Haig (Dimple) ヘイグ (ディンプル)

Haig ヘイグ
製造企業:ジョンヘイグ社
系列企業:ディアジオ社
楽天市場価格[2026年7月]:¥4,860 税込(ヘイグ ゴールドラベル)
40% 700ml
スコッチの名門「ヘイグ」
スコッチの名門と称される「ヘイグ」と、その上位版「ディンプ」を造るジョンヘイグ社は、スコットランドの歴史と深く結びついた生産者。歴史は単なるウイスキー製造の枠を超え、スコットランド史とも結びついています。
ヘイグ家の祖先であるペイトリュース・デル・ハガは、フランスから渡ってきたノルマン貴族の一員で、その勇敢な戦いによりツー川畔のビマーサイドに領地を与えられます。以来、ヘイグ家は900年以上に渡って多くの分家を輩出しながら、対イングランド戦争などで活躍するなど、スコットランド史に多大な影響を与えています。
1627年に「ハガ」から現在の「ヘイグ」と改名した分家のロバート・ヘイグが、ウイスキー製造の開始。これがのちの「ジョンヘイグ社」となります。ウイスキー造りはロバート・ヘイグの子孫にも受け継がれ、18世紀後半にはローランド地方を中心に、ヘイグ家の一族がいくつかの蒸留所を経営。1782年には、5代目のジェームズ・ヘイグが最大規模の蒸留所を建設し、名のある造りてとなります。
ジョンヘイグ社の名声が最も高まったのは、ジェームズの甥「ジョン・ヘイグ」の時代。1824年にファイフ地方にキャメロンブリッジ蒸留所を建設。グレーンウィスキーの製造にいち早く着手したことで、1880年代には他のウイスキー製造業者より先駆けてブレンデッドウイスキーをリリースします。
ヘイグの高級版「ディンプル(ピンチ)」

Dimple ディンプル
Amazon価格:¥3,117 税込(ディンプル12年)
40% 700ml
その後、ヘイグ社は高級ウイスキー「ディンプル」を発売。ディンプルは、当時ほかの高級ブレンデッドウイスキーには見られなかった「15年物」として開発されました。ディンプルは、クセが少なく飲みやすいローランドモルトの代表格「グレンキンチー」をブレンドの核に使用。ローランドモルトを中核にしたブレンデッドウイスキーは稀少であったため、「ヘイグ」よりもさらに注目されるウイスキーとなります。
ディンプルの、もう一つの特徴と言えば、独特な形状の三角形ボトル。「グレンフィディック」ともまた違うこのユニークな形状は、ジョン・ヘイグの5番目の息子「ジョージ・オグルヴィ・ヘイグ」が考案したもので、当初は「ディンプルスコッツ」という名前でしたが、人々からは「ディンプル」と呼ぶようになり、やがてブランド名からスコッツという言葉が省かれて現在に至ります。
ディンプルのボトルには独特な凹みがあります。アメリカではこのボトルの凹みを「ピンチ」と呼んでおり、アメリカ向けのボトルだけは「ピンチ」というブランド名で販売。かつて日本で流通していたボトルも「ピンチ」が一般的でしたが、現在は世界中で「ディンプル」の名で統一されています。
ディンプルを有名にしたもう一つの特徴は、ボトル全体を金属製のネットで覆っていたこと。これは、輸送中にコルクの栓が抜けないようにするための工夫であったり、不正な開封を防ぐ目的でもありました。
現行品ではスクリューキャップが採用されており、コルクが抜けることは無くなりました。昔のボトルよりも金属が細くて柔らかい素材へと変化したものの、今でも金属製のネットでボトルを覆う伝統は受け継がれています。
Hankey Bannister ハンキーバニスター

Hankey Bannister ハンキーバニスター
製造企業:インバーハウス・ディスティラーズ社
系列企業:インターナショナルベバレッジホールディングス社(タイ・ThaiBev傘下)
楽天市場価格[2026年7月]:1,380円(オリジナル)
40% 700ml
英国王室御用達の歴史を持つ、1757年創業という驚異的な老舗ブレンデッドスコッチウイスキー「ハンキーバニスター」。
「ハンキーバニスター」という名前は、創業者であるボーモント・ハンキーとヒュー・バニスターという2人の人物の名前がそのままブランド名となっています。
2人は1757年、ロンドンのウエストエンドで「ワインアンドスピリッツカンパニー」を創業。当初はワインとスピリッツを扱う商会でしたが、英国貴族社会の洗練された嗜好を満たす酒類を提供することを目標に掲げ、19世紀半ば頃からブレンデッドウイスキーの取り扱いを開始しました。スコットランドから買い付けたウイスキーを別の場所でブレンドするという、当時としては先駆的な手法を採用していた企業のひとつとも言われています。
1901年、初のロイヤルワラント(王室御用達の証)を授与され、英国王室と深い関わりを持つブランドとして名を上げました。その顧客にはオスカー・ワイルドやイヴリン・ウォーといった文化人、そして20世紀に入るとウィンストン・チャーチル卿も名を連ねたと言われています。
1922年、サッコーニ&スピード社と合併し「ハンキーバニスター アンド カンパニー」として存続。その後ジョージ6世から2度目のロイヤルワラントを授与されるなど、名門ブレンドとしての地位を確立しました。
複数のオーナーチェンジを経て、1988年に現在のインバーハウス・ディスティラーズ社が取得しました。インバーハウス社自体は、タイの大手飲料企業ThaiBev系列のインターナショナルベバレッジホールディングス社の傘下にあります。
「ハンキーバニスター オリジナル」は、インバーハウス社が所有するオールドプルトニー、バルブレア、アンクノック、スペイバーン、バルメナックのモルト原酒(比率約30%)と、ローランド産のグレーン原酒(比率約70%)をブレンドして造られています。使用される麦芽はすべてピートスモークを使わずに風乾されているため、全体としては非常に繊細でデリケートな味わいに仕上がっているのが特徴です。マスターブレンダーのスチュアート・ハーヴェイ氏とそのチームによって巧みにブレンドされています。
レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツの甘みに、生姜やナツメグのようなスパイスの風味が続きます。グレーン由来のほのかな苦味がありながらも、バニラやキャラメルの甘さがそれをうまく包み込み、全体としてバランスの取れた飲みやすい味わいを実現しています。
2014年のIWSC(インターナショナル・ワイン&スピリッツコンペティション)では、「オリジナル」がゴールド・アウトスタンディングメダルを獲得したのに加え、限定版「ヘリテージブレンド」と「12年」も同時にゴールドメダルを受賞するという快挙を成し遂げています。
ラインナップはオリジナルの他に、1920年代のレシピを再現した「ヘリテージブレンド」(46%、ピートを効かせたモルトを少量加えて当時の風味を再現)、熟成年数表記のある「12年 リージェンシー」、そして「21年 パートナーズリザーブ」「25年」「40年」といった長期熟成ラインも展開されています。
「21年」はJim Murray著『Whisky Bible』で95点という高評価を獲得。特に「40年」は、創業250周年を記念して2007年にリリースされたもので、2008年に「世界最高のブレンデッドスコッチ」、2009年には「世界最高のブレンデッドウイスキー」をワールドウイスキーアワードで受賞し、さらに2011年にも同賞を受賞するなど、複数年にわたって世界最高峰の評価を得た伝説的なボトルです。
日本ではかなりマイナーなブランドですが、手頃な価格帯のオリジナルから、コレクター向けの超長期熟成ラインまで幅広く揃っているのも、このブランドの奥深さを物語っています。
Hedges & Butler ヘッジス&バトラー

