日本のブレンデッドウイスキー35銘柄を解説!おすすめボトルも紹介

ユースケ
ユースケ

こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTubeTikTokでカクテル動画を公開中!

この記事では日本のブレンデッドウイスキー及び、ブレンデッドモルトウイスキーの主要な銘柄36本を解説致します。

日本のメーカーが製造しているブレンデッドウイスキーは、国産原酒100%の「ジャパニーズブレンデッドウイスキー」と、海外原酒を含む「ワールドブレンデッドウイスキー」に分かれますが、今回はどちらも国内製造のウイスキー(日本のブレンデッドウイスキー)としてご紹介致します。

ジャパニーズウイスキーの定義についてはこちらの記事をご覧ください↓

 

ウイスキーの価格改定情報はこちら↓

 

 

日本のブレンデッドウイスキー35銘柄を解説!おすすめボトルも紹介

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サントリー

1. トリス
2. サントリーウイスキー ホワイト
3. サントリーウイスキー レッド
4. サントリーウイスキー角瓶
5. サントリーオールド
6. サントリーウイスキーローヤル
7. スペシャルリザーブ
8. サントリーウイスキー響
9. サントリーウイスキー季(とき)
10. ワールド ウイスキー 碧 Ao

 ニッカウヰスキー
11. ブラックニッカ
12. スーパーニッカ
13. ハイニッカ
14. ザ・ニッカ
15. 伊達
16. 鶴 (終売)
17. フロム・ザ・バレル
18. 竹鶴ピュアモルト
19. ニッカ デイズ

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キリンディスティラリー

20. ロバートブラウン
21. ボストンクラブ (終売)
22. 陸
23. 富士山麓 シグニチャーブレンド
24. シングルブレンデッド ジャパニーズウイスキー 富士

 本坊酒造
25. TWIN ALPS
26. 岩井トラディション
27. マルスウイスキー 3&7
28. マルス モルテージ 越百
29. マルスウイスキー エクストラ

 笹の川酒造
30. 山桜
31. 963

 江井ヶ嶋酒造
32. ホワイトオークあかし

 ベンチャーウイスキー
33. イチローズモルト&グレーン

 ガイアフロー
34. ガイアフロー ブレンデッド M

 サクラオブルワリーアンドディスティラリー
35. ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内 PREMIUM

 

 

日本のブレンデッドウイスキーを解説!おすすめボトルも紹介|サントリー

1. トリス

トリス

  • 1800ml 37%
  • 楽天市場価格:¥2167

「サントリーウイスキー トリス」(トリスクラシック)は、ホワイトと並ぶサントリーの代表的な銘柄の一つ。2020年の世界ウイスキー売り上げランキングでは30位にランクイン。出荷本数は260万ケースで、ジャパニーズウイスキー部門では3位。日本のみならず、世界で認知されるブレンデッドウイスキーです。

トリスは1946年に初登場し、当初から手頃な価格で提供され、戦後の洋酒ブームをけん引する役割を果たしました。初めは「3級ウイスキー」としてスタートし、時間の経過とともにウイスキー原酒の割合を増やします。後に「2級ウイスキー」として市場に登場。

さらに1989年の酒税法改正以降は、モルト原酒とグレーン原酒にブレンド用のグレーンスピリッツをブレンドする新しい形態に変わり、品質向上が図られました。

トリスウイスキーは広く若者に愛され、2003年にはラインナップが刷新され、新しい若い層からも支持を得ることに成功。ハイボールのブームに乗って、2010年には「トリスハイボール缶」が発売され、2015年には「サントリーウイスキー トリス〈クラシック〉」が市場に登場しています。

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トリス
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2. サントリーウイスキー ホワイト

出典:https://item.rakuten.co.jp/

サントリーウイスキー ホワイト

  • 1920ml 40%
  • 楽天市場価格:¥2868

「サントリーウイスキー ホワイト」は、2019年には発売から90周年を迎えました。「レッド」と並びサントリーの代表的な銘柄の一つ。かつては「シロ」として親しまれ、1929年に発売された、国産ウイスキー第1号ウイスキー「白札」の流れを持つブランドでもあります。

「サントリーウイスキー ホワイト」を語る上では、サントリーウイスキーの歴史について知る必要があります。サントリーの創業者である鳥井信治郎は、1907年に「赤玉ポートワイン」を発売。その成功を受けて新たな事業を模索していました。

