こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
無加水のこと。熟成が終わったウイスキーを、アルコール度数の調整を一切行わずにボトリングしたもの。通常は加水によってアルコール度数の調整を行うが、カスクストレングスはウイスキー本来の風味や味わいを直接表現した商品と言える。度数の高いものだと60%を超えるものもある。
※2024年1月に記事の内容を更新。2022年時点で「1万円未満の銘柄」は、予算を超えていても削除せずに記載しています。ご了承ください。
この記事ではカスクストレングスのおすすめウイスキーを、現役バーテンダーである私の独断と偏見により9選選び、ご紹介致します
アルコール度数の強いウイスキーがお好きな方、カスクストレングスのウイスキーをお探しの方、40%前後のウイスキーだと刺激が足りない…と思っている方におすすめの内容となっております。
カスクストレングスはアルコール度数が最初から強いため、しっかりとした原酒の味わいを楽しめますし、仮に飲みにくいようならお好みの濃度に加水調整すればいいだけの話。
そんな意味でもカスクストレングスは、ウイスキーの魅力をしっかり感じ取ることのできるのでおすすめです。
そこで今回はレアウイスキー・高級ウイスキーは除外し、1万円以内の予算で購入できるボトルの紹介となっております。参考にしていただけると嬉しいです。
【2023年版】1万円以内!おすすめのカスクストレングスウイスキー7選↓
- 【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー9選
- 【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|ワイルドターキー レア ブリード
- 【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|メーカーズマーク カスクストレングス
- 【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|ブラントン ストレート フロムザバレル
- 【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション
- 【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|トマーティン カスク ストレングス
- 【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|グレンファークラス105 カスクストレングス
- 【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|アベラワー アブーナ
- 【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|グレンゴイン カスクストレングス バッチ 008
- 【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|フィンラガン カスクストレングス
- まとめ
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー9選
1、ワイルドターキー レア ブリード
2、メーカーズマーク カスクストレングス
3、ブラントン ストレートフロムザバレル
4、グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション
5、トマーティン カスク ストレングス
6、グレンファークラス105 カスクストレングス
7、アベラワー アブーナ
8、グレンゴイン カスクストレングス バッチ 008
9、フィンラガン カスクストレングス
※2024年1月に記事の内容を更新。2022年時点で「1万円未満の銘柄」は、予算を超えていても削除せずに記載しています。ご了承ください。
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|ワイルドターキー レア ブリード
1、ワイルドターキー レア ブリード
バーボンウイスキー
参考度数: 58.4%
楽天市場価格:4,950円(2024.1月時点)
ワイルドターキー レア ブリードは、「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020」で金賞を受賞したバーボンウイスキーです。スタンダードなバーボンウイスキーの中では唯一、金賞に輝いています。
6年、8年、12年熟成の原酒をブレンドして作られたウイスキーで、58.4%という高アルコール度数を感じさせない丸みのある味わいです。
そういえば、「ワイルドターキー8年」も50.5%という高い度数ですね。強めのアルコール度数は、ワイルドターキーブランドの一つの特徴と言えるかもしれませんね。
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|メーカーズマーク カスクストレングス
2、メーカーズマーク カスクストレングス
バーボンウイスキー
参考度数: 54.4%
楽天市場価格:7,348円(2024.1月時点)
クラフトバーボン「メーカーズマーク」の数量限定です。
メーカーズマークはエントリープルーフ(樽詰め度数)を「55%」に設定しています。「メーカーズマーク カスクストレングス」は、アルコール度数54~57くらいで仕上がっています。バッチによっては、瓶詰め度数よりもアルコールが高くなることもあり、スコッチではありえないことです。乾燥している、ケンタッキー州で作られているバーボンウイスキーならではの特徴と言えるでしょう。
味わいは、通常のメーカーズマークよりもしっかりした骨格があり、甘さも際立っています。個人的にはメーカーズマークシリーズの中で一番好きです。
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|ブラントン ストレート フロムザバレル
3、ブラントン ストレート フロムザバレル
バーボンウイスキー
参考度数: 63.8%
楽天市場価格:33,000円(2024.1月時点)
2022年時点では1万円程が相場となっていましたが、2024年1月時点での流通価格は3万円を超えています…。
「シングルバレル・バーボンウイスキー」として有名な「ブラントン」のプレミアム版となっています。通常のブラントンよりもさらに厳しく選び抜かれた樽を、無濾過でボトリングしている商品です。
まさに樽からそのまま「フロム・ザ・バレル」なウイスキーとなっていて、昔ながらのバーボンの良さがしっかりでています。
力強さの中に、フローラルな香りがあって複雑な味わいとなっています。
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション
4、グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション
シングルモルト・スコッチウイスキー
参考度数: 55〜65%
