2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選

この記事では予算1万円~2万円以内で購入できる、おすすめのスモーキーなウイスキーをご紹介いたします。
現役バーテンダーである、わたくしの独断と偏見により選ばれた5本ですが、スモーキーなモルトウイスキーがお好きである皆様にとって、参考になると内容だと思っております。
レアウイスキーやオールドボトルなどは除外し、入手しやすい商品の紹介となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選

  • オクトモア10.1 スコティッシュバーレイ
  • カリラ18年
  • ラガヴーリン12年 カスクストレングス
  • キルホーマン 6年 2013 1stフィル バーボンバレル
  • ポール ジョン ピーテッド

 

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選 オクトモア10.1 スコティッシュバーレイ

オクトモア10.1 スコティッシュバーレイ
シングルモルト・スコッチウイスキー
アルコール度数: 59.8%
参考価格: 15000円

フェノール値が世界一高いとされたスモーキーモルト界のカリスマ!

オクトモアはアイラ島のブルイックラディ蒸留所で作られています・ゲール語で「偉大なる8番手(Big Eighth)」を意味する名前ですが、「8番手」どころか、スモーキーモルトとしてはフェノール値世界一を記録して有名となったウイスキーです。
オクトモアは、フェノール値が高すぎるモルトを使用したらどんな味わいになるのか、という好奇心から、マスターディスティラーの「ジム・マッキュワン」氏が中心となり開発されました。

2018年にはシリーズ最高値である「オクトモア 08.3 アイラバーレイ」がリリースされます。フェノール値は309.1ppmで、アイラ島の一般的なスモーキーモルトが60ppmであることを考えると圧倒的にピーティーなウイスキーとなっています。

「オクトモア10.1 スコティッシュバーレイ」のフェノール値は107ppm と、過去リリースされたものと比べると低めとなっていますが、香りは十分にピーティーです。クセが強いだけではなく、原酒には甘みがあり、アルコール度数が高い割には柔らかく感じます。1stフィルのバーボンカスクでの5年間という短い熟成期間とは思えないくらいのバニラ香や、フルーティーな余韻も感じられます。

スモーキーモルトが好きな方なら必ず満足できる、スモーキーでパワフルな1本ですね!

 

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選 カリラ18年

カリラ18年
シングルモルト・スコッチウイスキー
アルコール度数: 43%
参考価格: 11000円

18年ならではのバランスの良さ

今回ご紹介する5本の中では、スモーキーさは控えめとなっています。しかし、アイラ島のオフィシャル商品で、「18年以上」のものは他に存在していないことを考えると、ぜひともご紹介したいウイスキーです。

カリラ18年は、2002年のオフィシャルシリーズ販売時から現在に至るまで、定番商品としてリリースされています。現在は数量限定で、年一回のリリースとなっており、パッチによっては若干味が異なるものの、深い味わいのあるバランスがとれた味わいとなっています。

ピーティーで焚火のようなスモーキーさと、カリラ12年には感じられない、ボリュームのあるふくよかさと甘さがあります。まろやかさとコクがあり、飲み続けても飽きの来ない、複雑な余韻です。

スモーキーモルトの場合、アルコール度数が43%だと少し物足りなさを感じてしまうことがありますが、カリラ18年の場合はむしろこれくらいの度数でないと、バランスの良さを感じることが難しくなるかもしれません。ちょっと繊細なアイラモルト…

 

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選 ラガヴーリン12年 カスクストレングス

ラガヴーリン12年 カスクストレングス
シングルモルト・スコッチウイスキー
アルコール度数: 57.8%(リリース年により変わる)
参考価格: 16000円

アルコール度数が強いから感じる味わい

2002年の初リリース以来、人気となっている限定版のカスクストレングス商品です。ラガヴーリンらしい力強い味わいと、ピート、ヨード、焼け焦げたような香りが魅力的な、王道のアイラモルトです。

舌触りのまろやかさ、味わいにリッチさを加える為には16年の熟成が必要だと考えるのがラガヴーリンです。しかしこの12年に関しては、16年未満の年数でありながら、しっかりとしたボディの中に、ほどよい柔らかさを感じることができます。構成原酒の若さは感じず、ラガヴ―リンらしさのある円熟した原酒のみがブレンドされている為、完成度の高い味わいとなっています。

また、ラガヴーリンの場合はカスクストレングス(高アルコール)によって香り、ボディ、余韻を豊かに感じることができます。ウイスキーは、アルコールが強すぎるとフレーバーを感じにくくなることがよくありますが、この「12年」に関しては、逆にアルコールが強すぎることで、パンチのあるスモーキーなフレーバーを力強く与えてくれるような気がしますね。

