【種類豊富】シングルモルトウイスキー「グレンファークラス」おすすめ銘柄31選

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では、シェリー樽で伝統的なハイランドモルトを生産する「グレンファークラス  Glenfarclas 」のオフィシャルボトルを31本ご紹介致します。現在の値段や、グレンンファークラス蒸留所について知りたい方にもおすすめの内容となっております。

グレンンファークラスのオフィシャルボトルの数は、シングルモルトスコッチのブランドの中でもトップクラス。それに加え、毎年のようにリミテッドエディションや限定品のファミリーカスクなどがリリースされており、種類が豊富です。

そこで今回は、2024年2月時点で購入できるおすすめボトルをピックアップ。定番ラインナップはもちろん、終売ボトルや日本向け商品、長期熟成の高級ボトルまで、グレンンファークラス各銘柄とその魅力を余すことなくご紹介致します。

 

 

 

  1. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー「グレンファークラス」とは?
    1. グレンファークラスの歴史
    2. グレンファークラス蒸留所について
  2. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー「グレンファークラス」おすすめ銘柄31選|一覧
  3. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス ヘリテージ
  4. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 8年
  5. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 9年 オロロソシェリー カスク
  6. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 10年
  7. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 12年
  8. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 15年
  9. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 17年
  10. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 21年(終売・休売)
  11. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 25年
        1. 【参考価格】25年熟成のシングルモルトウイスキー|一覧
  12. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 30年 レッドドア
  13. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 35年 レッドドア
  14. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 40年 レッドドア
        1. 【参考価格】40年熟成のシングルモルトウイスキー|一覧
  15. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 105
  16. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス パッション
  17. 【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス チーム

【種類豊富】シングルモルトウイスキー「グレンファークラス」とは?

グレンファークラス Glenfarclas

  • 地域:スコットランド・スペイサイド
  • 創業年:1836
  • 製造元:J&Gグラント社

 

グレンファークラスの歴史

グレンファークラスは、ゲール語で「緑の草原の谷間」を意味し、創業一族が経営を続けている数少ない蒸留所のうちの1つ。グレンファークラス蒸留所の正式な創設は1836年ですが、1791年の絵画にはすでに蒸留所が描かれており、ウイスキーを生産していたのかはさておき、建物の歴史としてはもっと古いことが示唆されています。

1865年に、「511ポンド19シリング」で蒸留所を購入したのは、初代ジョン・グラント。

アバディーン・アンガス牛の放牧用に土地を購入し、その中に蒸留所が含まれている形で所有します。1870年にはウイスキーを植民地向けに輸出し、1880年にはダンネージ式の初の熟成庫を作ります。その施設は今でも使用されているようです。

その後、ジョン・グラントの息子であるジョージ・G・グラントが経営に携わり、1890年に彼が亡くなると未亡人のエルシーとその息子らが蒸留所のライセンスを引き継ぎます。

1896年にはパティソンズ社とのパートナーシップを結びますが、ウイスキーブーム後は、グラント家は蒸留所の所有権を完全に取り戻します。

 

1950年代、ウイスキー業界が急成長する時期に、グレンファークラスもブレンデッドウイスキーの需要に応じて生産設備を倍増。1960年に蒸留器を4基から6基に増やしますが、1968年以降はブレンド用の原酒需要が急減したことで、苦しい時代を迎えることになります。

ブレンド用原酒の需要がなくなったことで、グレンファークラス蒸溜所は自社ブランドを確立することを目指します。ブームの終焉前から、オフィシャルボトル(シングルモルト用)の原酒ストックを増やす方針に切り替えます。

 

今日でもグレンファークラスが長期熟成ウイスキーを提供できているのは、いち早く自社で原酒を確保していたことから。

豊富なヴィンテージ・シングルモルトをリリースできている蒸溜所は、歴史が長い蒸溜所でも多くはありません。グレンファークラスのストック量はスコットランドでも有数と言えるでしょう。

その代表的なシリーズが、2007年に誕生した「ザ・ファミリー・カスク」。貴重なシングルカスクをボトリングしたシリーズで、グレンファークラスの代表的なウイスキーとなっています。

 