出典:https://www.amazon.co.jp/
Hedges & Butler ヘッジス&バトラー
製造企業:ヘッジス&バトラー社
系列企業:イアンマクロード社
楽天市場価格[2026年7月]:1,598円
40% 700ml
「ヘッジス&バトラー」を造るヘッジス&バトラー社は、英国王室にウイスキーの献上を続けてきた由緒あるブランドです。同社の創業は1667年、ロンドンにて酒類小売業として始まりました。当初はワイン・スピリッツを扱う商店でしたが、19世紀に入ってから独自のブレンデッドウイスキーの製造・販売を本格的にスタートさせます。同社がウイスキー事業に乗り出すきっかけとなったのは、当時の国王チャールズ2世(在位1660〜1685年)の勧めによるものだったと伝えられています。
その後、1837年にヴィクトリア女王から正式に「Royal Warrant(王室御用達)」を授与されたことで、同社は英国王室の公式サプライヤーとしての地位を確立。以来、歴代の英国君主に献上され続けてきました。この輝かしい歴史を証明するために、ボトルラベルの中央には大きく「ROYAL」の文字が記載されています。ちなみに「ROYAL」を掲げるスコッチウイスキーの中では、最もリーズナブルな価格帯で入手できる一本としても知られています。
ヘッジス&バトラー社の王室との関係は英国だけにとどまりません。1886年にはスペイン王室、1908年にはポルトガル王室にもウイスキーを献上。さらに1905年には、日本の明治天皇にも献上されたという記録が残っています。まさに世界的な要人に愛された、由緒正しきブランドといえるでしょう。
現在の親会社は、蒸留所も経営しているボトラーズ会社「イアンマクロード社」。同社は1933年、レナード・J・ラッセル・シニア氏が始めたウイスキー仲介会社を原点としており、一族が1963年に買収して以来、ブレンダー・瓶詰め業者として発展してきました。現在はスコットランド中部のブロクスバーンに本社を構え、グレンゴインやタムデュー蒸留所などを傘下に持っています。
「ヘッジス&バトラー」のモルト原酒には、同社傘下のグレンゴインなどが使用されており、3年物程度の若い原酒をブレンドすることでライトボディで柔らかい味わいに仕上げられています。
王室や天皇陛下へ献上されていたウイスキーですが、現在は庶民でも非常にリーズナブルに楽しむことができる、まさに「王室の歴史を気軽に味わえる」一本です。
Highland Queen ハイランドクィーン

Highland Queen ハイランドクィーン
製造企業:ハイランドクィーン社
楽天市場価格[2026年7月]:1,180円(ハイランドクイーン クラシックブレンド)
40% 700ml
ブレンデッドスコッチウイスキー「ハイランドクィーン」は、悲劇の女王メアリーをインスピレーションにしたブランド。「ハイランドクィーン」は、悲劇の女王「メアリー・スチュアート(Mary Stuart)」のことを指します
メアリーは1542年誕生。父はスコットランド王ジェームズ5世。彼女はわずか6日間でスコットランド女王に即位し、生涯を通じて数々の政治的転機と悲劇に見舞われました。メアリーの祖母はイングランド王ヘンリー7世の娘で、イングランド女王エリザベス1世とも親戚関係にありました。
メアリーは幼少期にフランスに送られ、フランス王アンリ2世の息子であるフランシス2世と結婚し、フランス王妃となります。しかし、フランシス2世は若くして亡くなり、メアリーはスコットランドに帰国。彼女の複雑な系譜と政治的な立場は、スコットランドとイングランドの間の対立に繋がり、数々の陰謀と反乱に巻き込まれてしまいます。
最終的に、メアリーは自身の関与を疑われる暗殺計画に関与したとして逮捕され、1587年にイングランド女王エリザベス1世によって処刑されます。メアリー・スチュアートの死は、イングランドとスコットランドの歴史における重要な転換点であり、多くの文学作品や映画で取り上げられています。
ハイランドクイーンの製造元はマクドナルド&ミュアー社でしたが、2008年にフランスの「ラ・マルティニケーズ社」がグレンマレイ蒸留所とハイランドクィーンの所有権を取得。その後「ハイランドクィーン」のブランド権のみ、フランス・ブルゴーニュに本拠地を持つワイン商「メゾン・ミッシェル・ピカール社」に譲渡され、現在は同社のブランドとしてリリースされています。
メゾン・ミッシェル・ピカール社はタリバーディン蒸溜所を所有していることから、現在のハイランドクイーンはタリバーディンの原酒がキーモルトと考えられています。
ブレンデッドウイスキーの他、「ハイランド クイーン マジェスティ クラシック ハイランド シングルモルト」もリリース。蒸留所名は公開されていませんが、恐らく中身はタリバーディンです。
100 Pipers 100パイパーズ

出典:https://item.rakuten.co.jp/
100 Pipers 100パイパーズ
製造企業:シーバスブラザーズ社
系列企業:ペルノリカール社
楽天市場価格[2026年7月]:5,600円
40% 700ml
スコットランドに伝わる伝統的なバラッド「The Hundred Pipers(100人のパイパー)」から生まれたブレンデッドスコッチウイスキー「100(ハンドレッド)パイパーズ」。
スコットランド独立のために戦った、ボニー・プリンス・チャーリー(チャールズ・スチュワート)が率いるジャコバイト軍の先頭には、1745年の蜂起の際、「100人のバグパイパー」がたっていました。
このバグパイパーは、敵の攻撃を受けながらも前進するという恐るべき部隊で、演奏を止めることなく味方部隊の士気を高めるべく勇敢に戦い続けました。この異常とも言える姿勢は、スコットランドの魂であり、誇りとなっています。
「100パイパーズ」は1965年、シーバスブラザーズのマスターブレンダーであったアラン・ベイリー氏と、ジミー・ラング氏によって開発されたブレンド。シーグラム社によってアメリカ市場で発売されました。
興味深いのは、発売当初のラベルにはスコットランド国旗があしらわれていましたが、発売から4年後の1969年にラベルデザインが変更され、「Seagram’s」の文字が追加されるとともに、国旗の意匠は外されてしまったこと。この「Seagram’s」の文字は、現在もラベルに残されています。開発にあたっては、500通り以上のブレンド組み合わせが試されたという逸話も伝わっており、理想の香りと味わいを追求する並々ならぬこだわりがうかがえます。
原酒には、傘下の「ストラスアイラ」や「ロングモーン」に加え、「グレンリベット」「グレングラント」なども使用。1975年にシーグラム社が建設したスペイサイドの「アルタベーン蒸留所」が現在のブランドの「精神的な故郷」とされ、全体では実に25〜30種類のモルトウイスキーをブレンドして作られています。
現在はシーバスブラザーズ社と共に、2001年からペルノリカール社の傘下となっています。日本ではほとんど取り扱い店がなく、かなりマイナーなブランドとして一部のオールドボトルが出回っているのみですが、世界的に見ると実は非常に有力なブランド。
2005年には世界5位のスタンダードスコッチとして340万ケースを売り上げ、現在もタイでは売上No.1のスコッチウイスキーとして、インドでも2018年に年間100万ケースを突破した唯一のスコッチブランドとして絶大な人気を誇っています。まさに「日本では無名だが、アジア market全体で見れば主要プレイヤー」という、ギャップの大きいブランドといえるでしょう。
ちなみに「バグパイパー」をモチーフにしたウイスキーは、インド産のウイスキー「BAGPIPER」も有名。全く別物なので間違わないようにしなければ…
Inver House インバーハウス(MacArthur’s マッカーサー)