鳥居氏は海外から買い付けた「模造アルコール」を樽に入れて寝かせることで、ウイスキーになることを発見。さらに品質を上げるために、日本で本格的なウイスキー製造に着手することを決意します。

スコッチウイスキーの製造を学んだ竹鶴政孝を招聘し、1924年から山崎蒸溜所でウイスキーの製造を開始。1929年には「サントリー白札」として国産ウイスキー第1号を発売しましたが、スモーキーな香りが強いウイスキーは、当時の日本人の嗜好に合うものではありませんでした。

本格的なスコッチウイスキーを造ったところで、売れなければ意味がありません。鳥居と竹鶴は試行錯誤を繰り返しながら、1937年に「サントリーウイスキー12年」で成功を収め、国産ウイスキー事業を軌道に乗せることができました。

「白札」も改良を進め、現在の「サントリーウイスキー ホワイト」に改名。現在も「角瓶」や「オールド」と共に、宅飲み用のリーズナブルなウイスキーとして支持されています。

 

 

3. サントリーウイスキー レッド

出典:https://item.rakuten.co.jp/

サントリーウイスキー レッド

  • 1920ml 39%
  • 楽天市場価格:2698円

「サントリーウイスキー レッド」の歴史は、「白札」が発売された一年後から。初めての国産ウイスキー「白札」が1929年に発売されると、初めは不評に終わります。

その後、1930年に「なんとかヒットさせたい!」と登場したのがレッドの前身である「赤札」。しかしこちらも成功とはならず、製造中止となってしまいます。

しかし、その後のサントリーは「サントリーウイスキー12年」や「サントリーオールド」で成功を収め、ウイスキー事業は軌道に乗ります。創業者の息子である佐治敬三氏が社長に就任すると、うまくいかなかった「赤札」を復活させることを提案し、1964年に「サントリーレッド」として再びリリースされます。

70年代にはテレビCMが評判となります。当時のキャッチフレーズは「すこし愛して、なが~く愛して。」晩酌用のウイスキーとしてのイメージを保ちながら、その人気は不動のものとなりました。

2017年以降はラベルの意匠が刷新され、よりシンプルで力強いデザインに変更されました。「サントリーウイスキー レッド」は、その長い歴史を通じて定番の存在として「ホワイト」と並びに愛飲されています。

 

 

4. サントリーウイスキー角瓶

サントリーウイスキー角瓶

  • 700ml 40%
  • 楽天市場価格:1727円

「サントリーウイスキー角瓶」は、「角ハイ」のブームによって再び注目を浴び、日本で最も売れているウイスキーとなりました。2020年の統計では、年間約520万ケースの販売実績を誇り、2020年世界ウイスキー売り上げランキンでは18位。その勢いは留まることを知りません。

ジャパニーズウイスキー(海外原酒を含む)の輸出金額は、この20年程でだいぶ伸びていますが、2000年まではアジアへの輸出が多く、割合としては実に9割ほどでした。しかしここ数年はヨーロッパと北米への輸出の割合も増えており、角瓶も順調に売上を伸ばしています。

ちなみに、2015年度ウイスキー輸出金額は約104億円でしたが、2021年度の輸出金額は約462億円。わずか6年で4倍にまで増加しました。(酒類全体では2015年に比べて2021年は約3倍)

角瓶は1937年(昭和12年)にサントリーの前身である「寿屋」の時代に発売開始。寿屋は当初、「白札」として市場に投入した国産初のウイスキーが支持されず、「赤札」も価格を下げても不調でした。

苦境に立たされた寿屋は、喫煙者向けの歯磨き粉「スモカ」やカレー粉などを販売し、ウイスキー事業の費用を捻出。しかし1931年には資金不足で山崎蒸溜所の仕込みを中止する事態にまでなります。この苦境の中で、鳥井信治郎は角瓶を開発し、その後ウイスキー事業は成長を遂げます。

鳥井氏は日本人の繊細な味覚に合ったウイスキーを目指しました。数えきれないほどのブレンドを試作し、技術者をスコットランドに派遣して研究を積み重ね、ついには満足のいく品質にたどり着きます。

初めは「サントリーウイスキー12年物」として発売された「角瓶」は、高級ウイスキーとして庶民には手の届かない存在でしたが、徐々に評価を受けます。

亀甲紋からインスピレーションを得た角型のボトルが特徴的であったことから、愛称として角瓶の名が広まり、1950年代に正式名称として「サントリー角瓶」と改名。

角瓶は順調に売り上げを伸ばしますが、1980年頃からは出荷量が減少し、一時的に厳しい時期を迎えます。しかし、2009年頃から始まった「ハイボールブーム」で再び注目を浴び、ここ数年は安定した地位を築いています。

