こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事では「シングルモルトのロールスロイス」こと、「ザ・マッカラン The Macallan」のオフィシャルボトルを26本ご紹介致します。現在の値段や、マッカラン蒸留所について知りたい方にもおすすめの内容となっております。
マッカランのオフィシャルボトルは種類が多いことで有名。限定品を含めると、現在販売されている物だけでも20種類以上が確認できます。
そこで今回は、2023年12月時点で購入できるおすすめボトルをピックアップ。高級品から終売となったレアボトルまで、マッカランの銘柄とその魅力を余すことなくご紹介致します。
- 【種類豊富】シングルモルトウイスキー「マッカラン」とは?
- 【種類豊富】シングルモルトウイスキー「マッカラン」おすすめ銘柄26選|一覧
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン12年 シェリーオーク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン18年 シェリーオーク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン25年 シェリーオーク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン12年 ダブルカスク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン15年 ダブルカスク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン18年 ダブルカスク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン12年 トリプルカスク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン15年 ファインオーク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン18年 ファインオーク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン21年 ファインオーク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン レアカスク
- 【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン レアカスク ブラック
【種類豊富】シングルモルトウイスキー「マッカラン」とは?
ザ・マッカラン The Macallan
- 地域:スコットランド・スペイサイド
- 創業年:1824
- 製造元:エドリントングループ社
「ザ・マッカラン蒸留所 (The Macallan distillery)」は、スコットランドのハイランド地域(現在の区分はスペイサイド)に位置しています。シングルモルトの販売本数はグレンフィディックとグレンリベットに次いで3番目。
2023年11月には驚くべきニュースが届きます。オールドヴィンテージボトルの「ザ・マッカラン1926」が、ロンドンで行われたオークションで約4億円(218万7500ポンド)の超高価格で落札。ワインや蒸留酒のボトルとしても史上最高額となりました。
貴重な長期熟成の古酒であっても「マッカラン」でなければ、1本のウイスキーがこれほど驚異的な価格にはなりません。人気・実力ともにスコッチウイスキーを代表する銘柄が「ザ・マッカラン」なのです。
マッカランはシェリー樽での熟成にこだわっていることで知られています。
かつてはスパニッシュオークのオロロソシェリー樽(スペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラから持ち込まれたのみを使用)していましたが、現在はアメリカンホワイトオークのシェリー樽も取り入れています。
また、2004年には「ファインオークシリーズ」を導入。こちらはシェリー樽だけでなく、バーボン樽の原酒も合わせた商品。シェリーとは異なる性質をもつバーボン樽のマッカランもまた、一部のウイスキー愛好家の中で話題となりました。
使用するシェリー樽は、原木となる「スパニッシュホワイトオーク」の時点から自社調達。他のウイスキーメーカーは、通常「買い付け」のみですが、マッカランは理想のシェリー樽を入手するために、惜しげもなく手間暇とコストをかけています。ここまでシェリー樽にこだわっているのはマッカランと日本のサントリーくらいでしょうか。