出典:https://www.amazon.co.jp/
Inver House インバーハウス(MacArthur’s マッカーサー)
製造企業:インバーハウスディスティラーズ社
系列企業:インターナショナルビバレッジ社
楽天市場価格[2026年7月]:1,325円(マッカーサー)
40% 1000ml
「インバーハウス」の造り手「インバーハウスディスティラーズ社」は、1964年に設立された比較的新しい会社です。親会社は米国ペンシルバニア州の「パブリカーインダストリーズ社」で、同社は1956年に「Inver House Rare」という別のブレンデッドブランドを既に発売していましたが、需要に対して十分な原酒ストックを確保できていませんでした。この課題を解決するため、ローランド地方のエアドリーに巨大なグレーンウィスキー蒸留所とモルトウイスキー蒸留所、製麦工場(モルトスター)を建設し、自社での原酒製造をはじめます。
蒸留所はモファット製紙工場の敷地を利用して建設され、最新式の蒸留機を備えたグレーン蒸留所は当初「ガーンヒース蒸留所」と呼ばれ、後に「インバーハウス蒸留所」へと改称されました。モルトウイスキー蒸留所は「モファット蒸留所」または「グレンフラグラー蒸留所」と呼んでいました。現在はどちらも閉鎖されています。
その後、1979年にスタンダードブランズ社がパブリカー社からインバーハウスを買収。さらに1988年には経営陣によるMBO(マネジメント・バイアウト)が行われ、名実ともに独立したスコットランドのブレンド会社として再スタートを切ります。
独立後、インバーハウス社は次々と蒸留所を傘下にしていきます。DCLから休止中だったハイランドの「ノックドゥー(シングルモルト名はアンノック)」蒸留所を購入し、1989年に再稼働。同時期にスペイサイドの「スペイバーン」蒸留所も獲得しました。
1995年には北ハイランドの「プルトニー」蒸留所、翌1996年には同じく北ハイランドの「バルブレア」蒸留所、そして1997年にはスペイサイドの「バルメナック」蒸留所を買収。単なるブレンド業者ではなく、蒸留所も経営する大手ウイスキーメーカーへと成長していきます。その後、経営陣は2006年に事業を売却し、現在はシンガポール上場のタイ企業「ThaiBev(タイビバレッジ)」傘下、インターナショナルビバレッジホールディングス社の完全子会社となっています。
ブレンデッドスコッチウイスキー「インバーハウス」の主力商品は、スタンダードの「グリーンプレイド(Green Plaid)」。こちらは現在も現行品として販売が続いており、日本でも一部の酒販店で入手可能です。
主要モルトはノックドゥー、スペイバーン、バルブレアなどを中心にブレンドされ、爽やかな柑橘系、フローラルな甘いアロマと、洗練されたソフトな味わいの中にスパイシーさを感じる仕上がり。ソーダ割りにしても味がぼやけにくく、ハイボールにも適した一本として人気を集めています。
一方で紛らわしいのが「マッカーサー(MacArthur’s)」の存在です。これは「グリーンプレイド」の改名ブランドではなく、全く別の歴史を持つ独立したブランド。
1877年、グラスゴーの「ジェームズ・マッカーサー・ジュニア社」が発売した由緒あるブレンデッドウイスキーで、その後ブランド権をインバーハウス社が取得し、現在まで製造・販売を続けています。マッカーサーの原酒には、インバーハウス社が保有する5つの著名蒸留所(ノックドゥー、スペイバーン、オールドプルトニー、バルブレア、バルメナック)すべての原酒が使用されており、グリーンプレイドよりも幅広い原酒構成となっているのが特徴です。
日本では「12年」表記こそあまり見かけませんが、長期熟成の「21年」「25年」などのラインナップも存在します。両ブランドとも「キスのようにソフト」という往年のキャッチフレーズに象徴される、飲みやすさを重視したスタイルを今も受け継いでいます。
Islay Mist アイラミスト

出典:https://www.amazon.co.jp/
Islay Mist アイラミスト
製造企業:マクダフインターナショナル社
楽天市場価格[2026年7月]:3,398円(アイラミスト 8年)
40% 700ml
ブレンデッドウイスキーとは、クセの少ないグレーンウイスキーと個性的なシングルモルトをブレンドして飲みやすくつくりあげたものですが、近年はブレンデッドウイスキーの個性が多様化し、クセの強いスモーキ―なタイプが増えています。「アイラミスト」のその代表的な例で、コアなウイスキーファンから人気のある商品です。
「アイラミスト」は、ラフロイグをキーモルトとしているため、ピーティーな風味が特徴的なブレンデッドウイスキーです。誕生は1922年。製造したのは当時のラフロイグ蒸留所のオーナー「イアン・ハンター」で、ラフロイグの他にスペイサイドモルトとグレーンウイスキーをブレンドし、シングルモルトよりも個性を抑える形で完成します。
当初はプライベートブランドとして特定の人物にだけ販売されていましたが、1980年代にラフロイグ蒸留所のオーナーが「アライドディスティラーズ社」に変わると、一般にも販売するようになります。現在はグラスゴーに本拠を置く「マクダフインターナショナル社」がブランド権を買い取り、販売しています。
現在のアイラミストは、ラフロイグの原酒にハイランドモルトを数種類ブレンドしており、開発された当初と比べると(恐らく)クセが少なくフルーティな風味となっています。日本ではあまり見かけませんが、ラインナップは豊富で「アイラミスト オリジナル ピーテッド」「8年」「10年」「12年」「17年」が存在しています。
Isle of Skye アイル・オブ・スカイ

出典:https://www.amazon.co.jp/
Isle of Skye アイル・オブ・スカイ
製造企業:イアンマクロード社
楽天市場価格[2026年7月]:4,300円(アイル・オブ・スカイ12年)
40% 700ml
イアン・マクロード社が造るブレンデッドスコッチウイスキー「アイル・オブ・スカイ」は、タリスカーなどのスモーキーなアイランズモルトとスペイサイドモルトをブレンドした商品。モルト原酒約18種類と、グレーン原酒2種類が使用されています。
創業者「イアン・マクロード」はスコットランドのスカイ島出身。スカイ島のクラン・マクロード(マクロード氏族)の一員で、スカイ島は13世紀以降、700年以上にわたってマクロード氏族によって支配されてきました。現在もマクロード家の系譜は継続されており、当主は21代目。所有する「ダンヴェガン城」は居城であり、一家が住み続ける城としてはイギリス最古。多くの観光客が訪れる名所でもあります。
イアン・マクロードは19世紀後半にエジンバラでブレンダー業を始め、禁酒法時代に密貿易で成功したとか…
禁酒法の廃止後は正式な会社登録が必須となり、会社を設立。1963年に酒類販売会社ピーター・J・ラッセル社の傘下に入りましたが、現在は再び「イアンマクロード社」として経営を続けています。
イアンマクロード社は、アイル・オブ・スカイの他にも、「ヘッジス & バトラー」といったブレンデッドウイスキー、そして「ラングス」などを所有しています。さらに、現在ではハイランドのグレンゴイン蒸留所とスペイサイドのタムドゥー蒸留所の2つのシングルモルトウイスキー蒸留所も運営しており、ブレンデッドウイスキーだけでなく、蒸留業にも積極的に進出しています。
アイル・オブ・スカイはブレンデッドでありながら、製品のラインナップはメージャーブランド並に豊富。「8年」「12年」「21年」「50年」と、シングルモルトかのように幅広く展開しています。
中でも注目すべきボトルは最高峰の「アイル・オブ・スカイ 50年」。アルコール度数が50%と41.6%の2つのバージョンが存在しており、どちらも数量限定品。41.6%のボトルは、世界でわずか400本しか存在しない非常に希少な商品です。
J&B ジェイ・アンド・ビー

J&B ジェイ・アンド・ビー
製造企業:ジャステリーニ&ブルックス社
系列企業:ディアジオ社
楽天市場価格[2026年7月]:2,399円(J&Bレア)
40% 1000ml
ブレンデッドスコッチウイスキー「J&B ジェイ・アンド・ビー」は、1749年にロンドンで設立されたワイン商「ジャステリーニ&ブルックス社」が製造するブランドです。現在はディアジオ社の傘下で、「ジョニーウォーカー」に次ぐスコッチウイスキー第2位のブランドとして君臨し続けていましたが、アメリカ市場での低迷を受けて以降、スペイン市場などで人気となるものの、現在は10位以内に留まる販売量となっています。
「J&B」の名前の由来は、製造元の「(J)ジャステリーニ」&「(B)ブルックス」から。このブランドは1890年代から存在し、当時の名は「クラブウイスキー」として知られていました。J&B社は、ロンドンを拠点とする企業としては初めて、スコットランドのウイスキー原酒を購入し、独自のブランドを立ち上げたパイオニア的存在でもあります。
現在のスタンダードボトル「J&B レア」は、20世紀に登場した商品。1930年代のアメリカ市場で成功を収め、禁酒法が終了してからも大規模なマーケティング予算を使い、わずか数年でアメリカ国内で最も売れるスコッチとなります。多くの著名なアメリカの著名人や作家などにも愛されたことで、「J&B」は多くの人々に認知されるようになりました。
「J&B レア」はノッカンド、オスロスク、グレンスペイ、ストラスミルの、4つのスペイサイドモルトを中心に、36種のモルトと6種のグレーン原酒をブレンド。モルト原酒の比率は公開されていませんが、現在でも約80%がスペイサイドモルトとされています。
「J&B」のラインナップには、「J&Bレア」のほか、「J&B ジェット」「J&B リザーブ 15年」「J&B アルティマ」などがありますが、日本で入手できるのは「J&B レア」のみ。その中でも最もユニークな商品が「J&B アルティマ」です。このウイスキーは現存する128カ所の蒸留所のモルト原酒をブレンドしたという、未だかつてない試みで造られていました。今ではなかなかお目にかかれないレアウイスキーです。
James Martin’s ジェームズマーティン

