ジャパニーズウイスキー全蒸留所を解説!おすすめ銘柄5選

ユースケ
ユースケ

こんばんは。ユースケです。

僕の自己紹介:経歴9年の現役バーテンダー。ウイスキー文化研究所認定「ウイスキーエキスパート」。JSA認定「ソムリエ」。

この記事ではジャパニーズウイスキーの全蒸留所19か所を、わかりやすく解説いたします。

※この記事は2020年10月に公開したものです。2021年の最新版はこちら

 

空前のジャパニーズウイスキーブームにより、各地で新しい蒸留所がオープンしています。今回はすでにウイスキーの蒸留免許があり、生産を開始している蒸留所(2020年現在)を簡単に解説いたします。実は知らなかっただけで、あなたの近所にもウイスキーの蒸留所があるかもしれませんよ?

ジャパニーズウイスキーにご興味のある方は必見の内容になっています。国内の蒸留所はしっかりチェックしていきましょう!
最後には、まだ購入が可能なおすすめのジャパニーズウイスキーの銘柄をご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

ジャパニーズウイスキー全蒸留所を解説!蒸留所一覧

ユースケ
ユースケ

建設中または計画中の蒸留所は、別記事でご紹介したいと思います。

ジャパニーズウイスキー全蒸留所19か所

  1. 余市蒸溜所 <北海道余市町>  ニッカウヰスキー
  2. 厚岸蒸溜所 <北海道厚岸町>  堅展実業
  3. 遊佐蒸溜所 <山形県遊佐町>  金龍
  4. 宮城峡蒸溜所 <宮城県仙台市>  ニッカウヰスキー
  5. 安積蒸溜所 <福島県郡山市>  笹の川酒造
  6. 秩父蒸溜所 <埼玉県秩父市>  ベンチャーウイスキー
  7. 白州蒸溜所 <山梨県北杜市>  サントリースピリッツ
  8. マルス信州蒸溜所 <長野県宮田村>  本坊酒造
  9. 富士御殿場蒸溜所 <静岡県御殿場市>  キリンディスティラリー
  10. 静岡蒸溜所 <静岡県静岡市>  ガイアフロー
  11. 三郎丸蒸留所 <富山県礪波市>  若鶴酒造
  12. 知多蒸溜所 <愛知県知多市>  サントリー
  13. 長濱蒸溜所 <滋賀県長浜市>  長濱浪漫ビール
  14. 山崎蒸溜所 <大阪府島本町>  サントリースピリッツ
  15. 江井ヶ嶋酒造 <兵庫県明石市>  江井ヶ嶋酒造
  16. 倉吉蒸溜所 <鳥取県倉吉市>  松井酒造
  17. 桜尾蒸留所 <広島県廿日市市>  中国醸造
  18. 嘉之助蒸溜所 <鹿児島県日置市>  小正酒造
  19. マルス津貫蒸溜所 <鹿児島県南さつま市>  本坊酒造

ウイスキーコニサー資格認定試験教本
↓2018上巻


↓2020中巻

↓2021下巻

 

ジャパニーズウイスキー全蒸留所を解説!

余市蒸溜所

余市蒸溜所

所在地:北海道余市町

ニッカウヰスキー

1934年創業。ジャパニーズウイスキーの父「竹鶴政孝」が、理想のウイスキーを作る為に選んだ土地は北海道余市町でした。今でも石炭直火炊き蒸留を行うなど、竹鶴のウイスキー精神が詰まった蒸留所です。一般見学あり。まだ行ってない方は必ず行ってください。ウイスキーの作る現場を感じとることができる、本当に素敵な蒸留所です。

 

厚岸蒸溜所

厚岸蒸溜所

所在地:北海道厚岸町

堅展実業

2016年に蒸溜を開始した新しい蒸留所です。2020年2月に、3年熟成の「厚岸ウイスキー SARORUNKAMUY」を発売。世界的なウイスキーコンペティションで最優秀金賞を受賞するなど、早くも評価されている注目の蒸留所です。ノンピーテッド、ピーテッド麦芽の両方を使って仕込みをしています。

 

遊佐蒸溜所

遊佐蒸溜所

所在地:山形県遊佐町

金龍

山形県の焼酎メーカー「株式会社金龍」が創業。2018年冬に本格稼働した蒸留所です。ポットスチルはスコットランド産のフォーサイス社製。ウイスキーの蒸留技術も、フォーサイス社の社員から教わったそうです。製造スタッフは3名。うち2名は女性です。これからが楽しみな蒸留所ですね。一般見学は「ウイスキー作りに専念する」との理由から、現在は行う予定がないそうです。

