【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選

この記事では2025年4月から値上げする、アサヒビールの輸入ウイスキーを12本ご紹介致します。

値上がりするウイスキーの「ブランド名」「現行価格」「改定価格」「値上げ差額」を一覧にし、2024年11月時点の「楽天市場」の参考価格もまとめています。

価格改定の対象ブランドは、アイリッシュウイスキーの「ブッシュミルズ」、スコッチウイスキーは「ブナハーブン」、「グレンゴイン」、「フォートウィリアム」、「ネヴィス・デュー」となります。

 

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選|一覧

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ブッシュミルズ

ブッシュミルズ

• ブレンデッドアイリッシュウイスキー
• 700ml 40％
• 現行価格：1,920円
• 改定後価格：2,030円
• 差額：+110円
• 楽天市場価格[2024年11月]：1,757円

ブッシュミルズ蒸留所は「世界最古の蒸留所」として知られ、ボトルラベルには1608年の年号が記されていますが、実際の稼働は1784年。この年号は、国王ジェームズ1世がアントリムの領主に蒸留免許を与えた年を象徴しています。

ブッシュミルズは、19世紀後半にブレンデッドスコッチウイスキーの成功を受け、スコッチタイプのブレンデッドの製造に早期から取り組みました。現在は、10年、12年、16年、21年などのシングルモルトウイスキーもリリースしていますが、ブッシュミルズといえば、モルトとグレーンの比率50%の「ブッシュミルズ（ブッシュミルズ オリジナル）」が大定番。お手頃な価格も人気の秘訣でしょう。

価格改定後は110円。スタンダードのブッシュミルズはコスパの良いアイリッシュウイスキーですから、わずか110円の値上げでも、全国のブッシュミルズ・ファンからすれば痛いところ…

 

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ブッシュミルズ ブラックブッシュ

ブッシュミルズ ブラックブッシュ

• ブレンデッドアイリッシュウイスキー
• 700ml 40％
• 現行価格：2,480円
• 改定後価格：2,810円
• 差額：+330円
• 楽天市場価格[2024年11月]：2,288円

「ブッシュミルズ」の上位ボトルとして、多くの飲食店やバーで取り扱いがあるのが「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」です。こちらはスタンダードよりもリッチな原酒がブレンドされており、オロロソシェリー樽とバーボン樽で最長7年寝かせたモルト原酒を80％以上も使用しています。

グレーンウイスキー（他社からの買い付け）とブレンドしても、モルトウイスキーの持つ、シェリー樽由来の熟したフルーティーさや重厚な味わいは衰えることはありません。

スッキリと飲みやすいブランドが多いアイリッシュウイスキーですが、ブッシュミルズはスコッチタイプのブレンドということもあって、飲みやすさだけでなくウイスキーの個性もしっかりと感じるバランスにつくられています。

330円の値上げとなりますが、このクオリティを考えるとまだ安い方。多少の値上げもお構いなしに、買い続けたいウイスキーです。

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ブッシュミルズ シングルモルト10年

ブッシュミルズ シングルモルト10年

• シングルモルトアイリッシュウイスキー
• 700ml 40％
• 現行価格：3,950円
• 改定後価格：5,220円
• 差額：+1,270円
• 楽天市場価格[2024年11月]：3,624円

「ブッシュミルズ シングルモルト10年」は、ノンピートの大麦麦芽のみ使用し、アイリッシュウイスキー伝統の「３回蒸溜」によって生み出された原酒を、バーボン樽で最低10年以上熟成。クリーミーでソフトな口当たりが特徴です。

アイリッシュのシングルモルトとしてはリーズナブルな価格設定でしたが、価格改定で1,270円の値上がりとなり、改定後の定価は5,220円。

10年物のシングルモルトとしては妥当な価格かもしれませんが、これまで常飲してきたブッシュミルズの愛好家からしてみれば、値上げの影響は大きいと思います。

 

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ブッシュミルズ シングルモルト12年

ブッシュミルズ シングルモルト12年

• シングルモルトアイリッシュウイスキー
• 700ml 40％
• 現行価格：5,150円
• 改定後価格：7,170円
• 差額：+2,020円
• 楽天市場価格[2024年11月]：4,719円

