【種類豊富】シングルモルトウイスキー「トマーティン」おすすめ銘柄22選

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では、日本の宝酒造がオーナーとなっている、スコットランド・ハイランドの蒸溜所「トマーティン」のおすすめシングルモルトウイスキーを22本ご紹介致します。

各オフィシャルボトルの値段や、トマーティン蒸留所について知りたい方にもおすすめの内容となっております。

トマーティンは日本市場での人気が高く、オフィシャルボトルのラインアップが充実している影響もあって、シングルモルトの売上本数は10位以内にランクインしています。定番ラインアップの他、限定商品を含めるとその種類は豊富です。

そこで今回は、2024年5月時点で購入できるおすすめボトルをピックアップ。定番ラインナップはもちろん、長期熟成の高級ウイスキー、免税店向けの限定ボトルも登場。

トマーティンの各銘柄とその魅力を余すことなくご紹介致します。

 

 

 

【種類豊富】シングルモルトウイスキー「トマーティン」とは?

出典:https://tomatin.com/

トマーティン Tomatin

地域:ハイランド
設立年:1897年
オーナー:宝酒造
輸入元:国分グループ本社(株)
蒸留器:初留x6基、再留x6基
仕込み水:オルタ・ナ・フリス川
年間生産量:500万リットル

トマーティンはスコットランドのトマーティン村に位置し、ハイランド地域に属する蒸溜所です。トマーティンは村の名前に由来しており、スコットランドやアイルランドのゲール語で「杜松の木の茂る丘」を意味しています。

ロンドンから北西に約900km、インバネスから南に約25kmの距離にあり、村は人口約500人で、周囲にはスコットランドの伝統的な風景が広がる、自然豊かな土地。休日には、世界中から多くの訪問客がトマーティン蒸留所の為に村を訪れています。

 

トマーティンの所有者は「宝酒造」

出典:https://www.takara-intl.co.jp/business.html

蒸留所は現在、日本の宝酒造が所有しています。国内での正規販売元は国分グループ本社。

トマーティンのウイスキーの約80%は、自社ブランドのブレンデッドウイスキー「エンシェント・クラン Antiquary」や「タリスマン Talisman」の原酒に使用されています。

16世紀以来、この地域ではウイスキーが蒸留されてきましたが、トマーティン蒸留所は1897年に設立されました。当初は2つの蒸留器で運営。1958年までに生産能力を向上させるために蒸留器が増設され、1970年代には年間1250万リットルのウイスキーを生産する大型蒸溜所へと成長します。

しかし、その後はウイスキーの需要低迷により経営が悪化。1986年に宝酒造と大倉商事の合弁会社によって買収されます。

一時はスコットランド最大のモルト蒸留所として知られていましたが、ウイスキー不況により低迷したことで、蒸留器の一部は解体され、生産量は500万リットル程度に減少しました。

ここ数年は、シングルモルトの展開に注力したことで評判を高めています。主力製品の範囲は拡大され、オフィシャルボトルのラインアップを豊富に展開。他の蒸溜所ではなかなかリリースされていない、32年物や40年を超える長期熟成ウイスキーも限定的にリリース。

さらには、これまでのスタイルとは異なる、ライトピーテッドで仕込まれた「ク・ボカン」の生産もスタートさせ、伝統を重んじながらも革新的にウイスキー造りを行っています。

 

トマーティン蒸留所の生産設備

出典:https://tomatin.com/

トマーティン蒸溜所では、大麦麦芽はシンプソンズ社製のノンピートとピーテッドの2種類で仕込みが行われています。

糖化槽(マッシュタン)古いものと新しいものがあり、お湯は一般的な3回に分けて投入。抽出された麦汁はステンレス製のウォッシュバックに送られます。トマーティンでは発酵時間の「長短」にはこだわりがなく、約54時間から110時間という、やや幅のある発酵時間で生産されています。

ポットスチルは最盛期には23基もありましたが、宝酒造が買収した後の2000年に、11基が取り外され、現在は12基が稼働しています。ウォッシュスチル(初留器)とスピリッツスチル(再留器)は並んでおり、スピリットスチルは4基のみが稼働している状態。