グレンファークラス蒸留所について

グレンファークラス蒸留所の仕込み水は、スコットランド最高峰のベンリネス山の伏流水(湧き水)を利用しています。原料となる大麦麦芽は、かつてフロアモルティングによって自家製麦を行っていましたが、1970年代以降は外部から購入しています。

麦芽は全てノンピート。大麦麦芽のグリスト比率は、細挽のフラワー5%、中挽きのグリッツ80%、粗挽きのハスク15%。

 

グレンファークラス蒸留所のマッシュタンは最大の直系10メートル、容量17トン。グリストをマッシュタンに運び、64℃に温められた仕込みと合わせ、糖化を行います。

発酵作業に使用する発酵槽(ウォッシュバック)は12基。ステンレス製で容量は5万ℓ。

年間生産量は350万ℓ。

 

ポットスチルは初留3基、再溜3基の合計6基。グレンファークラスはガスバーナーによる直接加熱が現在でも続けられている数少ない蒸溜所。かつては石炭の直火を利用していました。

試験的にコストのかからない「間接加熱」も試みたようですが、グレンファークラスの望む原酒が造ることができず、伝統的な直火加熱製法を現在も継続しています。蒸溜後のニュートラルスピリッツ(ニューポット)湧き水で加水し、アルコール度数を63.5%に調整して樽詰めを行っています。

ウイスキーの熟成には、ヨーロピアンオークやアメリカンオークのオロロソシェリー樽をメインに使用。通常、シングルモルト用としてはファーストフィル、セカンドフィルで熟成させた原酒を利用するのが一般的ですが、グレンファークラスではサードフィル、フォースフィルまでも利用。シェリーの古樽を適度に活用することも、蒸溜所の個性となっています。

オフィシャルボトルのウイスキーは、基本的にシェリー樽100%。シェリー樽の「名手」としてマッカラン蒸溜所と並び、伝統的なスペイサイドモルトとして多くのウイスキーファンに愛されています。

 

 

【種類豊富】シングルモルトウイスキー「グレンファークラス」おすすめ銘柄31選|一覧

1ページ目
1. グレンファークラス ヘリテージ
2. グレンファークラス 8年
3. グレンファークラス 9年 オロロソシェリー カスク
4. グレンファークラス 10年
5. グレンファークラス 12年
6. グレンファークラス 15年
7. グレンファークラス 17年
8. グレンファークラス 21年(終売・休売)
9. グレンファークラス 25年
10. グレンファークラス 30年 レッドドア
11. グレンファークラス 35年 レッドドア
12. グレンファークラス 40年 レッドドア
13. グレンファークラス 105
14. グレンファークラス パッション
15. グレンファークラス チーム

2ページ目
16. グレンファークラス ディケイズ
17. グレンファークラス 2009 プロダクション マネージャーズ チョイス
18. グレンファークラス 22年 2000 ミレニアムカスク 1st フィルシェリーバット
ザ・ファミリーリザーヴ
19. グレンファークラス 22年 1999 ミレニアムカスク 1st フィルシェリーバット
ザ・ファミリーリザーヴ
20. グレンファークラス 12年 カスクストレングス バッチ5
21. グレンファークラス カスクストレングス 25年 バッチ2
22. グレンファークラス 185周年記念ボトル
23. グレンファークラス プライベートリザーブ 2021
24. グレンファークラス マリアージュ・オブ・カスクス 2023(SPRING/SUMMER)
25. グレンファークラス 2010 (Bot.2022) オロロソ シェリー カスク クリスマス エディション
26. グレンファークラス 28年 1994 シングルカスク 1st フィル シェリーホグスヘッド ”Bar Salon de Shimaji”
27. グレンファークラス ファミリーカスク 1968 #534
28. グレンファークラス ファミリーカスク 1965 #4502
29. グレンファークラス ファミリーカスク 1977 45年 4thフィルホグスヘッド カスクNo.6173
30. グレンファークラス ファミリーカスク 1997 25年 シェリーバット カスクNo.3
31. グレンファークラス 1966 フィノカスク 47年

 

 