「ブッシュミルズ シングルモルト 12年」は「ブッシュミルズ シングルモルト 10年」の上位ボトルとして販売されている商品。

ノンピーテッド麦芽で仕込まれており、アイルランド伝統の３回蒸留でつくられたウイスキーは、一言でいうと「クリア＆スムース」。クセが少なくて飲みやすい、シングルモルトアイリッシュウイスキーの代表格です。

ブッシュミルズの熟成にはシェリー樽が２割程度使われており、残りはバーボン樽。ファーストフィル（一回目）からセカンド、サードと、新しい物からリフィル樽まで幅広く利用しています。

「ブッシュミルズ シングルモルト 12年」はストレートでもしっかりと飲みごたえがあり、様々な種類の熟成樽で造られた原酒は、モルト本来の風味と樽香を持ち、バランスの整った味わいを生み出しています。

改定後の価格は7,170円となり、2,020円の値上がり。これはもう、2025年4月までに1・2本くらいはストックしておかなければ…

12年物のシングルモルトで7000円台とい価格は、決して高すぎるという訳ではありませんが、これまで比較的リーズナブルだっただけに、今後の売れ行きに影響があるかもしれません。

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ブッシュミルズ シングルモルト16年

ブッシュミルズ シングルモルト16年

• シングルモルトアイリッシュウイスキー
• 700ml 40％
• 現行価格：12,300円
• 改定後価格：15,500円
• 差額：+3,200円
• 楽天市場価格[2024年11月]：11,800円

「ブッシュミルズ シングルモルト16年」は、オロロソシェリー樽とバーボン樽で熟成した原酒をあわせた後、６カ月間をポートワインの大樽（ポートパイプ：容量600〜650liter）で後熟しています。

香りには熟したドライフルーツやベリー、コーヒー、ナッツが感じられ、口当たりは滑らか。フルーティーさとほろ苦さが絶妙に調和し、「10年物」や「12年物」と比べ、熟成樽の風味がリッチに広がります。

改定後の定価は15,500円となり、普段から常飲できる価格帯とは言えません。しかし、そのクオリティは高いため、コアなブッシュミルズファンやウイスキーバーなどではこれまでと変わらず愛飲されると思います。

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ブッシュミルズ シングルモルト21年

ブッシュミルズ シングルモルト21年

• シングルモルトアイリッシュウイスキー
• 700ml 40％
• 現行価格：27,000円
• 改定後価格：35,000円
• 差額：+8,000円
• 楽天市場価格[2024年11月]：24,505円

「ブッシュミルズ シングルモルト21年」は、オロロソシェリー樽とバーボン樽で19年以上熟成した原酒を合わせた後、マディラ樽で２年間の後熟を行った、長期熟成のアイリッシュシングルモルトウイスキーです。

まろやかさと深みがしっかりと感じられ、軽やかに広がるフルーティーさと控えめなスパイシー感。21年物らしい、なめらかで繊細な味わいを愉しめます。

「21年物」のシングルモルトウイスキーは、現在多くのブランドで終売や休売となっていますが、アイリッシュの名門「ブッシュミルズ」は変わらずリリースを続けています。しかし、ブッシュミルズと言えども、原材料などの原価高騰の波には逆らえず、全銘柄で値上げとなっています。

「ブッシュミルズ シングルモルト21年」の定価は、8000円増の35,000円。2024年時点では税込25,000円程で購入できるので、今のうちに買っておきましょう。

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜フォートウィリアム

フォートウィリアム

• ブレンデッドスコッチウイスキー
• 700ml 40％
• 現行価格：1,377円
• 改定後価格：1,530円
• 差額：+153円
• 楽天市場価格[2024年11月]：1,013円

ベンネヴィス蒸留所が手がけるブレンデッドウイスキーには、「ネヴィス・デュー」と「フォートウィリアム」の2種類があります。もともと「ベンネヴィス」の名で販売されていましたが、混同を避けるため2012年に「フォートウィリアム」に改名されました。