角瓶のラインナップは、発売当初から変わらない黄色いラベルの「角瓶」、和食に合うように改良された淡麗辛口「白角」、発売当時と同じアルコール度数に設定している「角瓶〈黒43°〉」などがあります。

誕生から80年以上が経過しても、ボトルの亀甲カットと鳥井の直筆サインは変わることなく、角瓶はその伝統を守り続けています。

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角瓶
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5. サントリーオールド

サントリーオールド

  • 700ml 43%
  • 楽天市場価格:1980円

「サントリーオールド」は、困難な歴史を乗り越え国内でもトップの販売実績を誇るブランド。

現在では「トリス」や「角瓶」などが人気がありますが、日本では戦後から1980年代初頭まで、ウィスキーが「国民酒」としての地位を確立した黄金時代があり、その時代に絶対的な王者として君臨していたのが「サントリーオールド」です。ボトルの形状から「ダルマ」や「タヌキ」の愛称でも知られています。

「サントリーオールド」が人気となった背景には、1970年代に冷蔵庫が全国に普及し、一般家庭でも「氷」が作れるようになったことも影響しています。ウイスキーをオン・ザ・ロックで楽しむようになり、水割り文化も発達。それと同時に、バーやクラブなどで日本独特の「ボトルキープ」の習慣も誕生。オールドは定番ウイスキーとして揺るぎない地位を築きます。

1980年には年間出荷量が1,240万ケース(ボトル換算で約1億4,880万本)を突破。この数字は現在では考えられない程の数量。

当時の「ジョニーウォーカー」の年間出荷量は約1,400万ケースであったことを考えると、「オールド」単独銘柄で、しかもほぼ日本市場にのみで販売されていたことを考慮しても、当時は「オールドだけを飲んでいた」といっても過言ではないレベルです…

「サントリーオールド」が人気となった背景には、サントリーの巧みな広告戦略も関係しています。当時、寿屋宣伝部に在籍していた「開高健」氏が手がけた「人間みな兄弟」という名コピーを基に、小林亜星が作曲したテーマ曲「夜がくる」など、時代を的確に捉えた広告によって、サントリーオールドは多くのウイスキーファンの心をつかむことに成功しました。

 

 

6. サントリーウイスキーローヤル

サントリーウイスキーローヤル

  • 700ml 43%
  • 楽天市場価格:4317円

「サントリーウイスキーローヤル」は、海外原酒をブレンドした商品が多い中で、国産原酒を100%使用して造られている「ジャパニーズブレンデッドウイスキー」です。時代を超えて飲み継がれ、「響」が登場する前までは高級ウイスキーの代名詞的なボトルでした。

ローヤルを開発したのはサントリーの創業者「鳥井信治郎」。鳥居氏の情熱がなければ、歴史の浅いジャパニーズウイスキーがこれほど早い段階で、世界の5大ウイスキーのひとつに数えられることはなかったかもしれません。

鳥井信治郎は市場分析や宣伝戦略に優れた経営者でした。彼は「日本人の繊細な味覚や嗜好に合うウイスキー」を創造することを目標にし、優れたブレンダーとしても活躍。寿屋の初代マスターブレンダーとして、ローヤルのみならず数々のサントリーブランドを手がけました。

サントリーの前身である「寿屋」の創業60周年の翌年、1960年に発売された「サントリーウイスキーローヤル」は、鳥井氏の遺作となるウイスキー。

独特のボトルの形状は「酉」の字を模したもので、十二支の中で十番目に数えられる「酉」には、本来「酒のや酒器」といった意味があります。ボトルの栓のデザインは山崎蒸溜所の奥にある椎尾神社の鳥居から着想を得ており、椎尾神社の鳥居にかかる桜吹雪をイメージして「ローヤル」のブレンドを設計しました。

当時80歳を超えていた鳥井は、体力的にブレンドに長時間携わることは難しかったため、ブレンド作業は。次男「佐治敬三」や、初代チーフブレンダー「佐藤乾」が主に担当。山崎で熟成を重ねた良質なモルト原酒を厳選し、サンプルの試作を繰り返しては鳥井に指示を仰ぎ、まさに日本人の繊細な味覚に相応しい「黄金比」とも呼べるブレンドを完成させます。

