こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
「初心者におすすめのウイスキー」をテーマとしたブログ記事は数多くありますが、逆に、ウイスキー初心者におすすめできない銘柄を取り扱った記事は全く存在しません。
ウイスキーはあくまでも個人の嗜好によって、その人にとって最適な「おすすめ」の銘柄が決まる訳ですが、まだウイスキーの経験値が浅く、あまり多くの銘柄を飲んでいない人にとって「不向きなウイスキー」といったものが存在します。
そこで今回は、ウイスキー初心者の方にはおすすめできない銘柄3本をご紹介。
初心者向けではありませんが、どの銘柄も「中級者」以上の方にはむしろ「おすすめ」できる美味しいウイスキーです。ウイスキーを普段から飲んでいる方も、ぜひ最後までご覧ください。
たるブログ「ウイスキー初心者向けの記事」はこちら↓
【バーテンダーが解説】初心者におすすめしないウイスキー3選|第一弾
- オクトモア
- ブッカーズ
- 山崎18年
【バーテンダーが解説】初心者におすすめしないウイスキー3選|第一弾「オクトモア」
オクトモア
- シングルモルトスコッチウイスキー
- アルコール度数:60%前後
- 参考価格:25000円~
「オクトモア」とは?
オクトモアはスコットランド・アイラ島にある「ブルックラディ蒸留所」で造られているシングルモルトウイスキーです。
アイラ島のウイスキーは、スモーキーで独特なフレーバーを持っているものが多く、好みがキッパリと分かれることで知られています。
その中でも別次元のクセの強さを持っているのが「オクトモア」。はっきり言ってめっちゃクサいウイスキー(笑)
燻製、焼けたゴム、焦げたバーベキュー、ヨードチンキ、消毒液、正露丸、病院の待合室…
好きな人にとっては「神ウイスキー」ですが、スモーキーフレーバーが苦手な方からすれば、もはやウイスキーどころか「飲み物」ですらありません。
「オクトモア」をおすすめしない理由|クセが強すぎるから
ウイスキーに初心者におすすめしない理由としては、「極端にクセが強い」からです。
いきなりこの「強さ」を味わってしまうと、他のスモーキ―なウイスキーを飲んだ時の判断基準が崩壊します(笑)
初心者にはスタンダードなアイラ島のシングルモルトウイスキーがおすすめ。
初めて飲むなら、「ボウモア12年」、「カリラ12年」、「ラフロイグ10年」、「アードベッグ10年」が良いと思います。
オクトモアを飲むのは、上記のいずれかを経験した後でも遅くありません。まずは「スモーキーなウイスキー」の平均値を知ってからにしましょう♪
【バーテンダーが解説】初心者におすすめしないウイスキー3選|第一弾「ブッカーズ」
ブッカーズ
- アメリカンバーボンウイスキー
- アルコール度数:60%以上
- 参考価格:18000円~
「ブッカーズ」とは?