フォートウィリアムとは、西ハイランドにある港町の名前。イギリス最高峰のベンネヴィス山を背景にしたリゾートタウンです。この町の端にはベンネヴィス蒸留所が位置しています。1989年にベンネヴィス蒸留所はニッカウヰスキー（アサヒビール傘下）に買収され、現在も同社のもとで運営されています。

現在の「フォートウィリアム」はベンネヴィスのモルト原酒を中心に、日本とスコットランドの技術が融合したブレンデッドウイスキーで、主にスーパーや量販店向けに出荷されている商品。ベンネヴィスらしいクリーミーさとオイリーさのある、独特な個性。

153円の値上がりとなりますが、それでもコスパの良いウイスキーです。

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ネヴィス・デュー（ベン・ネヴィス社製）

ネヴィス・デュー（ベン・ネヴィス社製）

• ウイスキー
• 700ml 40％
• 現行価格：1,377円
• 改定後価格：1,530円
• 差額：+153円
• 楽天市場価格[2024年11月]：1,145円

「ネヴィス・デュー」は「フォートウィリアム」と同じく、ベンネヴィス蒸留所が造るブレンデッドウイスキーです。

以前は「ベンネヴィス」と蒸留所名が大きく表記されていましたが、スコッチウイスキーの法律改正に伴い、蒸留所の名称をブレンデッドウイスキーに使用する事が禁止されてしまったことで、「ネヴィス・デュー」と改名しています。

「ネヴィス・デュー」はベンネヴィスを中心にブレンドされており、甘みがあって華やかなタイプ。クセが少なくてまろかやな口当たりです。

「フォートウィリアム」との違いですが、実はかなり味わいが似ていることから、全く同じ物では？と、噂がたつほど。しかし実際には、よく似たバランスにブレンドされているのは事実のようですが、全く同じウイスキーではなく、原酒スペックもそれぞれ異なっているようです。

現行価格と改定後価格は「フォートウィリアム」と全く同じ金額。「ラベル違いの同じ物」と、誤った認識がされるのも無理は無いかも（笑）

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ラングス グレンゴイン10年

ラングス グレンゴイン10年

• シングルモルトスコッチウイスキー
• 700ml 40％
• 現行価格：4,450円
• 改定後価格：7,180円
• 差額：+2,730円
• 楽天市場価格[2024年11月]：4,680円

「ラングス グレンゴイン10年」は、グレンゴイン蒸溜所のシングルモルトウイスキーです。この蒸溜所はスコットランドの「ハイランド」と「ローランド」の境界線に位置していることから、時代によって地域分けが異なっています。

蒸溜所自体はハイランド地域にありますが、熟成樽の貯蔵庫は国道線を越えてローランド地域内に位置していることから、1970年代まではローランドモルトとして分類されいました。しかし現在は、仕込み水をハイランド側から調達していることを受け、グレンゴインはハイランドモルトに分類されています。

「ラングス グレンゴイン10年」の「ラングス」に違和感を持った方も多いと思いますが、現在のグレンゴインは「ラングス」を付けるのが正式名称。ラングスとは、「ラングス・シュープリーム」というブレンデッドウイスキーから名付けられているもの。かつてのグレンゴインは、生産量のほとんどを「ラングス」のモルト原酒として利用していました。

グレンゴインがシングルモルトに注力するようになったのは90年代から。日本ではマイナーな「ラングス」ですが、ひと昔前までは、シングルモルトはマイナーなウイスキーであり、ブレンデッドがウイスキー市場を大半を占めていたこともあって、「ラングス」のほうが主要なブランドでした。

「グレンゴイン」より名声が高いため、「ラングス」の名前をグランゴインの正式名称の中に残しているようです。

「ラングス グレンゴイン10年」の値上げ金額は2,730円。改定後価格は7,180円。

今回の価格改定銘柄の中でも大幅な値上げ（約61％増）となりました。10年物のシングルモルトで定価7000円台というのは、決して高すぎる水準ではありませんが、実際の流通価格が定価よりも高くならないことを願いましょう。

