10万円以内|高級ジャパニーズウイスキーおすすめ4選【2025年版】

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では5~10万円以内で購入できる、おすすめの高級ジャパニーズウイスキーを4本紹介致します。

現在の国産ウイスキー市場では、流通量の少なさから「プレミア価格」がついている銘柄が大半を占めています。今回取り上げるウイスキーも、いずれも定価ではなく、実勢価格が高騰しているものばかりです。

それでもなお「値段に見合う価値がある」と自信をもっておすすめできるジャパニーズウイスキーを厳選。多少高価であっても、確かな品質と味わいを求める方にこそ、手に取っていただきたい銘柄ばかりです。

どれも有名な銘柄ではありますが、改めて日本の高級ウイスキーの魅力を再確認できるラインナップとなっています。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

10万円以内|高級ジャパニーズウイスキーおすすめ4選【2025年版】

  1. 響21年
  2. 山崎18年
  3. 白州18年
  4. イチローズモルト 秩父 レッドワインカスク

 

 

10万円以内|高級ジャパニーズウイスキーおすすめ4選【2025年版】響21年

響21年

サントリーウイスキー最高峰「響」シリーズの21年物。

現在手に入る「響」シリーズの中で最上位に位置するのが、この「響 21年」です。もちろん、さらに上には幻の「響 30年」が存在しますが、こちらは市場にほとんど出回らない“SSクラス”の超プレミアムウイスキー。現実的な選択肢としては、「響 21年」が実質的な頂点といえるでしょう。

「響 ジャパニーズハーモニー」や「響 ブレンダーズチョイス」との大きな違いは、やはり長期熟成による味わいの深み。シェリー樽由来のフルーティーな香りに加え、口当たりのなめらかさや香りの複雑さが際立ちます。

繊細な飲み口ながら、ひとたび口に含むとしっかりとしたボディと奥行きのある余韻が広がります。やさしく飲みやすいのに、決して軽くはない。クセもほとんどなく、誰が飲んでも「美味しい」と思える完成度の高さは、まさに“弱点のないブレンデッドウイスキー”。

「響 21年」の定価は、税込60,500円。2025年現在、楽天市場では最安値で77,000円前後となっており、一時期の10万円超えを考えれば、市場価格はかなり落ち着いてきた印象です。

国内外で圧倒的に評価の高い、高級ジャパニーズブレンデッドウイスキーの代表格。その人気の高さから、再び価格が高騰する可能性もあるので、今のうちに買っておくのも有りかもしれません。

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10万円以内|高級ジャパニーズウイスキーおすすめ4選【2025年版】山崎18年

山崎18年

「山崎18年」は、いまや日本を代表するシングルモルトウイスキーのひとつ。その名を聞いたことがないウイスキー愛好家はほとんどいないでしょう。言うまでもなく、国内外で非常に高い人気を誇る高級ウイスキーです。

この上位には「山崎25年」という超高級モデルが存在しますが、価格は100万円を超え、流通量もごくわずか。現実的に入手可能な山崎シリーズの中では、「山崎18年」が最上位といえるでしょう。

「山崎12年」やノンエイジと飲み比べると、「18年」の完成度の高さは際立ちます。その理由は、単に熟成年数だけではなく、使用されている構成原酒の比率の違いにあると考えられます。

特に注目したいのは、スパニッシュオーク(シェリー樽)で18年以上熟成された原酒をメインに使っている点。これにより、リッチでフルーティーな香味、重厚なボディ、そして深みのある余韻が生まれています。この個性こそが、「山崎18年」の中核を成しているのです。

山崎といえば、過去に限定リリースされた「山崎シェリーカスク」が世界一のウイスキーに選ばれたことも記憶に新しく、シェリー樽熟成の山崎は世界的にも極めて高い評価を受けています。そんな原酒を贅沢に使用した「山崎18年」が美味しくないわけがありません。

2025年現在の市場価格は、10万円〜13万円前後。10万円を切るショップも一部あるようですが、平均的には11万円前後が相場といったところでしょう。

“高級ジャパニーズウイスキー”の代名詞ともいえる「山崎18年」。価格帯としては依然として手が出しにくい部類かもしれませんが、その中身は、世界に誇るトップクラスの18年熟成シングルモルト。現在も相場も納得の一本と言えるでしょう。

高級ジャパニーズウイスキーの代名詞「山崎18年」。未だ購入するのを躊躇う価格帯ではありますが、世界最高峰の18年物ということを考えれば、その価値はあるのかも…

 

 

10万円以内|高級ジャパニーズウイスキーおすすめ4選【2025年版】白州18年

白州18年

「白州18年」は、山梨県の森に囲まれた白州蒸溜所で造られる、高級ジャパニーズシングルモルトウイスキーです。グリーンボトルの「白州12年」や「ノンエイジ」と比べても、その完成度の高さと風格は一線を画しています。

上位には「白州25年」という超希少なボトルが存在しますが、こちらも市場価格は50万円を超えており、現実的な入手は非常に困難。そうした状況をふまえると、「白州18年」は、現在手に入る白州シリーズの中では最上級といえます。

