【2026年版】ボトラーズ「シグナトリーヴィンテージ」のおすすめウイスキー5選

ユースケ
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こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

ボトラーズとは:インディペンデント・ボトラーズ(独立瓶詰業者)が正式な名称。蒸留所とは別に、独自にウイスキーを買い付けてブレンドやボトリングをする会社のことです。

この記事では、スコッチウイスキーを代表するボトラーズ会社「シグナトリー・ヴィンテージ(Signatory Vintage)」について、2026年最新の情報を踏まえて徹底解説します。会社の歴史や特徴に加え、現在展開されている主要シリーズごとに、私ユースケが厳選したおすすめボトルもご紹介していきます。

ボトラーズ会社そのものについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

 

シグナトリー・ヴィンテージ(Signatory Vintage)とは?

シグナトリー・ヴィンテージ(Signatory Vintage)

  • 国:イギリス(スコットランド・ピットロッホリー)
  • 設立年月日:1988年8月23日
  • 創業者:アンドリューとブライアンのサイミントン兄弟(Andrew & Brian Symington)
  • 現代表:アンドリュー・サイミントン氏
  • 保有蒸留所:エドラダワー蒸留所(Edradour Distillery、2002年取得)
  • 主なシリーズ:「アンチルフィルタード・コレクション」「カスク・ストレングス・コレクション」「100 Proof Edition」など

シグナトリー・ヴィンテージは、スコッチウイスキー業界を代表する独立系ボトラーズ(インディペンデント・ボトラー)のひとつです。1988年、エディンバラでアンドリューとブライアンのサイミントン兄弟によって設立されました。

創業のきっかけと社名の由来

アンドリュー氏は、エディンバラの名門ホテル「プレストンフィールド・ハウス(Prestonfield House Hotel)」で働いていた1980年代、知人のピーター・ラッセル氏から複数のウイスキーサンプルを譲り受ける機会がありました。その中の一本「グレンリベット1968」に魅了されたことが、シングルカスクでのボトリングを志すきっかけになったといわれています。

当時のシングルモルト市場では、現在ほど多くの独立系ボトラーが広く知られていたわけではありませんでした。そうした時代に、蒸留所名・蒸留日・樽番号などを明示しながらシングルカスクを積極的に商品化したことが、シグナトリーの存在感を高める要因となりました。

面白いのはシグナトリー設立時の裏話。

会社は当初「Laserblend Limited(レーザーブレンド社)」という社名で登記されており、設立からわずか4カ月後の1988年12月に「Signatory Vintage」へ商号変更されています。

「シグナトリー(Signatory=署名者)」という名前自体は、もともと「著名人にラベルへ署名してもらう」という企画案から来ていますが、最初にボトリングした1968年蒸留のグレンリベットは、署名者を探している間に完売してしまったというエピソードが伝えられています。

エドラダワー蒸留所を取得した経緯

2002年、アンドリュー氏はかねてからの念願だった「自社蒸留所の経営」を実現します。当時、ペルノ・リカール社(Pernod Ricard)が余剰資産と判断していたエドラダワー蒸留所を、540万ポンドで買収したのです。

エドラダワーは当時「スコットランド最小の蒸留所」として知られており、シグナトリーのポリシーである「一樽ごとの個性を大切にする」というスタンスと非常に相性が良い蒸留所でした。

買収後は、ラフロイグ蒸留所の元蒸留所長であったイアン・ヘンダーソン氏が新たな蒸留所長として着任し、品質管理体制の強化が図られました。2007年頃からは、シグナトリーの全商品がエジンバラの拠点ではなく、エドラダワー蒸留所を拠点にボトリングされるようになっています。

業界での立ち位置

シグナトリー・ヴィンテージは、老舗ボトラーズ「ゴードン&マクファイル(Gordon & MacPhail)」や「ウィリアム・ケイデンヘッド(William Cadenhead)」と並び、業界を代表するボトラーズへと成長しました。

豊富なモルトストックを背景に、イギリスの人気ウイスキーショップ「ザ・ウイスキー・エクスチェンジ」やフランスの「ラ・メゾン・デュ・ウイスキー」などのオリジナルボトルの主要な原酒供給元としても知られており、有力ボトラーズの一角としての地位を確立しています。

