スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!おすすめ銘柄5選 

 

ユースケ
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こんばんは ユースケです。

自己紹介:BAR WHITE OAK 店主。ウイスキー文化研究所認定 ウイスキーエキスパート。JSA認定ソムリエ。2022年1月 東京・銀座にBAR WHITE OAK をオープン。YouTube、TikTokでカクテル動画を公開中!

2023年版の最新記事はこちら↓

 

この記事ではスコッチウイスキーの産地である「アイラ島」にある全蒸留所12か所を簡単に解説していきます。アイラ島の蒸留所を詳しく知らない方や、もう一度おさらいしたい方、 アイラモルトがお好きな方におすすめの内容になっています。最後にはおすすめのオフィシャル・アイラモルトを5つご紹介いたします。入手もしやすいものに限定しましたので、ぜひご参考にしてみて下さい。 

2022年の最新版!「スコッチウイスキー蒸留所128カ所解説!おすすめボトルも登場」の記事はこちら↓

 

  1. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!蒸留所一覧 
  2. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!アードベック  [ Ardbeg ] 
  3. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!アードナッホー [ Ardnahoe ] 
  4. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ボウモア [ Bowmore ] 
  5. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ブルイックラディ [ Bruichladdich ] 
  6. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ブナハーブン [ Bunnahabhain ] 
  7. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説! カリラ [ Caol Ila ] 
  8. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ガートブレック [ Gartbreck ] 
  9. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!キルホーマン [ Kilchoman ] 
  10. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ラガブーリン [ Lagavulin ] 
  11. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ラフロイグ [ Laphroaig ] 
  12.  スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ポートシャーロット [ Port Charlotte ] 
  13. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ポートエレン [ Port Ellen ] 
  14. スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!おすすめ銘柄5選 
  15. まとめ 

スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!蒸留所一覧 

蒸留所一覧 12か所(閉鎖・準備中も含む) 

  1. アードベック  [ Ardbeg ] 
  2. アードナッホー [ Ardnahoe ] 
  3. ボウモア [ Bowmore ] 
  4. ブルイックラディ [ Bruichladdich ] 
  5. ブナハーブン [ Bunnahabhain ] 
  6. カリラ [ Caol Ila ] 
  7. ガートブレック [ Gartbreck ] 
  8. キルホーマン [ Kilchoman ] 
  9. ラガブーリン [ Lagavulin ] 
  10. ラフロイグ [ Laphroaig ]  
  11. ポートシャーロット [ Port Charlotte ] 
  12. ポートエレン [ Port Ellen ] 

 その他、建設計画中の蒸留所がいくつかあります。 

 

スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!アードベック  [ Ardbeg ] 

 
アードベック  [ Ardbeg ] モエヘネシー・ルイヴィトン社  

創業1815年。ゲール語で「小さな丘」

アイラ島の南側にある蒸留所で、ヘビリーピーテッドなウイスキーを作っています。麦芽のフェノール値は55~65ppm。黒いラベルが特徴的で、格好いいボトルですね。2020年には新商品「アードベッグ ウィー・ビースティー 5年」を発売。常に新たな商品を定期的にリリースしている蒸留所です。 

 

 

スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!アードナッホー [ Ardnahoe ] 

 アードナッホー [ Ardnahoe ]   ハンター・レイン社 

2018年に製造を開始した、新しい蒸留所です。経営はボトラーズでおなじみの「ハンター・レイン社。蒸留所名は仕込み水の「アードナッホー湖 」から名付けられました。一部設備はまだ建設中です。日本の正規代理店がすでに決まっていますので、数年後にはある程度熟成した商品を飲むことができると思います。 

  

スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ボウモア [ Bowmore ] 

 
ボウモア [ Bowmore ] ビームサントリー社 

創業1779年(アイラ島最古)。ゲール語で「大きな岩礁」 

島の中心部にあるボウモア地区にある蒸留所で、94年にサントリーが買収しました。「アイラの女王」と称えられた、アイラを代表する蒸留所です。現在は原酒のすべてをシングルモルトにまわしている人気の蒸留所です。バランスがとれた味わいは、他の蒸留所とは違うボウモアならではの個性と言えますね。 

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スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ブルイックラディ [ Bruichladdich ] 

 

ブルイックラディ [ Bruichladdich ]  レミーコアントロー社 

創業1881年。ゲール語で「海辺の丘の斜面」。 

幾度の買収をくりかえして、今はレミーコアントロー社の蒸留所になっています。ウイスキーは、ライトピーテッドの「ブルイックラディ・クラシック」から、スーパーヘビリーピーテッドの「オクトモア」 まで、さまざまなタイプを作ってます。アイラのなかでは、もっとも革新的なウイスキー作りをしている蒸留所です。 

