【2026年版】スコッチウイスキー蒸留所がつくる!おすすめのクラフトジン9選

クラフトジンとは?
明確な定義はありませんが、一般的に「少量生産で丁寧に造られた、高品質のジン」を指します。かつてジン市場は大手メーカーが独占していましたが、現在は小・中規模の生産者が急増し、様々な商品がリリースされています。その土地ならではの「地元産ボタニカル」を贅沢に使用するなど、蒸留所の地域性や生産者のこだわりが反映された、独自のフレーバーが多くの人を魅了しています。
ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

スコットランドといえば、世界中を魅了するスコッチウイスキーの聖地。しかし今、その聖地にある蒸留所たちが、ウイスキー造りで培った情熱と技術を注ぎ込み、世界最高峰のクラフトジンを次々と誕生させています。

アイラ島の野生のハーブを凝縮したもの、荒れ狂う海辺の岩場に育つ植物を使ったもの、あるいはウイスキーのポットスチルを巧みに操り、驚くほど滑らかな口当たりを実現したもの……。スコットランドのクラフトジンには、その土地の厳しい自然と、数百年にわたり受け継がれてきた「蒸留の血統」が息づいています。

「ウイスキーは好きだけど、ジンはどれを選べばいいかわからない」という方もご安心ください。今回は、バーテンダーの視点からウイスキーファンなら絶対に納得する、ストーリーと味わいを兼ね備えた9本を厳選しました。ぜひ最後までお楽しみください。

 

ウイスキー蒸留所が「クラフトジン」を手掛ける3つの理由

最近、ウイスキーで有名な蒸留所が続々とクラフトジンをリリースしているのを目にしませんか? 実は、ウイスキー造りとジン造りには、切っても切れない深い関係があるのです。なぜ彼らがジンを造るのか、その裏側にある3つの理由を解説します。

1. 「熟成」という長い時間を待つため

ウイスキーは、蒸留してから製品として出荷できるまで、最低でも3年以上(多くは5年〜10年以上)の熟成期間を必要とします。その間、蒸留所には収入が入りにくい「空白の期間」が生まれます。一方、ジンは蒸留してすぐにボトリングし出荷できます。ウイスキーが樽の中で眠っている間、自社の蒸留技術を活かしたジンを販売することで、蒸留所の経営を支える貴重な柱となっているのです。

2. 「蒸留・ブレンド技術」を証明するため

ウイスキー造りで培われた「蒸留器の操作」や「原酒のブレンド技術」は、そのままジン造りにも応用できます。特に今回の記事で紹介するような、独自のスチル(蒸留器)を持つ蒸留所にとって、ジンは自社の「技術力の高さ」を証明する格好の舞台。ウイスキー同様、緻密な計算に基づいたフレーバーの構築は、ウイスキーメーカーだからこそ到達できるクオリティと言えます。

3. その土地の「テロワール(地域性)」を表現するため

ウイスキーは主に「麦、水、樽」で個性を出しますが、ジンには「ボタニカル(香味植物)」という無限の選択肢があります。 地元の山で採れる野草や特産の柑橘類など、その土地にしかない素材を使うことで、ウイスキー以上に「その蒸留所らしさ」をダイレクトに、そしてスピーディーに表現できるのです。

ユースケ
ユースケ

バーカウンターに立っていると、「ウイスキーの熟成を待つ間に造られたジン」と聞くだけで、その蒸留所の将来に期待を寄せる方もいます。もちろん、ジンとウイスキーは異なるお酒ですが、クラフトジンを飲むことは、その蒸留所が数年後に出すウイスキーの「名刺代わり」を味わうことのように感じます。

 

 

【2026年版】スコッチウイスキー蒸留所がつくる!おすすめのクラフトジン9選

  1. ザ・ボタニスト 【ブルックラディ蒸留所】
  2. アイル オブ ハリス ジン 【アイル オブ ハリス蒸留所】
  3. アイル オブ ラッセイ ジン 【アイル オブ ラッセイ蒸留所】
  4. ベン・ローモンド スコティッシュ ジン 【ロッホローモンド蒸溜所】
  5. ヘンドリックス ジン 【ガーバン蒸溜所】
  6. エデンミル ゴルフジン 【エデンミル蒸溜所】
  7. ハイト オブ アローズ ジン 【ホーリールード蒸留所】
  8. トバモリー ヘブリディアン ジン 【トバモリー蒸留所】
  9. レッドドア ジン 【ベンロマック蒸留所(隣にある古い麦芽小屋)】