ポットスチル内の温度調整は、大規模蒸留所としては異例なアナログ方法。サイトグラス(窓)がないため、内部の状態を把握するために、内部にボールをロープで吊り下げ、スチルのヘッドに打ち付ける音を聞きながら調整が行われています。

トマーティン蒸溜所の熟成樽は、バーボン樽が70%を占め、その他にシェリー樽やワイン樽などを使用。樽の製造・修理は、蒸溜所内に併設された専用のクーパレッジで行われ、使用される樽の管理を全て自社で行っています。

貯蔵庫は14棟あり、最大で200,000樽が収容可能。貯蔵庫の管理はバーコードで行われており、樽の種類はヘッドにつけた「色」で分類されています。

 

トマーティン蒸溜所のスモーキ―モルト「ク・ボカン」

出典:https://tomatin.com/

トマーティン ク・ボカン シグネチャー

  • シングルモルトスコッチウイスキー
  • 製造元:トマーティン蒸溜所
  • 46% 700ml
  • 楽天市場価格[2024年5月]:6,023円

トマーティンとは別ブランドで造られているのが、スモーキーモルト「ク・ボカン」。

「トマーティン ク・ボカン シグネチャー」は、ミディアム・ピーテッドとなる、フェノール値15ppmのモルトで仕込まれており、最低でも8年間以上さまざまな樽で熟成させた原酒を合わせてつくられています。

「ク・ボカン Cù Bòcan」とは、トマーティン蒸留所があるハイランド地方・インバネスに伝わる伝説の魔犬の名に由来。アイラ島のスモーキ―モルトと比べれば穏やかですが、「ク・ボカン」はハイランドらしからぬ燻製香が特徴的。スタンダードのトマーティンはノンピートモルトなので、その個性は大きく異なります。

スモーキーさに柑橘系のアロマ。ドライフルーツ、スパイス、ハーブ、オーク樽。

ハイボールにすると香りがはじけ、奥深くてコクのある味わいを愉しむことができます。

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トマーティンをハイボールで楽しむ

正統派ハイランドモルトであるトマーティンの個性は、ピートのクセをほとんど感じないので飲みやすい味わいです。ウイスキー初心者にもおすすめできますし、炭酸で割っても風味が落ちることもないので、シングルモルトとしての個性も失いません。

トマーティンはハイボールでも豊かな個性を楽しめるので、「トマーティンハイボール」はおすすめ。ハイボールにするなら、「トマーティン レガシー」と「トマーティン12年」の2本が適しています。

値段もお手頃ですし、アルコール度数、樽香、フルーティーさのバランスを考えたときも、炭酸との相性は良いと思います。

 

 

 

【種類豊富】シングルモルトウイスキー「トマーティン」おすすめ銘柄22選|一覧

出典:https://tomatin.com/

1ページ目
1.トマーティン レガシー
2.トマーティン 12年
3.トマーティン カスク・ストレングス
4.トマーティン 14年 ポート・カスク
5.トマーティン 18年
6.トマーティン 30年
7.トマーティン 15年 アメリカンオークカスク
8.トマーティン 15年 モスカテル フィニッシュ
9.トマーティン ペドロ・ヒメネスフィニッシュ 2001
10.トマーティン ディケイズ II

2ページ目
11.トマーティン ファイブヴァーチューズ アース
12.トマーティン ファイブヴァーチューズ ファイアー
13.トマーティン ファイブヴァーチューズ ウォーター
14.トマーティン ファイブヴァーチューズ メタル
15.トマーティン 12年 2008 コニャック エディション
16.トマーティン 12年 2008 モンバジャック エディション
17.トマーティン 12年 2008 ソーテルヌ エディション
18.トマーティン 12年 2008 リヴザルト エディション
19.トマーティン 31年 1990
20.トマーティン 36年
21.トマーティン 40年
22.トマーティン 1971 ウェアハウス6 コレクション 44年

 

 

