【2023年版】6000円以内|バーテンダーおすすめのストレートでおいしいシングルモルトウイスキー6選

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTubeTikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では6000円以内で購入できる、ストレートで飲むとおいしいシングルモルトウイスキーをご紹介致します。

皆さんはウイスキーを「ハイボール」や「ロック」で飲んでいませんか?

確かにハイボールやロックで飲むウイスキーもおいしいのですが、ウイスキー本来の味わいを愉しむには「ストレート」で飲むのが最も適しています。

そこで今回は、ハイボールやロックではなく、ストレートで飲むと美味しいリーズナブルなシングルモルトを、バーホワイトオークのオーナーバーテンダーである私、ユースケが選出。

正直言って6000円以内の予算ですと、ストレートでおすすめしたいシングルモルトは少ないのが現状ですが、これからご紹介する6本はどれもクオリティの高いウイスキーだと思います。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

【2023年版】6000円以内|バーテンダーおすすめのストレートでおいしいシングルモルトウイスキー6選

  1. アードベッグ 5年 ウィービースティー
  2. ブッシュミルズ シングルモルト 12年
  3. カーデュ 12年
  4. ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ
  5. タリスカー 10年
  6. クラガンモア 12年

※2023年3月時点のAmazon価格を参考に選出。

 

【2023年版】6000円以内バーテンダーおすすめのストレートでおいしいシングルモルトウイスキー6選|アードベッグ5年ウィービースティー

アードベッグ 5年 ウィービースティー

  • スコッチウイスキー
  • アルコール度数:47.4%
  • 容量:700ml
  • 参考価格:5900円

「アードベッグ 5年 ウィービースティー」は2020年7月に新ラインナップとして追加された短期熟成の商品です。アードベッグ10年が絶対的な存在である中でも、燻製香、ヨードチンキ、火薬、バーベキューのようなクセの強さは一級品で、アードベギャン(アードベッグの熱狂的なファン)からも高い評価を受けています。

スモーキーでピーティーなウイスキーは、ハイボールやロックなどでも十分においしいのですが、アードベッグの異常とまで言えるクセの強さをしっかりと味わうのであれば…

やはりストレートです。

6000円以内の予算であれば、「アイラピーテッドモルト」の中ではアードベッグ 5年 ウィービースティーがストレートでおいしいシングルモルトウイスキーの代表格であることは間違いなし。

スモーキーモルトは値上がり傾向にあり、アードベッグ5年の定価も値上がりしているので、いつまで6000円以内で飲めるか分からない状況。これ以上高くならないことを祈りましょう。

アードベッグ 5年

 

【2023年版】6000円以内バーテンダーおすすめのストレートでおいしいシングルモルトウイスキー6選|ブッシュミルズ シングルモルト 12年

ブッシュミルズ シングルモルト 12年

  • アイリッシュウイスキー
  • アルコール度数:40%
  • 容量:700ml
  • 参考価格:4700円

今回唯一のアイルランドウイスキーとなった「ブッシュミルズ シングルモルト 12年」は「ブッシュミルズ シングルモルト 10年」の上位ボトルとして販売されている商品です。

ノンピーテッド麦芽で仕込まれており、アイルランド伝統の3回蒸留でつくられたウイスキーは、一言でいうと「クリア&スムース」クセが少なくて飲みやすいシングルモルトの代表格といっていい銘柄です。

ブッシュミルズの熟成にはシェリー樽が2割程度使われており、残りはバーボン樽。ファーストフィル(一回目)からセカンド、サードと、新しい物からリフィル樽まで幅広く利用しています。

ノンピーテッド麦芽で仕込まれているのに、ストレートでもしっかりと飲みごたえを感じるのは、様々な熟成樽によって原酒造りが行われているからでしょうか。モルト本来の風味と樽香、フルーティーなアロマのバランスが絶妙。やはりこのウイスキーはストレートで飲むべきです。

10年物の方がリーズナブルですが、12年を選出した理由としてはこちらの方がストレートで飲んだ時の余韻がしっかりとしているから。この辺は個人的な好みにもなりますね。

「ブッシュミルズ シングルモルト10年」もストレートで飲むのには十分おいしいと思うので、興味のある方は両方とも飲み比べてみて下さい。

ブッシュミルズ シングルモルト 12年

 

【2023年版】アイリッシュウイスキー蒸留所51カ所解説の記事↓

 

【2023年版】6000円以内バーテンダーおすすめのストレートでおいしいシングルモルトウイスキー6選|カーデュ 12年

出典:https://www.whisky.com/whisky-database/distilleries/details/cardhu.html

カーデュ 12年

  • スコッチウイスキー
  • アルコール度数:40%
  • 容量:700ml
  • 参考価格:4900円

カーデュ(カードゥ)12年はジョニーウォーカーの重要な原酒として有名なシングルモルトウイスキーです。モルティーで柔らかい個性はブレンデッドウイスキーの構成には非常に向いています。シングルモルトとしても評価は高く、そのうえ価格高騰が続く中でも5000円程で購入可能であることから今回選出しました。

ストレートでおいしいウイスキーは「個性的」な銘柄が多くなる思いますが、カーデュはどちらかというと控えめタイプ。自己主張が激しくないので、ブレンデッドウイスキーの原酒として優秀なのは分かります。

しかしシングルモルトとして飲まれる場合は「個人技」が必要であって、モルト自体の個性は欠かせません。カーデュはピートが強い訳でも、特徴的な熟成が施されている訳でもありません。正直言って、なぜ美味しいのか説明するのが難しいです。間違いなく言えるのは、王道のスペイサイドモルトらしいバランスのとれた味わいだということ。