 

ザ・ボタニスト 【ブルックラディ蒸留所】

ザ・ボタニスト

スコットランドのアイラ島といえば、誰もが「スモーキーなウイスキーの聖地」。その島にあるブルックラディ蒸留所の哲学をそのままジンに注ぎ込んで誕生させたのが、アイラ島初のクラフトジン「ザ・ボタニスト」です。

驚愕の「31種類」のボタニカル
このジンの最大の特徴は、その複雑極まるボタニカルの構成にあります。 ベースとなる伝統的な9種類の素材に加え、アイラ島に自生する22種類もの野生ボタニカルを使用。これらは専門の植物学者(ボタニスト)が、島の丘陵や海岸、泥炭地を歩き回り、季節ごとに一つひとつ手摘みで収穫したものです。

特に注目すべきは、「アイラ・ジュニパー(アイラ島産のネズの実)」が含まれている点。通常のジンの多くは海外産のジュニパーを使用しますが、ボタニストは希少な島産のものまでブレンドに組み込むことで、この島でしか生み出せない究極のテロワール(土地の個性)を表現。ボトルの側面に刻まれた22種類の植物の学名は、アイラ島の豊かな自然を象徴しています。

世界で唯一の蒸留器「アグリー・ベティ」
蒸留に使用されるのは、1955年製の「ローモンド・スチル」。かつてウイスキー造りに使われていたこの旧式の蒸留器は、その不格好な見た目から「アグリー・ベティ(醜いベティ)」という愛称で呼ばれています。

この蒸留器は、一般的なジン蒸留の約3倍にあたる17時間という膨大な時間をかけ、極めて低い圧力でゆっくりと蒸留を行います。この「気が遠くなるようなスローな蒸留」こそが、31種類もの素材が持つ繊細な香りを壊さず、驚くほど滑らかでシルキーな口当たりを生み出す秘訣なのです。

爽やかなシトラスと、雨上がりの森のようなハーブの香り。一口含むと、その滑らかさに驚くはず。メントールやアップルミントの清涼感、そして春の花々のような甘みが幾重にも重なり合い、最後は温かみのあるスパイスの余韻が長く続きます。

おすすめの飲み方は、「ロック」。その複雑な香りの層を楽しんでください。ジントニックにするなら、ライムだけでなく「ローズマリー」や「タイム」を一枝添えると、アイラの草原の香りがより一層引き立ちます。

 

アイル オブ ハリス ジン 【アイル オブ ハリス蒸留所】

アイル オブ ハリス ジン

  • 生産者:アイル オブ ハリス ディスティラリー社
  • 蒸留所:アイル オブ ハリス蒸留所
  • アルコール度数:45%
  • 容量:700ml
  • ボタニカル:ジュニパー、コリアンダー、アンジェリカルート、オリスルート、クベバ・ペッパー、ビター・オレンジピール、リコリス、シナモン、シュガーケルプ など
  • 楽天市場価格[2026年1月]:6,980円 送料別
  • Amazon価格[2026年1月]:在庫なし

スコットランドの北西、アウター・ヘブリディーズ諸島に位置するハリス島。2015年に設立された、島唯一となる蒸留所「アイル オブ ハリス」は、人口減少に悩むこの島の雇用を生み出し、未来へ繋ぐために島民たちが一丸となって造り上げた、クラフトディスティラリーです。

海の恵み「シュガーケルプ」の魔法
このジンの最大の特徴であり、魂ともいえるのがキーボタニカルの「シュガーケルプ(砂糖昆布)」。ハリス島の澄み切った海から、現地のダイバーの手によって一つひとつ手摘みで収穫されるこの海藻は、他のジンにはない独特の「旨味」と「潮の香り」を液体に与えています。

「昆布」と聞くと驚かれるかもしれませんが、最近では日本のクラフトジンにも採用されています。これがジュニパーやシトラスと合わさることで、驚くほどクリーンで洗練された、海風のような爽やかさを生み出しているのです。