終売品
“NÀDURRA(ナデューラ)”とは、ゲール語で「ナチュラル」を意味する言葉。加水なしでまさに自然な形。グレンリベットナデューラはウイスキー本来の味わいをダイレクトに表現しています。
「ファーストフィル」はウイスキーの熟成にまだ1度も使われていない樽のこと。ご存じのとおり、ウイスキーは樽の影響によって味わいが大きく変化します。ファーストフィルを使うことで、セカンドフィル・サードフィルよりもバーボン樽・シェリー樽の影響を受けやすくなり、原酒に樽材の成分がしっかりと宿されます。
ファーストフィルのアメリカンホワイトオーク樽の影響をしっかりと受けた原酒を無濾過でボトリング。バニラ、洋ナシ、柑橘、オーキーな風味のあり、オフィシャル12年とはまるで異なる味わいとなっています。
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|トマーティン カスク ストレングス
5、トマーティン カスク ストレングス
シングルモルト・スコッチウイスキー
参考度数: 57.5%
楽天市場価格:7,980円(2024.1月時点)
トマーティンはスコットランド・ハイランドの蒸留所。12年をはじめ8銘柄ほどが国内で正規販売されています。そのなかでも異質な1本がこの「トマーティン カスク ストレングス」でしょうか。
原酒はファーストフィルのバーボン樽と同じくファーストフィルのオロロソシェリー樽を使用。ノンチルフィルタード、無加水により、トマーティンの甘やかな風味が引き立っています。柑橘系の他、スパイス香とオークからのウッディネス。フィニッシュにかけてはアルコール分がやや立つものの、フルーティーさを感じます。
個人的には大いにあり。ハイボールやロックにするなら12年よりもおすすめです。
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|グレンファークラス105 カスクストレングス
6、グレンファークラス105 カスクストレングス
シングルモルト・スコッチウイスキー
参考度数: 60%
楽天市場価格:6,856円(2024.1月時点)
元イギリス首相の「マーガレット・サッチャー」が愛飲していたことでも有名なウイスキー。「105」は「105プルーフ」という意味で名付けられています。プルーフとはアルコール度数の表示単位のことで、英国プルーフの場合、105プルーフは約60%の度数になります。
「グレンファークラス105」は、正確に言うと「カスクストレングス」ではなく、ほんの少し加水をすることで、アルコール度数を60度に調整した商品になります。力強いシェリーのフルーティーさがあり、濃縮されたフレーバーはハイボールやロックでも衰えることはありません。
高アルコールでありながら雑味も感じさせないクオリティの高いウイスキー。コスパの良いグレンファークラスの象徴的な1本。
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|アベラワー アブーナ
3、アベラワー アブーナ
シングルモルト・スコッチウイスキー
楽天市場価格:11,330円(2024.1月時点)
アルコール度数: 59.8%
「アブーナ」とはゲール語で“起源”という意味です。シェリーカスク熟成で、カスク・ストレングス、無濾過でボトリングしています。2000年頃に販売が開始され、アベラワーの人気ラインナップとなりました。
1万円以内のカスクストレングス・スコッチウイスキーでは間違いなく上位に入るウイスキーですね。シェリーカスクのフルーティーな味わい、スパイシーでドライでありながら、濃厚な味わいにも感じます。
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|グレンゴイン カスクストレングス バッチ 008
8、グレンゴイン カスクストレングス バッチ 008
シングルモルト・スコッチウイスキー
参考度数: 58.8%
Amazon価格:¥12,980 税込(2024.1月時点)
「グレンゴイン」は南ハイランドにある蒸留所で、ハイランド地方とローランド地方の境界線上にあります。基本的にはノンピーテッド麦芽での仕込みをしています。
「グレンゴイン カスクストレングス」はシェリーカスク原酒とバーボン・ホグスヘッド原酒のブレンドです。(パッチによってはシェリーカスク100%もあります)
甘くてフローラル。シェリーカスクが主体の香り構成です。ノンピーテッドでありながら、奥行きのある複雑な味わいとなっています。パッチによって味わいが変わる傾向にあるウイスキーですが、毎回クオリティーの高い仕上がりになっていますので、これからも販売を続けてほしいウイスキーですね!ここ数年で値上がりしましたが、何とか1万円以内に収まっています。
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー|フィンラガン カスクストレングス
9、フィンラガン カスクストレングス
シングルモルト・スコッチウイスキー
参考度数: 58%
楽天市場価格:4,862円(2024.1月時点)
1本5000円程で購入できる、カスクストレングス好きには強い味方。フィンラガン カスクストレングスは、アイラ島に存在した古城「フィンラガン城」から名付けられています。
シングルモルトでありながら、ボトラーズがリリースする商品である故に蒸留所は非公開。スモーキーな個性と、城跡から近い位置にカリラ蒸留所があることから、中身はカリラだという説もありますが、詳細は不明です。
58度ということもあり刺激が強いことは確かですが、ピートスモークさがアルコール感を中和してくれるため、それほど強くは感じません。もし本当にカリラであったなら、カスクストレングスでこの値段は安いですね。
まとめ
【1万円以内】バーテンダーおすすめ!カスクストレングスのウイスキー9選
1、ワイルドターキー レア ブリード
2、メーカーズマーク カスクストレングス
3、ブラントン ストレートフロムザバレル
4、グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション
5、トマーティン カスク ストレングス
6、グレンファークラス105 カスクストレングス
7、アベラワー アブーナ
8、グレンゴイン カスクストレングス バッチ 008
9、フィンラガン カスクストレングス
※2024年1月に記事の内容を更新。2022年時点で「1万円未満の銘柄」は、予算を超えていても削除せずに記載しています。ご了承ください。
カスクストレングスの商品を購入して応援していきましょう!
カスクストレングスが今よりも売れるようになれば、他のブランドも真似して商品をリリースするようになると思います。
現在はボトラーズのほうが多くのカスクストレングスをリリースしていますが、いずれは全てのオフィシャル製品で、無加水ボトルを飲むことができればいいですね。
あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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