シングルモルトスコッチウイスキー|トマーティン レガシー

トマーティン レガシー

  • 43% 700ml
  • 楽天市場価格[2024年5月]:3,200円

「トマーティン・レガシー」は、トマーティン蒸留所が1897年の創業以来受け継いできた遺産であるウイスキーを、多くの人々に楽しんでもらいたい!という思いでつくられたノンエイジ商品。

バーボン樽とアメリカン・ヴァージン・オーク樽で熟成された原酒をブレンド。

やや明るい琥珀色で、レモンや青りんごのフレッシュな味わいとキャンディーのような甘さが特徴です。ピーチ、パイナップル、バニラ、リンゴ、ペッパー&スパイス。

飲み口はどらいでスッキリ。ややオイリーに感じるところも。

軽やかで爽やかな個性。ストレートというよりは、やはりハイボールで飲むのがおすすめです。

 

 

シングルモルトスコッチウイスキー|トマーティン 12年

トマーティン 12年

  • 43% 700ml
  • 楽天市場価格[2024年5月]:3,938円

トマーティンのフラッグシップボトル。「トマーティン 12年」はバーボン樽、リフィル・ホグスヘッド、シェリー樽の原酒をバランスよく合わせ、最後に8ヶ月間シェリー樽で後熟を施しています。

香りはミルキーで、ホイップクリームのようなニュアンス。フルーティーで青りんご、洋梨、シトラス系。バニラのフレーバーも豊富。円熟味がありつつも、若いウイスキー特有的なドライさも。

口に含むと滑らかでスパイシー。「トマーティン レガシー」でも感じるように、ペッパーっぽさがあります。紅茶、腐葉土、キャラメル、ライ麦パン。奥行きがあり、複雑な印象。フィニッシュにかけてはドライでオイリー。12年物の割にはやや若く感じるような個性です。

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トマーティン12年の評価

トマーティン12年は、日本で圧倒的な知名度がある訳ではありませんが、国際的な品評会で好成績を残すなど、ウイスキーファンのみならずプロからも評価されています。

「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)2019」ではダブルゴールドを受賞。

12年物のカテゴリーの中でも評価は高く、値段もリーズナブル。近年値上がりが続くシングルモルトスコッチですが、トマーティン12年は大きく値上げが行われるわけでもなく、そのクオリティ一も保っているので優秀なウイスキーです。

 

トマーティン12年の定価

トマーティンの定価(希望小売価格)は2024年5月現在、7,000円(税抜)。

しかし、実際の流通価格は税込み4000円~5000円。他のシングルモルトスコッチウイスキーと比べてもお買い得です。

2014年頃の流通価格は3700円程で、10年経ってもほとんど値上がりがないことには驚くというか、むしろ大丈夫か?と思ってしまうほど(笑)

 

 

シングルモルトスコッチウイスキー|トマーティン カスク・ストレングス

トマーティン カスク・ストレングス

  • 57.5% 700ml
  • 楽天市場価格[2024年5月]:8,030円

トマーティンのオフィシャルボトルはほとんどの銘柄は「43%」か「46%」に加水調整されていますが、この「トマーティン カスク・ストレングス」は無加水で瓶詰されている数少ない商品。

「トマーティン カスク・ストレングス」は、ファーストフィルのバーボン樽とファーストフィルのオロロソシェリー樽を使用。原酒特有のリッチで甘みのある特長を活かし、甘く煮詰めたシュガーシロップのような個性を感じます。

バニラ、オレンジ、レモン、洋梨、アーモンド、クルミ、ジンジャー、甘草。

原酒はバーボン樽・シェリー樽共にファーストフィルというだけあって、力強さを伴うリッチでパワフル味わいです。

流通価格は8000円台。カスクストレングスのウイスキーの価格は上昇傾向にありますが、ノンエイジとはいえこの値段は嬉しいですね。コスパに優れた1本です。

 

 

 

