ウイスキーの種類「ブレンテッドモルトウイスキー」とは?おすすめも紹介 

ユースケ
ユースケ

こんばんは。ユースケです。

僕の自己紹介:経歴9年の現役バーテンダー。ウイスキー文化研究所認定「ウイスキーエキスパート」。JSA認定「ソムリエ」。

この記事ではブレンデッドモルトウイスキーについて、初心者向けにわかりやすく解説いたします。ウイスキーの種類の中で聞かれることの多いのは、この「ブレンテッドモルトウイスキー」です。存在を知らない方もまだまだ多いのではないでしょうか。 

詳しく理解できるように、ブレンデッドウイスキー・シングルモルトとの違いについてと、「バッテッドモルト」という言葉についても解説します。 

さらに、人気のあるブレンテッドモルトの銘柄もご紹介いたします。 

 

ウイスキーの種類「ブレンテッドモルトウイスキー」とは? 

ブレンテッドモルトウイスキーとは: 複数の蒸留所で作られたモルトウイスキーをブレンドしたもの。かつては「バッテッドモルト」とも言われていた。 

 <補足情報> ウイスキーの種類 

  • シングルモルトウイスキー: 一つの蒸留所で作ったモルトウイスキー。 
  • モルトウイスキー: 大麦麦芽だけで作ったウイスキー。(シングルモルトとブレンデッドモルトウイスキーも、このモルトウイスキーのカテゴリーに含まれる。) 
  • ブレンデッドウイスキー: モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたもの。 

 ブレンデッドウイスキーと大きく異なる点は、グレーンウイスキーが入らないところです。 「ブレンテッドモルトウイスキー」は、文字通りにモルトウイスキーのみをブレンドして作ります。同じブレンデッドしたウイスキーではありますが、通常の「ブレンデッドウイスキー」とは違う種類のウイスキーになる為、しっかりと区別できるような呼び名になっています。 

 

ウイスキーの種類「ブレンテッドモルトウイスキー」とは?「バッテッド」という言葉を使わくなった理由 

かつては「バッテッドウイスキー」といわれていたブレンテッドモルトウイスキーですが、なぜ呼ばれ方が変わったのでしょうか? 

それは、区別するのに誤解を招く可能性のある表現だから、呼称を変えたのです。 

 そもそもバッテットとは: バット(通常はシェリーカスクのことですが、樽という意味です)とバットを合わせることから、バッテッドと呼ばれていました。元々は、ウイスキー作りに携わる、職人さんの中で使われていた「ウイスキー用語」だったようです。次第にその言葉がウイスキー業界の中に浸透していき、シングルカスク(一つの樽に入ったウイスキーをボトリングしたもの。シングルカスク=シングルモルト。)と区別するために、よく使われるようになりました。 

「バッテッド」という言葉を使わくなった理由は、ブレンデッドモルトとの区別を明確にする為です。 

例えば、同じ蒸留所内の樽と樽を合わせる=「バッテッド」すると、この場合はシングルモルトになります。バッテッドしたウイスキーですが、同一の蒸留所ですから、シングルモルトです。 

一方、まったく違う蒸留所同士のモルトを「バッテッド」すると、こちらは当然ブレンデッドモルトウイスキーになる訳です。 

 この二つは、違うウイスキーの種類になってしまうのに、作業上ではどちらも「バッテッド」したウイスキーになります。このように、バッテッドという言葉を使うことで、混乱が生じる可能性があります。消費者にも誤解を与えてしまう表現ですよね。 

 明確な表現にするために、同じ蒸留所内のブレンドでは「バッテッド」を使いますが、

異なる蒸留所同士のブレンドは、「ブレンデッドモルトウイスキー」と呼ぶことで、

この二種類をしっかりと分けられるようにしました。 

 同じ蒸留所内のブレンド(シングルモルト)であることが明らかな場合は、「〇〇蒸留所のバッテッド」という表現を使います。例えば、バーボンカスクとシェリーカスクの2樽を合わせたバッテッドだよ」みたいな感じです。もしくは、ブレンドした蒸留所が2か所である場合も、「〇〇と〇〇のバッテッド」と表現することもあります。  

ユースケ
ユースケ

バッテッドという言葉は、あまり使われなくなっていますが、今でもモルトウイスキー同士のブレンドという意味から、ブレンデッドモルトウイスキーのことを「バッテッドモルトウイスキー」と表現することもあります。 

 

ウイスキーコニサー資格認定試験教本
↓2018上巻


↓2020中巻

↓2021下巻

ウイスキーの種類「ブレンテッドモルトウイスキー」とは?おすすめの銘柄5選 

ブレンデッドモルトウイスキーのおすすめ銘柄を紹介します。ブレンデッドモルトは、ここ数年で新商品が次々と販売されています。定番品から、今話題になっているものまで5つ厳選しましたので、ぜひ参考にしてください。 

