こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事では、予算6000円~1万円で購入できる、ストレートで飲むと美味しい、おすすめのシングルモルトウイスキーをご紹介致します。
皆さんはウイスキーを「ハイボール」や「ロック」で飲んでいませんか?
確かにハイボールやロックで飲むウイスキーもおいしいのですが、ウイスキー本来の味わいを愉しむには「ストレート」で飲むのが最も適しています。
そこで今回は、ストレートでぜひ飲んで欲しいシングルモルトウイスキーを、バーホワイトオークのオーナーバーテンダーである私、ユースケが厳選。この7本は、どれも加水をするのには勿体ないウイスキーです。ぜひ最後までご覧ください。
- 【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー7選|一覧
- 【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|クライヌリッシュ 14年
- 【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|オーバン 14年
- 【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|タムデュー 12年
- 【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|アラン 10年
- 【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ
- 【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|ティーニニック 10年 花と動物シリーズ
- 【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|ブレアアソール 12年 花と動物シリーズ
【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー7選|一覧
- クライヌリッシュ 14年
- オーバン 14年
- タムデュー 12年
- アラン 10年
- ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ
- ティーニニック 10年 花と動物シリーズ
- ブレアアソール 12年 花と動物シリーズ
【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|クライヌリッシュ 14年
クライヌリッシュ 14年
- シングルモルトスコッチウイスキー
- アルコール度数:46%
- 容量:700ml
- 楽天市場価格[2024年9月]:6,963円
クライヌリッシュは北ハイランド地方でつくられているシングルモルトスコッチウイスキーです。1819年に「サザーランド公爵によって創設。ラベルには副紋章「山猫」が描かれています。現在のオーナーはディアジオ社。
「クライヌリッシュ 14年」は、フラッグシップボトルとしては長い熟成年数「14年物」のとなる、蒸留所の代表作です。
香りはフルーティーで、アップルや洋梨のようなフレッシュさに加え、蜂蜜のように柔らかく、樽由来のバニラの香りもあります。ハツラツとした印象はありませんが、控えめながらもバリエーションは豊か。ストレートだからこそ嗅ぎとれますね。
口に含むと甘くてクリーミー。麦の風味が豊か。しっとり。14年熟成のボリューム感があり、全体的に丸みを帯びています。シングルモルトウイスキーらしさのある、模範的な香りと、味わいの奥深さ。後半はドライにまとまります。
「クライヌリッシュ 14年」の完成度は高く、ストレートでテイスティングする度、その魅力に浸ることができます。
【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|オーバン 14年
オーバン 14年
- シングルモルトスコッチウイスキー
- アルコール度数:43%
- 容量:700ml
- 楽天市場価格[2024年9月]:8,118円
オーバンは西ハイランドの小さな港町にある蒸留所で造られています。この町は、かつてはウイスキー産業が盛んでしたが、現在はオーバン蒸留所のみが稼働しています。生産規模は小さく、原酒のほとんどがシングルモルト用に利用されており、オフィシャルボトルは「オーバン 14年」のみ。
生み出される原酒はスペイサイドのような華やかさと、アイランズモルトのような個性が混じりあった、複雑で飲みごたえのある味わいが特徴です。
香りはオレンジ、バナナ、カスタードクリーム、アップルミント、メープルシロップ。
フルーティーで少しソルティー。
口に含むと柔らかく甘い。モルティー、バニラ、柑橘類。徐々にドライ。余韻は中程度の長さ。バランスがとれています。
間違いなく、よくできたシングルモルトウイスキーです。ストレートで飲むと、そのクオリティの高さが良く分かります。クセが強い訳ではないのに、どことなく個性的で、フルーツ香が心地よく広がります。
14年物がスタンダードになっていますが…
このままモルトウイスキーのブームが続けば、原酒の供給が少し心配です。将来的に終売になってしまうのではないのか…と、勝手に心配しています。
【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|タムデュー 12年
タムデュー 12年
- シングルモルトスコッチウイスキー
- アルコール度数:43%(並行輸入品 40%)
- 容量:700ml
- 楽天市場価格[2024年9月]:8,980円
スペイサイドにあるタムデュー蒸留所。その原酒はほとんどが「カティサーク」や「フェイマスグラウス」などのブレンデッド用に使用されています。シングルモルトとしての流通量は決して多くありませんが、国際的なコンペティションで金賞を獲得するなど、実力のあるウイスキーです。
タムデューは、創業当時から変わらず「シェリー樽100%」にこだわった伝統的なスタイル。フラッグシップである「タムデュー 12年」も、シェリー樽のみで熟成しています。
香りは、りんご、金柑、ソフトクリーム、洋ナシのコンポート、オレンジピール。
口に含むと甘くてフルーティー。ミディアムボディで後からビター。酸味、苦みのバランスがちょうどよい。
マッカランのような濃厚さというか、しっかりとした風味ではなく、上品なシェリー系ウイスキーと言った個性。「明らかにシェリー」というより、「シェリーでしょ?」みたいな感じです。
全体的にスムースで優しい味わいですから、やはりストレートで楽しみたいですね。トワイスアップ(1:1の水割り)くらいの加水なら、悪くありません。
【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|アラン 10年