 

宮城峡蒸溜所

宮城峡蒸溜所

所在地:宮城県仙台市

ニッカウヰスキー

1969年創業。竹鶴政孝は「新川」の水でブラックニッカの水割りを作って飲み、その水質を調べました。理想のウイスキーが作れると確信して、複数の候補地から決めたのが、宮城町(現在は仙台市)でした。余市とは違ったタイプのウイスキーの製造を目指し、クセの少ない「ローランドモルト」を目指して作っています。

 

安積蒸溜所

安積蒸溜所

所在地:福島県郡山市
笹の川酒造

創業1765年の老舗酒造メーカーで、ウイスキーの生産は1946年から行っています。ウイスキーが低迷していた時代に一度は生産を停止。ストック原酒と海外のウイスキーをブレンドする形で商品を販売していました。2016年に新たなポットスチルを導入し、再びウイスキー作りを再開しています。

 

秩父蒸溜所

秩父蒸溜所

所在地:埼玉県秩父市
ベンチャーウイスキー

ベンチャーウイスキーは2004年創業。秩父蒸留所は2008年から蒸留を開始しています。2基のポットスチルでつくる少量生産のウイスキーは、瞬く間に評判となりました。現在は入手が難しいほど人気のウイスキーを作っており、世界が注目する蒸留所です。2019年に第2蒸留所が完成。生産規模の拡大で、蒸留所はさらなる進化をすることに間違いありません。

 

白州蒸溜所

白州蒸溜所

所在地:山梨県北杜市
サントリースピリッツ

1973年創業。サントリーが山梨県に建設した第2の蒸留所です。森の中にあり、豊かな自然と良質な水に恵まれた環境は、ウイスキーにとても良い影響を与えています。モルトウイスキーの他、数年前にグレーンウイスキーの設備も完備。知多とは違う、個性のあるグレーン原酒作りを始めています。見学可能で、ビジターセンターは充実しています。

 

マルス信州蒸溜所

マルス信州蒸溜所

所在地:長野県宮田村
本坊酒造

1960年に製造を開始した後、1985年に蒸留所は山梨工場から中央アルプスの麓に移設。マルス信州蒸溜所としての蒸留が始まりました。駒ヶ岳の標高798mという日本で一番高い場所にある蒸留所です。水が良質で、気候も適度に湿気があることからウイスキー作りの環境が整っています。マルス伝統の蒸留所ですので、これからも注目していきたいですね。

 

富士御殿場蒸溜所

富士御殿場蒸溜所

所在:静岡県御殿場市
キリンディスティラリー

1973年にキリンシーグラム社が創業。2002年の経営統合でキリンディスティラリーの所有になりました。モルトウイスキーの他、連続式蒸留器によるグレーンウイスキーの作り分けにこだわりを持ち、ライトタイプからヘビータイプまでを3種類の蒸留器の組み合わせによって生み出しています。一般見学あり。丁寧に蒸留所を案内してくれます。

 

静岡蒸溜所

静岡蒸溜所

所在地:静岡県静岡市
ガイアフロー

ウイスキーのインポーターでもある「ガイアフロー」が2016年に創業しました。仕込み水は南アルプスから流れ出る伏流水。静岡産の杉材をつかった発酵槽を使っています。ポットスチルの一つは、今では珍しい直火炊きタイプで、薪による加熱方式を採用しています。毎年オーナーズカスクを募っていて、樽オーナーになることもできます。

 

三郎丸蒸留所

三郎丸蒸留所

所在地 :富山県礪波市
若鶴酒造

1952年からウイスキーを作る、北陸地方で唯一の蒸留所です。火災での消失なので苦難の道を歩んできましたが、ウイスキー作りへの情熱を失うことなく製造し続けてきた蒸留所です。2019年に世界初の「鋳造製ポットスチル」導入。ウイスキーにどのような影響を与えるのか楽しみでなりません。

 

知多蒸溜所

知多蒸溜所

所在地:愛知県知多市
サントリー

1973年にグレーンウイスキー蒸留を開始。サントリーのグレーンをつくる蒸留所として、ブレンデッドウイスキーを支えてきた存在です。連続式蒸留器はいくつかのタイプがあり、ライトタイプからヘビータイプまでを作り分けています。2015年に「シングルグレーンウイスキー知多」を発売。これまでは陰の存在だったのが、知多蒸留所は一気に全国区の知名度になりました。

