりは、他国のウイスキーでは味わえない独特な個性。

スコッチにシェアを奪われる形で衰退していったアイリッシュウイスキーでしたが、ジェムソンのようなビッグブランドが残っているのは誇りですね。今後はスコッチを脅かす存在として、さらに売上を伸ばしていくことでしょう。

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【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|ジャックダニエル Jack Daniel’s

6位 ジャックダニエル Jack Daniel’s

  • 出荷数:1460万ケース
  • カテゴリー:アメリカンバーボンウイスキー
  • メーカー:ブラウンフォーマン
  • Amazon価格:¥2,394 税込
  • 楽天市場価格:1940円(2024.1月時点)
  • 700ml 40%

アメリカンウイスキーで唯一のトップ10入り。世界一売れているバーボンウイスキー。売上本数も2019年度の1340万ケースから100万ケース以上増やし6位となりました。

「ジャックダニエル」はテネシー州に位置する蒸留所で造られています。アメリカンバーボンウイスキーでありながら、テネシー独自の製法で造られていることから「テネシーウイスキー」と名乗っています。

テネシーウイスキーが一般的なバーボンウイスキーと異なる点は、伝統製法「チャコールメローイング」。蒸留液を木炭でゆっくりと濾過した後、樽に詰めて熟成させています。この製法により、ジャックダニエルは他のバーボンよりも口当たりが柔らかく、スムースで雑味の無い味わいに仕上がります。

世界市場ではやはり飲みやすさが重要視されており、ジャックダニエルはアメリカンウイスキーの中でも軽快な風味を持っていることから、年間1460万ケースの販売量を誇るブランドとなりました。

 

 

 

【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|ジョニーウォーカー Johnnie Walker

5位 ジョニーウォーカー Johnnie Walker

  • 出荷数:2270万ケース
  • カテゴリー:ブレンデッドスコッチウイスキー
  • メーカー:ディアジオ
  • Amazon価格:¥1,738(ジョニーウォーカー レッドラベル)
  • 楽天市場価格:1149円(2024.1月時点)
  • 700ml 40%

「ジョニーウォーカー」はスコッチウイスキー部門で売上世界1位。シリーズ全ての累計販売数は2270万ケースとなり、2019年の1840万ケースから大きく売上を伸ばしています。世界200カ国以上に輸出されており、代表的なスコッチウイスキーであることを誰もが認めるビッグブランドです。

ジョニーウォーカーのラインナップは豊富ですが、主力はやはり「ジョニ赤」と「ジョニ黒」。とくに最もリーズナブルなジョニ赤(レッドラベル)は、世界中の飲食店やBARで愛飲されており、ウイスキーを取り扱っているお店で、ジョニ赤を置いていない店を探すのは逆に難しい⁉くらいです。

モルトウイスキーの需要が高まったことで、ブレンド用の原酒を確保するのが難しくなっている昨今においても、ジョニーウォーカーシリーズは安定の生産量とクオリティを維持し続けています。

「NO.1スコッチ」の座を譲り渡すことは今後もなさそうですね。

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【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|インペリアルブルー Imperial Blue

出典:https://www.facebook.com/photo/?fbid=569667875280144&set=a.569667858613479

4位 インペリアルブルー Imperial Blue

  • 出荷数:2400万ケース
  • カテゴリー:インディアンウイスキー
  • メーカー:ペルノリカール
  • 価格:₹640(インド・ルピー)
  • 750ml 40%

4位には再びインドのウイスキー「インペリアルブルー」がランクイン。2019年は2830万ケースの売上で全体3位。そして2022年には出荷数は減ったものの、それでも2400万ケースを売上ているビッグブランドです。2002年にペルノリカールの傘下に入って以来、年々出荷量を増やしており、現在ではグループ最大の販売量を誇るブランドとなりました。

「インペリアルブルー」は、インド国内では「プレミアムウイスキー」の位置づけになっていることから、クオリティが極端に低い訳ではありません。現在は日本で販売されていませんが、今後リリースすることがあるかもしれません…

 

 

【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|オフィサーズチョイス Officer’s Choice (2490万ケース)

出典:https://www.facebook.com/photo/?fbid=280645021192508&set=a.191994936724184

3位 オフィサーズチョイス Officer’s Choice

  • 出荷数:2490万ケース
  • カテゴリー:インディアンウイスキー
  • メーカー:アライド・ブレンダーズ・アンド・ディスティラーズ
  • 価格:₹520(インド・ルピー)
  • 750ml 40%

