サントリーウイスキー「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」を正直レビュー

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

サントリーが誇るジャパニーズ・シングルモルトウイスキー「山崎」。その魅力についてはもはや説明不要。世界中のウイスキーファンから絶大な人気を誇っています。そんな山崎の魅力を気軽に楽しめるのが「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」。この製品は、山崎ウイスキーの特徴的な芳醇な香りと奥深い余韻をそのまま缶に詰め込んだハイボール缶であり、ウイスキー初心者から愛好者まで広く楽しむことができる一品です。

この記事では、「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」のスペックやブランド背景を押さえつつ、実際に飲んで感じた印象を“忖度なし”でレビューしていきます。

缶ハイボール市場が盛り上がる中、価格は税別750円という高級品。日常の一杯としては贅沢ですが、その価値があるのかどうかは気になるところ。ぜひ購入前の参考にしてみてください♪

 

プレミアムハイボール山崎〈芳醇な香りと奥深い余韻〉350ml缶 とは?

プレミアムハイボール山崎〈芳醇な香りと奥深い余韻〉350ml缶

ウイスキーハイボール缶としての特徴と魅力

「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」は、ウイスキーの香りや風味を損なうことなく、手軽に楽しめる形で提供されています。開缶した瞬間に立ち昇る芳醇な香りが特徴で、山崎ウイスキーの特徴的なフルーティなノートがふわりと広がります。

このハイボール缶は、ウイスキーの風味を存分に楽しみたいけれども、手軽に楽しみたいというニーズに応えるために開発されました。氷やグラスを用意せずとも、自宅や外出先での一杯や、おもてなしの場でも活躍。プレゼント用にも喜ばれる一品です。

なぜここまで香り高いのか?

この缶ハイボールが「プレミアム」を冠する最大の理由は、そのブレンドの贅沢さにあります。

ミズナラ樽原酒の存在感:山崎蒸溜所のアイデンティティとも言える「ミズナラ樽」で熟成された原酒がキーモルトとなっています。缶を開けた瞬間に広がる、独特のオリエンタルな香木(白檀・伽羅)の香りは、まさにミズナラ由来の恩恵。

シェリー樽原酒の厚み:奥行きのある甘みと赤身肉のようなエステル感は、厳選されたシェリー樽原酒によるもの。これが「奥深い余韻」の正体であり、氷が溶けても崩れない味の骨格を作っています。

「アルコール度数9%」と「ガス圧」の黄金比

市販のハイボール缶の多くは7%前後ですが、この商品はアルコール度数9%に設定されており、やや高めの水準です。これは単に「酔わせるため」ではありません。

加水による香りの開き:ウイスキーは少量の水(または炭酸水)を加えることで、閉じ込められていた香りの成分が解放されます。9%という濃度は、山崎の繊細な香りが最もダイナミックに立ち上がり、かつ飲み飽きない「究極のバランス」なのです。

ガス圧の設計:炭酸は強すぎず、きめ細やか。山崎の重厚なテクスチャーを損なわないよう、優しく包み込むようなバブルデザインが施されています。

価格対効果(コスパ)を検証する

「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」の価格は1本800円を超え、一般的なハイボール缶の3倍以上となっています。しかし、バーテンダーの視点では「むしろお得」と言えます。

その理由は、シングルモルト山崎のフルボトル(700ml)が高値を維持しているため。「山崎ハイボール」をBARで頼むと、1杯1,500円〜2,000円が相場となります。それに対して、このハイボール缶の容量は350mlで、BARで提供される1杯の量と考えると、2~3杯分に相当します。これを踏まえると、1本800円超えは決して高くはないと言えるでしょう。

また、本格的な山崎ハイボールを自宅で「ベストな配合」で楽しめるため、体験価値として非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。

定価と市場価格

「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」の定価は、税抜750円(税込825円)。

現実店舗では定価で購入できますが、ネットショップでは以下のような高値で取引されています。

1本:1,350円 送料別

6本:7,176円 送料無料

12本:14,880円 送料無料

 

 

プレミアムハイボール山崎350ml缶 はどこで買える?

「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」は、非常に人気が高く、定価での購入は困難を極めます。(特に都心部では…)ここでは、購入可能な場所とその特徴をご紹介します。

1. コンビニ(ローソン、セブンイレブン、ファミリーマート)

主要なコンビニエンスストアで広く取り扱われています。具体的には、以下の店舗で購入可能です。

  • ローソン
  • セブンイレブン
  • ファミリーマート(今回の仕入れ先。定価で購入。ちなみに白州はありませんでした…)

これらのコンビニでは、定価で購入することができますが、特に都心部では見かけたら即購入となるほど、見つけるのが難しい状況です。コンビニを訪れた際は、常にチェックしておきましょう。

2. スーパーマーケット(イオン、マックスバリュ、イトーヨーカドー)

スーパーマーケットでも販売されています。特に大手チェーンでの取り扱いが多く、以下の店舗で購入することができます。

  • イオン
  • マックスバリュ
  • イトーヨーカドー

大型スーパーでは、ウイスキーや缶ハイボールの品揃えが豊富で、「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」を取り扱っている店舗は多いはず。しかし非常に人気があるため、常に在庫があるとは思えません。単体での販売の他、セット販売を行っていることもあります。

3. オンラインショップ(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング)