 

長濱蒸溜所

長濱蒸溜所

所在地:滋賀県長浜市
長濱浪漫ビール

長浜市の地ビール製造会社「長濱浪漫ビール株式会社」が2016年に創業しました。3基の小型ポットスチル(1000リットル)での蒸留を行っています。長濱蒸溜所では、ビール工場とレストランも併設しており、ポットスチルを眺めながら、自慢のビールと長濱料理を味わうことができます。

 

山崎蒸溜所

山崎蒸溜所

所在地:大阪府島本町
サントリースピリッツ

1923年に創業した、日本初の本格的なウイスキー蒸留所です。鳥井信治郎は周囲からの大反対を説き伏せて、蒸留所を建設しました。日本名水百選の「離宮の水」を仕込み水に作られたウイスキーは、今では日本を代表するシングルモルトとなりました。ビジター設備が整っており、テイスティングバーや資料館、お土産売り場など、一日居ても楽しい蒸留所です。

 

江井ヶ嶋酒造

江井ヶ嶋酒造

所在地:兵庫県明石市

江井ヶ嶋酒造

江井ヶ嶋酒造は1679年創業の、老舗清酒メーカーです。1919年ころからウイスキー作りを始めています。1984年から2基のポットスチルでの蒸留を開始。「シングルモルトあかし」や「シングルモルト江井ヶ嶋 シェリーカスク」などが、海外などでも高評価されています。

 

倉吉蒸溜所

倉吉蒸溜所

所在地:鳥取県倉吉市
松井酒造

鳥取県の倉吉市にある松井酒造合名会社は、「倉吉」などの海外原酒をブレンドしたウイスキーを発売しています。2017年頃から小型のポットスチルを導入し、蒸留所としてウイスキーの生産を開始しました。2020年には「シングルモルト松井」がアメリカで行われたコンペティションの「World Whisky部門」で最高賞をとっています。リリースしたウイスキー(海外原酒なのに日本語表記)に対して、いろいろ言われてきた蒸留所ですが…今後、頑張ってオリジナルのウイスキーをつくってほしいですね。

 

桜尾蒸留所

桜尾蒸留所

所在地:広島県廿日市市
中国醸造

中国醸造は、1918年創業のアルコールと酒類の製造販売を主にしている会社です。2018年に桜尾蒸留所を創業しました。現在は同蒸留所で作られる「桜尾ジン」が人気です。2021年には3年熟成の「シングルモルト桜尾」をリリース予定。

 

嘉之助蒸溜所

嘉之助蒸溜所

所在地:鹿児島県日置市
小正醸造

小正醸造は明治時代からある老舗の酒造メーカーです。2018年に嘉之助(かのすけ)蒸溜所をオープン。限定品ですが「NEW BORN」としてウイスキーを販売しています。見学ツアーを行っており、ウイスキーの製造がしっかりわかるような内容になっています。焼酎が有名な鹿児島の地ですが、地元にも愛されるようなウイスキー蒸留所になってほしいですね。

嘉之助 ニューボーン 2019 バーボンカスク 16ヵ月 ノンピート NEW BORN 57度 200ml

 

マルス津貫蒸溜所

マルス津貫蒸溜所

所在地:鹿児島県南さつま市
本坊酒造

本坊酒造のもう一つの蒸留所が、本土最南端にある津貫(つぬき)蒸溜所です。津貫は本坊酒造発祥の地でもあり、古くからこの土地で焼酎作りをしてきました。その良質な水で、ウイスキー作りを2016年から開始します。津貫蒸留所は見学可能。マルスウイスキーの歴史を学ぶことができる資料館もあります。

 

※2020年10月現在、一般見学を見合わせている蒸留所もあります。

 

ジャパニーズウイスキー全蒸留所を解説!おすすめ銘柄5選

今回は、現在(2020年8月)でも販売されているボトルを5つご紹介いたします。

サントリー 山崎&白州&知多(全て180ml) ジャパニーズウイスキー飲み比べ3本セット

180ml 3本セット 6000円
シングルモルト山崎・白州と、シングルグレーン知多の3本セットです。
現在は山崎、白州の品薄状態が続いています。サントリーのシングルウイスキーシリーズの3本が、一度の購入で揃うという意味では、割とお得なセットかもしれません。
少量なのでちびちび飲みたい方や、まだ飲んだことない方にもってこいですね!
品薄なので仕方がないことですが、定価である1本1140円よりも、かなり値段は高くなっています。