 

スカリーワグ 13年 ブレンデッドモルト

アルコール度数46%。8500円。
老舗ボトラーズ会社「ダグラスレイン」が作っています。
原酒には、マッカラン、モートラック、グレンロセスなどのシェリー樽熟成が使われています。
色合いからわかるように、しっかりとシェリーの風味が感じられる濃厚な味わいです。ブレンデーケーキのような甘い香り。ナツメグやバニラ。ドライイチジクのような感じもします。
13年熟成の商品なだけあって、お値段はブレンデッドモルトの中でもちょっと高めです。しかし、このシェリー原酒のクオリティーからすれば安いと思います。

ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年

アルコール度数43%。5000円。
世界で一番売れているスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」シリーズのブレンデッドモルトになります。
ジョニーウォーカーシリーズは数多くありますが、モルトブレンデッドの定番品はこのグリーンラベルだけです。15年以上のモルト原酒をつかったリッチな配合ですが、お値段はお手頃で5000円程度です。円熟した香り、甘みがあり、ほのかに香るピート香が全体のバランスを保っています。
ジョニーウォーカーのブレンド技術の高さを感じられる、これぞブレンデッドモルト!という味わいです。

モンキーショルダー

アルコール度数40%。3500円。
グレンフィディック蒸留所を経営する、ウイリアム・グラント&サンズ社が作る「トリプルバッテッドモルトウイスキー」です。
同社が経営している、グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィの3つの蒸留所で作られた原酒をブレンドしています。
商品名の「モンキーショルダー」とは、大麦麦芽を作る職人さんの「職業病」のことです。製麦がすべて手作業だった昔は、過酷な労働によって腰や肩を痛めてしまうことが多かったようです。その辛い症状のことをモンキーショルダーと呼んでいました。
味わいは、ふくよかで複雑。ピートは控えめで、スペイサイドらしいライトピーテッドです。
フィディックともバルヴェニーとも違う個性なので面白いです。お値段もお手頃で、コスパが良いブレンデッドモルトですね。

ビッグピート ブレンデッドモルト

アルコール度数46%。6000円。
老舗ボトラーズ会社「ダグラスレイン」が作っています。
原酒にはアードベッグ、カリラ、ボウモアの他、幻の閉鎖蒸留所「ポートエレン」が使用されています。
味わいはスモーキーで軽い口当たり。熟成年数の若い原酒が中心になっていると思います。アイラ系が好きな方にはおすすめです。
ちなみにビックピートは、泥炭の「ピート」と、英語のおじさんという意味の「ピート」が掛けられた名前です。
商品ラベルもおじさん好きにはたまらない?!ユニークなウイスキーですね。

カスク・アイラ ブレンデッド・アイレイ・モルト

アルコール度数46%。6500円。
ボトラーズ会社のデュワラトレーが作っている、アイラ島のブレンデッドモルトです。
蒸留所は非公開です。飲んでみるとしっかりとピーティーな味わいです。個人的な主観ですが「カリラ」っぽい感じがします。
ただ、フルーティーさとモルティーさも感じられるので、カリラだけではなく、複数のアイラモルトがバランスを取りながら個性をだしているような、複雑な味わいになっています。6年熟成の原酒を使っているそうですが、そこまで若々しいような感じはしませんでした。アイラ系が好きな方におすすめです。

 

まとめ 

ウイスキーの種類「ブレンテッドモルトウイスキー」とは? 

→複数の蒸留所で作られたモルトウイスキーをブレンドしたもの。 

ウイスキーの種類「ブレンテッドモルトウイスキー」とは?「バッテッド」という言葉を使わくなった理由   

→区別するのに誤解を招く可能性のある表現だから呼称を変えた。 

ウイスキーの種類「ブレンテッドモルトウイスキー」とは?おすすめの銘柄5選   

→スカリーワグ 13年、ジョニーウォーカー グリーンラベル、モンキーショルダー、ビッグピート  、カスク・アイラ。 

 

ブレンデッドモルトウイスキーという言葉が使われ始めたのは、つい数年前の話です。そもそもモルト原酒のみをブレンドしたウイスキーが少なかったことから、ブレンデッドモルトはバッテッドモルトと言われることで問題ありませんでした。 

しかしウイスキーの多様化によって、モルト原酒だけをあわせたウイスキーが増え始めました。誤解を生まない為に、正式な呼称であるブレンデッドモルトウイスキーを表記上で使うことが一般的になったのです。 

ブレンデッドモルトウイスキーはちょっと長い言葉ですが、これからも商品は増えていくと思いますので、しっかりと使っていきましょう。 

 

あなたの人生がウイスキーによって幸せになることを願っています。最後までご覧いただき、ありがとうございました。       

それでは、また。  

コメント

タイトルとURLをコピーしました