繊細でスムースなのでハイボールやロックよりも、やはりストレートが適しています。

 

【2023年版】6000円以内バーテンダーおすすめのストレートでおいしいシングルモルトウイスキー6選|ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ

ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ

  • スコッチウイスキー
  • アルコール度数:50%
  • 容量:700ml
  • 参考価格:4800円

スコットランド・アイラ島にあるブルックラディ蒸留所でつくられているライトピーテッドタイプのシングルモルトウイスキー。フェノール値は3~5ppmとなっており、ほぼノンピートといっても良いでしょう。スモーキーモルトの多いアイラ島の中で、クセのないモルトは「少数派」ですが、ウイスキーの品質には定評があります。

「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」は、蒸留所の経営が移り変わっていた「苦境な時代」を乗り越え完成したフラッグシップボトルです。このウイスキーを生み出したのは皆さんご存じの伝説の男「ジム・マッキュワン」氏。

マッキュワン氏は「ビーム社暗黒時代(サントリーが買収する前)」から、ウイスキーの生産を復活させ、スコットランド産モルトの導入などを経て、蒸留所のコンセプを新たに構築し、ブランド力を強化。ブルックラディのウイスキー造りの基礎を組み立て直すことに成功します。

ユースケ
ユースケ

ジム・マッキュワンさんが解説したブルックラディ蒸留所のセミナーに参加したことがありますが、話が面白かった!当時のビーム社のことは相当嫌いだったみたいです(笑)

 

「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」をストレートにおすすめする理由としては、エレガントで複雑なアロマがあるから。

ウイスキーの熟成樽由来のバニラ、ハチミツのアロマのほか、どことなくハーブ、スパイスの香りと、お花、モルト、フレッシュフルーツ。

年数表記のないボトルでありながら個性がしっかりとしており、50%という若干高めの設定でもアルコール感を感じさせません。しかも5000円以内で購入可能。コスパの良さには驚くばかりです。

ブルックラディ蒸留所のウイスキーはヘビリーピーテッドの「ポートシャーロット」や「オクトモア」などの、個性が強いスモーキーモルトの方に人気が集まっていますが、昔から続くハウススタイルであるブルックラディを忘れてはいけません。

飲んだことのない方はぜひ一度味わってみてください。

 

【2023年版】6000円以内バーテンダーおすすめのストレートでおいしいシングルモルトウイスキー6選|タリスカー 10年

タリスカー 10年

  • スコッチウイスキー
  • アルコール度数:45.8%
  • 容量:700ml
  • 参考価格:4500円

スコットランド・スカイ島で造られているシングルモルト。タリスカー10年は「ハイボールにあうスコッチウイスキー」のイメージが強いと思います。確かにハイボールにしてもおいしいのは事実ですが、ピーティーさや独特のスパイシーさが魅力的で、ストレートでも十分に楽しめるポテンシャルを持っています。

「タリスカーハイボール」が有名になったのは、業界最大手のMHDによるマーケット戦略が巧みであったことから。黒胡椒を振りかける「スパイシーハイボール」は、これまでのウイスキーハイボールとは別物と認識させる程のインパクトを与え、タリスカーの名前を全国区に広めるきっかけとなったことは間違いありません。

しかしウイスキーに対して「ソーダ」だけならまだしも、黒胡椒を加えてしまうことは、「ウイスキーの飲み方」ではなく、完全に「カクテル」となります。個人的にはタリスカー本来のスパイシー感を阻害してしまっているようにも感じるので、スパイシーハイボールに関してはあくまでもウイスキーカクテルとして捉えています。(美味しいけどね)

タリスカー10年の甘み、ピート、スパイス、樽香のバランスは絶妙なので、ストレートでぜひ飲んでほしいと思っています。

 

 

【2023年版】6000円以内バーテンダーおすすめのストレートでおいしいシングルモルトウイスキー6選|クラガンモア 12年

クラガンモア 12年

  • スコッチウイスキー
  • アルコール度数:40%
  • 容量:700ml
  • 参考価格:4300円

スペイサイドの美酒「クラガンモア」。リーズナブルな価格で購入できる、ストレートでおいしいシングルモルトウイスキーといえば、このウイスキーを外すわけにはいきません。

クラガンモアはブレンデッドウイスキー「オールドパー」のキーモルトとして有名ですが、オフィシャルボトル「クラガンモア12年」のバランスの良さは、一部のモルトファンの中ではそれ以上に知れ渡っています。

特徴な一言でいうと「華やか」。優しくてなめらか。とにかく優しい。モルト界の癒し系。スペイサイドモルトらしく若干のピーティーさもありますが、それは「クセ」ではなく全体に複雑さをもたらしています。

クラガンモアは加水しすぎるとバランスを失いやすいので、やはりストレートで飲むのがベスト。ハイボールでも決して悪くはありませんが、フィニッシュにかけての余韻に関しては弱くなってしまうので、クラガンモアの良さを100%感じることはできません。

クラガンモアは刺激が少なく「ウイスキーストレート初心者向け」のシングルモルトだと思うので、普段ストレートで飲むことの少ない方は、クラガンモア12年をきっかけにウイスキーをストレートで飲む素晴らしさに気が付いてほしいと思っています。

クラガンモア12年

 



 

シングルモルトウイスキーのおいしさを100%愉しむことができる飲み方は「ストレート」しかありません。ストレートでウイスキー本来の味わいを思う存分堪能しましょう♪

なお、ウイスキーをストレートで飲む時のコツや、ウイスキーの飲み方についてはこちらの記事で解説していますので、気になる方はそちらも是非ご覧ください。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

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