 

シグナトリー・ヴィンテージの特徴

シングルカスク/ノンカラーリング/ノンチルフィルタード

シグナトリー・ヴィンテージの根底にあるポリシーは、蒸留所やカスクが持つ個性をできるだけそのままボトルに閉じ込めることです。今では多くのボトラーズが採用しているスタイルですが、シグナトリーは創業以来、主力シリーズにおいてこの姿勢を貫いてきました。

  • シングルカスク(単一樽):一樽ごとの個性を大切にするため、基本的に他の樽とはヴァッティングしない
  • ノンカラーリング(無着色):原酒本来の色合いを守るため、カラメル等での着色を行わない
  • ノンチルフィルタード(非冷却ろ過):香味成分を損なう冷却ろ過を行わない

冷却ろ過は、低温時にウイスキーが白濁するのを防ぐために、脂質やオイル分を取り除く工程です。見た目の透明感は保たれますが、この工程で香味成分の一部も同時に失われるとされています。

また、ノンチルフィルタードのウイスキーは、43%程度の低い度数だと白濁(スコッチミスト)を起こしやすいため、シグナトリーの主力シリーズは46%以上の度数で瓶詰めされているケースが多く、これは品質を保つための技術的な理由でもあります。

ただし、この3原則がすべてのシリーズに当てはまるわけではない点は注意が必要です。たとえば入門用の「Vintage Collection(43%)」は、チルフィルタード仕様(冷却ろ過あり)で瓶詰めされており、業界では「86 Proof Collection」と呼ばれることもあります。一方、「アンチルフィルタード・コレクション(46%)」や「カスクストレングス・コレクション(樽出し度数)」は、この3原則を守った代表的なシリーズです。

この3つの方針を軸に据えることで、シグナトリーは蒸留所の個性がダイレクトに詰まったウイスキーをリリースし続けており、多くのモルトファンから支持を集める理由となっています。

ラベルの情報量はトップクラス

シグナトリーの商品は、ウイスキーに関する情報を細かく開示しているのも大きな特徴です。ラベルには以下のような情報が記載されています。

  • 蒸留年月日(Distilled)
  • 瓶詰年月日(Bottled)
  • 熟成年数
  • カスクの種類(ホグスヘッド、シェリーバット、バーボンバレルなど)
  • カスクナンバー(樽の個別番号)
  • ボトリングナンバー(総本数のうち何本目か)
  • アルコール度数(ABV)

こうした情報が細かく記載されたボトルは、いまでこそ珍しくはありませんが、この流れをつくった先駆けのひとつがシグナトリーと言えるでしょう。

特にカスクストレングス・コレクションでは、カスク番号・蒸留日・瓶詰日・総本数までを厳密に記載し、真贋の証明としています。一方、入門用のVintage Collectionは熟成年数のみでカスク番号が非公開のケースもあり、シリーズによって開示情報の詳細度が異なる点も特徴的です。

なお、蒸留所名を公開できない契約(オフィシャル側との守秘義務契約)を結んでいるボトルについては、ラベルに「Secret Speyside」「Secret Orkney」といった地域名+秘匿表記が使われます。

これは業界で広く知られた慣習で、たとえば「Secret Orkney」はハイランドパーク蒸留所を指すというのが通説になっています。こうした表記のルールを知っておくと、ラベルを見ただけでおおよその原酒の出自を推測できるようになり、ボトラーズウイスキーを選ぶ楽しみがさらに広がります。

 

エドラダワー蒸留所との関係

2002年の買収秘話

シグナトリー・ヴィンテージを語るうえで欠かせないのが、自社蒸留所であるエドラダワー(Edradour Distillery)との関係です。エドラダワーは1825年、地元の農夫たちが農作業の合間に酒造りを始めたことがルーツとされ(正式な蒸留所としての記録が残るのは1837年頃)、長らく「スコットランド最小の蒸留所」として知られてきました。