シングルモルトスコッチウイスキー|トマーティン 14年 ポート・カスク

トマーティン 14年 ポート・カスク

  • 46% 700ml
  • 楽天市場価格[2024年5月]:10,450円

「トマーティン 14年 ポート・カスク」は、13年間リフィルバーボン樽でじっくりと熟成させた後、1年間ポートワイン樽(ポートパイプ)で後熟をしている商品。トマーティンのモルティーでオイリーな風味と、ポートワインからの甘い芳香や果実味が混じり合って個性です。

トマーティンに限らず、スコッチのオフィシャルボトルにポートワイン樽を使用することは珍しくはなくなりました。シェリー樽がウイスキー業界全体で枯渇している状況が続いている中で、各メーカーはシェリー樽に替わる新たな樽を模索中。もちろんシェリーと全く同じ風味とはなりませんが、ポートワイン樽からのリッチなフルーティーさを魅力的だと感じている造り手は増えていると思います。

「トマーティン 14年 ポート・カスク」は、わずか1年の後熟ですが、ポート樽由来の甘い香りを感じます。

ややアルコール感があるものの、洋梨、キャラメル、チョコレートのような香り。全体的には優しい印象で、トマーティンのやわらかさを引き立てつつ、過度な個性は与えておらず、全体的にバランスがとれています。

 

 

シングルモルトスコッチウイスキー|トマーティン 18年

トマーティン 18年

  • 43% 700ml
  • 楽天市場価格[2024年5月]:17,612円

「トマーティン 18年」は、リフィル・ホグスヘッドで16年以上熟成させた後、残り2年間をオロロソシェリー樽で後熟。シェリーを思わせる熟成香とフルーティーな香りが特徴的です。

「トマーティン 14年 ポート・カスク」の上位版となる18年ですが、14年と比べると個性的で飲みごたえのある印象です。トマーティンらしい優しい味わいは14年と共通に感じますが、18年の方が余韻の長さと全体的なボディに厚みがあります。

ラズベリー、シナモン、キャラメル、白桃、洋梨、ダークチョコレート、シナモン、ブルーベリージャム、レーズン。

18年物のシングルモルトウイスキーは、大きく分けると「なめらか系」「しっかり系」「バランス型」に分かれると思いますが、トマーティン18年は「なめらか系」。ソフトすぎることはありませんが、飲み手がリッチなタイプを想像していた場合、少しインパクトに欠ける部分もあるかもしれません。

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シングルモルトスコッチウイスキー|トマーティン 30年

出典:https://www.kokubu.co.jp/brand/101/7740181.html

トマーティン 30年

  • 46% 700ml
  • Amazon価格[2024年5月]:¥88,000 税込

日本で販売されている定番ラインナップの最高峰「トマーティン30年」。

このウイスキーは、75%がファーストフィルバーボン樽で熟成され、長期熟成によって原酒はクリームのように滑らか。華美な甘さも特徴的。残りの25%は、リフィルバーボン樽を使用。絶妙なブレンドによって、フルーティーさとトマーティン本来の個性が混じり合った、複雑でエレガントな味わいです。

香りはトフィー、キャラメル、バター、フルーティー。微かにココナッツ、バニラ、キャンディー、マーマレード、土っぽさ、コーヒー豆。甘い香り以外にも、樽からの香ばしさ、ハーブ、スパイスのニュアンスも。

このウイスキーは非常に飲みやすく、完璧にバランスが取れている一方、控えめであることは否めません。特に突出した個性がないことは、「物足りなさ」にも繋がってしまいます。

30年物となると原酒の構成も難しくなると思いますが、それでも絶妙なバランスを保っているのも事実。最小限の加水で、ストレートでゆっくりと味わいたいですね。

 

 

シングルモルトスコッチウイスキー|トマーティン 15年 アメリカンオークカスク

トマーティン 15年 アメリカンオークカスク

  • 46% 700ml
  • 楽天市場価格[2024年5月]:5,999円

「トマーティン 15年 アメリカンオークカスク」は、アメリカンホワイトオークの樽(リフィルバーボン樽)で熟成させた商品で、日本では並行輸入品として流通しています。

