こんばんは ユースケです。
自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!
この記事では、ブレンデッドアイリッシュウイスキー「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」のテイスティングレビュー、定価、ボトル評価の他、東京・銀座にあるブッシュミルズ公式の期間限定バーについても解説致します。
「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」の味わいを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【ウイスキーレビュー】ブッシュミルズ ブラックブッシュを評価|銀座のオフィシャルバー期間限定オープン
アイリッシュウイスキー「ブッシュミルズ」ブランドのオフィシャルバーが銀座にオープンしました!
「BUSHMILLS CASK DISCOVERY BAR(ブッシュミルズ カスク ディスカバリー バー)」は10月25日から12月22日までの期間限定オープンとなります。
ブッシュミルズバーは、コンセプトの異なる2カ所(1階と地下1階)のバーエリアに分かれています。
1階は、ハイボールを中心に、カジュアルに楽しめるスタンディングバー。「ブッシュミルズ」アンバサダー監修のオリジナルハイボールなどを提供しています。壁面には「ブッシュミルズ」の商品ごとに異なる樽の特長を記載したパネルが展示されています。
地下1階は、ウイスキーを普段から楽しんでいる方に向けた「オーセンティックバー」。ブッシュミルズの各種シングルモルトや、アンバサダー監修のオリジナルカクテルを座って飲むことができます。
また、地下1階では2024年10月に国内でリリースされた、長期熟成ウイスキー「ブッシュミルズ シングルモルト25年」と「ブッシュミルズ シングルモルト30年」が数量限定で提供されています。(噂では月曜日のみの提供…だとか…)
「BUSHMILLS CASK DISCOVERY BAR(ブッシュミルズ カスク ディスカバリー バー)」は、ウイスキー初心者・バー初心者の方にも親しみやすいエリアと、上級者向けのテイスティングバーエリアがあり、幅広い層の方が利用できるバーとなっています。
アクセス・営業時間
〒104-0061 東京都中央区銀座3丁目5-6 マツザワ第6ビル
・ 東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線「銀座駅」より徒歩1分
・ 東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」9番出口より徒歩3分
・ 都営地下鉄浅草線「東銀座駅」A8番出口より徒歩3分
・ JR「有楽町駅」より徒歩8分
営業日時
2024年10月25日(金)~ 12/22(日)
月~金 : 17:00~23:30(L.O 23:00)、土日祝: 14:00~23:30 (L.O 23:00)
※最終日は18:00(L.O17:30)までの営業になります。
※営業日時は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
【ウイスキーレビュー】ブッシュミルズ ブラックブッシュを評価|蒸溜所解説
Bushmills ブッシュミルズ
製造企業:オールド・ブッシュミルズ・ディスティラリー社
系列企業:プロキシモ・スピリッツ社(Proximo Spirits)
「ブッシュミルズ」に関して解説するならばさけて通れないのが「世界最古の蒸留所」であること。ボトルのラベルにも記載されていますが、ブッシュミルズの創業は1608年となっています。
しかし、実際に蒸留所が稼働したのは1784年。「1608」という数字が掲げられているのは、当時の国王ジェームズ1世から、アントリムの領主「サー・トーマス・フィリップス」に蒸留免許が与えられた年であり、ブッシュミルズ蒸留所の創業年を示しているわけではありません。
「1608年」と「1784年」では、かなりサバを読んでいるように感じますが、ブッシュミルズが長い歴史と伝統をもっていることに変わりはないので、まぁ寛大に(笑)
ブッシュミルズの種類
「ブッシュミルズ」は種類が豊富です。「シングルモルト」と「ブレンデッド」の2種類のウイスキーがあり、シングルモルトは「10年」「12年」「16年」「21年」などで知られる一方、早い段階からスコッチに対抗するために「アイリッシュ・ブレンデッドウイスキー」をリリースしてきた経緯があります。
ブレンデッドウイスキーの銘柄には、白いラベルの「ブッシュミルズ(通称ホワイトブッシュ)」と、黒いラベルの「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」があり、日本でも長年の間愛されている銘柄。
「ブッシュミルズ」は、ブッシュミルズのスタンダードボトル。3回蒸溜をしたモルトとライトなグレーンをブレンド。モルト原酒の比率は50%。リーズナブルな銘柄にしてはモルトがしっかりと入っており、アイリッシュらしいスムースな口当たりが特徴的。