2002年、当時の所有者であったペルノ・リカール社(Pernod Ricard)は、シーグラム社の買収に伴い傘下に加わったブランドの整理を進めており、その過程でエドラダワーを余剰資産と判断しました。ここでアンドリュー・サイミントン氏がかねてからの念願であった「自社蒸留所の経営」を実現するため、540万ポンドで買収に踏み切ります。

ボトラーズとして長年、数多くの蒸留所の原酒を見極めてきたアンドリュー氏にとって、「一樽ごとの個性を大切にする」というシグナトリーの哲学と、少人数・手作業中心の伝統的な製法を守り続けるエドラダワーの気質は非常に相性が良かったといえます。

買収後は、ラフロイグ蒸留所の元蒸留所長であったイアン・ヘンダーソン氏が新たな蒸留所長として着任し、品質管理体制の強化が図られました。2007年頃からは、シグナトリーの商品の多くがエジンバラの拠点ではなく、エドラダワー蒸留所を拠点にボトリング・出荷されるようになっています。

エドラダワーの原酒は、シングルモルトとしてのリリースだけでなく、「ハウス・オブ・ロード」「キングス・ランサム」「クラン・キャンベル」といったブレンデッドウイスキーの原酒としても供給されており、蒸留所としての多面的な役割を担っています。

なお、エドラダワーでは2003年から、重ピート仕様のシングルモルト「バレッヘェン(バレッヒェン)Ballechin」の蒸留も開始しています。同じ蒸留設備でありながら、週のうち2日間だけバレッヘェン用の仕込みを行い、最低50ppm以上のピートを使用した麦芽を使うことで、ノンピートのエドラダワーとは対照的な個性を持つシングルモルトを造り分けているのも大きな特徴です。

200周年記念(2025年)の特別リリース

エドラダワーは2025年に創業200周年を迎え、記念ボトルが相次いでリリースされました。長期熟成のシェリーカスク原酒を中心に、通常のコアレンジとは異なる特別なフィニッシュを施した限定版が展開されています。

なかでも注目すべきは、2018年に増設された第二の蒸留設備「エドラダワー No.2(Edradour No.2)」からの初リリースです。オリジナルのスチルを忠実に再現した設備で2018年に蒸留された原酒が、2025年9月19日、200周年という節目に合わせてファーストフィル・オロロソシェリーバットで7年熟成のうえ57.1%で初めてボトリングされました。

アンドリュー・サイミントン氏自身がこのNo.2を「エドラダワーの未来」と語っているように、蒸留所の生産体制が新たなフェーズに入ったことを象徴するリリースです。実際、この第二蒸留設備の稼働により、エドラダワーは現在では厳密な意味での「スコットランド最小の蒸留所」ではなくなっているという指摘も専門メディアでなされています。

さらに200周年記念リリースのひとつとして、2015年蒸留・PXシェリーカスク熟成の「エドラダワー10年」が46%で登場しました。通常品の仕様変更か、限定記念ボトルとしての展開かは、購入時にラベルや輸入元の最新情報を確認したいところです。

ボトラーズとして数十年にわたり多くの原酒を見てきたシグナトリー社が、自ら蒸留所を経営し、200年という長い歴史に新たな1ページを加えていく――

この構図自体が、シグナトリー・ヴィンテージという会社の奥深さを物語っていますね。

バレッフェン 10年
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【2026年版】ボトラーズ「シグナトリーヴィンテージ」のおすすめウイスキー5選

シグナトリー・ヴィンテージは、創業以来さまざまなシリーズを展開してきました。ここでは現在展開されている主要シリーズを解説しながら、各シリーズから私ユースケが厳選したおすすめボトル5選をご紹介していきます。

  1. ブレアアソール 2011 11年 46% アンチルフィルタード コレクション
  2. オークニー (HP) 18年 2005 1stフィルオロロソシェリーバット #29 カスクストレングス
  3. オルトモア 2009 16年 1stフィルオロロソシェリーバット 57.1%  シグナトリー エクセプショナルカスク 100プルーフ エディション
  4. ボウモア 24年 2000 バーボンバレル #800090 サイミントンズチョイス
  5. ホグスヘッド ファインオールド ブレンデッドモルト