出典:https://item.rakuten.co.jp/
James Martin’s ジェームズマーティン
製造企業:マクドナルド・マーティンズ・ディスティラリーズ社
系列企業:ルイヴィトン・モエヘネシー社
楽天市場価格[2026年7月]:在庫なし
43% 750ml
グレンモーレンジィがキーモルトとなっているブレンデッドスコッチウイスキー「ジェームズマーティン」は、1878年にエジンバラで設立されたジェームズマーティン社が創設したブランド。
同社は1920年代にマクドナルド&ミュアー社に買収され、1995年にはグレンモーレンジ社と社名を変更。そして現在は「マクドナルド・マーティンズ・ディスティラリーズ社」となり、ルイヴィトン・モエヘネシー社(LVMH)の傘下となっています。
創業者のジェームズは、若いころにボクシングで活躍し、その俊敏な動きから「ツバメのジェームズ」と呼ばれていました。この由来から、このウイスキーにはツバメがシンボルマークとして採用されています。英語の「マーティン」には、元々「ツバメ」の意味もあるので、二重にその意味を成しています。
日本ではほとんど見かけませんが、ジェームズマーティンの現行品には「VVO」「12年」「20年」「30年」などのバリエーションがありますが、特に人気なのは「20年物」で、オールドボトル(古酒)はネットショップやオークションサイトで見かけることがあります。
ジェームズマーティンはかつて、グレンマレイのモルト原酒を主に使用していましたが、現在はグレンモーレンジの原酒が主体となっています。グレンモーレンジを使用したブレンデッドウイスキーは他には無いため、ある意味貴重なウイスキーと言えるでしょうか。オールドボトルのキーモルトはグレンマレイなので、飲み比べてみたいものです。
Johnnie Walker ジョニーウォーカー

Johnnie Walker ジョニーウォーカー
製造企業:ジョン・ウォーカー&サンズ社
系列企業:ディアジオ社
楽天市場価格[2026年7月]:1,149円(ジョニ赤)
40% 700ml
世界一売れているスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」。2022年の統計では、ウイスキー売上ランキング世界5位に位置しており、年間2270万ケースを販売しているビッグブランドです。
1820年に創業されたジョン・ウォーカー&サンズ社は、スコットランド南西部のエアシャーで生まれ育ったジョン・ウォーカー(1805〜1857年)によって設立。14歳の時、ジョンの父親が亡くなったことをきっかけに、家畜や農機具を売ったわずか537ポンドを元に、キルマーノックで小さな食料雑貨店を開業しました。
紅茶、香辛料、ワイン、スピリッツ類などを取り扱っていたこの小さな店は、当初は地域の商店に過ぎませんでした。しかし、キルマーノックは産業構造の変化とともに急成長しており、町の発展と共にジョンの店も順調に成長を遂げます。
ジョン・ウォーカーのウイスキービジネスに大きな転機が起こったのは1831年。「イーニアス・コフィー」によって連続式蒸留機が発明され、その後「ブレンデッドウイスキー」が誕生します。
ブレンデッドウイスキーは1853年にエジンバラの酒商「アンドリュー・アッシャー2世」によって考案されたとされていますが、実はほぼ同時期に、ジョン・ウォーカーもモルトとグレーンをブレンドするアイデアを持っていました。
このブレンド技術は「紅茶」のブレンドから着想を得たとされています。そして誕生したのが、「ウォーカーズ・オールド・ハイランド・ウイスキー」と呼ばれるブランドで、これがのちの「ジョニーウォーカー」へ発展していくことになります。

ジョン・ウォーカーの死後、彼の事業は長男のアレクサンダーに引き継がれました。アレクサンダーは優れたブレンダーであると同時に、優れたビジネスマンとしても才能豊かな人物でした。
「ウォーカーズ・オールド・ハイランド・ウィスキー」を商標登録(1877年)。他社ブランドとの差別化を図るため、当時としては珍しい「四角形ボトル」を考案。さらに、現在でもジョニーウォーカーの代名詞とも呼べる「24度傾いた斜めのラベル」も、実はアレクサンダーの独創的なアイデアから始まったものでした。
1889年に2代目のアレクサンダー・ウォーカーが亡くなり、二人の息子、ジョージとアレックが跡を継ぎます。彼らはジョニーウォーカーの原酒を確保するために、直接蒸留所を経営することも視野に入れ、アレクサンダーの死後の5年後には、当時からジョニーウォーカーのキーモルトであった「カードゥ蒸留所」の買収に成功。
その後、カードゥのモルト原酒を活かして、アレクサンダー2世(アレック)が生み出したものが「ジョニーウォーカー レッドラベル」。誕生は1906年のこと。その後、「ウォーカーズ・オールド・ハイランド」を改良して造ったのが「ジョニーウォーカーブラックラベル12年」。同時期に「白ラベル」も造られていましたが、ブランドはわずか2〜3年で廃止。最終的に赤と黒の2つのブレンドだけが残ります。
1909年には「ジョニーウォーカー」と「レッドラベル」「ブラックラベル」の名前は正式に商標登録が成され、現在に至るまでスコッチウイスキーを代表する銘柄として人気を博しています。
King’s Ransom キングスランサム

出典:https://www.whiskybase.com/whiskies/whisky/169646/kings-ransom-round-the-world
King’s Ransom キングスランサム
製造企業:ウィリアムホワイトリー社
系列企業:キャンベルディスティラーズ社
楽天市場価格[2026年7月]:不明
43% 750ml
ブレンデッドウイスキーに欠かすことのできない要素の一つである「マリッジ」。本来の意味は「結婚」ですが、ウイスキーの場合は「融合」の意味も含まれており、ウイスキーの原酒を混合した後、風味を安定させるためにしばらく寝かせることを指しています。
熟成を終えたモルトウイスキーは樽同士でヴァッティングされたり、グレーンウイスキーとブレンディングされたりして最終工程に進みますが、その後しばらく寝かせてから瓶詰めを行います。この寝かせる期間がマリッジであり、モルト同士やモルトとグレーンを融合させ、最高の状態に整える工程です。
その「マリッジ」は、通常は貯蔵庫などの蒸留所内で行われるものですが、ブレンデッドスコッチウイスキー「キングスランサム」は、世界一周航路の船内に積み込こんで、ゆっくりと船旅のようにマリッジを行っています。
キングスランサムを生み出したのは「スコッチの司祭」として知られた名ブレンダー「ウィリアム・ホワイトリー」(1856~1941年)。ウイスキーブレンダーとしての使命を果たすため、タバコや葉巻などの刺激物を摂取せず、味覚を損なわないようにハイランドの天然水しか飲まなかったとのこと。
ホワイトリーはキングスランサムを完璧なものにするため、原酒を再度シェリー樽に詰め、それをバラスト(船の重り)として世界一周航路の船に積み込みました。「暗い船内の環境と波の揺れがマリッジをより完璧なものにする」という彼の独創的なアイデアでつくられたウイスキーには「Round the world」という言葉と、世界一周航路の誇り高い表示がされていました。
キングスランサムの主要モルトはハイランドの「エドラダワー」。ウイスキー自体は超レアな存在。見かけたら写メりたいし、飲みたい…
Label 5 ラベル5