その後は現在に至るまで、時代に合わせて幾度かのリニューアルを行っています。純粋なジャパニーズブレンデッドウイスキーとしてはリーズナブルであることもあってか、コアなウイスキー愛好家に親しまれています。

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ローヤル
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7. スペシャルリザーブ

スペシャルリザーブ

  • 700ml 40%
  • 楽天市場価格:3300円

高度経済成長期の1971年。日本における輸入洋酒の制限が撤廃されることが決定しました。これにより、スコッチなどの外国産ウィスキーの輸入が自由化され、日本のウィスキー市場には国際的な変革の波が押し寄せようとしていました。

「スペシャルリザーブ(当初はサントリーリザーブ)」は、そうした新しい時代に備え、世界市場を見据えて開発されたウイスキーです。サントリー創業70周年である1969年に発売します。

1970年には、大阪万博へのパビリオン出展が控えており、「海外から来日するお客さんにも見劣りしないウイスキーを提供したい」という佐治敬三の指示のもと、スペシャルリザーブが開発されました。

当時のキャッチコピーは「国産品と呼ばずに国際品と呼んでください」。

このメッセージが時代に共鳴したことで、リザーブは国内のウイスキーファンだけでなく、万博で訪れた外国人にも高く評価されました。

リザーブは1996年に行われたリニューアルで「10年物」となり、さらに2006年には「12年物」に進化します。そして2008年の再リニューアルの際に、「サントリーリザーブ」から現在のブランド名「スペシャルリザーブ」に変更されました。

原酒には白州蒸溜所のホワイトオーク樽を使用。バニラを感じさせる甘く華やかな香りが特徴的。昔はもっとピーティーな風味が強いイメージがありましたが、現在はスムースでクセの少ない個性となっています。

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リザーブ
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8. サントリーウイスキー響

サントリーウイスキー響

  • 700ml 43%
  • 楽天市場価格:17050円(響 ジャパニーズハーモニー)

サントリーが誇るブレンデッドウイスキーの最高峰「響」。国際的なウイスキーの品評会において数々の賞を獲得しており、今や世界で最も入手の難しいジャパニーズブレンデッドウイスキーとなりました。

サントリーは戦前から戦後にかけて様々なブランドを生み出しました。1984年にはシングルモルト「山崎12年」を発売。二代目マスターブレンダーである佐治敬三は、長期熟成のプレミアムウィスキーが注目される中、サントリーの原酒づくりへの自信を深めていました。

そして、佐治は稲富孝一に、「創業90周年にサントリーの粋を結集した傑作を出したい」という思いを伝え、1989年に「サントリーウイスキー響」が誕生します。

24面カットのボトルは、日本の季節の移ろいを表現したもの。「24節気」と一日の「24時間」をイメージ。ウイスキーが時をかけて美味しくなることにも繋がる表現。「響」には、「人と自然と響き合う」というサントリーの企業理念が込められています。

かつての代表作であった「響12年」は、「ジョニーウォーカー12年」や「シーバスリーガル12年」と同じく、12年クラスの競争に挑むためにヨーロッパで先行発売されました。その後、チーフブレンダーの輿水精一が、稲富氏の後を継いでブレンドを手がけています。

12年以上熟成したモルト原酒と円熟したグレーン、そして梅酒樽で後熟させたモルト(梅酒を貯蔵した樽で熟成させた原酒)が見事なハーモニーを奏でており、欧米のウィスキーファンから驚きと称賛を受けます。「響」の誕生は、サントリーの創業者である鳥井が目指したジャパニーズイスキーの到達点とも言えますね。

 

「響」ラインナップをご紹介

  • 響12年 2009年発売(2015年終売)
  • 響17年 1989年発売(2018年終売)
  • 響50.5 2004年発売(17年物の無濾過無加水ボトル。2009年終売。)
  • 響21年 1994年発売
  • 響30年 1997年発売
  • 響35年 2016年発売(インターネット限定販売。定価100万円)
  • 響ジャパニーズハーモニー 2015年発売
  • 響ブレンダーズチョイス 2018年発売
  • 響ブロッサムハーモニー 2021年発売(数量限定)
  • 響ディープハーモニー 2013年発売(ハーモニーシリーズ第1弾。BAR業態限定ボトル。)
  • 響メロウハーモニー 2013年発売(ハーモニーシリーズ第2弾。限定ボトル。)

現在の「響」のラインナップは、「ジャパニーズハーモニー」と「ブレンダーズチョイス」が主力。「響21年」と「響30」は終売となっていませんが、生産量が極めて少ないことから高額で取引されています。