「ブッカーズ」(Booker’s)はアメリカで造られているバーボンウイスキーです。有名なバーボンのブランド「ジムビーム」のプレミアム版として、数量限定で販売されているクラフトバーボン。
製造方法は通常のジムビームとは異なり、使用される原酒は、6~8年間熟成した樽のなかから、優れた品質を持つものだけを厳選。加水調整や濾過など一切おこなわず、原酒をそのままボトリングしています。
ブッカーズは2018年に終売(休売)となり、その後、数量限定商品として毎年リリースされるようになっていますが、流通量が少なく価格は高騰しています。
「ブッカーズ」をおすすめしない理由|アルコール度数が強すぎるから
ウイスキーに初心者におすすめしない理由としては、「アルコールが強すぎるから」からです。
先ほどご紹介した「オクトモア」も、かなりアルコールが強いウイスキーでしたが、ブッカーズも同じくらい強烈。アルコールの刺激が強いので、バーボンウイスキー初心者が、いきなりこのウイスキーを飲むのは不向きです。
「水やソーダでウイスキーを割る」飲み方であれば、アルコールの刺激を抑えることができますが、ブッカーズは高アルコール(ハイプルーフ)で愉しむのが魅力ですから、大胆に割って飲むのは勿体ないと思います。
また、おすすめしない理由はもう一つあります。それは、プレミアムバーボン(高級バーボン)であること。普通のバーボンよりも美味しいから。
高品質なウイスキーですので、バーボンをほとんど知らない方が、いきなりブッカーズの味わいに慣れてしまうと後から苦労するかもしれません(笑)
バーボンウイスキー初心者には有名ブランドをおすすめします。銘柄はたくさんありますが、「メーカーズマーク」、「ワイルドターキー」、「フォアローゼズブラック」、「エヴァン・ウィリアムス ブラックラベル」は日本でも人気のあるウイスキーで、入手するのも容易です。
スタンダード銘柄でバーボンの基本をおさえてから、ブッカーズを飲んでみましょう♪
【バーテンダーが解説】初心者におすすめしないウイスキー3選|第一弾「山崎18年」
山崎18年
- シングルモルトジャパニーズウイスキー
- アルコール度数:43%
- 参考価格:11万円以上(定価32000円)
「山崎18年」とは?
サントリー山崎蒸留所で造られているシングルモルトウイスキー。シェリー樽で熟成させた酒齢18年以上の原酒をメインに構成しており、レーズンやチョコレートのような香りと、重厚で甘みのある味わいが特徴です。国際的な評価も非常に高く、さまざまな酒類コンペティションで最高賞を獲りまくっています。
現在は海外での需要が高まったことで、日本国内でも入手が極めて難しい「超プレミアムウイスキー」となっています。
山崎18年は買うことどころか、飲むことができる「バー」ですら少なくなっています。
BARWHITEOAKでは飲むことができるよ♪
「山崎18年」をおすすめしない理由|美味しすぎるから
ウイスキーに初心者におすすめしない理由としては、「美味しすぎる」からです。
「何言ってんの?おいしいなら飲んだ方がいいじゃん」「初心者に飲ませるには勿体ないとでもいうのか!」
といった意見を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
確かに美味しいなら飲んだ方がほうがいいと思いますし、山崎には「ノンエイジ」「12年」といったラインナップがあるので、「初心者が18年をいきなり飲むのはまだ早い」といった考え方も確かにあります。
しかし、理由として一番に挙げておきたいのは、そういったことではありません。
「山崎18年の味わいが普通だと思ってほしくない」ということ。
山崎18年は、ほんとに優れたウイスキーです。歴代のジャパニーズウイスキーの中でもトップクラスであることは間違いありません。他のウイスキーとは替えが効かない程、高品質であり、独自の個性を持っています。
ウイスキー初心者がこの味を知ってしまうと、他の高品質な銘柄、例えば「山崎12年」でさえ「3軍」に感じてしまう恐れがあります。
山崎18年は常識を超えて美味しいウイスキーなので、初心者はまず「シングルモルト山崎(ノンエイジ)」から。その後「山崎12年」を経て、山崎18年に進んでください。
そもそもの話になりますが、山崎18年は高級ウイスキーですので、初心者が「飲んでしまう心配」をする必要はないかもしれませんが、飲む順番を誤ってしまうと、この先飲むウイスキーの評価に影響を与えてしまうので、今回おすすめしないウイスキーとして紹介しました♪
ウイスキーをあまり飲んだことがない、初心者向けにおすすめできない銘柄は他にもありますが、今回はここまで。
3本ともウイスキー初心者にとっては高級で入手しにくい銘柄ですので、意識でもしない限り飲む機会が訪れることはないと思います。
ウイスキーはそれぞれに特徴があり、「高級だから初心者に向かない」という訳ではありません。しかし、極端な個性を持っている銘柄は、初心者のうちは飲むのに相応しくないということを、わかって頂ければうれしいです。
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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