こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
かつてはスコッチウイスキーと肩を並べていたアイリッシュウイスキー。現在は蒸留所の数・生産量ともにスコッチよりも少なくなっていますが、近年はクラフト蒸留所が続々とオープンしており、注目度が高まっています。
アイリッシュウイスキーはスコッチと比べてクセが少なく飲みやすいため、ウイスキーをこれから飲み始めるユーザーにおすすめです。しかし銘柄の数が非常に多く、どれを飲んだらいいのか悩んでしまうと思います。
そこで今回は、ウイスキー初心者におすすめのアイリッシュウイスキーをBARWHITEOAKのオーナーバーテンダーである、わたくしユースケが5本厳選。
アイリッシュウイスキーを勉強したい・飲み始めたいと思っているや、初心者向けに飲みやすいタイプの銘柄を知りたい方におすすめの内容となっております。
ぜひ最後までご覧ください。
【2023年版】アイリッシュウイスキー蒸留所51カ所解説の記事↓
【銀座のバーテンダー監修】初心者におすすめのアイリッシュウイスキー5選
- ジェムソン スタンダード
- タラモアデュー
- ブラックブッシュ
- カネマラ
- レッドブレスト 12年
※2023年6月時点でのAmazon価格を表示
ウイスキー初心者にも購入できる有名銘柄を選んでいます♪
【銀座のバーテンダー監修】初心者におすすめのアイリッシュウイスキー5選|ジェムソン スタンダード
ジェムソン スタンダード
- アルコール度数:40%
売り上げナンバー1のアイリッシュブレンデッドウイスキー「ジェムソン スタンダード」は、クセが少なくスムースな味わいが人気となっています。
ジェムソンはスコッチウイスキーで使用する「ピート」を使いません。大麦、大麦麦芽(モルト)、穀物(グレーン)の3つを原料とし、3回蒸留によって造られています。スコッチやジャパニーズとは異なる製法によって、特有のアロマと豊かな風味、個性がありながらもスムースで心地よい味わいが生み出されています。
アイリッシュウイスキーも当然ですが、銘柄によって大きく味わいが異なります。初心者向けにはまず、アイリッシュのスタンダードと呼ばれているジェムソンは外せません。
ハイボールにしても美味しいので、気軽に飲むボトルとして、自宅に常備しておきたいアイリッシュウイスキーです。
【銀座のバーテンダー監修】初心者におすすめのアイリッシュウイスキー5選|タラモアデュー
タラモアデュー
- アルコール度数:40%
「タラモアデュー」はアイリッシュブレンデッドウイスキーの代表的なブランドであり、アイルランドで2番目に売れているウイスキーです。
タラモアデューは独自の蒸溜所で造られている銘柄であり、2014年から生産を始めた「新生タラモアデュー蒸溜所」で造られています。蒸溜所ではモルト、グレーン、ポットスチルの3種類のウイスキーを製造。全てポットスチルによって3回蒸留が行われています。
香りは華やかでフルーティー。ノンピート麦芽を使用しているため、クセはほとんどありません。ジェムソンと同系統のバランスですが、個人的にはタラモアデューのほうが麦芽の風味が豊かに感じます。アイリッシュらしい個性。
アイリッシュに飲み慣れていない方や、スコッチが苦手な方にも、まず挑戦してほしいウイスキーですね。
【銀座のバーテンダー監修】初心者におすすめのアイリッシュウイスキー5選|ブラックブッシュ
ブラックブッシュ
- アルコール度数:40%
ジェムソンと双璧を成す人気ブランド「ブッシュミルズ」。ジェムソンやタラモアデューとの違いは、未発芽の大麦原料に使用していないところ。この辺は伝統的なアイリッシュウイスキーの製法ではなく、スコッチと同じスタイルを採用しています。
今回はブッシュミルズのラインナップから、初心者向けに「ブラックブッシュ」を選定。