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サントリー
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9. サントリーウイスキー季(とき)

サントリーウイスキー季(とき)

  • 700ml 43%
  • 楽天市場価格:4281円

今回のサントリーウイスキーの中で唯一、日本で正規販売されていないボトル。並行輸入品として「逆輸入」されています。

「サントリーウイスキー 季(TOKI)」は、2016年にアメリカとカナダ、2018年にイギリスで発売された商品で、5代目チーフブレンダー「福與伸二」氏によって開発されました。

原酒は「白州」と「山崎」のモルトと、「知多」グレーンをブレンド。100%国産原酒となるジャパニーズブレンデッドウイスキー。「響」よりもリーズナブルなボトルですが、クオリティは高く、海外限定販売であることは惜しい限り。知る人ぞ知る、サントリーウイスキーの隠し玉。

青りんご、アップルミント、金平糖、レモン、バニラ。口に含むと甘くてフローラル。洋梨、ジンジャー、オーク香。中盤以降はドライでスムース。余韻は短めで若干のスモーキーフレーバー。

 

 

10. ワールド ウイスキー 碧

ワールド ウイスキー 碧

  • 700ml 43%
  • 楽天市場価格:4580円

5カ国の原酒をブレンドした「ブレンデッドワールドウイスキー」。「碧 Ao」は、ビームサントリー社が所有する5大ウイスキーの各蒸留所から調達した原酒を使用しています。

5大ウイスキーの生産拠点を全て所有しているのは、世界でサントリーだけ。原酒の調達コストをかけずに、自社だけでワールドウイスキーを造れる所が「碧」のもつ大きなアドバンテージと言えます。

ベースとなる原酒はカナディアンウイスキー。一般的なブレンデッドウイスキーでいう「グレーン」的な存在です。そこにバーボンの力強さ、個性を出すためのスコッチ、アイリッシュ。日本からは山崎のシェリー原酒がブレンドされており、複雑な配合によって奥深い味わいを生み出しています。

一口飲むとバーボンの個性を優先して感じますが、徐々に飲みなれてくると、モルトウイスキーの麦芽、フルーティーさ、わずかなピートも表れてきます。おすすめの飲み方はオンザロック。氷が溶けて加水が増えるたびに、風味が変化していくのを楽しめます。

 

 

日本のブレンデッドウイスキーを解説!おすすめボトルも紹介 |ニッカウヰスキー

 

11. ブラックニッカ

ブラックニッカ

  • 720ml 42%
  • 楽天市場価格:1250円(ブラックニッカ スペシャル)

ブラックニッカは「ヒゲのウイスキー」として知られるブレンデッドウイスキー。1956年に発売され、現在でも「ヒゲのウイスキー」として有名な存在。ニッカウヰスキーの代表的なブランドとして多くのファンを獲得しています。

1989年に酒税法が大幅に改正されるまで、日本では「級別課税制度」が採用されていました。これは、ウィスキーをアルコール度数やモルト原酒・グレーン原酒の混和比率に基づいて区分するもので、「特級」「一級」「二級」に分類され、異なる税率が課せられていました。

1965年に、「ブラックニッカ」は一級ウイスキーとしてリニューアル。この際に、ラベルにはヒゲの人物こと、「キング・オブ・ブレンダー」と呼ばれた「W・Pローリー」がモデルとなるデザインが施されます。

W・Pローリーは「世界一の鼻利き」として知られており、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝にとっては「ウィスキーづくりの理想像」とされる人物。竹鶴自身も立派なヒゲを生やしていたので、ラベルの人物が竹鶴だと誤解を生むこともありましたが、自身の顔をラベルにしたわけではありません。

「ブラックニッカ」がリニューアルするまでに至っては、1963年にカフェ式連続式蒸留機が導入されたことが大きかったようです。ニッカウヰスキーでは良質なグレーンウイスキーを生産すべく、この蒸留器を西宮工場に設置。1999年には宮城峡に移設され、現在も稼働しています。

カフェ式スチルにより、高品質なグレーン原酒の生産を安定させることが可能となります。そして、カフェ式スチルで製造したグレーン原酒と、余市・宮城峡で造られたモルト原酒を合わせてつくられたのが「ブラックニッカ」でした。

新生「ブラックニッカ」は、一級ウイスキーとして市場に投入されましたが、モルト原酒を一級の上限まで使用し、従来の特級ウイスキーをも凌駕する味わいに仕上げられていました。