世界を魅了した「波打つボトル」
中身のクオリティもさることながら、このジンの名を一躍有名にしたのが、その圧倒的に美しいボトルデザイン。 ハリス島の海岸に打ち寄せる波をイメージしたガラス瓶は、手に取ると滑らかで心地よく、光を浴びてキラキラと輝く姿はまさに芸術品。世界中のデザイン賞を総なめにしたこのボトルは、飲み終えた後もインテリアとして飾るファンが絶えません。コルクキャップにあしらわれたハリスツイードの模様も、島の伝統を感じさせる心憎い演出ですね。

香りは非常にリッチ。爽やかなジュニパーと甘い柑橘が立ち上がり、その奥からバニラや松の芽、そしてハリス島の海辺を散歩しているような、かすかに塩気のあるミネラル感が広がります。 口に含むと驚くほどシルキーで、クベバ・ペッパーのスパイシーさが良いアクセントに。余韻はシュガーケルプ由来の深いコクと、ドライで清涼感を感じます。

このジンを最も贅沢に楽しむなら、「ジントニック」がおすすめ。トニックウォーターで割ることで、隠れていた海藻の旨味がグッと引き立ちます。ガーニッシュにはグレープフルーツのスライスが相性抜群ですが、もし手に入るなら「数滴のビターズ」を加えると、さらに香りが立体的に広がります。

現在リリースされているシングルモルト「ザ・ヒーラック (The Hearach)」と、ハリス島の風土をじっくり飲み比べるのもいいですね。

 

アイル オブ ラッセイ ジン 【アイル オブ ラッセイ蒸留所】

アイル オブ ラッセイ ジン

  • 生産者:R&Bディスティラーズ社
  • 蒸留所:アイル オブ ラッセイ蒸留所
  • アルコール度数:46%
  • 容量:700ml
  • ボタニカル:ジュニパーベリー、スイートオレンジピール、レモンピール、ルバーブルート、アンジェリカルート、コリアンダーシード、リコリスルート、オリスルート、キュベブペッパー など
  • 楽天市場価格[2026年1月]:5,500円 送料別
  • Amazon価格[2026年1月]:6,900円 送料無料

スカイ島のすぐ隣に位置する、人口わずか160人ほどの小さな島「ラッセイ島」。この地で初となるウイスキー蒸留所として誕生したのが「アイル オブ ラッセイ」です。シングルモルトの品質で世界中を驚かせましたが、彼らが手掛けるクラフトジンもまた、極めて高い完成度を誇っています。

島の歴史を刻んだ「地質学的なボトル」
まず目を引くのが、ウイスキーと共通のデザインコンセプトを持つ非常に美しいボトルです。ボトルの表面には、ラッセイ島の複雑な地質を象徴する岩石や化石の文様が立体的に彫り込まれています。手に取った時の重厚感と、光を反射して煌めく造形美は、まさに「島そのもの」を表現しています。

自生する「ラッセイ・ジュニパー」の贅沢
このジンの最大の特徴は、ボタニカルに島で自生する野生のジュニパーベリーを使用している点。 さらに、日本人にはなじみの薄いボタニカルかもしれませんが、「ルバーブルート(大黄の根)」が含まれているのもユニークなポイントです。これにより、一般的なジンよりも大地を感じさせる力強いベースラインと、独特のドライでキレのあるフィニッシュが生まれています。

香りはフレッシュで力強いジュニパーの奥から、オレンジやレモンの明るい柑橘が弾けます。口に含むと、ペッパーのほのかなスパイシーさと、ルバーブ由来の複雑な渋みが重なり、非常に飲みごたえのある複雑な味わいです。

おすすめの飲み方は、ぜひ「ストレート」で。その滑らかさを体感してください。カクテルにするなら、ライムを贅沢に絞った「ジンリッキー」がおすすめ。ボタニカルの風味がしっかりとしているため、炭酸水で割るだけでも香りが一切ぼやけず、ラッセイ島の澄んだ空気のような清涼感を楽しむことができます。

 

ベン・ローモンド スコティッシュ ジン 【ロッホローモンド蒸溜所】

出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp

ベン・ローモンド スコティッシュ ジン

  • 生産者:ヒルハウス・キャピタルマネジメント社
  • 蒸留所:ロッホローモンド蒸溜所
  • アルコール度数:43%
  • 容量:700ml
  • ボタニカル:ジュニパーベリー、アンジェリカルート、オレンジ、ローズペタル、コリアンダーシード、四川唐辛子、ブラックカラント、オリスルート、カッシア、甘草、ローワンベリー など
  • 楽天市場価格[2026年1月]:在庫なし
  • Amazon価格[2026年1月]:在庫なし

