ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキー の生産地について 

    

ユースケ
ユースケ

こんばんは。ユースケです。

僕の自己紹介:経歴9年の現役バーテンダー。ウイスキー文化研究所認定「ウイスキーエキスパート」。JSA認定「ソムリエ」。

この記事ではシングルモルトスコッチウイスキーの生産地について、ウイスキー初心者の方にもわかるように解説いたします。 

 スコットランドはグレートブリテン島の北部と、その周辺の島々で構成されています。 そして、ウイスキーの生産地はスコットランド全域にありますが、伝統的に6つの地域に分類されています。 今回はこの6つの地域について、それぞれの特性にせまっていきます。 

 スコッチウイスキーの生産地を知ることで、ご自身の好きな蒸留所はどのエリアにあるのかわかります。 同じエリアのウイスキーは特性が似ていることが多いので、生産地を理解できるようになれば、それを目安にしてお好みのウイスキーを探すこともできます。 

 スコッチウイスキーの世界では、生産地の名前もよく出てくので、ウイスキーをより楽しむためには必須の知識になっています。 簡単にまとめてみましたので、ぜひ最後までご覧ください。 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキー6つの生産地 


 シングルモルト・スコッチウイスキーの蒸留所は110か所以上あります。スコットランドもある程度広域であるため、ウイスキーの蒸留所はそれぞれ以下の6つのエリアに振り分けられています。  

スコッチウイスキーの生産地 

  1. ハイランド 
  2. スペイサイド 
  3. ローランド 
  4. キャンベルタウン 
  5. アイラ 
  6. アイランズ

 それぞれのエリアを解説していきます。 

 

 ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「ハイランド」 

ハイランド Highland 

スコットランドの北部3分の1にあたる、もっとも広域な生産地。 

  • 蒸留所の数:45か所 
  • ハイランドモルトの特徴:広域に蒸留所が点在しているため、蒸留所ごとにそれぞれの特性があり、多彩な個性をもつウイスキーを作っている。 
  • 主な蒸留所:

グレンモーレンジィ


クライヌリッシュ

オーバン

 ウイスキーの区分だけでなく、スコットランドはもともと「ハイランド」と「ローランド」の2つの区域で分けられていました。(日本でいうと東日本と西日本みたいな) 歴史的な背景から、同じスコットランド国内でも民族が違ってたりと、ハイランドとローランドでは全く別の地域という認識があります。  

ユースケ
ユースケ

スコットランドの伝統的な文化である、民族衣装のキルトや、楽器のダグパイプなどは 

「ハイランド地方」のものです。スコットランド文化の中心ですね!

  ハイランドは広域なので、その中でもさらに区分が分かれています。 

  • ハイランド北部の「北ハイランド」 
  • ローランドに近い南部の「南ハイランド」 
  • 西部地区「西ハイランド」 
  • 東部地区「東ハイランド」 

 ハイランドのウイスキーの特徴は蒸留所によって千差万別です。 

アイラ島のような、ヘビーなピーテッドタイプもあれば、逆にローランドのような一切ピートを炊かない「ノンピーテッド麦芽」でウイスキーをつくる蒸留所もあります。 

ハイランドのウイスキーは知れば知るほど面白いです。それぞれの個性が蒸留所ごとに存在しているのです。 

 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「スペイサイド」 

スペイサイド Speyside 

かつては「ハイランド」の一部だった、スペイ川流域のエリア。蒸留所の数が一番多い。 

  • 蒸留所の数:54か所 
  • スペイサイドモルトの特徴:蒸留所の数が多いため、それぞれ個性のあるウイスキーを生産しているが、華やかでライトピーテッドなものが多い。 
  • 主な蒸留所:

グレンリベット


グレンフィディック

グレンファークラス

 スペイサイドはもともとハイランドに区分されていました。現在では独立させて「スペイサイド」呼ばれるようになっています。  

ユースケ
ユースケ

オールドボトル(昔売られてたボトル)などのラベルには、現在はスペイサイドに分類されるウイスキーでも「ハイランド」と表記されてるものがあります。

 スペイサイドはハイランド地方の東部をながれる「スペイ川」の周辺の地域のことです。東京都と同じくらいに面積に集中して蒸留所があり、6つの生産地のなかで、一番蒸留所の数が多い地域です。 

 スペイサイドのウイスキーの特徴は、もともとハイランドの一部であったことから、ハイランド同様に、様々な個性が蒸留所ごとに違います。あえて言うなら、ピートは抑え気味で、華やかで優しい感じです。それでいてドライな味わいで「これぞスコッチだね」という王道のバランスのとれたウイスキーが多いのです。 

 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「ローランド」 

ローランド Lowland 

イングランドに隣接したスコットランド南部のエリア。 

  • 蒸留所の数:15か所 
  • スペイサイドモルトの特徴:ピートが控えめでクセのないウイスキーが多い。 
  • 主な蒸留所:

オーヘントッシャン


グレンキンチー

ローランドは人口が多い地域です。エジンバラやグラスゴーなどの大都市があり、スコットランド経済のなかでは中心となっています。 

 ローランドではローランドモルトにしかない、特別なウイスキーの製造方法にあります。それは「3回蒸留」です。(スコッチは通常2回蒸留) 

ローランドはもともと、スコットランドのなかでもクセのないウイスキーが好まれるエリアでした。そこで、蒸留所は軽いあじわいで、飲みやすいウイスキーを作る為に、アイリッシュウイスキーで行われていた3回蒸留を取り入れるようになりました。蒸留回数が増えることで、優しい味わいのウイスキーをつくることができたのです。 