シグナトリー・ヴィンテージの選び方

シグナトリー・ヴィンテージは、同じ蒸留所名でも蒸留年、熟成年数、樽の種類、度数、ボトリングシリーズによって味わいが大きく異なります。初めて選ぶなら、まずはラベルに書かれた「シリーズ」「樽」「度数」の3点を見るのがおすすめです。

重視したいポイント 向いているシリーズ 選び方の目安
飲みやすさ・蒸留所の個性 アンチルフィルタード・コレクション 46%で飲みやすく、ノンチルフィルタードの質感も楽しみやすい
濃厚なシェリー樽香 100 Proof Edition/Exceptional Cask 57.1%の力強さ、ファーストフィル・オロロソシェリー樽表記を目安に選ぶ
一樽の個性・希少性 カスクストレングス・コレクション カスク番号、蒸留日、総本数まで確認して選ぶ
長期熟成・特別感 Symington’s Choice 20年以上の熟成や希少蒸留所、特別な樽に注目
手頃な価格・日常酒 Hogshead Fine Old ブレンデッドモルトならではの調和とスモーキーさを楽しむ

アンチルフィルタード・コレクション(The Un-Chillfiltered Collection)

シグナトリーの主力シリーズのひとつがこのコレクションです。度数は46%に統一されており、シングルカスクまたは数樽程度のスモールバッチで瓶詰めされます。

ノンカラーリング・ノンチルフィルタードという同社のポリシーを体現するシリーズで、蒸留所ごとの個性がストレートに感じられる、初心者にもおすすめしやすいラインナップです。

ブレアアソール 2011 11年 46% アンチルフィルタード コレクション

ブレアアソール 2011 11年 46% アンチルフィルタード コレクション

  • 楽天市場価格[2026年7月]:9,270円 送料別

ブレアアソール(Blair Athol)は、ハイランド・パースシャーの中心都市ダンケルドに位置する蒸留所で、実は大手ブレンド「ベル(Bell’s)」の主要な原酒供給元として知られています。オフィシャルボトルのリリースが少なく、ボトラーズからの登場が貴重な蒸留所のひとつです。

このボトルは2011年蒸留・11年熟成、アンチルフィルタード・コレクションらしい46%での瓶詰め。使用樽は「ディチャー・リチャード・ホグスヘッド(Decharred-Recharred Hogshead)」という、一度カスクの内側を焼き直して再活性化させた特殊な樽で、通常のリフィルカスクよりもオーク由来の甘やかさが引き出されやすいのが特徴です。

ハイランドモルトらしい麦の甘みに、バニラやハチミツ、ほのかなスパイスが重なる、穏やかで飲みやすい一本。ノンチルフィルタードによる口当たりの良さも感じられ、ブレアアソールを知る入り口としておすすめです。

ブレアソール 2011 11年 46% アンチルフィルタード コレクション
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カスクストレングス・コレクション(The Cask Strength Collection)

樽から出したままの度数(カスクストレングス)で瓶詰めされる、より濃厚でパワフルな味わいを楽しめるシリーズです。熟成期間は~35年と幅広く、シングルカスクでのリリースが基本。カスク番号・蒸留日・瓶詰日・総本数までラベルに厳密に記載されており、真贋の証明としての役割も果たしています。

加水を一切行わないぶん、原酒本来のオイル分や香味成分がそのまま残っており、ボトラーズならではの希少な原酒に出会える点が魅力です。

オークニー (HP) 18年 2005 1stフィルオロロソシェリーバット #29 カスクストレングス

オークニー (HP) 18年 2005 1stフィルオロロソシェリーバット #29 カスクストレングス

  • 楽天市場価格[2026年7月]:29,320円 送料別

「オークニー(HP)」という表記は、シグナトリーが蒸留所名を公開できない契約上の理由から使う地域名の秘匿表記で、通説ではハイランドパーク(Highland Park)蒸留所を指すとされています。

オークニー諸島に蒸留所を構えるハイランドパークは、ミディアムピートと上質なシェリー樽熟成を得意とする名門蒸留所であり、オフィシャンボトルとは異なる個性を楽しめます。