いよいよ「ベスト3」となりましたが、全てインドのウイスキーです。ウイスキーの世界売上統計が発表されて以来、トップ3は常にインディアンウイスキー。人口が多いことも理由になりますが、インドのウイスキー消費量は凄まじい…

「オフィサーズチョイス」はアライド社の主力となるウイスキーブランド。世界ウイスキー売上ランキングでは常に1位、2位を争う存在。2019年の出荷量は3060万ケースでしたが、2022年は販売数を落として2490万ケースとなっています。

売上が減った理由としては、他のインディアンウイスキーが躍進したことが挙げられます。遡ると僅か4年程ですが、世界情勢もウイスキーのマーケットも変化。とくにペルノリカールグループ傘下のインディアンウイスキーは年々売上を伸ばしており、インド国内でも巨大シェアを獲得するための競争が激化しています。

インドでは有名な「オフィサーズチョイス」ですが、日本市場への販売予定はありません。日本を相手にする暇はないようです(笑)

 

 

【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|ロイヤルスタッグ Royal Stag

出典:https://www.pernod-ricard.com/en/brands/royal-stag

2位 ロイヤルスタッグ Royal Stag

  • 出荷数:2710万ケース
  • カテゴリー:インディアンウイスキー
  • メーカー:ペルノリカール
  • 価格:₹760(インド・ルピー)
  • 750ml 40%

「ロイヤルスタッグ」はシーグラム社が1995年に発売したブランド。現在はペルノリカールが所有するブランドとなっており、原酒はスコッチのモルトウイスキーと、ネパール産のグレーンスピリッツが使用されています。

このウイスキーは、インド初の「人工香料を一切使用しないウイスキー」として販売されました。つまりインドの一般的なウイスキーには、かつての日本のウイスキーのように、水以外の添加物がたんまり入っていたということ。安価であることから仕方がない訳ですが、本格的なウイスキーとは程遠い銘柄が沢山存在しているのは残念です。

「ロイヤルスタッグ」は添加こそしてないとはいえ、樽で熟成させていない「スピリッツ」を加えているとするなら、国際的なウイスキーの定義に当てはめたときには、やはり本格的なウイスキーとは呼べないのかもしれません。

 

 

【2022年】世界ウイスキー売上ランキングTOP11|マクドウェルズ No.1 McDowell’s No.1

出典:https://www.diageoindia.com/en/brands/brand-explorer/mcdowells

1位 マクドウェルズ No.1 McDowell’s No.1

  • 出荷数:3080万ケース
  • カテゴリー:インディアンウイスキー
  • メーカー:ディアジオ(ユナイテッドスピリッツ)
  • Amazon価格:¥3,570 税込
  • 楽天市場価格:3,619円(2024.1月時点)
  • 750ml 40%

2022年の世界ウイスキー売上ランキング、堂々の1位は「マクドウェルズ No.1(マクダウェルズNo.1)」。日本では超マイナーなブランドですが、年間3080万ケースの販売量を誇るビッグブランドです。

このウイスキーは日本にも輸入されており、私はインドカレー屋さんで飲んだことがあります。

一言でいうと甘くて単調な味わい。加糖している可能性もありますね。

香りのバリエーションは少なく、どちらかというとウイスキーというよりは「安いダークラム」といった感じ。ロックやソーダ割などで飲むにはおいしいかもしれませんが、ストレートだと途中で飽きてしまいます。

テイスティングコメントが少し辛口になってしまいましたが、決して「飲めない」レベルではなく、むしろインドカレーと合わせて飲むのはあり。甘みがあるので、アルコールの刺激とカレーのスパイシーさがうまくマッチします。

世界一売れているウイスキー「マクドウェルズ No.1」。ぜひ飲んでみてください。

 

 



 

 

2019年の世界ウイスキー売上ランキングから大きな変化はありませんでしたが、銘柄によって出荷量の増減が確認できました。

販売本数だけで見ると、やはり世界の中心はインディアンウイスキー。インド国内で生産・消費されていることで、2022年の統計でもインディアンウイスキーがランキングの半数を占める結果となりました。

インドでは、今回ライクインした「大衆的なウイスキー」以外に、海外向けの高級ウイスキーの生産にも力を注いでいます。すでに日本でいくつかのブランドが販売されていますが、今後は更に銘柄が増えることが予想されますので、そちらも注視していきたいと思います。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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