 

 

スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ブナハーブン [ Bunnahabhain ] 

 
ブナハーブン [ Bunnahabhain ] ディステル社(南アフリカ) 

創業1880年。ゲール語で「川の河口」。 

アイラ島では数少ない、「ノンピーテッド麦芽」を使用してウイスキーを作ります。アイラモルト初心者はまずここから飲むといいかもしれません。ピートはきいてなくても、独特ソルティー感があって個性的なモルトになっています。 

 

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スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説! カリラ [ Caol Ila ] 

 
カリラ [ Caol Ila ]   ディアジオ社 

創業1846年。ゲール語で「アイラ海峡」。 

アイラ島で最も生産量がある蒸留所です。基本的にはリフィルのバーボンカスクが熟成に使われています。一時期は「オフィシャル」が流通していませんでしたが、現在は復活。ブレンデッド用のモルト原酒としても、いろいろな銘柄に使用されています。 

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スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ガートブレック [ Gartbreck ] 

ガートブレック [ Gartbreck ]  準備中??  

2017年までに蒸留する計画があった蒸留所ですが、いまだに建物の工事すら行われていません… 

  

スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!キルホーマン [ Kilchoman ] 

 
キルホーマン [ Kilchoman ] キルホーマン社 

創業2001年。蒸留開始は2005年。 

創業当時は、現存する蒸留所としては124年ぶりに誕生した為、ものすごく話題になりました。ポットスチルが2基だけの小さな蒸留所です。ピーティーでさわかやなソルティーを感じるウイスキーです。ここ数年で原酒の熟成が進み、オフィシャル商品がいろいろと販売されるようになりました。これからも注目していきたいですね! 

 

 

スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ラガブーリン [ Lagavulin ] 


ラガブーリン [ Lagavulin ]   ディアジオ社 

創業1816年。ゲール語で「水車小屋のある湿地」 

アイラ島の南側、ポートエレン港の近くにある蒸留所です。ヘビーなボディでスモーキーなウイスキーは、アイラモルトを代表するような味わいになっています。オフィシャルの16年が代表的な商品で、アイラモルトのオフィシャルの中でも熟成期間が長く、力強さと優しさを兼ね備えたウイスキーです。 

 

 

スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ラフロイグ [ Laphroaig ] 

 
ラフロイグ [ Laphroaig ]   ビームサントリー社 

創業1815年。ゲール語で「広い入り江にある美しい窪地」 

一度のんだら忘れられない、独特のスモーキーなウイスキーを作る「ラフロイグ」。正露丸のような香りを、始めて嗅いだ時の衝撃はいまだに忘れられません。樽へのこだわりが強く、ファーストフィルのバーボンカスク原酒だけを、ラフロイグ10年では使用しています。 

 

 スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ポートシャーロット [ Port Charlotte ] 

 ポートシャーロット [ Port Charlotte ] レミーコアントロー社(準備中) 

レミーコアントロー社によって復活が検討されている蒸留所です。景気後退によって、開発が保留になっているようです。まだいつ頃できるのかもわかりません。はやく作ってほしい… 

  

スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!ポートエレン [ Port Ellen ] 

 
ポートエレン [ Port Ellen ] (閉鎖蒸留所) ディアジオ社

創業1825年。1983年に閉鎖。 

現在、ウイスキーの製造はしていませんが、製麦業者「モルトスター」の工場として、アイラ島などの蒸留所に供給する「モルト」が作られています。当時作られていたウイスキーは、ヘビリーピーテッドタイプのウイスキーで、高評価されていた蒸留所ですので、なくなってしまったのは残念ですね。ウイスキー原酒はボトラーズなどにまだ残っているようで、たまにリリースされますが、驚くほど高額な値段で販売されています。ポートエレンはいまや、幻の蒸留所であり、残っているウイスキーの原酒は貴重です。  

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ユースケ
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蒸留所の復活計画がありますが、別の土地に作る「新」ポートエレン蒸留所ですので、あくまでも名前だけの復活になりますね。

 

スコッチウイスキー「アイラ島」の全蒸留所を解説!おすすめ銘柄5選 

わたくしの独断と偏見により、アイラ島全蒸留所のウイスキーから(オフィシャル商品)5選ほど厳選させていただきました。

この中で、もし一つでも飲んだことがない銘柄があるのなら、あなたは幸せです。まだ知らない、おいしいウイスキーがアイラ島にはあるのですから! 