出典:https://www.amazon.co.jp/
Label 5 ラベル5
製造企業:ファーストブレンディング社
系列企業:ラ・マルティニケーズ社
楽天市場価格[2026年7月]:1,499円(ラベル5 クラシックブラック)
40% 700ml
「Label 5(ラベルファイブ)」は、2020年世界ウイスキー売り上げランキングでは29位。年間270万ケースを売上るビッグブランドです。フランス、アジア、新興国などで売上を伸ばしており、最近は日本でも取り扱っているお店が増えています。正規代理店は「明治屋」。
ラベル5は、フランス企業「ラ・マルティニケーズ」によって製造されています。この会社は1934年に創業され、元々はスピリッツの製造や、スーパーマーケットでのウイスキーとスピリッツの販売を手がけていました。
フランス国内での需要増加に応じて、2008年にはスペイサイドの「グレンマレイ蒸留所」を所有するグレンモーレンジ社から買収します。その後、エジンバラ近郊に大規模な熟成庫とボトリング施設を建設。ラベル5のための原酒造りは、蒸留から熟成、ブレンディングからボトリングまでを一貫して、スコットランド国内で行うことができるようになります。
ラインナップはノンエイジの「ラベル5」をはじめ、デラックスブレンドの「12年」などがあります。ノンエイジはバーボン樽で3~4年間熟成させた原酒が主体。主要モルトは当然グレンマレイ。ライトボディで飲みやすく、軽いピートの香りとフルーティーフレーバー、バニラのアロマ。
Langs ラングス

出典:https://www.amazon.co.jp/
Langs ラングス
製造企業:ラングブラザーズ社
系列企業:イアンマクロード社
楽天市場価格[2026年7月]:3,500円 (ラングス・シュープリーム・デラックス)
40% 700ml
「ラングス」を造るラングブラザーズ社は、1965年にロバートソン&バクスター社の傘下に入り、その後2003年にキーモルトである「グレンゴイン蒸留所」とともにイアンマクロード社に買収され、現在はその傘下となっています。
イアンマクロードは「アイル・オブ・スカイ」や「ヘッジス&バトラー」といった銘柄も所有していますが、ラングスはこの二つの銘柄と比べるとちょっと地味な存在。日本でもほとんど見たことがありません。穏やかな酒質をもっており、グレンゴインのマイルドな味わいを感じます。ブレンデッドスコッチとしては個性的な一面を持ちつつも、割と穏やかなタイプ。
製造元であるラングブラザーズ社の起源は、ヒュー・ラングがグラスゴーで始めたラム酒の輸入業者。そのうちスコッチウイスキーも扱うようになり、ウイスキー商及びブレンダーとして成功を収めました。
1876年にグレンゴイン蒸留所を買収。ピートを一切使用しない、「ノンピート麦芽」を原料にして造られた飲みやすいモルトウイスキーは、当時では珍しい存在。そのグレンゴインをベースにしたラングスも、クセの少ないブレンデッドとして人気となりました。
ちなみに1970年代に流通していたラングスには、グレンゴインのほかにブナハーブン、グレンロセス、グレングラッサ、タムデュー、グレンタレット、ハイランドパーク、マッカランといった原酒が使われていたという記録も残っており、時代によって構成原酒が変化してきたことがうかがえます。
日本で販売されている定番ボトルは「ラングス シュープリーム・デラックス」。7年以上熟成させたグレンゴインなどのハイランドモルトと、5年以上熟成させたグレーン原酒をブレンドして造られています。グレンゴイン以外の構成原酒については正式に公表されておらず、詳細は明らかになっていません(イアンマクロード社の傘下となった現在は、同社が所有するタムドゥー蒸留所の原酒が使われている可能性も指摘されていますが、真偽は不明です)。
製造・輸出はラングブラザーズ社(現イアンマクロード社)が担い、日本国内では何故かわかりませんが「ホテル限定」のウイスキーとしてアサヒビールが輸入・販売しています。
なお現在イアンマクロード社は、ラングスの上位ラインとして「ラングス リッチ&リファインド」も展開しています。こちらはハイランドとスペイサイドの厳選モルトを使用し、冷却ろ過を行わない「ノンチルフィルタード」製法、46度という高アルコールでボトリング。5年以上の熟成を経た原酒本来の脂質や旨みをそのまま封じ込めた、蜂蜜や熟した果実、バニラを思わせる豊かな香りと、温かみのあるスパイシーな味わいが特徴の、より本格志向な一本となっています。
Langside ラングサイド

出典:https://www.whiskybase.com/whiskies/whisky/100089/langside-finest-blended-scotch-whisky
Langside ラングサイド
製造企業:ラングサイドディスティラーズ社
系列企業:ハンターレイン社
楽天市場価格[2026年7月]:在庫なし
40% 700ml
「ラングス」と混同しそうになりますが、こちらはハンターレイン社が手がけるブレンデッドウイスキーです。
「ラングサイド」は、スコットランドの歴史的な戦場に由来してた名前。1568年5月13日、スコットランド女王メアリー・スチュワートは、反乱軍によって廃位に追い込まれました。そして最後の戦いは、スコットランドのスターリング北方のラングサイドで繰り広げられています。メアリー女王の惨敗し、その後イングランドに逃げ込みましたが、エリザベス1世は彼女を幽閉せざるを得ず、メアリー女王は18年間の幽閉生活を送ることになります。最終的にはエリザベス1世暗殺に関与したとされて処刑されています。
「ラングサイド」の製造元は「ラングサイドディスティラーズ社」。ダグラスレイン社の子会社として設立。ダグラスレイン社は多くのブレンデッド銘柄を扱っており、「キング・オブ・スコッツ」などが有名でしょうか。日本では決してメジャーではない「ラングサイド」は、基本的に南アフリカ向けに製造された銘柄。現在の輸入代理店はジャパンインポートとなっています。
「ラングサイド」のブレンドには、8年から12年熟成のモルト原酒24種類が使用されており、モルトとグレーンの比率は3対7とされています。主要なモルト原酒はオーヘントッシャンとブレアアソール。クセは強くなく、フルーティーさがあって飲みやすいタイプです。
Lauder’s ローダーズ

Lauder’s ローダーズ
製造企業:マクダフインターナショナル社
楽天市場価格[2026年7月]:1,938円(ファイネスト)
40% 700ml
現存する最も古いブレンデッドスコッチのひとつと言われる「ローダーズ」。グラスゴー最古のスコッチブランドとしても知られています。
「ローダーズ」の歴史は1815年、スコットランドで蒸留が合法化された直後にまでさかのぼります。グラスゴーの酒商であったアーチボルド・ローダー氏が、自身の名を冠したオリジナルブレンドの製造・販売を1834年に開始したのがブランドの起源です。ローダー氏は後年、グラスゴーに同名のバー「LAUDER’S」を開業したとも言われており、このバーは現在も実在しています。
以来190年以上、ハイランド、ローランド、スペイサイドのモルトと、主にローランド地方のグレンカタリン蒸留所で製造されるグレーンを組み合わせるという基本のブレンド手法が受け継がれています。
長い歴史の中で幾度かオーナーが変わり、1992年にマクダフインターナショナル社がブランド権を取得。現在では、同社の中核をなす3大ブランドのひとつとなっています(他の2ブランドは「グランドマクニッシュ」と「アイラミスト」)。創業初期から国際的なコンペティションで複数のゴールドメダルを獲得しており、そのメダルのデザインは現在もボトルのラベルに刻まれています。
主力商品である「ローダーズ ファイネスト」は、ハイランド、ローランド、スペイサイドの厳選されたモルトとグレーンをブレンドし、バーボン樽で熟成させたスタンダードボトル。軽やかでフルーティーな飲み口が特徴で、リンゴや洋梨、バニラ、ほのかなピートを思わせる香りに、フローラルでクリーミーな口当たり、まろやかなトフィーの甘さが続きます。おすすめの飲み方はハイボールで、軽快な口当たりが炭酸との相性の良さを引き出します。
ファイネストをベースとした「アート オブ ブレンディング」コレクションとして、複数のカスクフィニッシュ版も展開されています。「オロロソカスク」は、ファイネストを瓶詰め前にオロロソシェリー樽でさらに追熟させたタイプで、ナッツや栗を思わせるオロロソ由来のリッチでナッティーな風味が特徴。
「ルビーカスク」は同様にルビーポートの樽で追熟させたタイプで、凝縮した果実味のアロマが加わり、より複雑で深みのある味わいに仕上がっています。いずれもロックで飲むのがおすすめとされています。
長期熟成ラインとしては「25年」も存在し、じっくりと時間をかけて熟成された重厚なコクと甘みが楽しめる、より贅沢な一本として位置づけられています。
手頃な価格帯のスタンダードボトルから、シェリー・ポートカスクフィニッシュ、長期熟成ボトルまで幅広いバリエーションが揃っており、190年以上の歴史を持つブランドの奥深さを今なお伝え続けています。
Lismore リズモア

