シングルモルトウイスキー「タリスカー10年」おすすめ銘柄解説

ユースケ
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こんばんは。ユースケです。

僕の自己紹介:経歴9年の現役バーテンダー。ウイスキー文化研究所認定「ウイスキーエキスパート」。JSA認定「ソムリエ」。

この記事ではシングルモルトウイスキー「タリスカー10年」の解説と、タリスカー蒸留所のラインナップからおすすめ銘柄をご紹介致します。タリスカーを飲んだことのない「ウイスキー初心者」の方から、大好きでいつもお飲みになっている方まで、タリスカーに興味のある方に有益な情報を分かりやすく解説していきたいと思います。

 

シングルモルトウイスキー「タリスカー10年」おすすめ銘柄解説「タリスカー」とは?

タリスカー蒸留所とは?

スコットランド・インナーヘブリディーズ諸島の中で最大の島「スカイ島」にある、モルトウイスキーの蒸留所です。ウイスキーはスモーキーでコショウのようなスパイシーな香りが特徴的で、最近は「タリスカースパイシーハイボール」という、ハイボールに黒コショウを振りかけた飲み方が人気となり、今ではディアジオ系列のシングルモルトのなかで1,2を争う販売量となっています。

スカイ島は「ミスト・アイランド(海霧の島)」とも呼ばれており、複雑な形状の海岸線と、「ファイブ・シスターズ」という高くそびえたつ山々が多いことで霧が発生しやすい島です。スコットランド本土ともまた違う、風光明媚な景観であることから自然を楽しみたい観光客に人気の島となっています。

タリスカー蒸留所の創業は1830年で、2016年に「トラベイグ蒸留所」ができるまでは、スカイ島唯一の蒸留所でした。1928年にDCL社(ディスティラーズ・カンパニー・リミテッド)に買収されて、現在はMHD(モエヘネシー・ディアジオ)の所有となり生産を続けています。

蒸留器には他の蒸留所にはない特徴があり、初溜釜のラインアームの形状は途中でU字型に曲げられています。この複雑な形状から生み出されるニューポットは、樽での熟成を経てスモーキーかつ、フローラルな香りを持つ個性的なウイスキーとなります。

タリスカー蒸溜所

所在地: スコットランド・スカイ島
オーナー: MHD(モエヘネシー・ディアジオ)
創業年: 1830年
蒸留器(ポットスチル): ランタンヘッド型 5基 (初留釜2基、再留釜3基)
発酵槽(ウォッシュバック): オレゴン松8基
貯蔵方式: ダンネージ式
仕込み水: 背後の丘にある複数の泉
仕込み麦芽のフェノール値: 20~25pm(ヘビリーピーテッド麦芽75%、ノンピーテッド麦芽25%)

 

タリスカー蒸溜所の歴史

1830年: 創業者「マッカスキル兄弟」によって設立。

1880年代: 地元の神父「ロデリック・マクラウド」の所有となる。

1928年: DCL社(ディスティラーズ・カンパニー・リミテッド)が買収する。創業以来続けてきた「3回蒸留」を止め、2回蒸留に切り替わる。

1960年: 蒸留所で火災が発生。蒸留所は2年後に復活する。

1986年:  DCL社が「ギネスグループ」に買収される。

1987年: 「タリスカー10年」が発売開始。

1997年: MHDの所有となる。

2014年: ノンエイジ商品「タリスカーストーム」が発売開始。

2018年: 「タリスカー 10年200mlボトル」が発売開始。

2020年: 「タリスカー 41年」が全世界限定2000本で販売される。

 

シングルモルトウイスキー「タリスカー 10年」解説

タリスカー 10年
シングルモルトウイスキー
アルコール度数: 45.8%
容量: 700ml
参考価格: 3500円

商品説明

タリスカー 10年は1987年の発売開始以来「アイランズモルトの代表」として人気となった商品です。MHDのシングルモルトのなかでもトップクラスの売上本数を誇ります。日本市場では「ハイボール」でも需要も増加しており、数年前まではBARでしか飲めないウイスキーでしたが、現在ではカジュアルな飲食店でも「スパイシーハイボール」が飲まれるようになりました。