 

ラガヴーリン 16年

アルコール度数:43% 7200円
ラガヴーリンは、どっしりとしたボディーと、スモーキーなフレーバーが魅力的です。ウイスキーに甘みもあり、アイラ系ウイスキーの中でも群を抜いて高品質であることは間違いありません。現在は16年熟成が主流になっていますが、ウイスキーブームが続き、原酒不足が不安視される中で、この16年もいつまでリリースされるのかわかりません…
今のうちにしっかり在庫の確保しておきましょう。

ラフロイグ 10年

アルコール度数:40% 4200円
もはや説明不要の、超王道のアイラモルト「ラフロイグ」。初めて口にしたときは、独特の「正露香」をはじめとした薬品臭の強烈さに、飲み物ではないと思ったほどでした。今ではむしろ正露丸のほうが「ラフロイグの香りがする」と思ってしまうのは私だけでしょうか?アイラモルトを知るには、絶対に飲まないといけないウイスキーです。未経験の方は、ラフロイグの洗礼をはやく受けることをおすすめします。

オクトモア 10.1 スコティッシュ バーレイ(ブルイックラディ蒸留所)

アルコール度数:59.8% 17500円。
オクトモアはフェノール値の限界を超えた、「スーパーヘビリーピーテッドウイスキー」です。フェノール値は驚異の107ppm!アイラ島の有スコッチは40〜60ppmなので、それをはるかに超えています。じつは、麦芽に付加されるフェノール値の限界値が、60ppmくらいとされています。一般的な製麦だとこれ以上はフェノール値があがらないのです。
しかし、オクトモアをつくるブルイックラディ蒸留所はこの常識をやぶる、特殊な製法によって非常に高いフェノール値の麦芽を作ることに成功しました。味わいは、しっかりとピーティーですが、深みのある味わいと甘さもあります。アルコール度数が強いのですが、不思議とストレートでも飲めてしまう飲みやすさがあり、中毒性があるかも!?
アイラ島のウイスキーファンなら、飲んでおくべきウイスキーですね。

ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ

アルコール度数:50% 5500円
アイラ島でも数少ない「ノンピーテッド麦芽」でつくったウイスキーです。スコットランド産の大麦を使うなど、こだわりが詰まった「我が道を行く系」のモルトですね。ノンピーテッド麦芽ですが、ウイスキー自体には独特のクセが感じられます。基本的にはモルティーでお花のアロマもありますが、ちょっとしたクセがアクセントになることで、ウイスキーに複雑さを与えていると思います。水割りも意外とおいしいです。

ボウモア 12年

アルコール度数:40% 3800円
やはり「女王」を外すわけにはいきません。アイラのクイーン「ボウモア12年」はバランスのとれたアイラモルトです。ピート香もしっかりしている中で、フルーティーな香りと樽の風味が感じられます。この絶妙なバランスは、他のアイラモルトにはない味わいです。
ボウモアは長期熟成によって複雑な変化をするウイスキーです。アイラの中でもっともバリエーションに富んだ味わいに熟成していきます。
飲んだことがある方も、改めてこの12年を飲んでみることをおすすめします。

 



まとめ 

 アイラ島の蒸留所一覧 

  • アードベック  [ Ardbeg ] 
  • アードナッホー [ Ardnahoe ] 準備中 
  • ボウモア [ Bowmore ] 
  • ブルイックラディ [ Bruichladdich ] 
  • ブナハーブン [ Bunnahabhain ] 
  • カリラ [ Caol Ila ] 
  • ガートブレック [ Gartbreck ] 準備中 
  • キルホーマン [ Kilchoman ] 
  • ラガブーリン [ Lagavulin ] 
  • ラフロイグ [ Laphroaig ]  
  • ポートシャーロット [ Port Charlotte ] 準備中 
  • ポートエレン [ Port Ellen ] 閉鎖 

 アイラウイスキーのおすすめ銘柄5選   

→ラガブーリン、ラフロイグ、オクトモア、ブルイックラディ、ボウモア。 

 

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↓2018上巻


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 スコッチの聖地、アイラ島の全蒸留所をご紹介させていただきました。今回はご紹介できなかった小規模生産のクラフト蒸留所もありますので、そちらはまた別の記事で紹介したいと思います。 準備中の蒸留所がありましたが、これから新たに増えることはうれしい限りですね。新しい蒸留所の誕生で、アイラ島のウイスキーがさらに盛り上がることに期待しましょう。 

  

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーで幸せになることを願っています。最後までご覧頂きありがとうございました。それでは、また。

 

 

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