このボトルは、2005年蒸留・18年熟成、カスクストレングス・コレクションからのリリースで、度数は55.0%。ファーストフィル・オロロソシェリーバット(カスク#29)でフルマチュレーションされており、シェリー由来のドライフルーツやダークチョコレートのような濃厚な甘みに、ハイランドパークらしいほのかなヒースやピートスモークが溶け合う、奥行きのある味わい。

加水を行わないカスクストレングスならではのオイリーな質感と、18年という熟成年数が生み出す複雑味を堪能できます。ハイランドパークのシェリー樽熟成を好む層にはたまらない1本。

オークニー (HP) 18年 2005 1stフィルオロロソシェリーバット
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100 Proof Edition

2024年に始動した比較的新しいシリーズで、2026年時点でも精力的にリリースが続いています。度数は英国の旧来の度数表記における「100ブリティッシュプルーフ」に相当する57.1%に統一。ノンカラーリング・ノンチルフィルタードで、主にファーストフィル・オロロソシェリーカスクで熟成された原酒が中心となっています。

シングルモルトだけでなくグレーンウイスキーも対象としているのが特徴で、カスクストレングスではありませんが、57.1%という高い度数で統一されており、濃厚で力強い飲み口を比較的手に取りやすい価格帯で楽しめるシリーズです。

オルトモア 2009 16年 1stフィルオロロソシェリーバット 57.1%  シグナトリー エクセプショナルカスク 100プルーフ エディション

オルトモア 2009 16年 1stフィルオロロソシェリーバット 57.1%  シグナトリー エクセプショナルカスク 100プルーフ エディション

  • 楽天市場価格[2026年7月]:14,960円 送料別

オルトモア(Aultmore)は、スペイサイド地方のキース近郊に位置する蒸留所で、オフィシャルボトルの流通が少なく、長らく「知る人ぞ知る」存在だった蒸留所です。ブレンデッドウイスキーの原酒として重用されてきた歴史があり、シングルモルトとしてはボトラーズ経由での出会いが多いのも特徴です。

このボトルは、2009年蒸留・16年熟成、100プルーフ・エディションのなかでも特に優れた樽だけを厳選する「エクセプショナルカスク」枠からのリリース。ファーストフィル・オロロソシェリーバットでフルマチュレーションされており、度数は100ブリティッシュプルーフに相当する57.1%。

ノンチルフィルタード・ノンカラーリングで瓶詰めされ、シェリー由来のドライフルーツやチョコレート、ヘーゼルナッツのような濃厚な甘みに、オルトモアらしいクリーンな麦の風味が下支えする、バランスの良い味わいが期待できます。

カスクストレングス級の力強さをリーズナブルな価格帯で楽しめる、コストパフォーマンスの高い一本です。

オルトモア 2009 16年 1stフィルオロロソシェリーバット 57.1%  シグナトリー エクセプショナルカスク 100プルーフ エディション
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サイミントンズ・チョイス(Symington’s Choice)

2023年にリリースが始まった、比較的新しい限定シリーズです。創業者アンドリュー・サイミントン氏自らが、膨大な保有カスクのなかから「これは特別だ」と選び抜いた、シグナトリー社のプレミアムライン。

シェリーカスクで長期熟成された原酒が中心で、価格帯は高めですが、その分アンドリュー氏のウイスキーに対する審美眼が最も色濃く反映されたシリーズともいえます。

ボウモア 24年 2000 バーボンバレル #800090 サイミントンズチョイス

ボウモア 24年 2000 バーボンバレル #800090 サイミントンズチョイス

  • 楽天市場価格[2026年7月]:89,800円 送料別

ボウモア(Bowmore)は、アイラ島の中心地・ボウモア村に構える島最古の蒸留所で、上品なピートと花のような華やかさを兼ね備えた個性で知られています。オフィシャルボトルは高価格帯化が進んでおり、ボトラーズ経由での出会いに価値がある蒸留所のひとつです。

使用樽はバーボンバレル(カスク#800090)で、瓶詰め本数はわずか172本という希少な高級ボトル。

度数は52.2%。ピート由来のスモーキーさをバーボンバレルが穏やかに包み込み、ピーチやアプリコットのような柔らかなフルーツ香、バニラや軽やかな花のニュアンスが感じられる、絶妙なバランスの味わいです。