ブッシュミルズには「ブレンデッド」と「シングルモルト」の2種類がありますが、ブラックブッシュはブレンデッドウイスキーとなります。スタンダードボトルである「ブッシュミルズ」と「ブラックブッシュ」の大きな違いは、モルトウイスキーの比率で、ブラックブッシュにはオロロソシェリー樽とバーボン樽で熟成させたモルト原酒が80%以上も配合されています。
モルト原酒の比率がグレーン原酒よりも大きく上回ってることで、ブレンデッドウイスキーでありながらモルトウイスキーのようなリッチなテイスト。シェリー樽の風味が効いていて、円熟したフルーティーさも特徴的。
ブッシュミルズは正直言って、どの銘柄を飲んでも非常に飲みやすく、全て初心者向け。アイリッシュに限っただけでなく、ウイスキーに全く慣れていない方におすすめしたいブランドですね。
ブッシュミルズ シングルモルト 10年↓
【銀座のバーテンダー監修】初心者におすすめのアイリッシュウイスキー5選|カネマラ
カネマラ
- アルコール度数:40%
「カネマラ」はクーリー蒸溜所で造られているシングルモルト・アイリッシュウイスキーです。これまで紹介した銘柄と異なるのは、ピーテッド麦芽を原料とし、2回蒸留で製造されているところです。
アイリッシュウイスキーは基本的にノンピーテッド麦芽で仕込まれていますが、カネマラはフェノール値(スモーキーレベルを表す数値)14ppmのライトピーテッドモルトを使用。
スコッチではスモーキーなウイスキーは一般的ですが、アイリッシュでは珍しい存在。アイルランドではクラフト蒸溜所が増え続けていますが、2023年6月現在でもスモーキーなウイスキーは確認できてません。
口に含むとスモーキーさとハチミツ、バニラの甘やかなアロマがバランスよく広がります。アイラ島のシングルモルトのような、強烈な燻製香や消毒液のようなクセはありません。しっかりと原料のモルトと熟成樽からの風味を感じます。
カネマラは個性が強いので、アイリッシュウイスキーを飲み始めたら「一番最初」ではなく、いくつかの銘柄を飲んでからチャンレジしてほしいウイスキー。飲み比べることで、他のアイリッシュウイスキーが如何に飲みやすいかを理解できると思います。
【銀座のバーテンダー監修】初心者におすすめのアイリッシュウイスキー5選|レッドブレスト 12年
レッドブレスト 12年
- アルコール度数:40%
これまでアイリッシュのブレンデッドとシングルモルトをご紹介してきましたが、「レッドブレスト12年」は、そのどちらでもありません。アイルランド(アイリッシュ)でしか造られていない「シングル(ピュア)ポットスチル・アイリッシュウイスキー」となります。
シングルポットスチルウイスキーは他のウイスキーとは異なる独自の製法で造られています。原材料には大麦麦芽(モルト)・未発芽の大麦(バーレイ)、その他の穀物(グレーン)を原料に使用。複数種類の原料で糖化・発酵させたモロミを、単式蒸溜器に入れて3回蒸溜します。
つまり、「シングル」とは「一つの蒸溜所」という意味ではなく、「一つのポットスチル」で、ウイスキー造られていることを表しています。
そういった特殊な製法で造られた「レッドブレスト12年」は、簡単に言うと「シングルモルト」と「ブレンデッド」の両方の特性を持つ個性に仕上がっています。モルトウイスキーほどの個性はありませんが、ブレンデッドより原料由来の風味がリッチ。ボディがしっかりとしていて、クリーミーでモルティー。
レッドブレストは初心者向けにはやや特殊な味わいで、値段も安い訳ではありませんが、ポットスチルウイスキーはアイリッシュの伝統的なウイスキーなので、ぜひ一度飲んでみてください。
アイリッシュウイスキーはスコッチやジャパニーズと製法はほとんど一緒ですが、独自の製法やウイスキーのスタイルを生み出しています。
スコッチよりもちょっと地味な存在ですが、良いウイスキーが沢山あるので、今回ご紹介した5本以外のボトルもぜひ試してみて下さい♪
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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