発売時の広告コピーは「特級をも凌ぐウイスキー」。その言葉通りの味わいと手ごろな1,000円という価格設定が功を奏し、ブラックニッカは爆発的なヒットを記録します。その後もニッカウヰスキーを支えるブランドとなり、現在でも根強い人気を誇っています。

「ブラックニッカ」シリーズのラインナップは、飲みやすくクセのない「ブラックニッカクリア」や、シェリー樽をキー原酒とした「ブラックニッカ リッチブレンド」、スモーキーさを際立たせた「ブラックニッカ ディープブレンド」などがあります。

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12. スーパーニッカ

スーパーニッカ

  • 700ml 43%
  • 楽天市場価格:2167円

「スーパーニッカ」は竹鶴政孝からリタ夫人への深い愛が込められた、ブレンデッドウイスキーです。竹鶴は日本人として初めてスコットランドで本場のウィスキーづくりを学び、寿屋時代には本邦初のウィスキー蒸留所建設を指揮。その後ニッカウヰスキーを創業しました。彼のウイスキーづくりの歴史は、ジャパニーズウイスキーの歴史そのものとも言えます。

竹鶴政孝が歩んだ道には、スコットランド人のリタ夫人という生涯の伴侶が欠かせませんでした。2人は竹鶴の留学中に出会い、1920年にスコットランドで結婚。竹鶴が「一生をスコットランドで暮らす覚悟がある」とプロポーズすると、リタは「あなたには日本で本物のウィスキーをつくるという大きな夢がある。私もその夢とともに生き、お手伝いしたい」と応じたと言われています。

留学を終えた竹鶴とリタは、1920年暮れに来日。リタは、戦中は英国スパイとして疑念をかけられるなど、祖国と遠く離れた日本での生活は非常に困難でしたが、日本の言葉や文化を熱心に学び、夫のマッサンを支え続けました。

リタが急逝したのは1961年。竹鶴の悲しみは深く、2日間にわたり一歩も自室を出なかったといいます。1962年に発売された「スーパーニッカ」は、まさに竹鶴からリタ夫人に捧げられた“鎮魂歌”ともいえるウィスキーでした。

「スーパーニッカ」は、竹鶴が追い求めた理想のウイスキーでした。余市原酒を最高峰に使用し、シングルモルトに匹敵する品質を目指しました。当時販売されたボトルは、手作業で作られた「手吹きボトル」。価格3,000円で、年間わずか1,000本しか生産されなかったため、「幻のウィスキー」として市場で注目を集めました。

その後、原酒の生産量が増えたことで「スーパーニッカ」は量産体制にはいり、2009年にはリニューアルを果たして現在に至ります。

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13. ハイニッカ

出典:ニッカウヰスキー公式ページより

ハイニッカ

  • 720ml 39%
  • 楽天市場価格:1144円

1964年に販売された、赤い斜めラインが印象的なボトル「ハイニッカ」は、ブラックニッカを同じく長年に渡って愛されているブランド。2015年に「ハイニッカデラックス」から現在の「ハイニッカ」に改称され、ボトルデザインも赤ラインが斜めに変更されています。

かつてのラベルには「HiHi」という文字が表記されていましたが、これはもともと竹鶴氏が「ハイハイニッカ」という名前で商品を展開しようとしていたため。当時、高度経済成長とともに音響機器が進化し、「ハイファイ」という言葉が一般に広まりつつありましたが、この「ハイファイ」を言いやすくするために「ハイハイ」としたとの説があります。

「ハイニッカ」の「Hi」という表記は、1964年の発売当時に流行していたオーディオ用語「HI-FI」から着想を得たもの。高品質なものをカジュアルに提供するという竹鶴政孝の思いを象徴しています。

「二級であってもウイスキーの本格的な味わいをしっかりと表現したい」という彼の思いが「ハイハイ」に込められていたとの説もありますが、最終的に商品名は「ハイニッカ」の名前に落ち着くことになります。

販売当時のハイニッカは「ウイスキー2級」表記のボトルで、モルトとカフェグレーンのほか、ブレンド用アルコール(スピリッツ)を多く配合していました。原酒の比率を少なくし、安価なウイスキーとして販売されていました。

「ブラックニッカスペシャル」とほぼ同価格帯ですが、こちらの方がよりライトですっきりとしたバランス。現在は、本格的な洋酒店で見かけることのないボトルですが、スーパーなどでは陳列されており、自宅用ウイスキーとしての長年愛されています。