定価では購入できませんが、どうしても欲しい!という方は、オンラインショップが便利。大手通販サイトで購入できます。

  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング

オンラインショップで購入すると、自宅まで届けてもらえるのは便利ですが、定価の2倍以上で販売されていることが多く、送料もかかるため、割高感があります。大量に購入する場合にはまだお得感がありますが、1~2本だけ欲しい場合にはあまり適していません。

4. 酒販店・ウイスキー専門店

一部の専門店やウイスキー取り扱い店でも「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」を取り扱っています。特にウイスキー専門店では、関連商品が豊富に揃っており、ハイボール缶の在庫も比較的多いのが特徴です。

ただし、ウイスキー愛好者が集まりやすいため、店頭に並べばすぐに売り切れてしまうこともあります。

 

 

サントリーウイスキー「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」を正直レビュー

缶から直接テイスティング(氷無し)

まずは、直接飲んでみます。

缶を開けた瞬間、オーク樽とドライフルーツの香りが広がります。他のウイスキーハイボール缶に比べ、香りが強く、第一印象は「やっぱり800円の価値がある!」というもの(笑)。買って後悔しないクオリティです。

口に含むと、シングルモルト山崎らしいコクと深い風味が感じられ、甘さと後からくる酸味のバランスが絶妙です。炭酸のガス圧は高めで、爽快な刺激が心地よく感じます。

ほとんどの方が缶から直接飲むと思いますが、缶を口につけた際の鉄っぽさや不快感はありませんでした。

グラスに入れてテイスティング(氷あり)

次にグラスに氷を入れて注ぎ、「おうちBARスタイル」で検証します。

氷で若干薄まった状態で飲んでみると、ガス圧は弱まりますが、香りが缶よりも豊かに広がります。グラスの口径による差もあるかもしれませんが、缶の口よりも広がる香りが引き立ちます。

缶から直接飲んだ時と比べ、味に大きな変化はありませんが、グラスに注いだ方がウイスキーの香りが強く感じられる一方で、ガス圧が少し弱まるため、「直接飲む」と「グラスで飲む」の選択は好みによると思います。個人的には、グラスに入れた方が美味しく感じました。

正直言って大きな差はありません。ハイボール缶の最大の利点は気軽に楽しめる点ですから、自宅でわざわざグラスと氷を用意して飲む必要はないと思います。

BARで飲む山崎ハイボールとの比較

いよいよ、BARで飲む山崎ハイボール(リアル山崎ハイボール)との比較になります。

今回は「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」と同じ9%のアルコール度数に設定しました(通常、BAR WHITE OAKではもっと濃い状態で提供しています 約10.7%)。

予想通り、違いは明確です。このハイボール缶は、単純にシングルモルト山崎を炭酸で割っただけではないようです。つまり、「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」に使用されているベースウイスキーは、専用に開発された原酒であると考えられます。

香りの違いとしては、「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」の香りは、パンチョンやバーボン樽原酒を由来とする、パンチの強い印象を受けます。一方、BARで作られた「リアル山崎ハイボール」は、シェリー樽や赤ワイン樽由来のフルーティな香りがより引き立っています。

味わいも異なります。缶のハイボールはスッキリとしたスムースな味わいで、青りんごやハチミツの風味が感じられます。これに対し、「リアル山崎ハイボール」は、まろやかで豊潤。ボリュームがあり、全体的に甘さと力強さが際立っています。ほぼ同じアルコール度数でテイスティングでしたが、それでも飲みごたえに差があったのは驚きです。

酸味に関しても、「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」の方が控えめで、「リアル山崎ハイボール」は酸味を少し強く感じました。この差は炭酸の質に起因していると思いますので、あまり深く考えなくて良いかもしれません。ちなみに、炭酸は「ウィルキンソンの190ml瓶」を使用しています。

どちらが美味しいのか?と聞かれれば、答えるのが難しいほど、「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」は優れています。「バーテンダーが作る山崎ハイボールのほうが美味しい!」とはっきりと答えたい気持ちもありますが、これが正直レビュー、現実です(笑)

結論としては、スッキリとしたハイボールを飲みたい場合、例えば食事と合わせて楽しみたいシーンでは、「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」のほうが、あっているかもしれません。シングルモルト山崎の個性を、しっかりと味わいたい方には、バーテンダーが作る「リアル山崎ハイボール」がおすすめです。

 

評価

「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」の評価としては、「税込825円は高くない!バーテンダーも動揺する本格派のウイスキーハイボール缶」です。

今回のテイスティングでは、バーテンダーが作るハイボールと比較して、どちらが美味しいかを検証するのが一つの目的でしたが、それぞれに良さがありました。明確に分かったのは、「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」と「リアル山崎ハイボール」では、その個性がはっきり異なるという点です。

バーでその違いを直接比較するのは難しいかもしれませんが、「シングルモルト山崎」をお持ちの方は、ぜひご自分でハイボールを作り、「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」と飲み比べて、その違いも含めて楽しんでいただきたいと思います。

 



 

「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」は、手軽に山崎ウイスキーの深い風味を楽しめる貴重なアイテム。価格は少し高めに感じるかもしれませんが、シングルモルト山崎の風味をそのまま再現していることを考えると、十分にコストパフォーマンスに見合った価値があります。

自宅で本格的な山崎ハイボールを楽しみたい方にとって、これ以上の選択肢はありません。ぜひ一度その芳醇な香りと奥深い余韻を感じてみてください。

※BARWHITEOAKで「プレミアムハイボール山崎 350ml缶」は提供しておりません。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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