スコットランドで最も美しい湖の一つ「ローモンド湖」のほとりに位置するロッホローモンド蒸溜所。ここは、特殊な形状のポットスチルや連続式蒸留器など、多様な蒸留設備でモルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方を生産。世界でも有数の複合蒸留所として知られています。

その高度な蒸留技術を注ぎ込み、ハイランドの豊かな自然を表現したのが、この「ベン・ローモンド」です。ブランド名は、湖を見下ろす美しい山の名。まさにその雄大な景色をボトルの中に閉じ込めたような設計になっています。

蒸留所の技術力が生む「唯一無二のバランス」
ロッホローモンド蒸溜所は、異なるタイプの原酒を自在に造り分けることで、複雑かつ洗練されたウイスキーを生み出す名手です。このジンにおいてもそのこだわりは健在。11種類のボタニカルを緻密に構成し、ウイスキー造りで培った「蒸留の精度」を極限まで高めることで、非常にクリーンで雑味のないスピリッツに仕上げています。

伝統と革新のボタニカル:ブラックカラントと四川唐辛子
このジンの最大の特徴は、伝統的なボタニカルの中に「ブラックカラント(黒カシス)」と「ローワンベリー(セイヨウナナカマドの実)」という、スコットランドの原風景を象徴するベリー類を加えているところ。これにより、ジンの骨格を保ちつつも、ほんのりと甘美でフルーティーな奥行きが生まれています。

さらに、クラフトジンのボタニカルとしては珍しく、隠し味に使われている「四川唐辛子」もポイントの一つ。ベリーの甘みとジュニパーの清涼感の後に、微かなスパイシーさが全体をピリッと引き締め、洗練された大人の味わいを演出しています。

香りは華やかでフローラル。ローズペタルの甘い香りと、オレンジのフレッシュなシトラスが心地よく広がります。口に含むと、まずはカシスのようなジューシーな果実味が感じられ、次第にジュニパーのウッディな風味が顔を出します。フィニッシュには四川唐辛子由来の繊細なスパイス感が残り、満足度の高いジンに仕上がっています。

ベリー系の個性を活かすなら、フレッシュフルーツのカクテルには最適。ブルーベリーやカシスを添えた「ジントニック」がマッチします。スパイシーさをゆっくりと味わうなら、ロックもおすすめの楽しみ方です。

現在、市場在庫が非常に少なくなっている希少な1本ですので、見かけた際は迷わず手に取っていただきたい銘柄です。

 

ヘンドリックス ジン 【ガーバン蒸溜所】

ヘンドリックス ジン

  • 生産者:ウィリアム・グラント&サンズ社
  • 蒸留所:ガーバン蒸溜所
  • アルコール度数:44%
  • 容量:700ml
  • ボタニカル:ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、オリスルート、レモンピール、オレンジピール、エルダーフラワー、カモミール、ヤロウ、キャラウェイシード、クベブベリー など
  • 楽天市場価格[2026年1月]:4,180円 送料別
  • Amazon価格[2026年1月]:6,806円 送料無料

スコットランドのローランド地域にある巨大な蒸留施設「ガーバン蒸溜所」。オーナー企業は「グレンフィディック蒸留所」を所有する、ウィリアム・グラント&サンズ社で、このウイスキーの名門が1999年にリリースした「ヘンドリックス ジン」は、世界のジン市場に革命を起こし、現在のスコティッシュ・クラフトジンブームの火付け役となった1本です。

奇抜な発想が生んだ「キュウリとバラ」の衝撃
ヘンドリックス最大の魅力は、ジンにはありえないと思われていた「キュウリ」と「バラ」のエッセンスをキーフレーバーに据えた、その奇抜な発想にあります。蒸留自体は、19世紀製の骨董品ともいえる蒸留器「ベネット・スチル」と「カーターヘッド・スチル」という、異なる2種類のスチルを使い分けて行われます。

  • ベネット・スチル:ボタニカルを浸漬させて蒸留し、濃厚でリッチな液体を生み出す。
  • カーターヘッド・スチル:蒸気でボタニカルの繊細な香りを抽出するヴェイパーインフュージョン方式で、軽やかでフローラルな液体を生み出す。