構成原酒はバーボン樽を組み替えた「ホグスヘッド」がメインで、そのほかシェリーカスクも使用しています。タリスカーは、熟成樽は2回目以降の「リフィルカスク」を使うことにこだわっています。樽からの影響力を調整する為、余分に風味をつけさせない為に、このような製法にしているようです。

テイスティング・ノート

オレンジ、燻製、焦がした焼き魚、メープルシロップ、濡れた土、ジンジャーエール、フラワーブーケの香り。

口に含むと、甘く感じるが、すぐにドライでスモーキー。ビターな余韻。力強くミディアムボディ。適度な余韻と飲みやすさがある。

タリスカー10年は、スモーキーさとフローラル感が見事に調和している印象です。クセがあり、個性的であることは間違いありませんが、アイラ島のヘビリーピーテッドモルトと比べると、落ち着きがあって、シングルモルトとしてのバランスの良さを感じます。

ここ数年は、ラベルデザイン変更時に、中身のウイスキーがライトな味わいに変化しているように感じます。それでも、樽香が控えめでありながら飲みごたえがあり、加水しても崩れない味わいは見事だと思います。

 

シングルモルトウイスキー「タリスカー 10年」おすすめ銘柄解説

ラフロイグ蒸留所がリリースするおすすめの銘柄をご紹介致します。

シングルモルトウイスキー「タリスカー ポートリー」

タリスカー ポートリー
シングルモルトウイスキー
アルコール度数: 45.8%
容量: 700ml
参考価格: 5500円

タリスカー ポートリーは、ポートワイン樽で後熟を施した甘みのあるタリスカーで、「ポートリー」とは、スカイ島にある最大の港町の名前です。

構成原酒にはアメリカンオークとヨーロピアンオークのリフィル樽で熟成させたものを使用しています。そして、通常商品ではあまり使用されていない、ヘビリーチャー(内側を強く焦がした)樽で熟成させた原酒もブレンドしています。

さらに、ポートワイン樽で2回目の熟成(後熟)をすることで、フルーティーな香りと上品な甘さを生み出し、「10年」とは全く違う個性となります。ピーティーな香りは少し控えめになり、ストレートで飲んでもなめらかさがある飲みやすい味わいになっています。

 

まとめ

シングルモルトウイスキー「タリスカー10年」おすすめ銘柄解説「タリスカー」とは?
・スコットランド・インナーヘブリディーズ諸島の中で最大の島「スカイ島」にある蒸留所。スモーキーでコショウのようなスパイシーな香りが特徴的なウイスキーを作る。

シングルモルトウイスキー「タリスカー 10年」解説
・MHDのシングルモルトのなかでもトップクラスの売上本数を誇る銘柄。アイラ島のヘビリーピーテッドモルトと比べると、落ち着きがあって、シングルモルトとしてのバランスの良さを感じる。

シングルモルトウイスキー「タリスカー 10年」おすすめ銘柄解説
・シングルモルトウイスキー「タリスカー ポートリー」。ポートワイン樽で後熟を施した甘みのあるタリスカー。

 

 

かつてはブレンデッドウイスキーの原酒用としての需要のみでしたが、タリスカー10年の人気に火が付き、現在では世界中で愛されるシングルモルトとなりました。タリスカー蒸留所は2008年に発酵槽を増設し、仕込みの量を増やしています。ノンエイジ商品の販売が相次いだことで、「10年」の供給も心配される声もありましたが、変わらぬクオリティーで販売し続けていることはうれしい限りです。

2019、2020年と長期熟成が販売され、蒸留所としての可能性もどんどん広げています。タリスカー10年だけでなく、他のラインナップも含めこれからも注目していきたいですね。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧いただきありがとうございました。それでは、また。

 

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