シェリー樽全盛のプレミアムシリーズのなかで、あえてバーボンバレル熟成を選んだことで、ボウモア本来のピートとモルトの繊細さがクリアに引き出されています。

その他の限定シリーズ

シグナトリーは主要シリーズのほかにも、さまざまなコンセプトの限定シリーズを展開しています。

代表的なのが、すでに閉鎖された蒸留所の原酒だけをボトリングする「サイレント・スティルズ」、黙示録の四騎士や大天使をテーマにした「ホースメン」や「アーチエンジェルズ」、そして希少な長期熟成モルトを樽単位でリリースする「レア・レゼルブ・コレクション」です。

なかでも「レア・レゼルブ・コレクション」は、1950~1970年代蒸留という極めて希少なヴィンテージが定期的にリリースされるシリーズで、コレクターから高い人気を集めています。

また、ブレンデッドモルトシリーズの「ホグスヘッド(Hogshead)」も人気シリーズのひとつ。アイラモルトとハイランドモルトをヴァッティングしたシリーズで、バッチごとにブレンド内容が異なるのが特徴。近年のリリースでは、カリラやブナハーブン、マッカランを中心に複数のハイランドモルトをブレンドし、シェリー樽で約3か月間フィニッシュを施した7年熟成のブレンデッドモルトとなっています。

ホグスヘッド ファインオールド ブレンデッドモルト

ホグスヘッド ファインオールド ブレンデッドモルト

  • 楽天市場価格[2026年7月]:5,980円 送料別

見た目はユーモラス、されども中身は本格派。シグナトリーが手がけるブレンデッドモルト(ヴァッテッドモルト)シリーズが「ホグスヘッド ファインオールド ブレンデッドモルト」です。ラベルに描かれた愛らしい豚の顔がトレードマークで、高いコストパフォーマンスから日常酒としても親しまれています。

「ホグスヘッド」とは、ウイスキーの熟成に使われる容量約230リットル前後の樽を指す言葉です。なぜこの樽の名前が「豚(Hog)の頭(Head)」を意味する単語になったのかについては、複数の説があるものの正式な由来はシグナトリー社からも明らかにされておらず、確認できていません。ラベルの豚のイラストは、この樽名にちなんだ洒落心から生まれたユーモラスな演出と考えられます。

構成原酒はバッチごとに異なり、アイラ系モルトと本土系モルトを組み合わせていることが特徴です。流通時期によっては、カリラ、ブナハーブン、マッカランなどがキーモルトとして紹介される例もありますが、配合の詳細は変更される可能性があります。

いずれもアイラ系とハイランド系のモルトをあわせた計12種類程度の原酒をヴァッティングしています。ヴァッティング後にシェリー樽で3ヶ月ほど追加熟成(マリッジ)を行い、7年熟成としてボトリングされる点は共通しています。

アイラモルトの力強い潮気とピートスモークに、ハイランドモルトの上品なハチミツや洋梨のようなフルーティーさが重なる、コントラストの効いた味わいが魅力。

ストレートやトワイスアップでブレンドの調和をじっくり味わうのはもちろん、ハイボールにすることで潮っ気とスモーキーさが引き立つため、スモーキー系ハイボールが好きな方や、ピーティーなウイスキーの入り口としてラガヴーリンを試してみたい初心者の方にもおすすめの一本です。

ホグスヘッド ファインオールド ブレンデッドモルト
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シグナトリー・ヴィンテージは、蒸留所や樽ごとの個性を大切にする、スコッチを代表する独立系ボトラーズです。46%のアンチルフィルタード・コレクション、樽出しの個性を味わえるカスクストレングス、57.1%の100 Proof Editionなど、幅広いシリーズを展開しています。

同じ蒸留所の原酒でも、蒸留年・熟成年数・樽の種類・度数が変われば味わいは大きく異なります。ラベルの情報を読み解きながら、自分好みの一本を探せることこそシグナトリーの魅力ではないでしょうか。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

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