出典:https://www.amazon.co.jp/
Lismore リズモア
製造企業:ウィリアムランディー社
楽天市場価格[2026年7月]:6,680円(リズモア 12年 ブレンデッドウイスキー)
40% 700ml
「リズモア」は、ゲール語で「大きな庭園」を意味しており、スコットランドの北西部、ローン湾に浮かぶ美しい島の名前。リズモア島は古代から人々が住んでおり、伝説によれば、「聖コロンバ」と「聖モルアグ」という二人の聖人がキリスト教を布教するために島を訪れたとされています。
この伝説には少々恐ろしい続きがあります。二人の聖人はマル島からリズモア島へ、それぞれ小舟に乗って競うように渡ろうとしました。次第に本気の競争となり、聖コロンバの小舟が先に島へ着きそうになった瞬間、聖モルアグは自らの小指を斧で切り落とし、それを先に島へ投げつけたといいます。そして「自分の身体の一部が先に着いた」と主張し、布教の権利を得たという逸話が今も伝えられています。色とりどりの花に覆われた白砂の海岸を持つ美しい島の名前とは対照的な、なんとも生々しい伝説です。
そんな「リズモア島」をモチーフに造られたスコッチウイスキーが、「リズモア」。製造元のウィリアムランディー社は、グラスゴーで創業された家族経営の小さな会社で、「妥協を許さぬ品質」を社訓に掲げ、丁寧なウイスキー造りを続けています。ベンチャー企業がリリースしているのにも関わらず、リズモアのラインナップは大手銘柄のように豊富。
ブレンデッドウイスキーの「リズモア12年」(モルト・グレーンブレンド)に加え、同じブランド名でシングルモルトも「8年」「15年」「18年」「21年」など幅広い熟成年数で展開されており、むしろ日本ではブレンデッドよりもシングルモルトの方が入手しやすいかもしれません。
ブレンデッドウイスキー「リズモア」の具体的なキーモルトや原酒の構成比率については公表されていません。ただし、シングルモルトも含めて「スペイサイドのシングルモルトを使用している」という点だけは公式に明らかにされており、蒸留所名だけが謎に包まれた、なんとも奥ゆかしいブランドです。
マイナーブランドですが、隠れた銘酒としてウイスキーファンから人気のあるブランド。シングルモルトのできも良いので機会があったら飲んでみてください。
Long John ロングジョン

出典:https://longjohn.jp/
Long John ロングジョン
製造企業:ロングジョン・ディスティラリーズ社
系列企業:シーバスブラザーズ社
楽天市場価格[2026年7月]:在庫なし
40% 700ml
「ロングジョン」は本名ジョン・マクドナルド(〜1856年、生年は1796年説があるものの確認できず)の愛称。身長193センチの大男で、彼はクラン・マクドナルドの血を引いており、地元フォートウィリアムの人々から「ロングジョン」と呼ばれていました。
マクドナルド家は、かつてヘブリディーズ諸島からアーガイル地方一帯を治めた「ロード・オブ・ジ・アイルズ」(島々の君主)につながる名家でしたが、イングランド軍との戦いに負けてからは消滅し、生き残った子孫たちは貧しい小作農として生活を余儀なくされます。
そして、貧しいながらも誇り高いマクドナルド家の末裔として生まれたのが、ロングジョンことジョン・マクドナルド。生計を立てるために密造酒を造る、いわゆる「ブートレガー」(無許可の密造業者)として働いていました。
転機となったのは1823年の酒税法改正。この法改正を機に、ロングジョンは「フォートウィリアム郊外のベンネヴィス蒸留所」で働き始め、1830年にパートナーとして経営に参加します。この蒸留所は1825年にアンガス・マクドネルによって建設されたもので、ロングジョン自身が最初から建てたわけではありません。翌1831年、ロングジョンは遠縁のマクドナルド家から資金(現在の価値で約10万6千ポンド相当)を調達し、アンガスから蒸留所を約1,200ポンドで買い取り、単独オーナーとなりました。当時は「ロングジョンの蒸留所」として地域で評判となります。
ロングジョンは持ち前の体格とカリスマ性を活かし、蒸留所の評判を高めるためのパブリシティにも長けていました。しばしば山で遭難した登山者を救助しており、1838年にはバクルー公爵夫人を山中から救出したことで一躍話題となります。さらに当時のプリンス・オブ・ウェールズ(後の国王)の21歳の誕生日にウイスキーの樽を献上し、「王室、バクルー公爵、スコットランド貴族御用達」と自身のウイスキーを宣伝したという逸話も残っています。しかし、こうした人気にも関わらず経営は苦しく、1850年に破産。ロングジョンは1856年に亡くなりました。
ベンネヴィス蒸留所はジョンの死後、息子ドナルドに受け継がれ、「Long John’s Dew of Ben Nevis」として再興・拡大されますが、ブランド権と蒸留所の所有権はその後複雑な変遷をたどります。1911年、「Long John」の商標権のみがロンドンのワイン・スピリッツ商「W.H.チャプリン社」に売却され、蒸留所とブランドの所有者が分離。1936年にチャプリン社はシーガー・エバンス社に買収され、ブランドもその傘下へ。一方蒸留所自体は1941年、カナダの実業家(元密造業者)ジョセフ・ホブスに売却されました。1956年にシーガー・エバンス社はニューヨークのシェンレー・インダストリーズ社に買収され、1975年にはビール会社のウィットブレッド社がシーガー・エバンス社を買収。1981年、ウィットブレッド社は「精神的な故郷」であるベンネヴィス蒸留所を買収し、社名を「Long John International Ltd.」に変更、ここでブランドと蒸留所が再び同じ企業の傘下に統合されます。しかし1989年、Long John Internationalはベンネヴィス蒸留所をニッカウヰスキーに売却し、ブランド権と蒸留所は再び分離。現在皆さんご存じの通り、ベンネヴィス蒸留所は「ニッカウヰスキー」が所有する蒸留所となっています。
ブレンデッドウイスキー「ロングジョン」のブランド権は、ニッカウヰスキーではなくロングジョン社が所有しており、現在ではシーバスブラザーズ社(ペルノリカール傘下)のブランドとなっています。かつてはベンネヴィスがキーモルトでしたが、蒸留所売却後の現在はスペイサイドの「トーモア蒸留所」の原酒が主要モルトとなっています。実際のブレンドには、ラフロイグやハイランドパークを含む実に48種類ものシングルモルトが使われているとされ、老舗ブランドらしい奥深い原酒構成となっています。
現在、日本国内ではほとんど見かけないボトルとなっており、入手を希望する場合はオールドボトル市場や並行輸入品を探す必要がありそうです。
Mackinlay’s マッキンレー