「白州」といえば、爽やかで軽やかな飲み口が特徴ですが、「白州18年」ではその印象が大きく変わります。ピート由来のスモーキーさは控えめで、代わりに感じられるのは、深みのあるウッディな香りと、長期熟成による落ち着いた甘みです。

シェリー樽やミズナラ樽、さらにはスモーキーな原酒など、さまざまなタイプの原酒が巧みにブレンドされており、白州らしい繊細さを保ちつつも、複雑で奥行きのある味わいを実現しています。この重層的な香味の広がりは、「白州18年」ならではの魅力と言えるでしょう。

熟成年数によってもたらされたまろやかさとコクは、「白州12年」や若い原酒では味わえない風味。スモーキーでいて繊細、華やかさのなかに重みがある——そんな表現がしっくりくる、静謐な魅力をたたえたシングルモルトウイスキーです。

2025年現在の市場価格はおおよそ7万〜9万円ほど。定価より1〜2万円ほど高めではあるものの、かつては10万円を超えていた時期もあったことを考えると、現在はかなり落ち着いた、良心的な価格帯と言えるでしょう。

“森のシングルモルト”というキャッチコピーそのままに、自然の静けさと奥行きを感じさせる「白州18年」。未だ価格的には決してお手軽とはいえませんが、手にすればその静かな感動に、心を奪われるかもしれません。

 

 

 

10万円以内|高級ジャパニーズウイスキーおすすめ4選【2025年版】イチローズモルト 秩父 レッドワインカスク

イチローズモルト 秩父 レッドワインカスク

ジャパニーズクラフトウイスキーのパイオニア、ベンチャーウイスキーが誇る世界の「イチローズモルト」。「イチローズモルト 秩父 レッドワインカスク」は、希少な秩父のシングルモルトウイスキーであり、赤ワイン樽で熟成させた原酒を使用した、イチローズモルトの真価を示す1本です。

このボトルは2023年に11,800本限定でリリースされました。今のところ「定番シリーズ」とはなっていませんが、「秩父 オン・ザ・ウェイ」や「秩父 ザ・ピーテッド」のように、数年に一度のタイミングで限定リリースが行われる可能性があります。

使用されているのは、フランス、アメリカ、ニュージーランド、日本といった各国のワイナリーから取り寄せた良質な赤ワイン樽。それぞれ異なる風味をもつ原酒を、じっくりと熟成させた後に丁寧にバッティングすることで、甘み・渋み・酸味・スパイス感が絶妙に融合した、複雑でありながらもフルーティーな個性が生まれています。

甘みはしっかりと感じられつつも、全体のバランスはとても洗練されており、アルコール度数50%という力強さを感じさせない滑らかな口当たり。奥行きのある芳醇な味わいは、まさにシングルモルト秩父の真骨頂と言えるでしょう。

ご存じのとおり、秩父蒸溜所のシングルモルトには「定番ボトル」が存在しません。リリースされるのは、いずれも数量限定のリミテッドエディションばかり。そのため、どの銘柄も例外なく入手困難となっており、現在でもネットショップやオークションサイトでは高値で取引が続いています。

「イチローズモルト 秩父 レッドワインカスク」は、ボトリング本数が比較的多かったこともあり、他の秩父ボトルほど価格が高騰しているわけではありません。ただし、定価16,500円に対して市場では4万〜9万円程度で取引されており、流通価格は決して安くはありません。

定価ベースで見れば割高に感じられるかもしれませんが、秩父のシングルモルトが持つ希少性と国内外での高い評価を考慮すれば、ある程度納得できる相場とも言えるでしょう。他の秩父ボトルと比べると、やや入手しやすい部類に入るかもしれません(とはいえ、他のボトルが高すぎるのも事実ですが……)。

「イチローズモルト 秩父 レッドワインカスク」の2025年度の再リリースについては、現時点では公式な情報は確認されていません。仮に再登場する場合、流通量の増加によって一時的に価格が落ち着く可能性はあるものの、2023年当時よりも定価そのものが引き上げられる可能性もあり、今後の動向については予測が難しいところです。

イチローズモルトの赤ワイン樽熟成ウイスキーには、「イチローズモルト ワインウッドリザーブ」という商品もありますが、こちらは海外原酒を含むブレンデッドモルトであり、「秩父 レッドワインカスク」とはコンセプトも中身もまったく異なります。

一方で「秩父 レッドワインカスク」は、100%秩父産のシングルモルト。赤ワイン樽熟成によって生まれる多層的なアロマと緻密に構築された味わいは、クラフト蒸溜所としての秩父の技術力と表現力を存分に感じさせる、まさにハイエンドな1本と言えるでしょう。

 

 

 



 

 

いまやジャパニーズウイスキーは、手軽に楽しむ時代から、“選んで楽しむ”時代へと移りつつあります。今回紹介した4本はいずれも、高級ウイスキーと呼ぶにふさわしい個性と完成度を備えた逸品ばかり。価格だけを見れば簡単に手が出るものではありませんが、それ以上の満足をきっと与えてくれるでしょう。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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