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14. ザ・ニッカ

出典:https://www.nikka.com/products/blended/thenikka/

ザ・ニッカ

  • 700ml 43%
  • 楽天市場価格:5610円

「ザ・ニッカ」は、ニッカウヰスキーの創業80周年と、竹鶴政孝の生誕120周年を記念して2014年にリリースされた商品。発売して間もなく原酒不足に陥ったことで「ザ・ニッカ12年」は2019年に終売となり、その後はノンエイジの「ザ・ニッカ」となっています。

ニッカウヰスキーのプレミアムブレンデッドウイスキーという位置づけ。サントリーでいう「響」に該当するわけですが、「響」と「ザ・ニッカ」の違いとしては輸入原酒を使用しているところにあります。「響」は純国産のジャパニーズブレンデッド。「ザ・ニッカ」はワールドブレンデッドです。

海外原酒が入っているとはいえ、他のニッカ製品よりもレベルの高い原酒を使用していることには変わりません。比率は公開されていませんが、「ザ・ニッカ」のモルト比率はニッカウヰスキーブランドの中でも高い比率となっており、余市と宮城峡から成るモルトの風味を強く感じます。

販売当初から輸入原酒が使われていたかどうかはわかりませんが、構成原酒はノンエイジとなってから大きく変わっており、「ザ・ニッカ」は原酒不足の影響を大きくうけたブランドといえるでしょうか。

 

出典:https://www.asahibeer.co.jp/news/2014/0926_2.html

「ザ・ニッカ」を語る上で忘れてならないのは、2014年に1000本限定で発売された「ザ・ニッカ 40年」ではないでしょうか。

このウイスキーは竹鶴政孝生誕120周年とニッカ創業80年を記念したウイスキーであり、当時販売されていたジャパニーズブレンデッドウイスキーとしては最高額となる希望小売価格50万円のボトルでした。

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15. 伊達

出典:ニッカウヰスキー公式ページより

伊達

  • 700ml 43%
  • 楽天市場価格:5190円

「ニッカ 伊達」は宮城県限定でリリースされているブレンデッドウイスキー。宮城峡蒸溜所で製造したモルト原酒、グレーン原酒と、スコットランドのベンネヴィス蒸留所の原酒をブレンドしています。

このウイスキーは「仙台・宮城【伊達な旅】キャンペーン」を盛り上げていくために販売されたボトルで、2008年と2009年に数量限定でボトリングされ、2012年からは通年商品として流通するようになっています。

2008年の発売当初、伊達は原料欄には「モルト」のみの表記となっていました。しかしピュアモルトウイスキー(ブレンデッドモルトウイスキー)という訳ではなく、ラベルにはブレンデッドと表記されていました。

当時は「一体どっちなんだ?」と一部のウイスキーファンから色々と考察されていたわけですが、2012年のラベルチェンジからは中身もリニューアル。原材料に「グレーン」が追加され、現在はブレンデッドウイスキーであることが確定しています。

 

 

16. 鶴

出典:https://www.amazon.co.jp/

鶴 (終売)

  • 700ml 43%
  • 楽天市場価格:27980円

竹鶴政孝が生み出した不朽のブレンデッドウイスキーとなる遺作。竹鶴は1979年に85歳で亡くなり、その生涯を締めくくったのは創業から約半世紀後のことでした。彼は多くのウイスキーを手がけましたが、最後となったのは1976年に発売された「鶴」です。残念ながら2015年に終売となり、現在は販売されていません。

「鶴」は、余市と宮城峡で眠る樽から秘蔵のモルト原酒だけを厳選し、長熟のグレーン原酒をブレンドしています。モルトの風味をしっかりと感じさせる高級な味わいにつくられています。

鶴のラインナップは、ガラス瓶の「ニッカ 鶴 17年」、ノンエイジの蒸溜所限定ボトル「ニッカ 鶴」、そして陶器ボトルの「ニッカ 鶴 白瓶」があります。

「ニッカ 鶴 白瓶」は、しなやかで優雅なシェイプが特徴的で、凛と立つ“鶴”の姿を表現。側面には末広がりのデザインで、竹林に遊ぶ鶴が描かれており、これは竹鶴家の屏風絵をモチーフにしています。

2012年と2013年には、「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」で2年連続の金賞を受賞。竹鶴の遺作であり、集大成となった「鶴」は、現在もニッカの最高峰ブレンデッドとして多くのウイスキーファンから支持を受けており、復活を望む声も多いボトルとなっています。