樽に加工するスパニッシュオークは、伐採後にスペイン北部のガルシア地方で1年間の天日乾燥を行います。その後、スペイン南部のへレス地方に運び、再び1年間の天日乾燥し、専属のクーパレッジに運ばれて樽に組み替えます。
完成した樽は、シェリーのボネガ(醸造所)へ運び、オロロソシェリーのシーズニングが始まります。シーズニングの期間は最低でも2年。これらの工程がすべて「マッカラン仕様」となることで、独自に良質なシェリー樽を作り上げます。
クオリティの高いウイスキーを生み出す秘訣は、こだわりにいて調達したシェリー樽。オフィシャルボトルの種類が豊富な理由も、熟成年数の違いによってウイスキーに複雑な変化をもたらすため。
2018年に、マッカラン蒸留所は大規模改修工事が終わり、リニューアル。新たな時代を迎えました。シェリー樽熟成の伝統は次世代に継承され、今後もその品質は着実に維持されることでしょう。
【種類豊富】シングルモルトウイスキー「マッカラン」おすすめ銘柄26選|一覧
1ページ目
1. マッカラン12年 シェリーオーク
2. マッカラン18年 シェリーオーク
3. マッカラン25年 シェリーオーク
4. マッカラン12年 ダブルカスク
5. マッカラン15年 ダブルカスク
6. マッカラン18年 ダブルカスク
7. マッカラン12年 トリプルカスク
8. マッカラン15年 ファインオーク
9. マッカラン18年 ファインオーク
10. マッカラン21年 ファインオーク
11. マッカラン レアカスク
12. マッカラン レアカスク ブラック
2ページ目
13. マッカラン クエスト
14. マッカラン ルミーナ
15. マッカラン テラ
16. マッカラン エニグマ
17. マッカラン オスクーロ
18. マッカランエディション№ 6
19. マッカラン ハーモニーコレクション リッチカカオ
20. マッカラン ハーモニーコレクション インテンスアラビカ
21. マッカラン ハーモニーコレクション スムースアラビカ
22. マッカラン ア・ナイト・オン・アース イン
23. マッカラン クラシック カット 2022エディション
24. マッカラン アエラ
25. マッカラン リフレクション
26. マッカラン M デキャンタ
※形容詞「The(ザ)」は省略。
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン12年 シェリーオーク
マッカラン12年 シェリーオーク
40% 700ml
Amazon価格:¥12,679 税込
マッカランのフラッグシップボトル。原酒はスパニッシュオーク(ヨーロピアンオーク)のオロロソシェリー樽を100%使用。シェリーオークシリーズは、昔から変わらない製法で造られている「これぞマッカラン」といったボトルでしょうか。
現在、スコッチウイスキーの中でオロロソシェリー樽100%のオフィシャルボトル銘柄はかなり少ないのが現状です。
代表的なボトルだと「グレンファークラス」や「タムデュー(タムドゥー)」などがありますが、「マッカラン12年 シェリーオーク」と異なるのは、どちらも「アメリカンオークのオロロソシェリー樽」も併用している点です。
マッカランはスパニッシュオークのシェリー樽に強いこだわりをもっており、アメリカンオークのシェリー樽の原酒を、自社のシングルモルトに使用することはありませんでしたが、現在は、この後ご紹介する「ダブルカスク」や「トリプルカスク」などに利用しています。
スパニッシュオークのシェリーカスクは、アメリカンオークのシェリーカスクと比べ、厚みのあるボディと独特なスパイシーさを与えることができます。
「マッカラン12年 シェリーオーク」が、ウイスキー愛好家から長らく支持されているのは、徹底したスパニッシュオークでの原酒造りによって、マッカランでしか現れない個性を維持しているから。シェリー樽のシングルモルトスコッチの代表作であり、マッカランを語る上で絶対におさえておきたい1本です。
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン18年 シェリーオーク
マッカラン18年 シェリーオーク
43% 700ml
Amazon価格:¥56,000 税込
「マッカラン18年 シェリーオーク」は、12年物よりも長い熟成期間によってリッチで濃厚な味わいを愉しむことができます。
レーズン、トフィー、アーモンドの香りと、オロロソシェリー。加水すると、バニラとオレンジビターズ。口に含むと甘くてなめらか。ミディアムボディでスパイシー。中盤以降はスムースでドライ。XOクラスのコニャックのような深みのある味わいと、重厚な完熟フルーツとナッティーな香りが長く続いていきます。