ラガヴーリン 12年

 

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選 キルホーマン 6年 2013 1stフィル バーボンバレル

キルホーマン 6年 2013 1stフィル バーボンバレル
シングルモルト・スコッチウイスキー
アルコール度数: 57.6%
参考価格: 13000円

アイラ島で実力を伸ばしてきた蒸留所

キルホーマンの限定リリースボトルです。アイラ島産のピートを焚き込んだ、フェノール値50ppmのヘビーピーテッド麦芽を使用。熟成は1stフィルバーボンバレルで6年間行い、シングルカスク・カスクストレングスでボトリングしています。

アイラ島のピートならではの個性を感じます。ヨード、焚火、焦げたバーベキュー、燻製した小魚…

バーボンバレルからのバニラ香、ウッディーな風味もありますが、香りのバランスはピーティーでスモーキーが中心です。飲むと、意外にフルーティーさもあるので、6年という短期熟成の割には、比較的熟成しているような印象を受けます。

この味わい増産し、定番リリースができるようになったら、アイラ島のウイスキーの勢力図に大きな変化をもたらすことができるでしょう。どんどん実力がでてきているキルホーマンには今後も頑張ってほしいですね。

キルホーマン 6年 2013 1stフィル バーボンバレル

 

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選 ポール ジョン ピーテッド

ポール ジョン ピーテッド
シングルモルト・インディアンウイスキー
アルコール度数: 55.5%
参考価格: 12000円

インドといえばカレー…と「ポールジョン」

ポールジョンはインド・バンガロールから北西に500km以上離れた、アラビア海に面したゴアという町にある蒸留所で作られています。

生産しているのは1992年に創業した「ジョン・ディスティラリーズ社」、インドの総合酒類メーカーです。主力商品は「オリジナルチョイス」という大衆的なウイスキーで、年間1270万ケースも販売しており、ウイスキー販売本数ランキング世界7位となっています。
同社では2009年から本格的なモルトウイスキーの生産を始め、瞬く間に実力派インディアン・モルトウイスキーの仲間入りとなりました。熟成期間が短くてもウイスキーが作れる、インドならではの成長力ですね。

「ポール ジョン ピーテッド」はインドで作ったウイスキーとは思えない、スコッチのスモーキーモルトのような味わいです。実際に使用されているモルトは、スコットランドのアイラ島産と東ハイランド産の2種類をピートを輸入し、製麦所に依頼する形で作られたものを使用しています。

本格的なスモーキーでピーティーな香りと、バーボンカスクからの甘さ、後味のドライさなどがバランスよく感じることができます。弱点を見つけることができない、本格的なスモーキーモルトウイスキーです。

ポール ジョン ピーテッド

 

まとめ

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選 オクトモア10.1 スコティッシュバーレイ
・過去リリースされたものと比べると低めとなっているが、香りは十分にピーティー。クセが強いだけではなく、原酒には甘みがあり、アルコール度数が高い割には柔らかく感じる。

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選 カリラ18年
・ピーティーで焚火のようなスモーキーさと、カリラ12年には感じられない、ボリュームのあるふくよかさと甘さがある。

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選 ラガヴーリン12年 カスクストレングス
・構成原酒の若さは感じず、ラガヴ―リンらしさのある円熟した原酒のみがブレンドされている為、完成度の高い味わいとなっている。

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選 キルホーマン 6年 2013 1stフィル バーボンバレル
・バーボンバレルからのバニラ香、ウッディーな風味もありますが、香りのバランスはピーティーでスモーキーが中心。意外にフルーティーさもあるので、6年という短期熟成の割には、比較的熟成しているような印象を受ける。

2万円以内!バーテンダーおすすめ スモーキーなウイスキー5選 ポール ジョン ピーテッド
・本格的なスモーキーでピーティーな香りと、バーボンカスクからの甘さ、後味のドライさなど、弱点を見つけることができない、本格的なスモーキーモルトウイスキー。

 

スモーキーなウイスキーは年々人気が高まっていますが、代表格であるアイラ島のウイスキーはやや枯渇気味です。長期熟成は価格が高騰し、原酒が若いものでも、ボトラーズ商品のリリースも少なくなっています。原酒が復活するまでは、しばらく「待つ」ことも必要ですね。

そして、現在ではスコットランドだけではなく世界中でスモーキーなウイスキーを生産しています。まだ生産量が安定していない蒸留所がほとんどですが、近い将来にはアイラ島やスコッチ以外のスモーキーモルトが評価される時代も来るかもしれません。
2万円以内で買える、ちょっといいスモーキーなウイスキーがこれから増えてくれるといいですね!

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

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