スコッチウイスキー「ハイランド」の全蒸留所を解説!東ハイランド
アードモア [ Ardmore ]
2014年にビーム社をサントリーが買収。アードモアがビームサントリーの傘下になりました。ハイランドのなかでもクセが強めで、ピーティーなウイスキーを作っています。熟成樽の大半は、同じビームサントリーの「ラフロイグ」で一度使われたもの(リフィルバーボンカスク)を使用しています。
フェッターケアン [ Fettercairn ]
ブレンデッドウイスキー「ホワイトマッカイ」の主要原酒に使われています。ひと昔前は「オールド・フェッターケアン」という名前でシングルモルトが販売されていました。現在もオフィシャルは存在していて、すっきりして華やか。かすかにピートを感じるモルトです。
グレンカダム [ Glencadam ]
イギリスではメジャーなブレンデッドウイスキー「スチュワート・クリーム・オブ・ザ・バーレー」の主要原酒です。味わいは、クリーミーで、甘い感じです。ハイランドで一番と言っていいクリームを思わせる風味は、グレンカダムにしかない個性ですね。
グレンドロナック [ Glendronach ]
ブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ」の原酒になっています。シングルモルトはシェリーカスクにこだわり、甘くて、重厚。リッチな感じです。スコッチは基本的に「ドライ」なものが多いのですが、ドロナックは格段に甘いモルトですね。
グレンギリー [ Glen Garioch ]
1785年創業。歴史のある蒸留所ですが、オーナーは幾度となく変わっていき、94年にビームサントリーの傘下になりました。それ以降はシングルモルトにも力を入れるようになり、赤ワインカスクで熟成させるなど、比較的あたらしい試みにもチャレンジしています。
グレングラッサ [ Glenglassaugh ]
ハイランドとスペイサイドの境界線上にある蒸溜所です。ブレンデッドウイスキー「フェイマスグラウス」や「カティーサーク」の原酒になっています。シングルモルトとしても販売されており、フルーティーでなめらか。クセは少なめです。
ノックドゥー [ Knockdhu ]
1983年に一度閉鎖。その後ビバレッジ社が買収して復活しました。シングルモルトは 「アンノック」(anCnoc)という名前で売られています。味わいはフレッシュフルーツ系のアロマ。ボディーは軽めです。ピートも優しいので、スコッチ初心者向けにおすすめのモルトです。
マクダフ [ Macduff ]
1962年創業の比較的新しい蒸留所です。シングルモルトは「グレンデブロン」という名前で売られていた時代もありますが、今はマクダフになっています。味わいはモルティーな印象。ハチミツやハーブっぽさもあります。
ロイヤル・ロッホナガー [ Royal Lochnagar ]
3つある「ロイヤル」の中の一つです。ブレンデッドウイスキー「VAT69」や「ジョニーウォーカーブルーラベル」の原酒に使用されています。味わいはバランスがとれていて、やわらかいボディーです。甘さもある、優しいモルトです。
次のページでは南ハイランドと西ハイランドの蒸留所を解説!
コメント