これら異なる個性のスピリッツをブレンドした後、最後にローズエッセンスとキュウリエッセンスを少量加えることで、ヘンドリックスの香りは完成します。

「世界で一番飲まれているプレミアムジン」の哲学
その個性的な味わいと、Victorian(ヴィクトリア朝)時代を思わせるアンティーク調のボトルデザイン、そしてユーモラスなマーケティング戦略が相まって、ヘンドリックスは瞬く間に世界中のバーを席巻しました。ウイスキー造りで培われたブレンド技術と、伝統的な蒸留器を現代に蘇らせる情熱が、この革新的なジンを生み出したと言えるでしょう。

香りは、驚くほどフレッシュなキュウリの香りと、優雅なバラの香りが同時に広がります。口に含むと、ジュニパーのクリアな味わいを土台に、柑橘とハーブの複雑なニュアンスが重なり、最後にバラとキュウリが繊細な余韻として残ります。

ヘンドリックスを語る上で外せないのが「キュウリを添えたジントニック」。スライスしたキュウリをグラスに入れれば、その香りがさらに際立ち、驚くほど爽快な一杯になります。そのほか、ヘンドリックス・ジンのマスターディスティラー、レスリー・グレイシー氏は、このジンを「ソーダ」と「エルダーフラワーシロップ」で割ることを推奨しています。機会があれば、この飲み方もBARで頼んでみてください。

ウイスキーを飲み疲れた夜に、この独創的なジンで気分転換するのもいいですね。

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エデンミル ゴルフジン 【エデンミル蒸溜所】

エデンミル ゴルフジン

スコットランドのセント・アンドリュースといえば、世界中のゴルファーが一度はプレイを夢見るゴルフの聖地。そこからほど近いガードブリッジに位置するエデンミル蒸溜所は、かつて製紙工場や醸造所があった歴史的な場所に、2014年に設立されました。現在は環境に配慮した、次世代のウイスキー造りでも期待を集めています。

伝統と革新のハイブリッド
エデンミルは、ビールの醸造、ジンの蒸留、そしてシングルモルトウイスキーの製造を一箇所で行う、スコットランドでも珍しい複合蒸留所です。ウイスキーファンの方には、彼らが小樽(オクタブ樽)などを使った実験的で高品質なリリースを得意としていることも知られています。その「少量生産で個性を尖らせる」という哲学は、このゴルフジンにもしっかりと反映されており、数多あるクラフトジンの中でも一線を画すオリジナリティを持っています。

セント・アンドリュースの風景を切り取ったボタニカル
このジンの最大の特徴は、商品名にもある通り「ゴルフ」をテーマにしているところ。 ボタニカルには、セント・アンドリュースにあるゴルフ場のリンクス(海辺のコース)に自生する植物が取り入れられています。海岸沿いの「海藻(ガース)」が深みのある潮のニュアンスを、そしてコースを縁取る「松の葉(ゴース)」が清々しい森の香りを与えています。もともとはゴルフを愛する人々のために造られた限定品でしたが、そのあまりのクオリティの高さに定番ボトルとしてリリースされるようになりました。

香りはまず、ラベンダーや松の葉を思わせるフローラルでハーバルなアロマが鼻をくすぐります。口に含むと、爽やかなシトラスの後に、海藻由来のほのかな塩気と旨味が広がり、最後はシナモンの温かみのあるスパイシーさが全体を優しく包み込みます。

おすすめの飲み方としては、ゴルフのラウンド後の爽快感をイメージして、ライムとミントを添えた「ジンリッキー」や、ボタニカルのフローラルな部分を引き立てるなら、「ジントニック」が良いでしょう。

ゴルフ好きの方へのギフトとしてはもちろん、ウイスキー造りの「前奏曲」として、そのクリアな蒸留技術を味わっていただきたい1本です。

 

ハイト オブ アローズ ジン 【ホーリールード蒸留所】

出典:By Richard Webb, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=95837661

ハイト オブ アローズ ジン

2019年、スコットランドの首都エディンバラの街中に誕生した「ホーリールード蒸留所」。90年ぶりに、エジンバラ市内で復活したウイスキー蒸留所であり、ザ・マッカランの元マスターディスティラー、デイビット・ロバートソン氏と、カナダ人のカーペンター夫妻により設立されました。そんな彼らが「ジンの本質とは何か?」を突き詰め、これまでのクラフトジンの常識を覆すアプローチで造り上げたのが、「ハイト オブ アローズ」です。