 しかし、いまでは3回蒸留をしている蒸留所はほとんどありません。ですが、ローランドの飲みやすくて優しいウイスキーの個性は今でも受け継がれており、2回蒸留が主流になっても変わることはありませんでした。 

 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「キャンベルタウン」 

キャンベルタウン Campbeltown 

かつてはウイスキー産業で盛り上がった町で、いまは3か所のみが操業している。 

  • 蒸留所の数:3か所 
  • キャンベルタウンモルトの特徴:基本的にはスペイサイドに近いバランスのとれたウイスキー。クセの強いタイプもある。 
  • 蒸留所:

スプリングバンク


レンスコシア


グレンガイル (キルケラン)

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 キャンベルタウンはハイランドの南西部、キンタイア半島の先端にあるちいさな町のことです。この町で作られるウイスキーはキャンベルタウンモルトとして区分されています。 

キャンベルタウンにはかつて多くの蒸留所があり、まさにウイスキーの町でした。日本にウイスキーの技術を伝えた「竹鶴政孝」ことマッサンも、キャンベルタウンでウイスキーの勉強をしていました。  

ユースケ
ユースケ

マッサンはキャンベルタウンでウイスキーの勉強をしながら、スコットランド人の妻「リタ」さんと新婚生活を送っていました。リタさんは生前、キャンベルタウンで過ごした日々が人生のなかで一番幸せだったと語っています。

 キャンベルタウンのウイスキーの特徴は、スペイサイドやハイランドのような、ピートとのクセと、モルト由来の華やかな風味のあるバランス型タイプです。蒸留所が3か所しかありませんが、各蒸留所がそれぞれ新しいウイスキーの開発に力を注いでいます。これからも注目していきたいエリアですね。 

 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「アイラ」 

アイラ Islay 

ウイスキーの聖地と呼ばれる小さな島。 

  • 蒸留所の数:11か所 
  • アイラモルトの特徴:基本的にクセが強く独特のスモーキーさがある。 
  • 主な蒸留所:

ボウモア

ラフロイグ


アードベック


 アイラ(アイラ島)はハイランドの西部に点在している、ヘブリティーズ諸島の南にある島です。大きさは淡路島と同じくらいで、人口3000人ほどの小さな島ですが、ウイスキー産業が盛んです。現在のシングルモルトウイスキーブームの火付け役となった、ピーティーなウイスキーを生産する蒸留所が多く、ウイスキーファンからの人気が高いエリアです。 

ウイスキーの蒸留技術が、スコットランドに初めて伝わったのがアイラ島とされています。そのため、スコッチウイスキーの聖地とも呼ばれています。 

 アイラ島のウイスキーはとにかくピーティーでスモーキー。アイラ島の島自体も、4分の3がピートで構成されています。そのため、昔から、ピートは身近な燃料としてウイスキー作りに使われて、その結果ウイスキーは独特の個性をもつことになったのです。 

 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「アイランズ」 

アイランズ  Islands 

アイラ島以外の島々の総称。 

  • 蒸留所の数:8か所 
  • アイランズモルトの特徴:蒸留所によって個性が異なり、クセの強いものから弱いものまで様々。 
  • 蒸留所: 

ハイランドパーク (オークニー諸島) 

スキャパ (オークニー諸島) 

アビンジャラク (ルイス島) 

アイル・オブ・アリス (ハリス島) 

タリスカー (スカイ島) 



トバモリー (マル島) 

アイル・オブ・ジュラ (ジュラ島) 

アイル・オブ・アラン (アラン島) 


 アイランズはアイラ島以外の島々にある蒸留所を、まとめて区分したものになります。 ウイスキー業界では「島系のウイスキー」と呼ばれたりします。 

 アイラ島と同様に、クセの強いウイスキーをつくる蒸留所が多いです。各蒸留所が、それぞれの島の代表として、個性のあるウイスキーをつくっています。 

 

まとめ

 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキー6つの生産地   

→ハイランド、スペイサイド、ローランド、キャンベルタウン、アイラ、アイランズ 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「ハイランド」   

→広域に蒸留所が点在。多彩なウイスキーがある。 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「スペイサイド」   

→蒸留所の一番多い地域。華やかでライトピーテッドなものが多い。 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「ローランド」   

→クセのない、飲みやすいウイスキーを作る地域。 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「キャンベルタウン」   

→かつてはウイスキーに産業が栄えた町。ウイスキーはバランス型。 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「アイラ」   

→ウイスキーの聖地と呼ばれる。クセの強いウイスキーが多い。 

ウイスキー初心者向け講座 シングルモルト・スコッチウイスキーの生産地「アイランズ」   

→アイラ島以外の島々。クセの強いウイスキーが多いが、アイラほどではない。

 

 

スコッチウイスキーの生産地について、簡単にまとめていきました。 

どの地域もそれぞれおおまかなに地域ごとの特徴があります。それでも、細かく見ていくとウイスキーの個性は蒸留所ごとに違います。現在では新しい商品の開発や、熟成樽の多様化によって、生産地の特性も徐々に変わりつつあります。 

伝統的なウイスキー作りと、新たな挑戦が融合することで、ウイスキーは進化していくのです。 これからも生産地には注目して、ウイスキーを飲んでいきたいですね! 

 

ユースケ
ユースケ

あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧いただきありがとうございました。それでは、また。

 

 

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