出典:https://www.amazon.co.jp/
Mackinlay’s マッキンレー
製造企業:チャールズマッキンレー社
系列企業:ホワイト&マッカイ社
楽天市場価格[2026年7月]:3,960円(マッキンレー シャクルトン ブレンデッドモルト)
40% 700ml
ブレンデッドスコッチウイスキー「マッキンレー」は、1815年にエジンバラの外港リースに誕生したワイン商の老舗、マッキンレー社が創設したブランド。創業者のチャールズ・マッキンレーはエジンバラでワイン商として修業を積み、独立しました。
マッキンレー家がブレンデッドウイスキーの製造に本格的に力を入れ始めたのは1847年、最初のブランド「マッキンレーズ・ヴァッテッド・オールド・ベン・ヴァリック」を登録した頃から。1867年には2代目ジェームズが家業を継承し、ブレンド事業をさらに拡大させます。
そのオリジナルブランドは「マッキンレー」と呼ばれ、19世紀後半にはイギリス議会に納入され、品質の高さが評価されていました。そして1907年には、アーネスト・シャクルトン卿率いる南極探検隊が「マッキンレー」を実に25ケースも購入し、公式スコッチウイスキーとして遠征に持参。これによりマッキンレー社の名声は世界中に広まっていきます。
2代目のジェームズは家業を発展させると同時に、ウイスキーの蒸留事業にも積極的に取り組んでいきました。1892年には、グレンアルビン蒸留所のマネージャーだったジョン・バーニーと共同で、インバネス郊外にグレンモール蒸留所を創設。1920年には隣のグレンアルビン蒸留所を買収します。
その後も、3代目のチャールズの時代も、マッキンレーはスコッチウイスキーを世界中に広めた功績が認められていたこともあり、ウイスキー業界に深く携わっていきます。
「マッキンレー」のラインナップには、「オリジナル」「レガシー12年」「21年」があります。そして、中でも特に興味深い逸話を持つのがブレンデッドモルトウイスキーの「マッキンレー シャクルトン」です。
2007年、ニュージーランドの南極遺産トラストが、シャクルトン隊の小屋の床下から凍結保存された3ケース(約11本、うち10本は破損なし)のマッキンレーを発見。2011年、そのうち3本がスコットランドへ運ばれ、ホワイト&マッカイ社のマスターブレンダー、リチャード・パターソン氏によって化学分析されました。
その結果、アルコール度数47.3%、オークニー産ピートで軽くピーテッド、アメリカンオークのシェリー樽で熟成されていたことが判明。この分析結果に基づき、まず2011年に限定5万本の「The Discovery」(グレンモール1983年、スペイサイド・ハイランドモルトを使用)が復刻発売され、2013年には「The Journey」(オールトモア、ベンネヴィス、グレンファークラス、ジュラ、プルトニーを使用)を発売。
そして2017年からは、より広く手に取りやすいよう度数を40%に下げた一般向けの現行版「Shackleton」を発売しています。まさに100年の時を超えたロマンあふれる一本です。
現在は「ホワイト&マッカイ社」の系列ブランドですが、その親会社は複雑な変遷をたどっています。2007年にインドの「United Spirits(UBグループ傘下)」が買収したものの、2013年にDiageoがUnited Spiritsの支配株を握ったことで英国の競争当局から独占禁止の懸念が指摘され、売却を余儀なくされます。
そして2014年、フィリピンのブランデーメーカー「Emperador Inc.(エンペラドール社)」が約4.3億ポンドでホワイト&マッカイ社を買収し、現在はEmperador社の完全子会社となっています。
ホワイト&マッカイ社はダルモア、ジュラ、フェッターケアン、タムナヴーリンの4蒸留所を保有しており、マッキンレーのブレンドには主にアイル・オブ・ジュラを中心としたモルトと、インヴァーゴードン系のグレーン原酒が使用されています。
MacNair’s マクネアーズ

出典:https://www.amazon.co.JP
MacNair’s マクネアーズ
製造企業:グレンアラヒーディスティラーズカンパニー社
楽天市場価格[2026年7月]:5,038円(ラムリーク ピーテッド)
46% 700ml
ビリー・ウォーカー氏がグレンアラヒー蒸留所とともに復活させた、ピーテッドタイプのブレンデッドモルトスコッチウイスキー「マクネアーズ」。
「マクネアーズ」の起源は1857年、グラスゴーを拠点に活動していたヴィクトリア時代の実業家、ハーヴェイ・マクネアー氏が設立した「ハーヴェイマクネアー&カンパニー」に遡ります。
同社はブレンデッドウイスキーのブレンダー兼ボトラーとして事業を展開し、第一次世界大戦の時期にはスペイサイドのベンロマック蒸留所を所有していたことも知られています。その後ブランドの所有権はカナダのハイラムウォーカー社からアライドディスティラーズ社へと移り、2005年にはフランスのペルノリカール社の手に渡りました。
長年、看板商品であった「マクネアーズ」の名は休止状態が続いていましたが、2017年7月、ビリー・ウォーカー氏率いるグレンアラヒーディスティラーズカンパニーがペルノリカール社からグレンアラヒー蒸留所を買収した際、この歴史あるブランド名も同時に取得。同社創業1周年を迎えた2018年、ピーテッドタイプの新ブランド「ラムリーク」として正式に復活を果たしました。
ブランド名「ラムリーク(Lum Reek)」は、スコットランドの伝統的な祝福の言葉「Lang may yer lum reek(長くあなたの煙突が煙り続けますように=長寿と繁栄を)」に由来しています。
この言葉の背景には、ハーヴェイ・マクネアー氏自身の逸話が伝えられています。ある日、釣りを終えた彼がグレンアラヒー蒸留所近くの石造りの山小屋(ボシー)でウイスキーを楽しんでいたところ、煙突(Lum)の詰まりにより小屋の中が煙で満たされてしまいました。通常であれば不快なはずのこの状況が、彼の飲んでいたウイスキーの味わいに不思議と好ましい変化を与えたことから、「スモーキーなウイスキー」の魅力に目覚めたという逸話です。ボトルのラベルにも、この山小屋でのシーンが描かれています。
現在の「マクネアーズ」を手掛けるのは、グレンドロナックやベンリアックの再生でも知られるマスターブレンダー、ビリー・ウォーカー氏。半世紀にわたるブレンディング経験を活かし、アイラ島のピーテッドモルトと、グレンアラヒーを含むスペイサイドのモルトを組み合わせることで、力強いスモーキーさと繊細な甘さが調和した独自のスタイルを作り上げています。
ノンエイジステートメントの「ラムリーク ピーテッド」(46%)は、ファーストフィルバーボン樽、オロロソシェリー樽、ヴァージンオーク樽、レッドワイン樽で熟成した原酒をブレンド。麦芽糖やダークチョコレートの甘い香りとともにピートのニュアンスが広がり、味わいでもしっかりとしたピート感にバニラや麦芽糖、タンニンのアクセントが続き、フィニッシュにはヤチヤナギやスパイスの甘みが余韻として残ります。
上位ラインの「12年」(46%)は、ファーストフィルバーボン樽、レッドワイン樽、ペドロヒメネスシェリー樽で熟成した原酒をブレンド。最上位の「21年」(48%)は、オロロソシェリー樽、ヴァージンオーク樽、レッドワイン樽で熟成された原酒を使用。
現地では「ブティックハウスオブスピリッツ」というブランド名のもと、ウイスキーだけでなく2021年からラム酒「マクネアーズ エクスプロレーションラム」も展開するなど、グレンアラヒーディスティラーズカンパニー社の実験的なプロジェクトとしても位置づけられています。
Monkey Shoulder モンキーショルダー

Monkey Shoulder モンキーショルダー
製造企業:ウィリアムグラント&サンズ社
楽天市場価格[2026年7月]:3,790円
40% 700ml
ボトルの肩に飛び跳ねる3匹のモンキーがデザインされているブレンデッドモルトウイスキー「モンキーショルダー」。製造元のウィリアム・グラント&サンズ社は、所有するグレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィの3つ蒸留所のモルト原酒を使用し、モンキーショルダーを生み出しています。
モンキーショルダーは、異なる性格を持つモルトウィスキー絶妙にブレンドした製品です。かつてはモルト同士、グレーン同士を混合したものはそれぞれ「ヴァッテッドモルト」や「ヴァッテッドグレーン」と呼ばれていましたが、現在ではこれらの製品は一般的に「ブレンデッドモルト」、「ブレンデッドグレーン」と呼ばれる傾向にあります。
モンキーショルダーは、3匹の猿のエンブレムが特徴的なウイスキーで、そのユニークなネーミングとデザインが特に女性を中心に人気を集めています。元々はシングルモルトに馴染みがない初心者や女性向けに作られたブランドでしたが、その飲みやすさから急速にファンを増やし、ウィリアム・グラント&サンズ社のブランドとしては、今や「グランツ」を超える人気となっています。
「モンキーショルダー」という名前の由来も、このブランドを有名にした一つの要素ではないでしょうか。この名前は蒸留所の労働者が悩まされていた「職業病」から名付けられています。かつては蒸留所で麦芽づくりが行われており、フロアモルティングと呼ばれる方法で麦芽を均一に発芽させる作業が行われていました。この作業は木のシャベルを使用して麦芽を撹拌し、非常に重労働でした。ウイスキー職人たちの肩から腕にかけての痛みは「モンキーショルダー」と呼ばれていました。
Mossburn モスバーン