【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス ヘリテージ

出典:https://www.amazon.co.jp/

グレンファークラス ヘリテージ

40% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:4,268円

オフィシャルボトルの中で最もリーズナブルに購入できる「グレンファークラス ヘリテージ」は、グレンファークラスの中でもエントリーボトルの位置づけのボトルです。

熟成年数は8年未満の若い原酒を使用しており、熟成樽も3回目(サードフィル)や4回目(フォースフィル)の空き樽の原酒をメインとしています。

ドライフルーツやシトラス、ココナッツ、モルトの風味。甘さはありますが、シェリー樽由来の個性は控えめ。3,4回目のリフィルカスクによって、穏やかな個性に仕上がっています。

ネットで検索すると「グレンファークラスを初めて飲む人向け」や、「初心者向け」におすすめされているようですが、私の意見は異なります。グレンファークラスを初めて飲むなら、特徴的なシェリー樽を感じるボトルを飲むのがベストだと思うので、「12年」または「15年」をおすすめしたいですね。

 

 

【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 8年

出典:https://www.amazon.co.jp/

グレンファークラス 8年

40% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:4,876円

「グレンファークラス 8年」は、ヨーロッパ向けに販売されているボトル。店舗で見かけることはほぼなく、ネットショップで並行輸入品を購入する形になります。

Amazonの商品の説明では…

“ピートによるスモーキー・フレーバーがしっかり備わり、シェリー樽 で熟成させているので香味が濃厚。グレンファークラスの中では比較的ライトなタイプのモルトです。”

と記載されていますが、蒸溜所の解説で記載した通り、グレンファークラスはノンピートで仕込みを行っているため、「ピートによるスモーキー・フレーバー」を感じることはありません。

フレッシュフルーツの香りが主体。リンゴ、バニラ、トフィー、シナモン、ブラウンシュガー。甘やかで、時折ピーチ、オレンジ、スパイス。アルコール感が少しありますが、8年物の割に口当たりはなめらか。若干オイリー。

豊かでフルーティーな香りと、甘さとスパイスのバランスが良く、最終的にはドライ。10年物や12年物と比べるとあっさりしていますが、8年物の割には飲みごたえがあります。

 

 

【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 9年 オロロソシェリー カスク

出典:https://www.amazon.co.jp/

グレンファークラス 9年 オロロソシェリー カスク

44.1% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:10,800円

「グレンファークラス 9年 オロロソシェリー カスク」は、2019年に発売された限定ボトルの一つ。9年間オロロソシェリー樽で熟成されており、アルコール度数44.1%でボトリングしています。

香りはオロロソシェリー由来の甘い香りとスパイスのニュアンスがあり、フルーツ香もバランスよく調和しています。バニラ、ナッツ、ドライフルーツ、コーヒー豆。

価格が「15年」と同じくらいであることから、飲み頃に達した良質な樽をあわせてつくられていますね。

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【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 10年

出典:https://www.amazon.co.jp/

グレンファークラス 10年

40% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:4,804円

「グレンファークラス 10年」は、シェリー樽で最低10年熟成させた原酒を使用。最もスタンダードなグレンファークラスのエントリーボトルと言える商品です。

シェリー樽由来の熟したフルーツ香、甘み、ビターさ、スパイスのバランスが良く、その割には流通価格も5000円前後とリーズナブルです。(それでも高くなりました…)

10年物は特有の麦芽の香りが残っています。「12年物」以上になると、少しリッチになっていくので、モルト由来の香りを強く感じれるの「グレンファークラス 10年」の個性と言えます。ライトボディでスパイシー。オークのニュアンスの後、フルーティー。余韻は長くありません。

飲み方はストレート、ロック、ハイボール、水割りなど、様々な飲み方に対応できます。

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【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 12年

グレンファークラス 12年

43% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:6,930円

「グレンファークラス 12年」は10年物と比べ、さらにシェリー樽の風味が豊かに香るウイスキーです。爽やかなドライフルーツ、ベリー、フラワー系統の繊細なアロマ。7000円前後のボトルですが、高級感も感じるバランス。

かつては4000円台で購入でき、コスト面では非常に優れたボトルでした。2020年頃から値上がりが続き、今では少し高くはなりましたが、シェリー樽100%ということを考えれば妥当でしょうか。

「グレンファークラス 12年」は加水にもある程度強く、香り・味わいともにテクスチャーは崩れません。スパイシーでありながらも口に広がるフルーティーな味わい。個人的にはやわらかく甘みがあるので、ハイボールよりも水割りがおすすめです。