「マッカラン18年 シェリーオーク」は、非常にリッチでふくよかな香りを放つウイスキー。いつまでも続く余韻に魅了されることは間違いなし。
12年と比べるとリッチな仕上がりとなっていますが、「旧マッカラン18年」と比べるとシェリー樽由来の個性は弱まっており、ライトでクセが少ない現代的な味わいに変化した印象があります。
現在では入手が難しく、定価40,960円にたいして流通相場は5~6万円代。
以下は、マッカラン18年シェリーオークの価格改定をまとめたものです。ちょっと前まではめっちゃ安かった(笑)
2013年3月 10000~12000円→18000円
2015年4月 18000円→22000円
2016年4月 22000円→ 27000円
2019~2020年 27000円→32000円
2023年3月 32000円→40,960円
現在は、「マッカラン12年 シェリーオーク」が1万円。この価格で18年が購入できたのはホントに驚きですね…
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン25年 シェリーオーク
マッカラン25年 シェリーオーク
43% 700ml
Amazon価格:¥500,000 税込
「マッカラン25年 シェリーオーク」は、希少なスパニッシュオークのシェリーカスクで25年以上熟成した原酒を使用しています。オフィシャルボトルとしては、おそらく唯一無二と言えるほどのラグジュアリーでリッチな原酒構成。生産量も限られていることから、希望小売価格20万円(税抜)に対して、倍以上となる50万円(税込)の値段が付いています。
2018年にパッケージがリニューアル。ラベルにリボンが巻かれているデザインとなりました。マッカランのオールドボトルの中で、最高峰と称賛される人気シリーズ「レッドリボン」を真似たデザインになったような気がします…
シェリーカスク長期熟成ウイスキーの最高峰。公式ホームページでは「オンザロック」での飲み方や、イベリコ豚の生ハムとレモン入りオリーブと合わせるレシピ⁉が公開されています。
いやいや。飲み方は普通にストレートの一択でしょう(笑)
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン12年 ダブルカスク
マッカラン12年 ダブルカスク
40% 700ml
Amazon価格:¥8,199 税込
2017年3月に発売された商品。一時は出荷停止の状態でしたが、現在は販売が再開されています。
「マッカラン12年 ダブルカスク」はその名の通り、2種類のシェリーカスクで熟成された原酒を合わせています。「マッカラン12年 シェリーオーク」で説明した内容と重複しますが、アメリカンオークのシェリー樽原酒と、スパニッシュオークのシェリー樽原酒をブレンド。こちらもシェリーカスク100%のシングルモルトであることには変わりありません。
同じシェリー100%でありながら、アメリカンオークのシェリー樽からは、バニラ、バタースコッチのようなふくよかさが生み出されており、アメリカンオークとスパニッシュオークの性質の差は明らか。
スパニッシュオークほどの重厚な香りと複雑さはありませんが、アメリカンオークは親しみやすい味わいというか、ウイスキー初心者が苦手とする、スモーキー、ビター、アルコール臭、ゴム臭は抑えられている印象です。
「マッカラン12年 ダブルカスク」のほが、万人受けする飲みやすさがあり、ストレートはもちろん、ハイボールやロックでも、マッカランの甘やかな個性を愉しむことができます。
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン15年 ダブルカスク
マッカラン15年 ダブルカスク
43% 700ml
Amazon価格:¥24,480 税込
「マッカラン15年 ダブルカスク」はダブルカスクシリーズから数量限定で販売されている商品。12年ダブルカスクとおなじく、2種類のオークで作ったオロロソシェリー樽の原酒を合わせています。
15年物よりも2倍近いの価格ということもあって、こちらの方がリッチでボディにも厚みがあります。バニラやハチミツのような甘やかさに、ジンジャーやカルダモンのようなスパイシーさ。
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン18年 ダブルカスク
マッカラン18年 ダブルカスク
43% 700ml
Amazon価格:¥45,056 税込
「マッカラン18年 ダブルカスク」は「マッカラン18年 シェリーオーク」と比べると、人気が無いというか、バーではあまり見かけることがありません。
18年以上のシェリー樽原酒を使用していることは、リッチで濃厚な味わいを生み出しており、クオリティも確か。
柑橘とバタースコッチのフレーバーを感じることができ、まろやかで温かみのある個性。ストレートはもちろん、ロックでも豊かなシェリー香と、上品な甘さが口の中に広がります。シェリーオークよりも全体的に甘やか印象。
シェリーオーク18年よりも流通価格は1万円程度安いので、こちらを選ぶのもぜんぜんありですね。
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン12年 トリプルカスク
マッカラン12年 トリプルカスク
40% 700ml
Amazon価格:¥12,498 税込
「マッカラン12年 トリプルカスク」は2019年に数量限定発売され、その後2020年4月に通年商品として販売されています。ヨーロピアンオークのシェリー樽、アメリカンオークのシェリー樽、バーボン樽の3種類の原酒をブレンド。
「ファインオークの後継品」として誕生した背景がありますが、実際は全く異なる系統の個性。そしてこれまで販売されていた100%シェリーの「シェリーオーク」と「ダブルカスク」ともタイプが違います。
フレッシュなフルーツの香りが優先的。すっきりとした口当たり。シェリー樽の個性にバーボン樽が加わることで、複雑に重なり合うアロマを形成。
終売となったファインオークと比べると、トリプルカスクはシェリー樽由来のドライフルーツ香やスパイシーさがあり、往来のマッカランらしさを感じつつ、シェリーオークやダブルカスクよりも軽快で飲みやすいバランスに仕上がっています。
加水に強く、バランスが崩れにくいので、ストレートよりもハイボールやロックのほうがおすすめ。とくにハイボールなら「マッカラン12年 シェリーオーク」よりも、こちらのほうが合っていると思います。
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン15年 ファインオーク
マッカラン15年 ファインオーク
43% 700ml
Amazon価格:¥29,800 税込
「マッカラン15年 ファインオーク」は、終売となったファインオークシリーズの15年物。ファインオークは2004年に発売開始したマッカランの新シリーズでしたが、現在は「トリプルカスク」としてリニューアルされています。2種類のシェリー樽原酒とバーボン樽原酒をブレンドしている点は同様です。
ファインオークシリーズのラインアップは、シェリーオークシリーズ並みに充実したものでした。確認できるもので、10年、12年、15年、17年、18年、21年、25年、30年の8種類。それ以外にもシェリーオークシリーズがあることを考えると、マッカランほどオフィシャルボトルが充実しているシングルモルトは、スコッチの歴史を振り返っても存在しないことでしょう。
トリプルカスクの説明と内容が重複しますが、ファインオークとトリプルカスクは「やはり違うな」と思うほど、それぞれ異なるコンセプトで造られている気がします。トリプルカスクのほうが甘みと樽香がしっかりした、ボリュームのある味わい。
個人的には、現在のトリプルカスクの方が構成原酒のレベルが上がっているように感じます。わずか数年前とはいうものの、当時と現在ではストック原酒の状態など、異なる点は沢山あるので、そもそもファインオークとトリプルカスクが同じ味わいであるはずがありません。
それでも、トリプルカスクの登場直後にテイスティングしたときには、ファインオークと明らかな差がありました。(最初は後継ボトルと知らなかった)
味わいの違いは「定価」からもその意味を読み取れます。ファインオーク12年の希望小売価格は5,400円でしたが、新発売となった当時のトリプルカスク12年の価格は7,000円。リニューアルと同時に実質的な値上げが行われています。
トリプルカスクが「価格も高くなったし、ちょっと良くするか」、的な発想でつくられたかどうかはわかりませんが、ファインオークよりもワンランク上のウイスキーとして生まれ変わったのは間違いないこと。
ファインオークは終売となっているので、その差を確かめることは難しいかもしれませんが、機会があったら飲み比べてみてください。
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン18年 ファインオーク
マッカラン18年 ファインオーク
43% 700ml
Amazon価格:¥98,000
「マッカラン18年 ファインオーク」も同じく、トリプルカスクの発売と同時に終売となっています。
アロマはトフィー、チョコレートがけのオレンジ。シェリー樽から紅茶のフレーバーが与えられ、バーボン樽からはウッディーな余韻を生み出しています。
加水するとクリーミーな味わい。よりスイートな香り。バーボン樽の要素によって、巧みなバランスに仕上がっており、ハイボールや水割りでもおいしく飲むことができる味わい。
終売品のため高額ですが、機会があればオールシェリーの18年物とタイプが違うこのウイスキーを飲んでみたいものです。
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン21年 ファインオーク
マッカラン21年 ファインオーク
43% 700ml
Amazon価格:¥298,000 税込
終売となったファインオークシリーズの21年物。
「マッカラン21年 ファインオーク」のテイスティングコメントを公式ページより引用します。
色 明るい琥珀色。
鼻 バニラとパッションフルーツの香りを伴う濃厚で濃厚な味わい。
味 柔らかく、リッチでスパイシーで、オレンジとピートの香りが漂います。
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン レアカスク
マッカラン レアカスク
43% 700ml
Amazon価格:¥35,556 税込
「マッカラン レアカスク」は酒齢30年以上の長期熟成原酒を含む、厳選された16種のシェリー原酒を使用しています。
マッカラン蒸溜所は2018 年に大改修が終わりリニューアルしていますが、新蒸溜所への引っ越し作業の際に、熟成庫でシステムに登録されていない古い樽を発見します。長期熟成された樽のことを「レアカスク(希少樽)と呼び、その原酒を使用した「レアカスク」が発売されました。
古い樽は酒齢の分からない物もあったのでしょうか。「酒齢30年以上を含む」と公表はしていますが、「マッカラン レアカスク」は年数を名乗らない高級ウイスキーとして定番リリースされています。
また、レアカスクは希望小売価格が35,200円となっており、流通価格とあまり変化がありません。マッカランのオフィシャルボトルは、ほぼ全ての銘柄が高騰している中で、レアカスクの価格は安定。
しかも、長期熟成原酒がブレンドされているのに、希望小売価格は「マッカラン18年シェリーオーク」のほうが40,960円で高いことから、「マッカラン レアカスク」は12年と18年の中間に位置するボトル?ということが分かります。
ただし、レアカスクにはシェリーオークシリーズと違い、複数のシェリー樽が利用されておりことから、一概にレアカスクの位置づけを決めることはできません。ラインナップの中でも特別なボトルとしてリリースされています。
「マッカラン レアカスク」の気になる点としては、「厳選された16種のシェリー原酒」が使用されていること。サントリー公式ページでは、
マッカランが所有する多彩なスパニッシュオーク樽原酒の中から、16種の異なる樽をヴァッティングしました。
と表記されています。
ここに書かれている通りなら「スパニッシュオークのシェリー樽のみ」で構成されていることになる訳ですが、ホントにそれだけで16種類(パターン)の原酒が選定できるかはわかりません。
仮に、スパニッシュオークではないシェリー樽も使っているのであれば、16種類というのも納得できます。オロロソシェリー以外にも「フィノ」「マンサニージャ」「アモンティリャード」「PX」「モスカテル」「クリーム」など、シェリー樽の種類は多彩。
しかしマッカランがオロロソシェリー以外の樽を使っているとも考えにくいので、レアカスクには、やはりオロロソシェリーの原酒のみを使用していると考察できます。
【種類豊富】シングルモルトスコッチウイスキー|マッカラン レアカスク ブラック
マッカラン レアカスク ブラック
48% 700ml
Amazon価格:¥78,556 税込
「マッカラン レアカスク ブラック」は、2015年に空港免税店向けに発売されたマッカランの「1824マスターズ」シリーズの一つ。「マッカラン レアカスク」の上位ボトルに位置づけられています。
通常のレアカスクは、30年以上の原酒を含む16種類の原酒をブレンドしたノンエイジ仕様ですが、「マッカラン レアカスク ブラック」には、1945年頃に蒸留された、ピートを炊いて仕込まれたピーテッド原酒がブレンドの一部に使用されています。
マッカラン蒸留所では、第二次大戦終戦直後の物資が手に入らなかった時代に、化石燃料の代替として「ピート」を使用し、大麦麦芽を作っていました。そのため「マッカラン レアカスク ブラック」に限らず、この時代の希少な原酒がブレンドされている古酒のマッカランは、スモーキーな風味があります。
マッカランの歴史的な要素も感じさせる一本。マッカランなのにマッカランではないような個性をもつ、まさに「レア」なウイスキーと言えるでしょう。
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