アラン 10年
- シングルモルトスコッチウイスキー
- アルコール度数:46%
- 容量:700ml
- 楽天市場価格[2024年9月]:6,160円
「アラン 10年」は、アラン島で造られているシングルモルトウイスキー。
2019年に「アラン蒸溜所」から「ロックランザ蒸溜所」へ名称を変更。1995年、ロックランザ村に設立され、ブレンド用のモルト原酒ではなく、シングルモルトウイスキーとしての出荷をメインとしています。小型の蒸留器4基(初留・再留2基ずつ)を使用。
「アラン 10年」はブランドのフラッグシップボトルで、ファーストフィルのバーボンバレルをメインに、シェリーホグスヘッドで熟成させた原酒をブレンドしています。
香りはフルーティーで少し繊細。青りんご、洋梨、ハーブティー。
口に含むとスムースで飲みやすく、酸味は控えめ。全体的にまろやかで丸みのある印象。カスタードクリーム、バター系の焼き菓子。
ストレートで飲むと、時間が経つにつれて蜂蜜のような甘みを感じ、フィニッシュにかけては微かなソルティーさもあります。
「アラン 10年」は、水や炭酸で割って飲むには少しソフト。わずかな加水くらいに留めて、魅力的な諸島モルトの個性を味わいましょう。
【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ
ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ
- シングルモルトスコッチウイスキー
- アルコール度数:50%
- 容量:700ml
- 楽天市場価格[2024年9月]:6,930円
「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」は、アイラ島のブルックラディ蒸溜所で造られている、ノンピートタイプのシングルモルトウイスキー。スモーキーさは一切ないので、スコッチが苦手な方にも飲みやすタイプです。
香りは、原料のモルトを思わせる穀物系と、青りんごのフルーティーなニュアンスがしっかりとしています。
口に含むと甘くて少しオイリー。素朴で若干地味な要素もありますが、アルコール度数がやや強めの「50%」ということもあって、フレーバーは弱い訳ではありません。ソフトさの中にもクリーミーで濃厚さも感じます。余韻は長く、麦の味わいがゆっくりと、繊細に広がります。
この度数の強さこそ、「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」を飲むのに最適な強さ。アルコール度数が50%ということもあって、無意識に割って飲んでしまう方も多いかもしれませんが、蒸留所がどうして「50%」でボトリングしているのかを考えなければいけません…
ハイボールやロックにすると、「シンプルすぎる」味わいになってしまうので、やはりストレートで飲むのがおすすめですね。
【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|ティーニニック 10年 花と動物シリーズ
ティーニニック 10年 花と動物シリーズ
- シングルモルトスコッチウイスキー
- アルコール度数:43%
- 容量:700ml
- 楽天市場価格[2024年9月]:7,436円
「花と動物シリーズ」とは、UD社(ユナイテッド・ディスティラリーズ社)所有の蒸溜所からリリースされたシリーズのこと。シングルモルトとしてはあまりメジャーではなく、主にブレンデッドの原酒として使用されている銘柄が含まれているため、このシリーズには「知る人ぞ知る銘酒」が数多く存在します。
「花と動物(FLORA & FAUNA)」という名称は、蒸留所の所在地に由縁のある動物や植物がラベルに描かれていたことから。実は正式な名称ではなく、ウイスキー評論家「故 マイケル・ジャクソン」氏が名付けたもの。今でもこの名称は一般的な呼び名として知られています。
「ティーニニック 10年 花と動物シリーズ」は、北ハイランドにあるティーニニックの10年物。原酒は「VAT69」や「ヘイグ」などに利用されています。
香りはカスタードクリーム、青リンゴ、クロワッサン、キウイ、洋梨のコンポート。フレッシュフルーツ&フルーツジャムのようなボリューム。
口に含むと、柔らかな甘さと酸味が心地よく広がります。香りの割にはドライ。爽やかな酸味と、クリーミーさ。10年物の割には濃厚。
マイナー蒸留所ですが確かな実力。アルコール度数43%は、このウイスキーをストレートで飲むのに最適な強さだと思います。
【2024年版】1万円以内|ストレートでおすすめのシングルモルトウイスキー|ブレアアソール 12年 花と動物シリーズ
ブレアアソール 12年 花と動物シリーズ
- シングルモルトスコッチウイスキー
- アルコール度数:43%
- 容量:700ml
- 楽天市場価格[2024年9月]:8,938円
北ハイランドにあるブレアアソール蒸留所は、生産量のほとんどをブレンデッドウイスキー「ベル」のモルト原酒に活用しています。ブレンド用はバーボン樽で熟成させており、「ブレアアソール 12年 花と動物シリーズ」を含むシングルモルトウイスキー用には、はシェリー樽で熟成させた原酒を使用しています。
熟成樽の比率は、バーボン樽99%に対してシェリー樽がたったの1%。近年はモルトウイスキーの人気も高まっていることから、シェリー樽の比率が増えている可能性もあります。
ボトラーズ商品のブレアアソールは、バーボン樽熟成も多い傾向にあるため、シェリー樽で寝かせた希少な原酒は、主にオフィシャルボトルである「ブレアアソール 12年 花と動物シリーズ」に使用していると思います。
香りはバニラ、メープルシロップ、ハチミツ、チョコレート、ドライフルーツ、ウエハース。甘くフルーティーな風味が広がります。
口に含むと、フルーツのアロマと、濃厚なタフィー。ボリュームがあるなか、中盤以降はドライでクリア。余韻も豊かなフルーティーさと、樽からのスパイス、ドライレーズン。
「ブレアアソール 12年 花と動物シリーズ」は、「シェリー樽100%」なのか、確認はできませんでしたが、その個性はシェリー由来の部分が多い印象。複雑かつ、シェリーの甘やかな個性も楽しめるので、ストレートで飲むのがおすすめです。
今回ご紹介したシングルモルトウイスキーは、どれもストレートで飲むことでその真価を発揮する魅力的な銘柄ばかり。予算1万円以内でこれほど豊かな味わいを堪能でき、日々のひとときを特別なものにしてくれます。
ウイスキーの飲み方は人それぞれですが、ストレートで飲むことで得られる奥深い風味や香りをぜひ体験してみてください。自分好みの一本に出会えることを願っています。
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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