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ラングス グレンゴイン21年

ラングス グレンゴイン21年

• ウイスキー
• 700ml 43％
• 現行価格：18,700円
• 改定後価格：26,200円
• 差額：+7,500円
• 楽天市場価格[2024年11月]：17,644円

「ラングス グレンゴイン21年」は、ファーストフィルのシェリー樽で21年以上熟成された原酒のみを使用している、リッチなシングルモルトウイスキーです。

ちなみに、グレンゴインは「アサヒビール」の他に「有限会社スリーリバーズ」が正規代理店として輸入を行っています。アサヒビールの取り扱いは「グレンゴイン10年」と「グレンゴイン21年」の２種類ですが、スリーリバースからは「グレンゴイン カスクストレングス」、「25年」や、数量限定のリミテッドエディションがリリースされています。

改定後の価格は26,200円。7,500円の値上げ。「10年」よりは低めとなる、約40％増。

ファーストフィルのシェリー樽原酒100％で、長期熟成となる21年物ですから、この価格は妥当でしょうか。むしろ、今までが安すぎでしたね。

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ブナハーブン12年

ブナハーブン12年

• シングルモルトスコッチウイスキー
• 700ml 46.3％
• 現行価格：6,980円
• 改定後価格：10,700円
• 差額：+3,720円
• 楽天市場価格[2024年11月]：5,775円

スモーキ―モルトといえば、スコットランドのアイラ島が真っ先に思い浮かぶと思いますが、アイラでも「ノンピートウイスキー」といえば、ブナハーブンが代表的なブランドでしょうか。

ブナハーブン蒸溜所の創業は1881年。当時はピーティーでスモーキーなウイスキーを造っていましたが、ウイスキーの需要に合わせる形で「ノンピート」へと方向転換。1960年代頃からは、ノンピートモルトをメインにウイスキーを造り始めます。

1997年頃から、試験的にピーテッドモルトでの製造を再開させ、2004年にはピーテッドタイプのオフィシャルボトルもリリース。その後、徐々にピート仕込みの割合を増やしていき、現在は4割程度の原酒をピートモルトで生産しています。

「ブナハーブン12年」はブランドのフラッグシップボトル。冷却ろ過をせずにナチュラルカラーでボトリング。アルコール度数は46.3度に設定。

熟したフルーツやシェリー酒、バニラ、シナモンといったスパイシーさも。口当たりはドライ。中盤以降は黒糖、紅茶。複雑で重厚な味わい。

2003年にアサヒビールが輸入を始めた際の定価は5,000円。2024年の現行価格は6,980円。2025年の改定後は10,700円。20年程で２倍に上がりました。

「ブナハーブン12年」は、「マッカラン12年シェリーオーク」のように、かなり人気が高いという訳でもないので、実際の流通価格は定価よりも－1,000円くらいになると思います。

それでも、12年物のシングルモルトとしては高級品ですね…

 

 

 

【アサヒビール価格改定】2025年4月値上げの輸入ウイスキー12選｜ブナハーブン25年

ブナハーブン25年

• シングルモルトスコッチウイスキー
• 700ml 46％
• 現行価格：44,500円
• 改定後価格：70,400円
• 差額：+25,900円
• 楽天市場価格[2024年11月]：在庫なし

ブナハーブンの最高峰。「ブナハーブン25年」は、シェリー樽を主体に25年以上の長期熟成原酒をあわせたウイスキーです。

改定後の定価は70,400円。ここ数年、25年クラスになると10万円くらいは覚悟しなくてはいけない時代となりました。25,900円の値上がりですが、25年物で7万円台なら中堅クラスと言えるでしょう。

2024年11月現在、楽天やAmazonに在庫はありませんでした。値上げ後の2025年月以降、日本市場に再入荷されるかもしれません。

 

 

 

 

 

今回のアサヒビール正規輸入「海外ウイスキー」の価格改定は、2025年4月出荷分から。改定率が最も低かったのは「ブッシュミルズ」の5.7%で、最も高くなった「ラングス グレンゴイン10年」は61.3%の値上がりとなりました。

たるブログでは、ウイスキーの値上がり情報を随時更新しております。価格改定の記事は他にもありますので、気になる方はチェックしてみてください♪

 

 

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