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【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 15年

グレンファークラス 15年

46% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:9,053円

「グレンファークラス 15年」は、「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020」で金賞を受賞したウイスキーで、バーテンダーやウイスキー愛好家からも高い評価を受けているボトルです。

構成原酒はもちろんシェリー樽100%。グレンファークラスは、スパニッシュ(ヨーロピアン)オークとアメリカンオークからなる2種類のオロロソシェリー樽を使用しています。「ファーストフィル」から「フォースフィル」までを利用することで、シェリー樽の風味付けの強さを調整しています。

「グレンファークラス 15年」は、シングルモルトにあまり詳しくない方でも、飲んだ瞬間「シェリー系」と分かるフルーティーさがあります。少し高めとなるアルコール46度は、程よいビターさ、タンニン分とチョコレートのような深みを与えています。構成原酒としては、「ファーストフィル」と「セカンドフィル」で熟成させたものがメインに思える味わいです。

クオリティの高いシェリーカスクのウイスキー。どのグレンファークラスを買うか悩まれた方は、とりあえず15年物からはじめるのも有りですね。

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【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 17年

グレンファークラス 17年

43% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:12,408円

オロロソシェリーカスクで17年以上熟成した「グレンファークラス 17年」。「21年物」が終売となってからは、ラインアップのなかで重要な立ち位置となったのは言うまでもありません。

2021年頃までは、「グレンファークラス21年」が1万円以内でぎりぎり入手できる最高のウイスキーでした。しかし残念ながら終売となり、現在では17年が代役を務めています。

グレンファークラスに限らず、オールシェリー原酒のシングルモルトウイスキーは、17年前後の酒齢となると1万円を超えるのが当たり前の時代となりました。21年はクオリティを考えると、値上がりはしたものの、優れたシェリーカスクウイスキーであることに変わりないと思います。

青りんご、杏ジャム、ドライフルーツ、ミント、カスタードクリーム。シナモンやクローブのようなスパイス。口当たりは15年物よりもなめらかで、タンニン分は落ち着きがあってなめらか。余韻はバランスのとれたフローラルな香り。

15年物はしっかりと飲みごたえのあるシェリー感ですが、17年はまろやかで優しい飲み口が特徴的。好みは分かれますが、ストレートで飲むなら17年の方が、グレンファークラスらしい個性だと思います。

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【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 21年(終売・休売)

グレンファークラス 21年(終売・休売)

43% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:26,000円

2022年に惜しまれつつ終売(復活するかもしれないので休売かも)となった「グレンファークラス 21年」は、21年物のオフィシャルシングルモルトで、しかもシェリー原酒100%というハイスペックであるのにも関わらず、数年前までは12000円程で購入できました。終売後に流通価格は上昇し、現在では25000~30000円くらいの相場となっています。

21年物となると、シェリー樽由来の味わいが濃くなっていると思いがちですが、「グレンファークラス 21年」の場合は、逆に柔らかくて繊細になっています。シェリーの風味もありますが、落ち着つきあってフローラルでエレガント。アルコール感は感じず、口当たりもソフトです。

レーズンバター、イチジク、いちご、ハチミツ、メープルシロップ、りんご、洋梨、アロエ、マドレーヌ。 口に含むと甘くてなめらか。クリーミーでソフト。中盤以降にシェリー樽からのビター。徐々にドライ。フィニッシュにかけてもフルーティーでフローラル。

全体的なバランスは17年と似ていますが、21年の方が綺麗に整っている印象。シェリーの風味は優しく、奥行きのある風味に変化しています。

ストレートで飲み比べると両者の違いが分かるかもしれませんが、「ロック」や「ハイボール」では難しいでしょう。ストレートでゆっくりとテイスティングをすると、緩やかな違いを楽しむことができるでしょう。

17年と個性が似ていることから、21年は終売となったのでしょうか…。いずれにせよ、いつかは復活してほしい銘酒です。

 

 

【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 25年

グレンファークラス 25年

43% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:25,740円

「グレンファークラス 25年」はシングルモルトウイスキーの25年物としては圧倒的にコスパの優れたウイスキーです。ブレンデッドウイスキーである「シーバスリーガル 25年」ですら、28000円程で販売されていることを考えると、「グレンファークラス 25年」の価格は異常に思えてしまいます…

