こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事では、2024年10月に発売された、ニッカウヰスキーのブレンデッドウイスキー「ニッカフロンティア」のテイスティングレビューと、価格情報・ボトル評価についても解説致します。
「ニッカフロンティア」の味わいを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【ウイスキーレビュー】ニッカフロンティアとは?
ニッカフロンティア
- ワールドブレンデッドウイスキー
- アルコール度数:48%
- 容量:500ml
- 参考小売価格:¥2,000(税別)
- 楽天市場価格[2024年10月]:2,200円
「ニッカフロンティア」は、創業90周年を迎えたニッカウヰスキーの新商品。通年商品としては4年ぶりとなります。
パッケージデザインにはボトル中央に「NIKKA WHISKY」と同じ書体の「N」を配置。シ
フロンティアスピリットを表現したネーミングや、キャップシールにニッカのエンブレムが描かれています。
クリアガラスのボトルは、美しいウイスキーカラーが映え、シンプルでデザイン性の高いウイスキーとなっています。また、裏側には「しめ縄」の彫刻があり、創業者、竹鶴政孝のウイスキー作りに対する想いが表現されています。
構成原酒
「ニッカフロンティア」は、海外原酒を含む「ワールドブレンデッドウイスキー」のカテゴリーに入ります。キーモルトは「余市」。スモーキーで力強い味わいは、ニッカウヰスキーの原点である余市蒸留所のピーテッドモルトが採用されています。
モルト比率は51%以上と高め。モルトウイスキーの豊かな香り・味わいが楽しめます。また、通常ブレンデッドウイスキーは、にごりや澱(おり)の発生を防ぐための「冷却ろ過」をしますが、「ニッカフロンティア」は冷却ろ過をせず、ノンチルフィルタードでボトリング。原酒の香味成分を豊富に残しています。
「余市」以外の構成原酒については、具体的には明かではありませんが、ニッカウヰスキーの第2工場である「宮城峡」の他、スコットランドの「ベンネヴィス」をブレンドしています。
さらに、ベンネヴィス蒸留所では「原酒交換」を行うことで、他社のウイスキーも入手できるため、ベンネヴィス以外のシングルモルトスコッチウイスキーが複数含まれていることが予測できます。
「ニッカフロンティア」は、多様なモルトウイスキーとグレーンウイスキーを緻密にブレンドすることで、心地よい香りと、スムースでありながらコクのある、引き締まったブレンデッドウイスキーとなっています。
価格
「ニッカフロンティア」の参考小売価格は税抜き2,000円。
2024年10月時点では、「楽天市場」「Amazon」共に参考小売価格で入手可能。
【ウイスキーレビュー】ニッカフロンティアを評価
ニッカフロンティア
- 48% 500ml
- メーカー:ニッカウイスキー
- 抜栓時期:2024年10月
- テイスティング時期:2024年10月(抜栓直後)
- whiskybaseでの評価:82.00 / 100
香り
香りは、青りんご、洋梨、マスカット、レモングラス、アカシヤのハチミツ、ホワイトチョコレート。甘やかでフルーティーな香り立ち。優しくピーティー。ニッカウヰスキーのブレンデッドとしては、スモーキーさは若干抑え気味に感じます。
スワリングして再び香りを嗅ぐと、柑橘のキャンディーに、樽香が混じり合った印象。
全体的にボリュームのあるアロマ。ノージングだけでは、ブレンデッドウイスキーとは思えないほど、しっかりとしています。
加水後も変わらずフルーティーですが、アルコール度数が落ちることで穀物っぽい風味が引き出されます。
味わい
口に含むと、甘みの後にはすぐにピーティー。まろやかで、中盤以降は骨格のある味わい。ライトにスモーキーさが残ります。フィニッシュにかけてはフルーティーさとピーティーが複雑に混じり合い、ブレンデッドスコッチのような後味。余韻の長さは中程度。
加水後はモルティーでクリーミ―。アルコールが弱まることで、ややドライでビターに変化。スモーキーフレーバーは、ストレートの時よりも落ち着きます。加水に対しても強く、ウイスキーの味わいが活きてくる感じ。
「ニッカフロンティア」の評価としては、「2000円台でこのクオリティー?コスパ良すぎじゃん!」です。
比較対象に「ニッカ セッション」を挙げると、「ニッカフロンティア」はセッションよりも男性的で、ボリュームがある印象。
「ニッカ セッション」は、モルトブレンデッドということもあって、やや繊細な面もあり、個人的にはストレートやトワイスアップの飲み方が適していると思っていますが、「ニッカフロンティア」はグレーンウイスキーが全体のアロマを底上げしてくれているのか、加水に強く、水やソーダを加えるのなら「ニッカフロンティア」のほうが適しているでしょう。
価格の面でも、セッションの参考小売価格は税抜き4,200円と、リーズナブルとまでは言えない価格帯です。一方「ニッカフロンティア」は、その半分の価格です。
もちろん、カテゴリーとしては「ブレンデッドモルト」と「ブレンデッド」という違いがあるので、厳密に言えば、そもそも比べるのもおかしい話なのは承知の上。ですが、セッションに迫る程のクオリティーを持っていることを、今回お伝えしたかったので、比較してお話させて頂きました。
安価なブレンデッドウイスキーですから、「竹鶴 ピュアモルト」や「ザ・ニッカ」のように、入手が困難になることはないと思いますので、機会があれば、ぜひ「ニッカフロンティア」をお試し頂ければと思います。
「ニッカフロンティア」は、創業者「竹鶴政孝」のフロンティアスピリットに向き合うことで生まれた1本。
ぜひ一度、その深いアロマと味わいをBARWHITEOAKで堪能してみてください♪
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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