ボタニカルはわずか3種類!「引き算の美学」
現代のクラフトジンが数十種類のボタニカルを競い合う中、このジンのボタニカルは、なんとジュニパーベリー、シーソルト(海塩)、蜜蝋(ミツロウ)の3種類のみ。

これは、モルトウイスキーが「大麦麦芽、水、酵母」というシンプルな原料から無限の風味を生み出すのと同様の哲学と言えるでしょう。あえて素材を絞り込むことで、ジュニパーベリー本来の持つ多層的な香りと、ベーススピリッツの質の高さを極限まで引き出しています。

蜜蝋とシーソルトがもたらす「テクスチャー」
蜜蝋は、香り付けではなく「口当たり」のために加えられた素材。加えることで、ウイスキーの熟成感にも似た、とろけるようなリッチでオイリーな質感(マウスフィール)を実現します。

そして、ごく少量の「シーソルト」が天然の調味料のようにジュニパーの甘みを引き立て、味わいに輪郭を与えています。この「風味だけでなく質感をデザインする」という発想は、まさにウイスキー造りのプロならではの視点と言えるでしょう。

香りはスムースでピュア。ジュニパーの力強い森の香りがダイレクトに届き、その後爽やかさが追いかけてきます。口に含むと、蜜蝋由来のシルキーな液体が舌を包み込み、フィニッシュには微かな塩気がドライなキレを演出。複雑さはやや劣るものの、素材が少ないからこそ、一つひとつの要素が驚くほど鮮明に感じられます。

このジンの真髄を味わうなら「キンキンに冷やしたストレート」、あるいは少量の加水で。カクテルにするなら、ジンベースカクテルの王道「マティーニ」でしょうか。

他のジンでは決して味わえない、独特な個性を放つ1本。エディンバラの夜景を思い浮かべながら、ゆっくりと味わってみたいですね。

 

トバモリー ヘブリディアン ジン 【トバモリー蒸留所】

トバモリー ヘブリディアン ジン

カラフルな家並みが並ぶ美しい港町、マル島。その小さな島にあるトバモリー蒸留所は、1798年創業という非常に長い歴史があります。ノンピートの「トバモリー」とヘビーピートの「レダイグ」という、2つの異なるモルトウイスキーを造る蒸留所です。「ヘブリディアン ジン」は2019年にリリースされた、比較的新しい商品となります。

ウイスキーの魂を宿す独自の製法
このジンの最もユニークな点は、「ウイスキーのニューメイク(蒸留したての原酒)」をボタニカルの一つとして少量加えていること。通常のジンは「中性スピリッツ(香りの無いアルコール)」をベースに造られますが、トバモリーでは自社のウイスキー蒸留器から取り出したばかりのスピリッツを隠し味として投入。

これにより、ジンの清涼感の中に、ウイスキー蒸留所ならではの「麦芽(モルト)の風味」が絶妙に溶け込んでいます。まさにウイスキー蒸留所ならではとも言える、ハイブリッドな製法です。

マル島の豊かな自然を映し出すボタニカル
ボタニカルには、島の象徴である「ヘザー」や「エルダーフラワー」、そしてユニークなことに「地元産のお茶(ティー)」を使用していること。これらの素材を24時間じっくりとベーススピリッツに浸漬。「Wee Betty(ウィー・ベティ)」という愛称の小さなジン専用蒸留器で丁寧に蒸留します。

ボトルのラベルデザインは、トバモリーの街並みと島の海岸線を模しており、視覚的にもマル島の豊かな個性を楽しむことができます。

香りは、フレッシュなジュニパーとオレンジピールの明るいシトラスが主体。その奥に、ヘザーやエルダーフラワーの優雅な花の香りが漂います。口に含むと驚くほどクリーミーで、隠し味のニューメイク由来の柔らかなモルトの甘みも感じます。フィニッシュには、マル島の海風を思わせる、微かなミネラル感。

そのクリーミーな質感を活かすなら、ロックがおすすめ。ソーダでシンプルに割るもの良いでしょう。炭酸によって麦芽のヒントがふわっと開き、ウイスキーファンも納得の「飲みごたえ」だと思います。

 