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17. フロム・ザ・バレル

フロム・ザ・バレル

  • 500ml 51%
  • 楽天市場価格:3630円

1985年にリリースされた「フロム・ザ・バレル」は、ブレンデッドウイスキーでありながら「樽出し」にこだわり、高アルコールでボトリングされているウイスキーです。

樽から直接注がれた原酒を加水せず、そのままのアルコール度数で樽詰めしたウイスキーのことを「カスクストレングス」と呼びますが、これらの用語が定着したのはつい最近の話。現在はウイスキーファンにも馴染みがあるこの言葉も、「フロム・ザ・バレル」が誕生した80年代はまだ一般的ではありませんでした。

「フロム・ザ・バレル」は余市と宮城峡で熟成させたモルト原酒とグレーン原酒をブレンドした後、再び樽に詰めて数か月間の熟成をおこなっています。

通常、ブレンデッドウイスキーの再貯蔵(マリッジ)は、ステンレスタンクなどを使い、原酒に樽からの影響を与えない方法で行われています。熟成後はアルコール度数の調整(加水)し、ボトリングされています。

しかし、「フロム・ザ・バレル」は、このマリッジを樽で行い、ボトリング時の加水を最小限に抑え、樽から直接注がれたウイスキーを忠実に再現。カスクストレングスにこだわるブレンデッドウイスキーは、世界的にも珍しいと言えます。

 

国際的な評価も非常に高く、「ワールド・ウイスキー・アワード (WWA)」のサブカテゴリーであるノンエイジ部門において、2007年から5年連続で「ベスト」を獲得。2009年には、17年物や21年物といった、並み居る長期熟成のブレンデッドを凌駕し、全エイジング部門でトップとなる「ベスト・ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキー」にも選ばれています。

アルコール度数は51%と高めですが、アルコール感のあるような飲みにくさは一切ありません。香りは甘くてフルーティ。重厚でしっかりとしたボディ。オン・ザ・ロックやストレートでゆっくりと楽しむことができる1本。日本だけでなく、ヨーロッパでも人気となっているブレンデッドウイスキーです。

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18. 竹鶴ピュアモルト

竹鶴ピュアモルト

  • 700ml 43%
  • 楽天市場価格:12595円

「竹鶴」は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝の名前を冠した、世界的に高く評価されているブレンデッドモルトウイスキーです。

「竹鶴ピュアモルト」が正式名称で、ピュアモルトとはモルト原酒だけをブレンドしたウイスキーのことを指します。従来の表現では、これは「ヴァッテッドモルト」とも呼ばれていましたが、現在は「ブレンデッドモルト」と表記するのが一般的になりました。

「竹鶴ピュアモルト」の誕生は、ニッカウヰスキー誕生から60年を迎える節目の年である2000年のこと。まさに竹鶴が追求した「理想のウィスキー像」を具現化したものと言えるでしょう。世界で唯一、石炭直火焚き蒸留で製造される力強い余市モルトと、北の大地で熟成を重ねた個性豊かな宮城峡モルトが、スチームによる間接加熱を経て見事に融合しています。

「竹鶴ピュアモルト」のラインナップには、「17年」「21年」「25年」などがありましたが、現在は2013年に登場した「ノンエイジ」ボトルのみをリリース。2023年には国際的コンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード2023(WWA)」で「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞しています。

竹鶴ブランドがブレンデッドモルトウイスキーとして“世界最高賞”の認定を受けたのは初めてのことではなく、過去には「竹鶴17年」「竹鶴21年」「竹鶴25年」などが受賞しており、年数表記のあるボトルも国際的に高く評価されていました。

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19. ニッカ デイズ

出典:https://www.amazon.co.jp/

ニッカ デイズ

  • 700ml 40 %
  • 楽天市場価格:3980円

「ニッカ デイズ」は、主にフランスで発売されている日本未発売ウイスキー。並行輸入ボトルとして「逆輸入ウイスキー」という形で流通しています。商品コンセプトは「毎日のウイスキー」。上質なウイスキーをカジュアルに楽しんでもらいたいという意味が込められています。

香りは、洋梨、オレンジビターズ、コーヒーリキュール、若干のピート。甘みがしっかりとしており、カカオマスやマドレーヌのような焼き菓子の甘やかさもあります。

純粋なジャパニーズウイスキーではないものの、日本産のブレンデッドらしい加水にも耐えられる個性は、外国でも日本人にとっても魅力的な1本。国内でも流通価格は4000円程度なので、ブレンデッドとしては少々値段が張りますが良質なウイスキーです。

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