フロム・ザ・バレル 500ml

アルコール度数:51度 4400円
ニッカウヰスキーの作る、アルコール度数51度のブレンデッドウイスキーです。ブレンデッドでありながら、51%というボリュームは珍しいですね。
一見地味なフロムザバレルですが、実はウイスキーマニアのなかでは昔から評価の高いウイスキーです。
甘みを感じることのできる、しっかりとした樽香が特徴です。ストレートで飲めるほどの柔らかさと余韻があります。
お値段が定価の2倍ほどで高価です。近所の酒屋を探しまくれば、まだあるかもしれません…

ホワイトオーク あかし シングルモルト 500ml

アルコール度数:46度 500ml 4300円
江井ヶ嶋酒造のシングルモルト「あかし」です。シングルモルトが枯渇する中で、まだ販売が続けられていることに感謝したいですね。
ブレンデッドウイスキーの「あかし」と比べると、当然ですが別物です。華やかでちょっとクセがありつつも、スムーズでドライ。ハイランドモルトのようです。
熟成が若いせいか、円熟した味わいではありませんが、スコッチにも劣らないジャパニーズシングルモルトです。

シングルグレーンウイスキー 富士

アルコール度数:46度 5500円
富士御殿場蒸留所のシングルグレーンウイスキーである「富士」は、2020年4月に販売されました。
今までは蒸留所限定でグレーンウイスキーをボトリングしていましたが、ついに一般販売が開始されました。
バニラ、完熟系フルーツ、ハチミツのような濃厚な香り。味わいもボディーがしっかりしています。骨格のあるウイスキーなので、ハイボールでもおいしいです。
お値段はグレーンウイスキーの割に高いな、と思いますが、納得できるクオリティーですね。

マルス シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2019

アルコール度数:48度 16000円
こちらは通常販売が終了しているボトルですが、駒ヶ岳はこれからが期待できるシングルモルトである為、ご紹介します。
シングルモルト駒ヶ岳は不定期にボトリングされる、限定品になっています。
このボトルは2019年にリリースされたのもので、フルーティーでやわらかな味わいです。
すべにプレミア価格(定価の2倍)になっていますが、今のうちに持っておきたいジャパニーズシングルモルトですね。

まとめ

蒸留所一覧
余市蒸溜所 <北海道余市町>  ニッカウヰスキー
厚岸蒸溜所 <北海道厚岸町>  堅展実業
遊佐蒸溜所 <山形県遊佐町>  金龍
宮城峡蒸溜所 <宮城県仙台市>  ニッカウヰスキー
安積蒸溜所 <福島県郡山市>  笹の川酒造
秩父蒸溜所 <埼玉県秩父市>  ベンチャーウイスキー
白州蒸溜所 <山梨県北杜市>  サントリースピリッツ
マルス信州蒸溜所 <長野県宮田村>  本坊酒造
富士御殿場蒸溜所 <静岡県御殿場市>  キリンディスティラリー
静岡蒸溜所 <静岡県静岡市>  ガイアフロー
三郎丸蒸留所 <富山県礪波市>  若鶴酒造
知多蒸溜所 <愛知県知多市>  サントリー
長濱蒸溜所 <滋賀県長浜市>  長濱浪漫ビール
山崎蒸溜所 <大阪府島本町>  サントリースピリッツ
江井ヶ嶋酒造 <兵庫県明石市>  江井ヶ嶋酒造
倉吉蒸溜所 <鳥取県倉吉市>  松井酒造
桜尾蒸留所 <広島県廿日市市>  中国醸造
嘉之助蒸溜所 <鹿児島県日置市>  小正酒造
マルス津貫蒸溜所 <鹿児島県南さつま市>  本坊酒造

おすすめ銘柄5選
山崎・白州・知多のセット、フロム・ザ・バレル、あかし シングルモルト、シングルグレーンウイスキー 富士、シングルモルト駒ヶ岳 リミテッドエディション2019

 

 

ジャパニーズウイスキーブームが始まってから数年が経ちますが、依然として国産ウイスキー(特にシングルモルト)の供給が滞っている状態です。各メーカーは増産体制で、フル生産を行っていますが、商品が再びリリースされるのには時間がかかりそうですね。

そして全国各地に蒸留所がオープンしています。日本のウイスキーの生産量は、過去最大を更新し続けている状態です。今後のジャパニーズウイスキーのさらなる発展と進化に期待していきたいですね!

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧いただきありがとうございました。それでは、また。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました