こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事では、予算1000円台(税込み1,000~1,999円)で購入できる、おすすめの安いカナディアンウイスキーを4本ご紹介致します。
今回は楽天市場価格(2024年8月時点)を参考にピックアップ。有名銘柄はもちろん、日本ではあまり知られていないボトルも登場します。
1000円台のカナディアンウイスキーとしてはコスパ最強のおすすめボトルですので、ぜひ最後までご覧ください。
【コスパ最強 1000円台】おすすめの安いカナディアンウイスキー4選|一覧
- カナディアンクラブ
- カナディアンミスト
- ブラック ベルベット
- リッチ & レア
【コスパ最強 1000円台】おすすめの安いカナディアンウイスキー|カナディアンクラブ
カナディアンクラブ
- カナディアンウイスキー
- 700ml 40%
- 楽天市場価格[2024年8月]:1,298円
「カナディアンクラブ」は、1858年に誕生した歴史あるカナディアンウイスキーです。現在はビームサントリーが製造・販売しています。このウイスキーは、デトロイト川の対岸にあるカナダのウィンザーに位置する「ハイラムウォーカー蒸溜所」で生産されています。
カナディアンウイスキーの多くは、ベースウイスキー(グレーンウイスキーに似たもの)と、フレーバリングウイスキー(大麦・ライ麦が原料)をブレンドする形で造られています。
他国のウイスキーと異なる点としては、蒸留直後の無色透明な状態で、異なるウイスキー原酒をブレンドし、樽で熟成させるところ。スコッチなどでは熟成を終えたウイスキー原酒をブレンドしているので、カナディアンの場合は順序が逆となります。
「カナディアンクラブ」も、この独自の製法で造られたウイスキーです。
フレーバリングウイスキーとベースウイスキーをブレンドした「カナディアンブレンデッド」であり、カナディアンウイスキーとして初めてブランド名を冠した製品としても知られています。現在のカナディアンウイスキーは、この「カナディアンクラブ」によって確立されたといっても過言ではありません。
香りはほのかな甘さがあり、バニラと穀物的なアロマが広がります。ピートの香りはありません。口に含むとライトボディでドライ。少しアルコールの刺激。やや未熟な風味もあります。
やや単調でクリーンな個性。クセが少ないので初心者でも飲みやすいバランスですが、モルトウイスキーやバーボンウイスキーが好きな方には物足りないかもしれません。
1000円台の安いウイスキーとしては、クオリティは十分。ストレートやロックよりも、ハイボールで飲むのが最適。控えめな個性は食事との相性抜群です。
【コスパ最強 1000円台】おすすめの安いカナディアンウイスキー|カナディアンミスト
カナディアンミスト
- カナディアンウイスキー
- 750ml 40%
- 楽天市場価格[2024年8月]:1,480円
「カナディアンミスト」は、オンタリオ州コリングウッドにあるカナディアンミスト蒸溜所で製造されているカナディアンウイスキーです。ライ麦を主原料としており、「ライウイスキー」に分類される商品ですが、「アメリカンライウイスキー」と比べるとライトで飲みやすいのが特徴です。
カナディアンミスト蒸溜所は1967年に設立され、当時のウイスキーブームを背景に、アメリカ市場で成功を収めました。当時から「カナディアンミスト」の製造にのみ専念。ラインナップは主に2種類。そのうちの1つ「カナディアンミスト ブラックダイヤモンド」はアメリカ限定販売となっています。
「カナディアンミスト」は、大衆的で安いウイスキーの割には、カナダ産のライ麦とトウモロコシを使用しており、低コストでありながら原料にこだわりを持っています。
また、蒸溜の工程では連続式蒸留機で3回蒸留が採用されています。
3回目の蒸溜によって、スピリッツの内部に隠れていたフローラルなアロマが引き出されます。スピリッツのアルコール度数が高いほど、エレガントでライトボディな酒質になり、クリアでスムースな原酒を造ることができます。
「カナディアンミスト」の香りは、繊細で非常にライト。透明感が強く、不快な香りはありません。奥にトウモロコシや小麦の穀物的な甘さ。口に含むとスムースでドライ。舌触りはサラッとしていて飲みやすい個性。余韻は短く、全体的なフレーバーも控えめです。
ストレートやロックで飲むより、ハイボールがおすすめ。炭酸の刺激が加わることで、透明感が活かされ、アルコール感も感じさせない飲みやすい味わいに変化します。
【コスパ最強 1000円台】おすすめの安いカナディアンウイスキー|ブラック ベルベット
ブラック ベルベット
- カナディアンウイスキー
- 750ml 40%
- 楽天市場価格[2024年8月]:1,580円
「ブラックベルベット」は、日本ではあまり知られていませんが、アメリカで人気の高いカナディアンウイスキーです。生産拠点であるブラックベルベット蒸溜所は、アルバータ州レスブリッジに位置しており、アメリカの国境から離れていません。
ブランドの誕生は1951年。当時はジャックネイピア蒸溜所で生産されており、当初は「ブラックラベル」と名乗っていましたが、マスターディスティラーのジャック・ネピア氏がその滑らかな味わいを「ベルベット」と表現し、現在の「ブラックベルベット」という名称がつけられました。
香りは繊細で、カナディアンライウイスキー特有のおだやかさ。微かにスモーク、キャラメル、チョコレート、ハチミツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド。口当たりは甘く、最初の一口でアルコールがすぐに消え、スパイシーさとオーキーな風味が現れます。
「ブラックベルベット」は、北米市場では「カナディアンクラブ」より販売数が多く、カナディアンのビッグブランド「クラウンローヤル」に次ぐ、第2位のカナディアンライウイスキーとしての地位を確立しています。
日本では販売店が少ないウイスキーですが、気になる方はぜひ飲んでみてください。
【コスパ最強 1000円台】おすすめの安いカナディアンウイスキー|リッチ & レア
リッチ & レア
- カナディアンウイスキー
- 750ml 40%
- 楽天市場価格[2024年8月]:1,408円
「リッチ & レア」は、バーボンウイスキー大手「サゼラック社」が所有しているブランドです。カナダの蒸溜所で生産されていますが、ボトリングはケンタッキー州のフランクフォートにある、サゼラック社の蒸溜所で行われています。
カナディアンウイスキーは香料やウイスキー以外の酒類を添加しても良いことになっていますが、このブランドには香料が添加されており、スピリッツ類は含まれていません。
香りはアルコール臭が強く、トウモロコシやバニラ。化粧品のような、少し人工的でケミカルな香りも感じます。
口に含むとバランスは悪くありません。やわらかく、バニラの風味があり、ライトボディでドライ。余韻は短めで、スッキリとした味わいです。
カナディアンウイスキー全体にいえることですが、ストレートで飲み続けるのはおすすめできません。ハイボールにすると、アルコールの刺激が程度に収まるので、さわやかな風味を愉しむことができます。カクテルのベースウイスキーとしても適しています。
1000円台で購入できる安くて美味しいカナディアンウイスキーは、手軽に楽しめる一方で、それぞれの個性を持っています。
ストレートやロックでは、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、ハイボールではスッキリと飲みやすくなるので、カナディアンウイスキーの魅力はより引き立つと思います。
ウイスキーを気軽に楽しみたい方にとって、コストパフォーマンスに優れたこれらのウイスキーを、晩酌のお供に如何でしょうか。
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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