アメリカンオークの軽やかなバニラ、キャラメルの風味。シトラス系のフローラルなアロマが豊か。なめらかな口当たりです。フィニッシュにかけてはドライで、ペッパー、ウッディさの中にフレッシュさも感じます。

あえて「ファーストフィル樽」ではなく、リフィル(2回目以降の樽)を使用していることで、トマーティンらしい落ち着きとドライな味わいとなっていますが、ラベルに「アメリカンオークカスク」と表記するのであれば、もっと樽香が強くても良かったのでは…と個人的には思っています

 

 

シングルモルトスコッチウイスキー|トマーティン 15年 モスカテル フィニッシュ

トマーティン 15年 モスカテル フィニッシュ

  • 46% 700ml
  • 楽天市場価格[2024年5月]:18,000円

「トマーティン 15年 モスカテル フィニッシュ」は、10年間バーボン樽で熟成された後、ポルトガル産のモスカテル樽で5年間の後熟が行われている商品です。

モスカテルはシェリー酒の一種。マスカット種で造られており、甘く芳醇な味わいが特徴です。ハーブや果実のニュアンスが豊富。デザートワインとして飲まれるほか、料理に使用されることがあります。

ウイスキーでは主に「フィニッシュ(後熟)」に利用されることが多く、トマーティンだけでなく多くの蒸溜所でモスカテル樽による原酒造りが行われています。

香りはマスカットというより、アプリコットのようなアロマ。梨、リンゴ、蜂蜜。フルーティーな印象。シナモンのようなスパイスもわずかに感じられますが、甘やかな香りが主体で、バニラのような樽香はあまり感じません。

フィニッシュは中程度の長さで、アプリコットの風味が持続。加水するとフルーティーさは控えめになり、バニラ、トフィーのニュアンスが現れます。

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シングルモルトスコッチウイスキー|トマーティン ペドロ・ヒメネスフィニッシュ 2001

トマーティン ペドロ・ヒメネスフィニッシュ 2001

  • 55% 700ml
  • 楽天市場価格[2024年5月]:29,800円

「トマーティン ペドロ・ヒメネスフィニッシュ 2001」は、2001年に蒸留され、10年1ヶ月間をバーボン樽で熟成させた後、ペドロヒメネスシェリーバットで5年間のフィニッシュが施されている商品。

柑橘系のフレッシュな香りとバニラやココナッツの甘味。深みのあるドライフルーツの芳香やカスタードやバターソースの濃厚な味わい。

PX(ペドロヒメネス)シェリーで熟成させているトマーティンは珍しく、日本で販売されているボトルではこの商品のみ。トマーティン蒸溜所で限定販売されているボトルはありますが、現在もあるかどうかは確認がとれていません。

 

 

 

シングルモルトスコッチウイスキー|トマーティン ディケイズ II

トマーティン ディケイズ II

  • 46% 700ml
  • 楽天市場価格[2024年5月]:44,000円

「トマーティン ディケイズ II」は、 トマーティン蒸留所責任者グレアム・ユンソン氏によって選定された5つの年代の原酒を合わせた商品です。70年代、80年代、90年代、2000年代、2010年代に蒸留されたウイスキーが含まれており、8~21種類の原酒を選び抜き、慎重にブレンドされています。

1970年代の原酒がブレンドされているということは、50年前の原酒(50年物??)も選ばれているということ。トマーティンの限定ボトルの中でも、かなりリッチなブレンドがされています。

酒齢の高い原酒がブレンドされているだけあって、かなりリッチな印象。トロピカル香りがあり、マンゴー、パパイヤ、杏子豆腐、バニラ、クローブ、クミン。

口当たりは非常にまろやかで、刺激は少なくでジューシーな後味。フィニッシュにかけてはウッディネスな風味。アマレット、紅茶、シガー。

古酒をブレンドしている割には、いまだ4万円台で購入できるのは意外ですね。人気のある蒸溜所であれば(例えばアイラモルトなら)、10万円以上の値がついてもおかしくない程、貴重な原酒がブレンドされていると思いますが…

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