そして「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」はその上位版となるボトル。
オロロソシェリーカスクとバーボン樽で最長7年間熟成させたモルト原酒を80%以上使用しています。モルトの比率が多いことから、リッチでマイルド。シェリー樽からのコクとフルーティーさも相まって、この価格帯のアイリッシュブレンデッドの中でも重厚な個性をもっています。
【ウイスキーレビュー】ブッシュミルズ ブラックブッシュを評価
ブッシュミルズ ブラックブッシュ
- ブレンデッドアイリッシュウイスキー
- 容量:700㎖
- アルコール度数:40%
- 樽:オロロソシェリー樽とバーボン樽で最長7年長期熟成させたモルト原酒を80%以上使用し、少量生産のグレーンウイスキーとブレンド
- 抜栓時期:2023年8月頃
- テイスティング時期:2024年11月
- whiskybaseでの評価:80.48/100
- 希望小売価格:2,480円(税抜)
- 楽天市場価格[2024年11月]:2,288円
- Amazon価格[2024年11月]:2,669円
香り
洋梨、青りんご、シリアル、ミックスナッツ、ラズベリー、アプリコットジャム、マドレーヌ、レモンタルト、キャラメルビスケット、干し草、ドライイチジク。
ブレンデッドウイスキーとは思えないほど豊かなフレーバーを持っています。甘やかなフルーツと焼き菓子の香りが主体。スモーキーなフレーバーはありません。
加水すると樽香が開きます。バニラ、アーモンド、マンゴー、パイナップルのようなトロピカルフルーツのアロマも感じます。
味わい
甘くてなめらか。芳醇でクリーミーな口当たり。フルーティーで全体的に優しい味わい。
中盤以降はややドライに変化しますが、渋みはほとんどありません。アルコール度数は40%ということもあって、刺激は穏やか。
フィニッシュにかけては落ち着きがあって、モルトウイスキーの風味から変化し、グレーンウイスキー由来の穀物っぽさを感じます。余韻はやや短め。
加水すると、さらにまろやかな口当たりに。
個人的には少量の加水か、無加水でテイスティングするのがおすすめ。全体的にテクスチャーが強いウイスキーではなく、加水による著しい変化もなかったので、そのまま飲み進めて「最後の一口」になったら、加水を試すのもいいかもしれません。
「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」の評価としては、「ブレンデッドウイスキーなのにピュアモルトみたい!割らずにストレートで愉しめるコスパ最強アイリッシュ」です。
モルト原酒を80%以上使用していることもあって、「ほとんどモルトウイスキー」な味わい。いっそのこと、グレーンウイスキーを入れなければいいじゃん!と思う方も多いかもしれませんが、それはそれで「ブッシュミルズ シングルモルト」があります。モルトの方はブレンデッドとはまた別の意図で造られているように感じますね。
「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」に関しては、モルト原酒ではなく、「少量のグレーン原酒」が味わいの決め手になっているように感じます。グレーンを入れることで、全体のバランスが引き締まっているような感覚。
ブッシュミルズは他のアイリッシュウイスキーとは異なり、アイリッシュでありながら「ブレンデッドスコッチウイスキー」と同じく、モルトとグレーンのブレンドで造られています。
通常、スコッチのブレンデッドウイスキーは「飲みやすくするために」、グレーン原酒をブレンドしますが、「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」の場合は全体のバランスを整えるために配合しているような…。グレーン原酒本来の役割、「下支え」的な使い方ではなく、グレーン原酒もモルト原酒と対等に扱っているような感覚でしょうか。
改めて飲んでみたら、ほんとに美味しいアイリッシュウイスキーでした。ハイボールやロックで飲んでいる方。たまにはストレートで「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」を愉しんでみて下さい♪
ブッシュミルズ ブラックブッシュの公式テイスティングノート↓
香り
円熟した濃厚な香りからすぐに軽やかでスパイシーなフルーツケーキのような香りに変わる。
味わい
奥深い味わいが舌の上で湧き立ち、喉の奥へと広がる。口当たりはシルキーでスムース。シェリーの甘さも心地いい。
余韻
芳醇で甘い余韻が長く続いていく。シェリー樽由来の力強さとモルト自体のやわらかさがバランスよく調和する。
グレーンウイスキーの個性を最大限に活かしたアイリッシュウイスキー「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」を飲みたい方は、BARWHITEOAKで堪能してみては如何でしょうか♪
あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。
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