Mossburn モスバーン
製造企業:モスバーンディスティラーズ社
系列企業:マルシアビバレッジ社(オランダ系飲料グループ)
楽天市場価格[2026年7月]:7,260円(アイランド ブレンデッドモルト)
46% 700ml
スコットランド南部とスカイ島、2つの自社蒸留所を軸に展開する、独立系ボトラー「モスバーン」のブレンデッドモルトウイスキー。
モスバーンディスティラーズ社は2013年に設立された、オランダの飲料グループ「マルシアビバレッジ社」の子会社です。「モスバーン」の名を冠した最初のボトリングが発売されたのは2017年と、ブランドとしては比較的新しい存在です。しかし、そのルーツは深く、モスバーンのチームは1990年代からウイスキーやその他のスピリッツのブレンディング・ボトリングに携わってきた経験を持ち、その系譜には1世紀以上にわたってスコッチウイスキー業界に関わってきた家族史を持つ人々も含まれています。
モスバーン社は単なる独立ボトラーとしての活動にとどまらず、自社蒸留所の設立にも積極的に取り組んでいます。スコットランドとイングランドの国境近く、ロクスバラシャー州ジェドバラに本社を置く同社は、スカイ島に、2017年1月から蒸留を開始したスモーキーなアイランズモルトを生み出す「トルベイグ蒸留所」(コンセプトは”Well-Tempered Peat(節度を持って調整されたピート)”)を建設。
一方、スコットランド南部のボーダーズ地方には、マイルドなグレーンウイスキーを専門とする「リーヴァーズ蒸留所」を構え、対照的な2つの個性を持つ蒸留所を運営しています。
モスバーンのブレンデッドモルトは主に「シグネチャーカスクシリーズ」として展開されており、代表的なラインが「アイランド(Cask Bill #1)」と「スペイサイド(Cask Bill #2)」です。いずれもグレーンウイスキーを一切使用せず、それぞれの地域のシングルモルトのみをブレンドしているのが特徴。
「アイランド」はアイラ島に限らず、複数のアイランズ地域のシングルモルトを使用しており、まず200リットルのエクスバーボン樽で熟成させたのち、ヘビーチャーされたバージンアメリカンオークの鏡板を持つファーストフィルバーボン樽で2次熟成を行うという、2段階の熟成システムを特徴としています。
この工程により、もともとの薬草系のピート香に、バニラや甘みのニュアンスが加わり、深みのあるスモーキーな味わいへと仕上がります。なお同社は、この2ラインとは別に、非常に限定的な樽から選ばれたシングルモルトをボトリングする「ヴィンテージカスク」シリーズも展開しており、アードモアからロイヤルブラックラまで幅広い蒸留所の原酒を扱っています。
上位ラインとして、スカイ島の古城「Casteal Chamuis(キャッスルカムーシュ)」の名を冠した限定シリーズも存在します。
「モスバーン キャッスルカムーシュ」(46%)は、アイランズ地方の複数蒸留所から厳選したピーテッドモルトを、まずアメリカンオーク樽で熟成させ、その後モスバーン社特注の樽で2回目の熟成を行うダブルカスクフィニッシュ仕様。
より長期熟成の「キャッスルカムーシュ 12年」(46%)は、アイランドモルトをアメリカンオークのファーストフィルおよびリフィル樽で12年間熟成させたのち、ソレラシステムによるオロロソシェリー樽でさらに再熟成させるという、非常に凝った製法が採られており、シェリー由来の魅惑的なオークスパイスの深みと軽やかな甘みが加わった、スモーキーながらもリッチで滑らかな余韻が楽しめます。
品質面では、モスバーンはノンチルフィルター・無着色を基本方針としており、風味の深みを出すためにセカンドマチュレーションやダブルカスクフィニッシュを積極的に採用している点も特徴です。
Old Parr オールドパー

Old Parr オールドパー
製造企業:マクドナルドグリーンリース社
系列企業:ディアジオ社
楽天市場価格[2026年7月]:3,366円(オールドパー12年)
40% 750ml
日本でもおなじみのデラックス・ブレンデッドスコッチウイスキー「オールドパー」。このブランドと日本の因縁は古く、初めて日本に紹介されたのは1873年(明治6年)のことでした。当時、遺欧米視察団がイギリスから持ち帰ったのが新しく発売されたばかりの「オールドパー」で、日本の上流階級や政治家たち、特に吉田茂や田中角栄元首相などにも愛されていました。
「オールドパー」は、エアシャー出身のジェームズとサミュエルのグリーンリース兄弟が設立したブランド。グリーンリース社は後にアレクサンダー&マクドナルド社に吸収合併され、1925年にはDCL社(Distillers Company Limited)の傘下に入りました。現在はディアジオ社の系列で、マクドナルド・グリーンリース社が製造しています。キーモルトはスペイサイドのクラガンモア蒸留所。
「オールドパー」といえば、角型ボトルやラベルに描かれた「トーマス・パー」の肖像画が嫌でも目につくほど象徴的ですが、実はこのオールドパーという人物は実在していました。歴史上有名な長寿の人物として152歳まで生きたとされています。
彼の健康と長寿の秘訣については多くの人々に興味を持たれ、当時の国王チャールズ1世も彼に会いたいと願います。1635年、国王はパーの健康の秘訣を尋ねました。するとパーは「特別なことは何もしていない」と答えたそうです。長寿の人ほど、そんなことを言いますよね…
その後、トーマス・パーは国王謁見の栄誉を受け、ロンドンの人々に愛される存在となります。彼は記念メダルやパンフレット、そして「トーマス・パー・ウォーター」と呼ばれる長寿の秘薬?まで販売されたほど、人気となります。
亡くなったのは1635年11月14日。チャールズ1世はトーマスの突然の死を悼み、彼の遺体は公葬され、英国で最も優れた寺院として知られるウエストミンスター寺院に埋葬されます。この寺院内には、シェイクスピアなどの英文学史上の大物が眠る「詩人のコーナー」と呼ばれるエリアがあり、トーマス・パーは、この壮大な場所で英国の歴史的な人々と共に眠っています。
Old St.Andrews オールド・セント・アンドリュース

Old St.Andrews オールド・セント・アンドリュース
製造企業:オールド・セント・アンドリュース社
楽天市場価格[2026年7月]:3,980円(オールド・セント・アンドリュース イーグル)
40% 700ml
「オールド・セント・アンドリュース」は、スコットランドのセント・アンドリュースにある世界で最も歴史的なゴルフコースの1つです。セント・アンドリュースはゴルフの起源のひとつとされ、ゴルフの聖地とも呼ばれています。
このゴルフコースは多くの有名なゴルフトーナメントや歴史的なゴルフの瞬間に関連しており、世界4大ゴルフ大会の中で最も古く、格式ある「ジ・オープン(全英オープン)」が開催されるなど、世界中のゴルファーたちにとって特別な場所として知られています。
そのゴルフ場をモチーフにしてつくられたブランドが、ブレンデッドスコッチウイスキー「オールド・セント・アンドリュース」。製造元のオールド・セント・アンドリュース社は1970年代、日本向けウイスキーの輸出業者として創業。日本市場をメインターゲットとして開発され、主にゴルフ愛好家をターゲットにしてリリースされました。
原酒には、トマーティン、バルヴェニー、グレンリベットなどのハイランド・スペイサイドモルトを中心に使用。ハイランドモルトを風味の中核に据え、さわやかなピート香を特徴としています。
当初、製造元企業の株式の一部はトマーティン社が所有していましたが、1985年にハスウェル家が買収したとされています。
ちなみにキーモルトのトマーティン蒸留所は、1974年に大規模な拡張工事を行い、当時スコットランド最大規模となる年間1250万リットルの生産能力を誇る蒸留所となりましたが、その後の需要低迷を招き「先見の明がなかった」と評される経緯もありました。現在、トマーティン社が所有していたトマーティン蒸留所は、日本の宝酒造が所有しています。
ゴルフを結びつけたマーケティング戦略を展開してきただけあって、商品名も個性的。現在は販売されていませんが、かつてのラインナップにはブレンデッドの「クラブハウス」に加え、ゴルフ用語を用いた「バーディー」「イーグル」「アルバトロス」、さらにブレンデッドモルトの「トワイライト」「フェアサイド」など、全5種類ほどの商品が存在し、その順に熟成年数と価格を高く設定していました。
現在はスタンダードとされる「オールド・セント・アンドリュース クラブハウス」が主力ですが、ボトルはゴルフボール型ではなく、インパクト抜群の樽(バレル)を模したプラスチックボトルが特徴。流通量は少ない状態です。





















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