 

【参考価格】25年熟成のシングルモルトウイスキー|一覧

※Amazon参考価格(2024年2月時点)

 

グレンファークラスは、スコットランドで数少ない家族経営のウイスキー蒸留所の一つ。大手企業の傘下にもなっていないことから、長期熟成のシングルモルトを比較的手ごろな価格で供給できています。

最近ではボトラーズとのコラボ商品が増え、オリジナルボトルも見受けられますが、純正のオフィシャルボトルのその美味しさには定評があります。

香りは洋梨、りんごジャムトースト、ドライレーズン、いちじく、オレンジビターズ、チョコレート。口に含むとまろやかでソフト、甘み・酸味・苦みのバランスが絶妙で、上品な口当たりが楽しめます。

中盤以降はドライな味わいが広がり、フィニッシュまで続くソフトな印象。シェリー樽からの風味は穏やかで、ウイスキー全体が丸みを帯びています。

21年物の延長線上に位置するような仕上がり。まろやかで複雑な印象。シェリーの風味は濃厚ではなく、優雅で柔らかな仕上がりとなっています。おだやかながらも、フィニッシュは長く続くため、ウイスキー上級者にとっても魅力的な1本です。

「これぞシェリー樽の長期熟成!」といった感じで、初心者にはやや難解なウイスキーでかもしれません。

ストレートで楽しむことをおすすめします。ロックやハイボールでは、グレンファークラス25年の深い魅力を感じることは難しいでしょうから…

 

 

 

【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 30年 レッドドア

グレンファークラス 30年 レッドドア

43% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:105,600円

「グレンファークラス 30年 レッドドア」は、伝統的な貯蔵庫の「レッドドア」をデザインに模したギフトボックス入りの長期熟成シングルモルトウイスキー。「30年」から上のボトル「35年」「40年」はレッドドアとしてリリースしています。

長期熟成ですが、最初に感じ香りはフレッシュフルーツ。洋梨、りんご、パパイヤ、パイナップル。深く鼻を近づけると、オロロソシェリー樽の深いフルーツ香。オークのニュアンス、マジパン。非常に複雑です。

アルコール度数は43%で、30年物ともなるとテクスチャーがやや弱くなりやすい傾向にありますが、「グレンファークラス 30年 レッドドア」は、驚くほど力強い味わいです。

フィニッシュにかけてはスパイシー。濃厚な香りが漂い、ローストしたナッツやドライフルーツの余韻を長く感じます。

一言で言えば「濃すぎない30年物」。

リフィルカスクの原酒を上手に配合しているのか、30年物としての風格はありながらも、シェリー樽のポテンシャルを最大限に引き出している形で、上品に仕上がっています。

10万円という価格に、「グレンファークラス 30年 レッドドア」の価値が見合っているのかは人ぞれぞれ。「マッカラン25年 シェリーオーク」の流通価格が40万円ということを考えれば、安く感じるのは私だけでしょうか…

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【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 35年 レッドドア

グレンファークラス 35年 レッドドア

43% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:139,999円

「グレンファークラス 35年 レッドドア」は、日本の公式ホームページ(ミリオン商事)では参考小売価格¥160,000(税別)と表記されていますが、海外の公式ページではリストには名前がありませんでした。確認はできていませんが、今後ボトリングされない可能性もあります。

定価は16万円ですが、流通価格は13~14万円程度。海外のレビューを見ると、価格に見合っていないとの厳しい意見。

「ウイスキーフェスティバル2023in東京」では有料試飲がありましたが、30年と40年を飲んで満足してしまい、35年は飲んでいません。飲めばよかった…

公式テイスティングコメント

深い琥珀色。ローストアーモンド、ドライフルーツ、そしてクリーミーなトフィー。次第にシナモン、ココアパウダーへ。余韻は長く、とても優雅です。 蒸留所のシンボルとしても有名な、先祖代々受け継いできた伝統的な熟成庫の扉(レッド・ドア)をモチーフにした、現代的で革新的なパッケージでお届けします。

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【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 40年 レッドドア