レッドドア ジン 【ベンロマック蒸留所(隣にある古い麦芽小屋)】

レッドドア ジン

  • 生産者:ゴードン&マクファイル社
  • 蒸留所:ベンロマック蒸留所の隣にある、古い麦芽小屋で蒸留。
  • アルコール度数:45%
  • 容量:700ml
  • ボタニカル:パールズオブヘザー、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、シーバックソーン、ローワンベリー、レモンピール、ビターオレンジピール、アンゼリカルート など
  • 楽天市場価格[2026年1月]:3,460円 送料別
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スペイサイドで最も小規模ながら、職人による手造りの伝統を守り続けている「ベンロマック蒸留所」。そのオーナーである老舗ボトラーの「ゴードン&マクファイル社」が、2018年から製造を開始したのが「レッドドア ジン」です。このジンは、ベンロマックの敷地内にある、かつての「モルティング(麦芽)小屋」を改装して造られた蒸留所(蒸留棟)で生産しています。

幸運を呼び込む「赤いドア」の象徴
名前の由来は、ベンロマック蒸留所の象徴でもある「赤いドア」から。スコットランドの伝統において、家の玄関を赤く塗ることは「住宅ローンの完済」を意味し、誇りと喜びの象徴でもありました。

このジンにも、その「誇り」が凝縮されています。蒸留には「ペギー(Peggy)」という愛称で呼ばれる1,200リットルの小さな手造り銅製蒸留器を使用。ベーススピリッツをあたためて、その蒸気にボタニカルの香味を移す「ヴェイパーインフュージョン方式」を採用。ボタニカルの繊細な香りを壊さず、クリアで軽やかなスピリッツを生み出しています。

スペイサイドの山と海を感じるボタニカル
ベースとなるジュニパーの香りを引き立てるのは、スペイサイドの自然を象徴する素材たち。 ハイランドの山を彩る「パールズ・オブ・ヘザー(ヘザーの花)」と、海岸沿いに自生する「シーバックソーン(サジー)」、そして森の恵みである「ローワンベリー(ナナカマドの実)」。これらが組み合わさることで、まるでスペイサイドの景色をそのまま凝縮したような、複雑で深みのあるフレーバーが完成します。

香りはクリーンでありながらも、ジュニパーの清涼感がしっかりと反映されています。ヘザーの華やかな甘みと、シーバックソーン由来のシトラスが鮮やかに広がります。口に含むと、驚くほどバランスが良く、ベリー系の心地よい酸味とスパイシーな余韻が続きます。「正統派のジン」でありながら、どこかベンロマックのウイスキーにも通じる、職人の温もりが感じられるような個性。

おすすめの飲み方は、その華やかさを活かす「ジントニック」。その他のカクテルのベースとしても優秀で、「ネグローニ」のようなしっかりとした味わいのカクテルでも、その存在感が埋もれることはありません。

 



 

ウイスキーの聖地スコットランドで造られるクラフトジンには、単なる流行を超えた、数百年にわたる「蒸留の血統」が脈々と息づいています。

アイラ島の野生のハーブを詰め込んだもの、海の恵みである海藻を活かしたもの、そしてウイスキーの原酒を隠し味に忍ばせたもの……。今回ご紹介した9本は、どれもがその蒸留所のウイスキー造りと地続きにある、妥協なき逸品ばかり。

バーカウンターに立ち、こうしたジンをお出しするたび、私は「造り手の顔」を思い浮かべます。樽の中で眠るウイスキーに想いを馳せながら、まずはこの透明なスピリッツの中に広がる「スコットランドの風景」を、ぜひ一度堪能してみてください。

「たるブログ」では、これからもウイスキーを中心に、皆さんのリカーライフがより豊かになる情報をお届けしていきます。他にも気になる記事があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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この記事を書いた人
かきざきゆうすけ

柿﨑祐介(かきざきゆうすけ)
BAR WHITE OAK 店主。1985年生まれ。青森県出身。ウイスキーとワインをこよなく愛する。調理師専門学校を卒業後、パティシエ、料理人を経験。2011年からバーテンダーとして働く。2022年1月20日 東京・銀座にBAR WHITE OAK(バーホワイトオーク)をオープン。JSA認定ソムリエ。ウイスキー文化研究所認定ウイスキーエキスパート。Jr.野菜ソムリエ。ダビドフ認定シガーソムリエ。

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