グレンファークラス 40年 レッドドア

43% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:169,999円

グレンファークラスの定番ラインアップとしては最高酒齢となる「グレンファークラス 40年 レッドドア」。参考小売価格は20万円(税別)ですが、流通価格は17~18万円程です。

やはり40年物というだけあって、柔らかくて繊細…と言いたいところですが、飲んでみると予想していたよりもしっかりとした印象でした。

グレンファークラスに限らず、30年を超える長期熟成ともなると少しテクスチャーが落ちて、熟成期間の長さによる恩恵を受けていないウイスキーも存在しています。しかし「グレンファークラス 40年 レッドドア」は、落ち着きがある中でもボディは衰えていません。

レーズン、古いウッド、ワックス、ココナッツオイル、蜂蜜、コーヒー豆、ダークチョコレート、リンゴのジャム。

加水すると味わいが更に広がり、フルーティーなアロマが際立ち、深みも増します。かすかに硫黄、古いアモンティリャードシェリー、キャラメル。

ボディがあるとはいえ、加水はトワイスアップまでが限界。好みになりますが、コスパを考えると「グレンファークラス 30年 レッドドア」のほうが優れていると思います。

とはいっても、「シングルモルトの40年物を飲みたい!」という方にはおすすめ。他の40年物は高すぎるから(笑)

公式テイスティングコメント↓

収穫を待つ麦のような黄金色。フレッシュで力強く、挽きたてのジャワ珈琲を想わせる甘くフルーティーな香り。ダークチョコレート、レーズン、力強いシェリーの風味。リッチで濃厚な甘味がいつまでも続きます。

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【参考価格】40年熟成のシングルモルトウイスキー|一覧

 

 

【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス 105

出典:https://www.amazon.co.jp/

グレンファークラス 105

60% 1000ml

楽天市場価格【2024年2月】:6,798円

「グレンファークラス 105」は、マーガレット・サッチャー 元イギリス首相が好んでいたことで知られるウイスキーです。このウイスキーの名前の由来は、「105プルーフ」を指し、英国プルーフでは約60%のアルコール度数を示しています。

シェリーカスクとしてのフルーティーさは中程度。「濃厚」とまではいかないところは、「ノンエイジ」であり、酒齢の若い原酒を中心に合わせていることが予測できます。

とはいっても、アルコール度数が強いことから、濃縮されたフレーバーは感じます。ハイボールや水割りのように、多めの加水でもその味わいを損ないません。

オレンジ、ドライフルーツ。シェリー樽の影響も感じられつつも、ドライでややクリーン。キャラメル、フルーツキャンディー、モルティー。

「グレンファークラス 105」は、その力強い香りと高いアルコール度数が際立つ、グレンファークラスの中でも特異。ストレートで飲むにはややシンプルですが、コストパフォーマンスに優れており、飲み方も選ばないことから、中級者以上のウイスキー愛好者にとって魅力的な1本。

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【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス パッション

出典:https://item.rakuten.co.jp/

グレンファークラス パッション

46% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:8,999円

「グレンファークラス パッション」は、ドイツ市場向けに限定リリースされたシングルモルトのシリーズの一つ。このシリーズは全部で3種類あり、「スプリング(湧水)」、「チーム(蒸留所のチーム)」、「パッション(家族経営の情熱)」が数量限定でリリースされています。

香りはナッツ、コーヒー、チョコレート、ドライマンゴー、ドライイチジク、メープルシロップ。加水後はフルーティーになり、レーズン、りんご、洋梨。

シェリー由来の適度な甘さとスパイシーさの後、フィニッシュにかけてはドライ。

 

 

【種類豊富】シングルモルトウイスキー|グレンファークラス チーム

グレンファークラス チーム

46% 700ml

楽天市場価格【2024年2月】:8,999円

ドイツ市場向けに限定リリースされたシングルモルトのシリーズの一つ。「グレンファークラス チーム」は、グレンファークラス蒸留所で働くスタッフを表しています。造り手への感謝も忘れず飲みたいところ。

「グレンファークラス パッション」と比べ、そこまで大きな個性の差はありません。シェリー樽の香味は王道のグレンファークラスといった感じで、スタンダードラインナップのなかでは「グレンファークラス 15年」に近いような気がします。

 

 

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